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たまの競輪

TAMANO KEIRIN

61#

検車場レポート

  • 3/25 Fri.  (前検日)
  • 3/26 Sat.  (1日目)
  • 3/27 Sun.  (2日目)
  • 3/28 Mon.  (3日目)

1R

 和歌山FI、岐阜FIと2月は続けて最終日が中止になった青野将大は、前回の平塚FIを154着。1月の高松以来、今年2度目の記念で競走得点をアップさせたい。
 「中止になって最終日を走れないことも多くて、記念で点数を稼ぎたいですね。指定練習とかをしっかりやるタイプですし、1レースっていうのは不安があります」
 前々回の高松FIで今年初V。前回のウィナーズカップでは3527着の着以上に動けていた印象のある野田源一だが、自身はこう振り返る。
 「宇都宮(ウィナーズカップ)は悪くなかったけど、思ったよりも自転車が伸びてなかった。その前の高松が終わってから中3日で宇都宮だった。その時は疲れがちょっと残ってた。今回も中3日なんで、前回と同じくらいは走れるかなと思います」

2R

選手の写真です。
末木浩二選手
 ウィナーズカップの3日目には逃げ切りで勝ち星を挙げた末木浩二(写真)は、中3日の今シリーズに上積みがありそうだ。
 「前回のウィナーズカップの直前まで合宿で追い込んで練習をしていた。疲れがあったんで、今回の方がいいと思います。(初日は)師匠の志村太賀さんと一緒だし、山口(貴弘)さんも付いてくれるんで、押し切れるように頑張りたい」
 近況はFIシリーズが続いていた松岡辰泰は、昨年12月の佐世保記念以来のグレードレース。
 「(前回のあとは)練習とケアをバランス良くやってきました。前回から新車にして意外と良かった。(前回の久留米FIの165着は)展開だったり、積極性がなかったりしたので、自分で仕掛けることができればいいと思います」

3R

選手の写真です。
太田龍希選手
 昨年12月に3場所連続の完全VでS級に特進した太田龍希(写真)は、決勝進出こそないが、ケレン味のない走りでコンスタントに白星を挙げている。
 「(中11日あって前回が)終わった2日間くらいは休んで、そのあとは練習をしました。普段と変わらない感じだと思います。9車立ては(前々回の)高知で初めて走って難しかった。でも、もう2回目なんで、そんなことも言ってられない。しっかりと走りたい」
 横山尚則は、今シリーズが長期欠場明けから3場所目。前回の岐阜FIでは222着と上々の戦績を収めている。
 「怪我に関してはなかなか完治するという感じではないので、レースでいかに引きずらないようにするかっていうところだと思います。変わらずに練習をしてきたし、状態としては悪くない」

4R

 昨年10月から長期の戦線離脱を余儀なくされた河端朋之は、復帰場所の高知FIが776着、続く小倉FIが745着。成績が示すように、コンディションが上がらない。
 「去年の7月くらいから痛くて、(ヘルニアで)立ち上がるのがキツいくらいになって、そこから休んだ。(復帰したあとも)脚にもあんまり力が入らなくて、この成績になっています。(いい時の)2割、3割くらいで走ってる感じです。ただ、自転車に乗れなかった時期もあったんで、(いまは)トレーニングもできてるから回復状況には向かっている」
 皿屋豊は前回の岐阜FIでは初日特選、準決を連勝。決勝は4着も積極策で見せた。
 「(前回のあとは)しっかりと疲労を抜いて、ここに向けて調整をしてきました。調子を崩していた時期もあったんですけど、だんだんと自分らしい走りになってきた。去年ヘルニアを発症して、それも快方に向かっていると思う」

5R

選手の写真です。
片岡迪之選手
 直近の競走得点は104点超。高いレベルで安定している片岡迪之(写真)が、まずは一次予選を自力で挑む。
 「変わらずいつも通り(練習を)やってきました。最近、ちょっと良くなかったので、(調子が)上がってきたかなっていうのはあります。明日(初日)は自力のメンバーですし、(シリーズを)一戦、一戦ですね」
 今年まだ勝ち星のない新山将史は、まとめてはいる成績をこう自己ジャッジする。
 「(前回のあとは)前半は練習ができたけど、後半は雪がドカッと降ったんで室内でやってきました。単純に脚力が落ちている気がします。暖かくなってくれば練習もできるようになるし、上積みもできるんで大丈夫だと思う。来月末に地元の青森GIIIが入っているので、そこまでに上げていきたい」

6R

 晝田宗一郎は前回の久留米FIの225着から中8日。地元バンクでの記念に、まずは初日に集中力を高める。
 「雨だったりもしたし、久留米まではしっかり練習をしてたんで休養をしながらでした。疲れだけは残さないようにやってきました。2、3週間前くらいから感じが良かったんで、あとは暖かくなってくれば良くなると思います。とりあえず初日を突破して、そこから考えたい」
 前回のウィナーズカップでは3日目に落車に見舞われた香川雄介だったが、最終日はラインに食らいついて3着。
 「(ウィナーズカップは)落車して走った4日目は、キツかったです。そこからは軽く調整をしました。(今回は)走ってみてからです。(初日連係する晝田と)うまく連係して上位着が取れればいいですね」

7R

 今シリーズに新車を投入する今岡徹二は、状態も上向きで前回の久留米FIの731着からガラリ一変があっていい。
 「久しぶりの新車なんで楽しみです。極端に変えてきました。(S級に)上がってきてからずっと同じ自転車を使っていた。それでもっと上にいくにはっていうのを考えて、足りない部分っていうので(新車に)変えました。練習量はそこまでではないけど、負荷をかけてやったので(調子は)上がってきていると思います」
 前回の西武園FIを116着から10日以上空いた野口裕史は、コンディション面で不安が残っている様子だ。
 「左のヒザに痛みがあったんで軽めにやってきました。100パーセントではないような気がします。このバンクは前に走った時に軽い感じがしました」

8R

 仕上がりが良さそうな佐伯亮輔は、平常心での地元記念を心がけてこう言う。
 「1、2月は(配分が)3本とかで慌ただしかった。今回は間が取れたんでしっかりと練習をやってきました。地元っていっても気負わずに、いつも通りいけたらと思います」
 和田圭は、前々回の宇都宮FIを131着で優勝。前回の西武園FIを342着も不安を口にする。
 「(前々回の優勝した)宇都宮の時から自転車を換えたんですけど、イメージと進みが一致していない。それがあんまり良くない。成績はまとまってるんで、徐々に良くなってくるかと。進む感じがマッチしてないけど、(なにかを変えるというより)もう自転車に慣れるしかない。」

9R

選手の写真です。
山根将太選手
 期待のルーキー山根将太(写真)は、地元記念にも淡々としたもの。目標を準決におく。
 「いつも通り普通に練習をしてました。(練習の感触も)いつも通りです。(9車立ては)難しいですね。二次予選を通過できるように頑張ります」
 その山根とタッグを組む橋本強は、前回の地元、松山FIの122着から好調をキープ。
 「普段通り練習をやってきました。(前回の)松山が終わってからも、感じが良かったので頑張りたい。(山根を)サポートできるように」

10R

選手の写真です。
伊藤颯馬選手
 前回のウィナーズカップ最終日には、柔軟な立ち回でS級S班の郡司浩平を撃破した伊藤颯馬(写真)。ビッグでシリーズ2勝をマークして、その勢いを加速させたい。
 「感じはいいと思います。(前回のウィナーズカップ2勝は)自信になりました。あと記念でも準決止まりなんで、決勝にいきたいです。(中3日で)練習は1日だけ軽くやりました。体の方は大丈夫だと思います。(一次予選は)主導権を取って勝ちたいです」
 坂本健太郎は、ウィナーズカップ最終日の1着で復帰戦にメドをつけた。
 「中3日っていうがわかってたんで、前回(ウィナーズカップは)朝から指定練習とかをやっていた。それで(前回のあとの中3日は)休もうと思ってた。脚の感触だけで言ったら、良くも悪くもない。ただ、(前回は落車からの)復帰戦で反応が悪いというか、前を見てしまった。そこも修正して、だいぶ戻ってきたかなと」

11R

選手の写真です。
取鳥雄吾選手
 昨年の地元記念準Vの取鳥雄吾(写真)は、ウィナーズカップ9467着から中3日。自然体で臨みたい。
 「(ウィナーズカップが終わって)帰った次の日から自転車に乗ったけど、そこまで追い込まなかった。流れに身を任せようと。去年(広島での玉野記念は)太田(竜馬)君が頑張ってくれたけど、最後の最後に勝ちたいっていう気持ちでミスをしてしまった。今年は自分のやれることをやって結果がついてきたらって、気持ち的には楽な感じだと思います」
 09、12、14年と玉野記念は3度制している岩津裕介も、“不惑”での地元記念。
 「(高知を欠場したけど)もう大丈夫です。それほどいい状態じゃないと思うけど、ここに向けてトレーニングはしっかりと積んできた。(玉野がリニューアルされて)いままでとはちょっと違う感じもあって、また楽しみです」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 前回のウィナーズカップは準V。区切りの通算300勝こそお預けになった松浦悠士(写真)だが、1112着と動きは抜群だった。まずは初日でメモリアルを飾りたい。
 「200勝もここだったし、今回も300勝を(玉野で)なんとか達成して、節目のバンクにしたい。(前回は)初日にいい走りができたので、(その前の落車の)不安を取り除くことができた。(ウィナーズカップの)最終日に腰というかお尻を痛めた。でも、ケアをしてほぼ気にならないくらいにはなっている」
 ウィナーズカップでは3連勝で勝ち上がった脇本雄太だったが、決勝は後方で見せ場なく敗れた。
 「(中3日は)1日目は完全休養で、それからロードだったりトラックで調整してきました。体の状態面も含めて、まだ自分自身でもわからないところがある。実戦をこなしてからではないと、わからないところもある。そこを走って判断していきたい。(玉野は)このあと(7月に)サマーナイトフェスティバルもあるんで、バンクの特徴をしっかりととらえておきたい」
 地元のウィナーズカップでは2224着。決勝では単騎になった神山拓弥は、それまでのプロセスでラインの力に感謝する。
 「前の選手のおかげで、自分が押し上げてもらった。自分の力というよりはラインですね。(そのあとは)普段通りしっかりとやってきました。1日だけ休んで、次の日からやってきました」

1R

 青野将大に併せ込んだ小川祐司が、外併走から赤板の2コーナーで仕掛ける。小川が主導権を握るも、青野はすかさず巻き返す。最終ホーム過ぎに青野が叩いて、南関3車が出切る。切り替えた高市訓但と野田源一が4番手で重なり、そこから野田がまくり追い込む。番手の成清貴之、野田を二の足で振り切った青野が1着。
 「フタをされたけど、落ち着いていました。(小川が)行くと思ったので、付いていってでした。出切るまで雨で見づらくて、細かい動きとかに気をつけていた。出切ってからは先行には雨はそんなに関係ないので、一番前になってからは落ち着いていました。今日(初日)は雨で感触が確かめられなかったので、明日以降、指定練習などで確かめたい」
 野田との2着争いを最後のハンドル投げで制した成清貴之が、青野に続いて南関ワンツー。
 「青野君は初連係で脚質を聞いたら、ダッシュはないって言っていたんですけどね。小川君にフタをされていて、上に上がっていたけど、内にいくかもっていうのもあった。けど、読みが外れた。青野君に追いつくので脚を使って、抜く脚がなかった」

2R

選手の写真です。
松岡辰泰選手
 畝木聖が押さえて出ると、松岡辰泰(写真)が中四国勢に続いて3番手に収まる。そこ踏み込んだ末木浩二が打鐘過ぎに叩いて主導権。中野雄喜も反撃に出るが、末木が合わせて逃げる。前団の踏み合いを冷静に見極めた松岡は、最終2コーナーからまくりを打つ。抜群の加速力に田中誠は置いていかれ、逃げる末木をとらえた松岡が後続をちぎった。
 「(末木が)1回緩めたんで、そこで行こうと思ったら京都勢が行ってくれて展開が向きました。(中野が外に浮いてたので)その外か内か迷いました。(仕掛けていって)進んだんで、あとは志村(太賀)さんのブロックさえ乗り越えられれば大丈夫かなと。今日(初日)は流れ的にまくりになると思ってたし良かったです」
 中野を突っ張り切った末木浩二は、松岡のまくりに屈したものの2着に逃げ残った。
 「先行タイプが多かったんで、自分も先行する気でいかないと後手になっちゃうなと思いました。何がなんでも先行っていう感じではなかった。(叩きに来た中野を)見ながら合わせて、あとは自分のペースでゴールまでもつように駆けてました。走ってみて前回のウィナーズカップと比べると軽くて、落ち着いて走れている感じがあります。調子がいいんで、明日(2日目)からも自信をもって走りたい」

3R

選手の写真です。
太田龍希選手
 大川龍二が切って出て、太田龍希(写真)は4番手の外でタイミングを取りながら赤板2コーナーで仕掛ける。関東勢に単騎の森川大輔まで出切り、大川は5番手。8番手から反撃に出た平尾一晃を横山尚則が止める。横山のけん制で平尾マークの阪本正和が横山をすくう。後続の強襲をこらえた太田が逃げ切った。
 「打鐘で押さえに行って、ペースに入れられて良かった。(最終)3コーナーでキツかったが、後ろのことは横山さんに任せて自分はタテに踏むだけと。1着だったし、内容は良かった。今日(初日)は中団の3番手からだったんで(9車立てっていうのが)気にはならなかったけど、人数が多いと展開も変わるし難しいですね」
 平尾は横山の再三のけん制で不発。阪本正和は最終バックで松永将をキメて、横山の内にもぐり込んで伸びた。
 「(平尾が)ブロックを越えるのが厳しいと。止まると思って、内で口が空いていたので入れればと。苦しまぎれです。感じはここに来る前から良くて、楽しみにしてきてた。前回から新しいフレームで余裕はありましたね」

4R

 周回中、8番手から切って出た皿屋豊は、埼京3車を受けて思惑通り4番手を手に入れる。6番手の河端朋之、8番手の本郷雄三ともに動かず、そのまま武田亮の先行でレースは流れる。タイミングを取った皿屋が、2コーナーまくりであっさり前団を仕留めた。
 「武田君と河端君はバック本数があるので、武田君を動かしてから様子を見ようかなと。そしたら(すんなりと)4番手で、なかなかこんな展開はないだろうなって。ただ、ジャンくらいまで武田君がすごく流してたんで、追い上げに来られたりするかと。でも、そこから踏んでくれた。自分は(最終)2コーナーくらいから踏んで、(まくりの)出は良かった。(岡本と)ワンツーを決められて良かった」
 ギアを上げた岡本総が、皿屋の加速に危なげなく続いて2着。
 「(皿屋が4番手を確保して)思い通りの形になったけど、(周回中は)一番後ろになると思わなかった。普段は3.85のギアを踏んでるんですけど、皿屋さんはスピードがあるんで自分もギアを(3.92に)合わせようと。ちょっと重たさはあるけど、離れなくて良かった」

5R

 宮崎大空、片岡迪之の順番で切って、阿部架惟都が打鐘手前で先頭に立つ。先行態勢の阿部のペースはそれほど上がらず、4コーナーから8番手の横関裕樹が踏み込む。横関が合わせる阿部をとらえるが、その上を片岡がスピードの違いでまくる。片岡があっさりとのみ込んで、地元記念で幸先いいスタートを切った。
 「初手の位置だけ決めて、あとは流れでいこうと。内に差している時に横関君がきてヒヤッとしたが、前がモガき合っていきやすくなった。行き切れているので良かった。久びさに玉野のお客さんの前で走って、緊張はありました。うれしいのと、ホッとしたのとがあります」
 片岡に信頼を寄せる湊聖二が、ソツなく流れ込んだ。
 「(片岡は)どの位置でも、位置を取れると安心していた。横関のカマシも想定内だったと思う。落ち着いていましたね。自分は付いていく分には大丈夫だけど、もう半周あっても抜けない。(片岡)迪之が強かった」

6R

 前受けの根本哲吏が、赤板過ぎに晝田宗一郎を突っ張る。そこを張野幸聖が踏んで先頭に立つ。が、すかさず晝田が巻き返して主導権を奪う。晝田、香川雄介で出切り、吉川嘉斗は離れて6番手に降りる。一本棒の7番手になった根本は、最終バックからまくって直線で抜け出した。
 「仕掛けられるところで仕掛けようと。(1度、晝田を突っ張ったけど)結局7番手になったんで、甘かったです。ちょっと前回の予選(初日)もあんな感じになっちゃった。でも、伸びてるんで、明日(2日目)は後手になっても早めに仕掛けたい」
 小野大介まで流れ込んで、北日本勢で上位を独占。番手の齋藤登志信が振り返る。
 「このメンバーだったんで、後方になったらキツいなっていうのはあった。根本君が1回突っ張ったんで、(7番手まくりでも届いた)これにつながったんじゃないかと。スピードが全然違ってたんで、あとは自分がどこに行くか。そのコース取りでした。体自体はまだ完ぺきじゃないですね」

7R

 突っ張り気味に踏んだ今岡徹二を制して石口慶多が出ると、近畿勢を追いかけた野口裕史(写真)が打鐘の3コーナーで飛び出して先行策。高木隆弘は遅れて、3番手に石口が入る。そのまま別線を完封した野口は、番手の福田知也も振り切った。
 「出切ってから流して、誰か来たら合わせて踏もうと思った。けど、(誰も来なかったので)その分、末脚があった。展開で流せたので、それだけです。出る時にスピードをもっと上げても良かったかなと思います」
 直線勝負の福田知也は、4分の1輪まで詰めたところがゴール。
 「野口君が一番やりやすい形の先行でいってくれた。風もあったが、突き破っていく先行でした。(野口に)重馬場は関係なさそうですね。中3日で疲れが取り切れていなかったけど、今日(初日)ので刺激が入った。これで明日軽くなってくれれば」

8R

選手の写真です。
大石崇晴選手
 7番手になった酒井雄多が、打鐘過ぎにカマシを敢行。最終ホームで佐伯亮輔をとらえて風を切る。北日本勢に切り替えた大石崇晴(写真)は、4番手に入り脚をためる。最終2センターで外に持ち出した大石が突き抜けた。
 「酒井君を後方に置きたかった。僕は中団、中団でと。酒井君がすかさずカマしてきたんで、それにスイッチしました。最終バックで(まくりに)行こうと思ったけど、和田さんに見られてまくり追い込みみたいになってしまった。そこは反省点です。1着が取れてるんで状態はいいと思う。久しぶりの1着なんでうれしいです」
 懸命のブロックも及ばず、和田圭は2着。
 「(大石を)止めきれなかった。直線っていうのもあって無理だった。酒井も頑張ってたけど、スピードが落ちているところで来られた。あそこはキツかった。(酒井は)最近、付いた感じだと、もうひと踏みするかなと思ったけど、本人も重かったって言ってた。自分は前検日の前の日も練習をしてきたんで、疲れはある」

9R

 周回中は4番手にいた山根将太は、藤井昭吾の上昇に合わせて踏んでそのまま突っ張り主導権をキープする。近畿勢が中団に降りて、7番手の藤田大輔は最終3コーナー過ぎから内を進出するが中団まで。番手の橋本強が絶好の展開をモノにした。
 「赤板で藤井君が来なくて、打鐘で来るんだろうと思ってた。来た時に振って、勢いを止めることができた。ラインで決まって良かったです。前回から松山記念を獲った時のフレームとギアに戻したら良かった」
 山根将太は積極策で見せて2着。ラインを上位独占に導いた。
 「風があって(最終)バックでキツかったが、最後まで頑張ってみようと。(玉野は初めてだったが)練習で普段走り慣れているバンクなので走りやすい。応援もたくさんありました。長い距離をそこそこいけたんで、明日(2日目)もちゃんとできれば」

10R

選手の写真です。
水谷好宏選手
 赤板1センターで伊藤颯馬のインをすくった水谷好宏(写真)が、4番手を奪取して、主導権は小林稜武。8番手に下げた伊藤が強引に仕掛けて、坂本健太郎は付け切れない。最終2コーナー過ぎに出切った伊藤に切り替えて追いかけた水谷が、伊藤を交わした。
 「スタートで(表原に)中団を取ってもらえたのが大きかった。すんなり引いても(相手は)スピードある若手なんでなかなか厳しいところがある。最低でも中団を取ってっていう作戦でした。(伊藤は)スピードが違い過ぎて気づいた時には、前にいたっていう感じです。すかさず体が反応して(伊藤を)追いかけることができた。そこで動けたことがすべてじゃないかと。感触は良くないんで、できるかぎり調整したい」
 自身も反省するように中途半端に後方に下げた伊藤颯馬は、力でねじ伏せたものの3着。
 「(小林が)来るのが遅くて、テンパってしまった。引くのかハッキリしない感じで不利な展開になってしまった。(8番手になって)仕掛けないと自分も後ろも勝負権がないので(行きました)。思ったよりも出たんで、調子はいいかなと」

11R

選手の写真です。
岩津裕介選手
 伊藤稔真が切ったところを取鳥雄吾が順番通りに仕掛けて、地元バンクでレースを支配する。伊藤は3番手に飛び付いて、大屋健司と併走。打鐘の4コーナーから仕掛けた金澤竜二は不発。番手で後続との間合いを取った岩津裕介(写真)が、粘り込む取鳥を差し切った。
 「(取鳥が先行して)内だけ気にして、後ろも来る気配がなかったのでゴール勝負だと。カマシに合わせてスピードを上げていって、僕はなにもすることがなく落ち着いて走れた。すんなりの展開で交わせました。(この1走で)体が軽くなれば理想ですね」
 取鳥雄吾は、ケレン味のない走りで岩津と地元ワンツー。上々の滑り出しを見せた。
 「(金澤が)来るのはわかっていたので、脚があるときに全部合わせようと。(岩津と)ゴール勝負したかったが、(最終)バックで(力を)出していました。心と体に余裕はあるが、つながっていないですね。(状態は)すごくいい。いいんですけど、もう少し欲しい」

12R

選手の写真です。
脇本雄太選手
 前受けは覚悟していた脇本雄太(写真)は、誘導を残したまま早めに下げて赤板では8番手。太田竜馬のペースが上がらないと見るや、1センター過ぎから踏み込んであっさり主導権。後続を一本棒にして、別線に反撃の隙を与えずに逃げ切った。
 「(スタートの)用意ドンの時点でけん制も入ったんで、前を取ろうと。そこはしょうがないかなと。もともと太田君が駆けなければ行くつもりだった。(仕掛けて)踏んだ感じから先行態勢を取ろうと思ってた。僕のなかではまだ満足していない。5月のダービーに(向けて)、今節で何かしら感覚をつかんでいきたい。言っても、これが今年一発目の400バンクでの走りなんで。それも含めて参考にできたらと思います」
 脇本に叩かれた太田竜馬は、打鐘の2センターで3番手に入るがなかなか仕掛けられない。脇本がつくり出したスピードに直線勝負がやっと。
 「(3番手に入って)間合いを取ってたけど、まくっていける感じはなかったですね。(最終)ホームからバックですごい流れた。(前に)引っ張られた感じがあった。(あの脇本の掛かりで)勇気を出して(まくりに)行ったところでっていうのもあった」
 山降ろしで仕掛けた脇本に対応した佐藤慎太郎だが、直線で余力は残ってない。さすがのテクニックと培った脚力でマークを外さなかったが、太田に交わされて3着。
 「(脇本が)カマしていく時のスピードもそうですし、余裕で付いていける先行ではなかった。付いていく時に80パーセント以上、脚を削られている感覚です。(脇本に)付いていけてるんで悪くないと思うけど、自分の感覚がどうのこうのより、脇本との力の差を感じました」

6R

選手の写真です。
山根将太選手
 末木浩二が押さえたところを、山根将太が仕掛ける。打鐘で山根が出切り、片岡迪之が続く、和田誠寿は吉澤純平にさばかれて、3番手に末木が入る。最終2コーナーからまくった末木だが、片岡の横まで。皿屋豊のまくりに合わせて吉澤が踏んで、地元コンビをとらえた。
 「末木君は後ろから押さえて、(別線が来るのが)遅かったら先行するっていう気持ちだった。(別線が来るのが)早かったら、自分がなんとか仕事をしてと。そのあとも末木君が頑張ってくれたけど、皿屋さんが来ちゃった。遅れたんでヤバいなっていうのがあったけど、張りながらでした。1着が取れてるんで悪くないと思います」
 打鐘主導権の山根将太(写真)は、一次予選に続く先行策で準決に進んだ。
 「脚質はダッシュなんですけど、自分のペースで駆けるのが一番いいので(ああいう組み立てになった)。(S級では)引いてカマシだと、あまりうまくいっている感じがない。自分のなかではペースが早すぎた。それで(最終)ホームのところではもう半分くらい脚を使ってたんで、バックまでは頑張ろうと。いい感じで走れていると思います」

7R

選手の写真です。
太田竜馬選手
 野田源一が先に切った上を青野将大が出るが、水谷好宏が打鐘で押さえる。しかしながら、太田竜馬(写真)の反応も早く、打鐘手前で動いてカマシ先行。切り替えた青野が3番手に入るが、太田の掛かりが良くなかなか動けない。番手の香川雄介、福田知也が追い込んで、ゴールは3車が横一線。太田が僅差で逃げ切った。
 「一瞬、長いと思って迷ったけど、タイミング的にはここだと。セオリー通りに(仕掛けて)行った。ラインで決めるには、あれでしたね。途中まで良かったけど、バックからめっちゃキツかった。沈むかなと思った。今日(2日目)の先行は脚をシンプルに使ったし、出し切れた」
 太田のダッシュに遅れ気味だった香川雄介だが、しぶとく食らいついて四国ワンツー決着。
 「今節はキツいね、マジで。太田の後ろで緊張感があったかもしれないけど、途中で中切れするんじゃないかと。太田は気を遣って仕掛けてくれたのかな。前回の落車の影響なのか、ヤバいです。昨日(初日)もキツかったし、今日もキツい」

8R

選手の写真です。
和田圭選手
 前受けの根本哲吏は畑段嵐士の上昇に誘導を残したまま下げて、赤板2コーナーから巻き返す。取鳥雄吾を押さえて出た根本が主導権。4番手をキープした取鳥だったが、畑段にすくわれて最終ホームでは7番手に置かれる。根本が敢然と風を切り、まくった畑段は小野大介の横まで。根本の番手から抜け出した和田圭(写真)が1着。
 「取鳥君次第で、あとは(自分たちを)出させてくれるかでした。僕たちのラインの総合力が、(出させてもいい)そんなレベルだったんじゃないですか。真ん中(4番手)に取鳥君が入ってると思ったんで、勢いをつくってもっていこうと。そしたら根本に車輪が掛かって下手くそだった。番手を回っている以上は、もうちょっと援護をしたかった。脚に余裕はあるけど、気持ちの余裕がない」
 取鳥マークの柏野智典は、最終バックで8番手。取鳥の余力を確かめてから、3コーナー過ぎに内に進路を取り強襲した。
 「初手(の位置)は作戦通りだった。展開的には僕らの展開だったけど、(取鳥)雄吾は自信がなかったのか、押さえに行くスピードも自信なさげだった。強気なレースができなかった。それでも(最終)ホームくらいでは、雄吾がまだのみ込めるだろうなと。そしたら2コーナーの詰め方を見て、危ないかなと。早く切り替えても雄吾のコースがなくなるんで、トップスピードがなくなるのを待ってから内に入っていった。(初日のあと)自転車いじったり、(シューズの)サンの位置をいじったりした」

9R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 野口裕史を警戒しながら、赤板手前から踏んだ伊藤颯馬が先頭に立つ。2コーナーから叩きに出た野口を伊藤が合わせてペースを上げて逃げる。野口は中団の外でいっぱい。野口のスピードが鈍ると、佐藤慎太郎(写真)は最終1センターから切り込んで、4番手まくりの大石崇晴を追いかける。佐藤がまくり切った大石を交わして1着。
 「野口とは(連係が)初めてなので、出切れるかわからなかった。あれでいっぱいなのか。またあそこから伸びていくようなレースも見ているし、判断が難しかった。伊藤颯馬は、野口だけを意識していてキツくなりますよね。先行選手のプライドに付き合ったレース。(野口が)遅れてきたので、(切り替えて)あとはへばり付いてどこまでいけるかでした。危ない部分があったし、相手が(自分の)目標を倒すようなレースをしてきた、そのなかで1着でしのげました」
 抜かりなく中団を確保した大石崇晴は、仕掛けどころを逃すことなくまくった。
 「(別線に)降りてこられても、対処をする準備はしていた。踏み出した感触は良かったが、前がモガき合って、展開が向いたおかげ。着もそうだけど、ここ最近のなかでは一番いい」

10R

選手の写真です。
神山拓弥選手
 赤板2コーナーで押さえて出た松岡辰泰は、切りに来た藤田大輔を突っ張る。両者で脚を使ったところを、吉田拓矢が打鐘の2センター過ぎに出て先行策。4番手に松岡、6番手に藤田で最終ホームを通過する。伊藤稔真のまくりは中団までで、関東ラインの勝負となり直線を迎える。番手の神山拓弥(写真)が、きっちりと差し切った。
 「(吉田が)風を切って駆けたいってことだったんで、僕と志村(太賀)さんでしっかりと援護をしようと。風も強かったんで、(吉田は)すごい苦しかったと思う。でも、S班らしい仕掛けだった。自分は今日(2日目)しっかりと1着が取れたんで、明日以降につながると思います」
 ラインを上位独占に導いた吉田拓矢は、S級S班らしい力でねじ伏せる走りを披露した。しかしながら、まだ変わり身も残っているようだ。
 「(周回中は)前からで力勝負をしようと思ってました。今日(2日目)は行くところでちゃんと(仕掛けて)行ったけど、セッティングが全然ダメでした。かみ合ってない感じがあるんで、なんとかしたい。踏み上がっていかないし、引きずっている感じがある。今回は(セッティングを)変えてみたんですけど、戻せばそれなりには走れると思うんで、戻そうと思います。腰だったり、疲れているところもあるんでケアをしたい」

11R

選手の写真です。
脇本雄太選手
 誘導を残しながら早めに下げた脇本雄太(写真)は、赤板で早くも7番手まで引き切る。2コーナー手前で出た太田龍希が先行態勢も、ペースは上がらない。打鐘の3コーナーから脇本が仕掛けて、スピードの違いは明らか。叩き切った脇本に松岡健介、成清貴之まで出切るが、ラインの2人も徐々に脇本から置いていかれる。後続をちぎった脇本が連勝。
 「(組み立ては)連日、一緒です。けん制が入ったら、前で受ける。早い段階でレースを動かしてですね。若い子で先行したい相手にどう対応するのかっていうのが、今日(2日目)の課題でした。成清さんまで付いてもらって、先行しないといけないっていう責任感もあった。かみ合っていないところがある。自分の踏んだ感触とフォームがわかっていない」
 最終3コーナーを過ぎると脇本との車間が徐々に空いた松岡健介だが、後続にのみ込まれることなく2着をキープした。
 「(脇本は)残り2周からずっとすごかったです。離れての2着なので、なんともいえないけど(脇本が)強かった。(状態は)思っていたよりも悪くない。(修正点は)たくさんありますね」

12R

選手の写真です。
岩津裕介選手
 宮崎大空が切った上を酒井雄多がスムーズに押さえて先行態勢。7番手で態勢を整えた松浦悠士は、打鐘の3コーナーから車間を詰める勢いで踏み上げる。酒井もスピードを上げるが、松浦が最終2コーナー手前で仕留める。3番手の大崎飛雄馬がからまれて、番手すんなりの岩津裕介(写真)と直線勝負。松浦をわずかに交わした岩津が、地元シリーズを連勝で勝ち上がった。。
 「相手も完ぺきなレースをしてきたけど、松浦君が力でねじ伏せてくれた。(松浦との連係は)初めてじゃないので、(仕掛ける)雰囲気はなんとなくわかる。ギリギリ差せたかなっていう感じだったけど、それで届いてないこともたまにあるんでね。初日に(取鳥)雄吾が頑張ってくれて、自分は気持ち的には楽になった。いい状態だと思います」
 後方になった松浦悠士だったが、ラインを気遣ったさすがの仕掛けで大崎までを引き込んで上位独占を遂げた。
 「いつもより踏めている感じはあったけど、(酒井と)踏み合いになったんでキツかった。(最終)2コーナーで出切った時点でかなりキツくて、休みたかった。でも、そうすると大崎さんがからまれてしまうんで、そのままマックスでいきました。(踏んだ距離が)いつもより50~100メートルくらい長いけど、いい時はああいう仕掛けができる。迷いなく走れた」

10R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
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山根将太選手
 前受けの太田竜馬は誘導を残したまま早めに下げて、赤板手前で大石崇晴が出る。山根将太は太田を警戒しながら先頭に立ち、2コーナー手前で誘導を交わす。太田は前との車間が空いた7番手。レースを支配した山根が、リズム良くペースを上げて風を切る。最終ホームを通過して2コーナーに入っても、太田はなかなか詰まらない。大石は2センターで外に持ち出すが、まだ山根のスピードは鈍らない。番手の佐藤慎太郎(写真)が余裕をもって追い込んだ。
 「(山根は)早めに出たんで、太田がタイミングで来ちゃうのかなっていうのがあった。でも、そうはさせない感じで(山根が)うまかった。緩むところがなくて、あれはまくれない。他地区の先行選手でもしっかりと仕事をしないと、自分としても次につながらない。逆に気を引き締めていかないと。余裕もあったし、自分も悪くないのかなと」
 3日間続けての先行策を断行した山根将太(写真)が、ホームバンクを軽快に駆ける。太田を不発にして、ラインでの上位独占をメイクした。
 「なにも考えてませんでした。ペースを上げて、カマされないようにだけと思ってた。ガムシャラでした。自分としてはデキすぎですね。(3日目は)風もないですし、天候もいいんで、気持ち的には楽だった」
 山根ライン3番手の和田圭は、前の佐藤との車間を切って間合いを取る。4番手から追い込む大石をけん制しながら3着をキープした。
 「(山根が)ジャンから結構、踏んでくれたんで、どれだけもつかなと。そしたら最後も想像以上踏み直されて抜けなかった。太田にかぶらないように車間を切ったり、自分なりにやれた。(佐藤)慎太郎さんの後ろだと勝っても、負けても、すごく勉強になりますね」

11R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
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脇本雄太選手
 7番手に引いた脇本雄太を警戒して、4番手の吉田拓矢(写真)は前との大きく車間を空けて間合いを取る。赤板を通過して2コーナーから脇本が、バンクの大外を踏み込む。合わせるように吉田も詰めるが、脇本のスピードが断然。岩津裕介がわずかに遅れたところを、吉田が脇本にスイッチする。出切った脇本に吉田が追いついて、3番手以下は離れる。脇本、吉田のマッチレースは、差し切った吉田が1着。
 「初日に車間を空けずに失敗しているので、車間を空けて打鐘を目がけて行って、結果、あそこにはまれた。地元勢には申し訳なかったけど、総力戦で挑んだ結果でした。脇本さんは連日の疲れもあって抜けたと思う。(自分は)セッティングを戻して良かった。不安がなく走れた」
 中団の吉田ラインに大きくけん制された脇本雄太(写真)だったが、大外ギリギリを仕掛けて最終ホーム手前で叩いて先行策。2着もパフォーマンスは圧巻だった。
 「行きたいところはいっぱいあったけど、外を回りすぎてコースがなかった。外を無理やり行くのか、内に行くかを迷いながらでした。その場のかぎりでは、最善を尽くしたつもりです。自分が先行態勢になって、岩津さんが後ろにいると思ってラインで決まると。S級S班(の吉田)にすんなり付けられたら、抜かれるかなっていうのはあります」
 脇本、吉田には行かれた松岡辰泰だったが、最終1センターで2人を追いかけるように3番手に入る。そのまま後続にのみ込まれることなく、3着に踏ん張った。
 「打鐘で確認したら、(脇本が)フェンスまでギリギリのところを踏み込んでいた。3コーナーからは自分のペースで踏んでいったけど、泳がされて入れたらいいなと。それで踏んでいて3番手に入れた。(脇本は)打鐘では後ろにいたのに、(最終)ホームで気付いたらすぐ後ろにいて脚が違う」

12R

選手の写真です。
柏野智典選手
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松浦悠士選手
 打鐘手前で吉澤純平が押さえて出る。単騎の松岡健介、野田源一まで見送った松浦悠士は、3コーナー過ぎからスパート。中四国ライン3車で鮮やかにカマす。番手の柏野智典(写真)には絶好の流れ。直線で楽に松浦に並んだ柏野が1着。
 「2番(吉澤)が切りにいったあとの松浦の追いかけ方が、すぐに(仕掛けて)行くっていう感じがあった。それで自分も構えてました。出切れるのもわかったし、そこは一番集中しないといけないところだった。余力はあったけど、吉澤とかゲンちゃん(野田)も強いんで隙を見せたらっていうのと、松浦なんで(別線は)来られないだろうなって半信半疑だった。松浦を抜いたことがないので、目いっぱい抜きにいって、地元だから抜けたかなと。(今回は)これでダメならダメだろうっていうくらい、悔いなく仕上げた」
 仕掛けどころは逃さない松浦悠士(写真)が、二次予選に続いてアグレッシブに踏んで2着。息を切らせながら振り返る。
 「柏野さんの今回にかける思いとかも知っているんで、しっかりと(最終)バックを先頭で通過しようと思ってた。緩んだらすかさず仕掛けようと。(2日目と比較して)気温も低くて重たかったんでキツかった。タイミングをとって気持ち良くいけた。昨日(2日目は)立ちこぎが長くてもたなかった。それで早めに座ったんですけど、それでも踏み上がらなかった。(前回の)ウィナーズカップよりも状態がどうなのかなと。(決勝が)もう少し暖かくなってくれば、体も動くと思います」
 4番手から車間を詰めた吉澤はいっぱいで、志村太賀が中のコースを伸びて香川雄介、野田との3着争いに踏み勝った。
 「(吉澤)純平的には先行っていう感じだったけど、松浦君の踏み出しが早かったんで出させたんだと。最後はコースを見て純平が踏んだコースと違う方をと。そしたらゲンさん(野田)が入ってきたんで、引っかけながらだった。そこはラッキーでした。自分の感じは日に日に良くなっている」