たまの競輪

TAMANO KEIRIN

61#


決勝戦レポート

三谷竜生(奈良)

三谷竜生が今年3度目の記念制覇

 ダービー王の三谷竜生にとっては、3場所前の高松で遅すぎる記念初V。続く全日本選抜のあとは、地元の奈良記念を制覇。勢いに乗る三谷が、今年3度目の記念優勝を飾った。
 「自分のやることは変わらない。それで結果(記念3場所連続優勝)が出ているのはいいことです」
 赤板手前で取鳥雄吾を押さえる。三谷ラインに九州コンビが続き、山中秀将も叩く気配がない。三谷が別線にプレッシャーを与えて、レースの流れを支配した。
 「(取鳥が)前を取ったので、早めに押さえた。あとはほかの人の動きを見ていた。柏野(智典)さんが(取鳥と)空いてたけど、しっかり力勝負と思ってたんで1回引きました」
 取鳥が打鐘の3コーナーから巻き返すと遅れ気味の柏野、堤洋まで受けて4番手。三谷は最終2コーナー過ぎにまくり上げた。
 「あの位置で見てしまって、後ろから(別線に)来られたら面白くない。(準決の)失敗もあったんでしっかり行きました」
 柏野のけん制を乗り越えると、取鳥に直線の入り口で並んでそのまま後続を突き放して優勝。
 「駆けるつもりもあったんで、自分の態勢が整っていた。レースが小さくなると結果も出なくなってくるんで」
 昨年7月に落車に見舞われろっ骨を骨折。ダービー制覇後は復調にも手間取り、優勝から遠ざかった。それでも攻める気持ちを忘れず、自身のスケールを縮小することなくここまでたどりついた。
 「(ルーキーチャンピオンで)南(潤)があんだけいいレースしているんで、自分も若手の刺激になるように。GI、IIでもしっかり結果を残せるようにしたい」
 昨年9月に三十路に突入。あとに続く若手を意識しながら三谷は、近畿唯一のS級S班の重責を全うする。
 
 打鐘の4コーナーで主導権を奪った地元の取鳥雄吾は、「一瞬、夢をみました」と、逃げ切りを図るも2着。
 「あんだけ柏野さんにやってもらったけど、まだまだですね。記念の決勝ですから、あの展開というか残り1周まで駆けてないっていうのはなかなかないことなんで…」
 
 三谷マークの志智俊夫は、最終2センターで柏野に大きくもってこられてワンツーならず。3着を悔やむ。
 「(三谷との車単)1番人気に応えられなくて悔しい。引っ掛からないように避けたけど、それ以上に柏野君が来た。三谷君は脚にも余裕がるし、完全に(レースを)支配していた」
 
 取鳥の踏み出しに遅れた柏野智典は、最終1センターで追いつくも脚力をロス。課題をあげて反省する。
 「自分の得意パターンじゃないけど弱いっすね。現状であの(取鳥の)ダッシュにピッタリ付いていくっていうのは…。そのあとも慌てずに追いかけなきゃよかった。(中四国地区の)若手がどんどん出てくるから、頑張らないと。僕が弱くて迷惑を掛けてしまう」

レース経過

 周回は取鳥雄吾-柏野智典-堤洋-山中秀将-福田知也-井上昌己-園田匠-三谷竜生-志智俊夫の並び。
 青板バックから三谷が上昇すると、取鳥は誘導員を残してホームで車を下げる。九州コンビまで前に入れたが、取鳥は5番手で山中と併走。取鳥を締め込んだ山中が勢い余って園田の内に差し込むと、そこを3コーナーから一気に取鳥が踏み込んで4コーナーで先頭に立つ。離れながらも追走した柏野に堤も続くが、4番手の三谷は詰めた勢いで2コーナーからまくって来る。柏野は三谷を止めきれず、今度は番手の志智を飛ばしに行ったがこれも叶わない。粘る取鳥を直線でとらえた三谷が1月高松から3連続の記念優勝。柏野の内を踏んだ堤にもからまれた志智は口が空き、2着には逃げた取鳥が粘った。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 1 三谷竜生 30 奈良 101 S級S班 11.3
2 4 取鳥雄吾 23 岡山 107 S級1班 1B 11.6 B
3 9 志智俊夫 45 岐阜 70 S級1班 1/4W 11.3
4 5 井上昌己 38 長崎 86 S級1班 3/4B 11.2
5 2 堤洋 42 徳島 75 S級1班 3/4B 11.5 S
6 7 園田匠 36 福岡 87 S級1班 1/4W 11.1
7 3 山中秀将 31 千葉 95 S級1班 2B 11.1
8 8 柏野智典 39 岡山 88 S級1班 3/4W 11.8
9 6 福田知也 35 神奈川 88 S級2班 4B 11.3

▲TOPへ