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たけお競輪

TAKEO KEIRIN

84#

検車場レポート

  • 4/22 Fri.  (前検日)
  • 4/23 Sat.  (1日目)
  • 4/24 Sun.  (2日目)
  • 4/25 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
伊藤颯馬選手
 前回の佐世保FIでは717着と2度のシンガリも伊藤颯馬(写真)自身の手ごたえは悪くない。
 「(前回は)着が悪かったんですけど、脚の感じはすごく良かった。ここに来る前の練習での感じも良かった。(9車立ては)まだ苦手意識があります。7車立ての方が得意なんですけど、GIII以上は9車立てですから」
 前回の防府FIでは最終日に欠場している佐藤幸治は、そこから10日以上のローテーション。
 「前回の防府は最終日に腰痛で欠場しましたけど、練習もできた。もう大丈夫です。伊藤(颯馬)君とは3月のウィナーズカップで2度連係して、2回目は離れてしまった。ダッシュがすごいので、今回はしっかり付いていきたいですね

2R

 ピストシックスで好成績を残している伊藤信が、競輪での相乗効果をこう明解する。
 「ピストシックス効果ですかね、脚が上がっている感じがある。競輪の方で出ないスピードが出るし、カーボン(フレーム)だと体にも負担がかかる。それがいい方向に出ているのかと。ナショナルチームでもタイムが上がると(競輪でも)強い。それと同じことが自分にも起こっているのかと」
 前回の岸和田FIの準決で失格を喫している門田凌は、悪いリズムを修正したい。
 「(練習は)とくにむちゃくちゃやったわけではないけど、最近のなかでは一番いいんじゃないかと。直前の1週間くらいはバンクに入れなかった。でも、街道でも感じは良かった。ここ(武雄)はずっと相性がいいって勝手に思っている。ただ、S級ではパッとしないので、そのイメージを変えたい」

3R

選手の写真です。
松岡辰泰選手
 前回の玉野記念から3週間以上空いた松岡辰泰(写真)は、117期でまだまだグレードレース出場経験が少ないが、武雄は3度目のGIII出場。
 「武雄はもうGIIIが3回目です。(8走して7走が3着以内で)相性がいいのかと思っている。(前回のあとは)武雄に来て練習もやってたし、久留米の方でもやっていた。最近はまとまった練習ができてなかったんで、(今回は)しっかり練習ができました」
 隅田洋介は前々回の地元、ウィナーズカップが1258着。ビッグで好感触をつかんで、前回の大垣FIでも2勝をマークした。
 「(ウィナーズカップは)結構やっていけるって、自信がつきました。ただ、(まくり)一辺倒になっているのが。S1(の競走得点)をキープしながら、(戦法の)幅を広げたい。(先行とまくり)使い分けて、“競輪力”を高めたい」

4R

 前々回の取手FIでは初日に落車に見舞われた櫻井正孝は、佐藤博紀に前を委ねて一次予選突破を目論む。
 「(佐藤)博紀さんが前でやりたいって言うんで、なにかしてくれるだろうと。(番手回りが多くなってきて)ゴール前の突っ込みとか、コース取りとかは突き詰めていきたい。自転車が間に合わなくて、前回から和田(圭)さんの自転車ですけど、それも問題ない」
 島川将貴は、前回のウィナーズカップ4429着から1カ月以上空いた。
 「宇都宮(ウィナーズカップ)が終わったあと体調を崩した。復帰戦なんで不安はある。でも、感覚的には悪くない。体重は落ちたけど、スピード的にはそんなに変わってない。いい休養になったくらいの感じだったらいいんですけどね」

5R

 前回の前橋FIの最終日では先行策も3着の長島大介は、まくりにこだわらず先を見据えた組み立てをしている。
 「力自体は安定してきたかなと。ただ、ここ2場所は準決で負けているので、その辺は修正したい。(前回の最終日は)自力の時にしっかりとやらないと次につながらないので、それで駆けたら3着に沈んだ。けど、脚は悪くない」
 金ヶ江勇気は、前回の2月奈良記念初日の落車で骨折の憂き目。地元記念からリスタートを切る。
 「鎖骨を粉砕骨折していた。初めてのことだったんで、あんまりわからないところもあった。普通に治療して、ここに向けて練習をしてきました。(復帰場所で)変なドキドキ感というか、ソワソワします。俗に言う武者ぶるいですかね(笑)」

6R

 03年に当所記念をまくりで制覇している村上義弘は、前回の岸和田FIを634着。一息だっただけに、ここでの修正を誓う。
 「(岸和田の前が)空いてたんですけど、しっかり調整をした。それでも重かった。なんとか修正したい。自転車うんぬんよりも、コンディションのつかみ方が良くなかった。自分の頭と体の(感覚が)離れている感じがあった」
 中2週間以上あった近藤隆司は、しっかりとトレーニングを積んで今シリーズを迎える。
 「前回の京王閣が終わってからは、追加が2本程入った。けど、いろいろバタバタしていたところもあったので、断って調整していました。久し振りにしっかり練習できたし、調子は悪くないと思います。武雄は直線が長いイメージがあるし、落ち着いて仕掛けたい」

7R

選手の写真です。
北津留翼選手
 北津留翼(写真)は前回の別府FIが717着と意外な数字。自転車とのマッチングを原因にあげる。
 「(前回は)ちょっとイマイチな感じでした。脚の状態というよりは、セッティングかなと思います。脚力自体は変わってないので、自転車だと思います」
 須藤悟は前回の青森FIから中5日。タイトなスケジュールが続くが、記念で競走得点をアップさせたい。
 「毎月3本とかあっ旋をもらっている。疲れもある程度、慣れました。自分は9車立ての方がチャンスがあるんで好きですね。7車立てだとスプリント競走みたいになるんで、後方だともう用なしですから。(今期は失格もしているので)点数を上げたい。まずは(初日)勝ち上がりたい」

8R

選手の写真です。
青柳靖起選手
 青柳靖起(写真)は、長期の欠場明けだった前回の別府FIで2勝を挙げた。
 「肩甲骨、ろっ骨の骨折だったけど、もう問題ないです。多少(痛みが)あるけど、走る分には問題ないです。(前回は)デキすぎですね。競走得点がゼロで地元記念に来るよりもと思ったけど、まさか(2勝の)ここまでとは」
 近況は決勝にコマを進められていない三谷竜生だが、脚の感じは悪くなさそうだ。
 「前回(岸和田)はいろいろ変えたところがあって、それが良くなかった。(今回は)その辺も考えてきました。練習の調子も悪くないし、脚もいい状態。やっと戦えるくらいの脚になってきた。あとはそれをどうやって競走で出していくかかなと」

9R

 小松崎大地は今シリーズで弾みをつけて、地元の平ダービーに向かいたい。
 「練習は計画的にやってきたし、今回もしっかりと結果を出していきたい。それでダービーにつながれば、最高だと思います。(前回の大垣FIの261着は)数字通りだと思います。調子は普通です」
 なかなかリズムに乗り切れないもどかしい現状を脇本勇希が、こう話す。
 「去年の年末から腰痛が出てしまって、休んでは走っての繰り返しです。前回の岸和田は先行して2着に残れたんですけど、まだまだですね。(初日は)先行タイプは自分だけなので、自分待ちのレースになると思うし考えて仕掛けます」

10R

選手の写真です。
町田太我選手
 今シリーズに新車を投入する町田太我(写真)は、実戦が待ち遠しい様子で目を輝かせる。
 「今回から新しいフレームなんですけど、練習ですごいスピードに乗るし、すごく楽しみです。このフレームは練習でも、一段階上がった感じがする。(ウィナーズカップの)宇都宮ではこんなにできると思ってなかったし、それはうれしい限りです。どここからでも仕掛けていけるなっていう感じがあった。そのあとはウエートトレーニングもこなして、ハードな練習もした。体調も万全です」
 佐藤一伸は3月の前橋FIの最終日に落車。ここまでおよそ1カ月空いた。
 「前回の京王閣は大事を取って1本休みましたけど、前橋の落車はそれほどひどくなかった。体はもう大丈夫だと思う。初日は町田君が強いし、キツいメンバーですね。和田(禎嗣)さんが付いてくれるみたいなので、ありがたいですね。前々に踏んで、2人で勝ち上がれるように頑張ります」

11R

選手の写真です。
山田英明選手
 2月の全日本選抜で落車に見舞われた山田英明(写真)は、復帰したウィナーズカップで2日目以降を欠場。前回の佐世保FIの325着から地元記念を迎える。
 「自分のなかでは悪くないと思ってウィナーズカップに参加したんですけど、迷惑を掛けました。そのあとは佐世保で1場所走っているので、不安はない。地元記念をいい緊張感で走るのに、練習もしたんであとは実戦で埋めていくだけ。とにかくあきらめずに、一戦、一戦はいあがっていきます」
 前回の別府FIの541着から中10日の林大悟の状態はどうか。
 「(3月に体調を崩していた時期があり)やっといつもの感じに戻ってきた。小倉(バンク)が使えなくてバロメーターがないけど、街道の感じから全然大丈夫かと思ってます。(初日は後ろが山田で)緊張しすぎるのは良くないけど、緊張します」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 松浦悠士(写真)は、前回の川崎記念を2111着。今年2度目のGIII制覇は郡司浩平との同着優勝だった。武雄記念を連覇中で、昨年Vのダービーに3連覇で勢いを加速させて臨みたい。
 「(武雄は)いいですね。時期にもよりますけど、いまの時期は体調もいいし、暖かくて走りやすい。(川崎記念の)決勝は自分の納得のいく走りではなかった。併走の仕方もうまくなかったし、反省点というかやらなきゃいけないところもある。あとは(近況)スピード感とかは変わってないけど、モガける距離が短くなっている。練習はしっかりとできているので、脚の感触はだいぶいいです」
 平原康多は、前回の平塚記念を4213着。佐藤慎太郎のVをメイクした決勝での先行が光った。
 「いろいろと試行錯誤をして、前回も初日、2日目は良くなかった。失敗も含めてですね。だいぶ前回で煮詰めたので、あとはどうやって上積みができるかだと」
 昨年11月の当所GIIIを自力で優勝している荒井崇博は、地元記念を4度制覇と武雄では無類の強さを誇っている。
 「(ウィナーズカップでの落車は)ろっ骨が痛かったけど、もう痛みはないです。やれることから始めて、後半は普通に練習をやってました。たぶん(山田)庸平が一番緊張してるんじゃないの。この開催で一番獲りたいだろうし。その後ろにいたら(1着にも)一番近いんじゃないかと」

1R

 打鐘の3コーナーで川口雄太を叩いた染谷幸喜が主導権。すかさず反応した伊藤颯馬だったが、外に浮いて結局7番手に下げて最終ホームを迎える。2コーナー過ぎに伊藤がまくり、3番手の川口も仕掛ける。川口は不発で山形一気が佐藤和也の内をすくって押し上げる。佐藤和、山形が落車して、伊藤も巻き込まれる。伊藤マークから落車を避けて外を踏んだ佐藤幸治が1着。
 「(伊藤)颯馬が行く雰囲気を出していたんですけど、やめたのであっと思った。最後まで見えていたし、余裕はありましたね。前回よりは疲れもないし、上向いていると思う」
 果敢に風を切った染谷幸喜は、後続のアクシデントもあって2着に逃げ残った。
 「理想の展開になりました。伊藤颯馬君のラインを出させないようにして、ジャン過ぎで来ているのがわかったのでちゃんと踏んだ。(伊藤が)やめたのもわかったし自分のペースで踏めました。雨ですけどバンクはすごく軽かったです。直前に新人の荒川仁君と練習して、踏み方をマネしたら練習でいままでにないスピードが出た。レースでもその踏み方をやってみて、感じは良かったです」

2R

選手の写真です。
伊藤信選手
 成松春樹、門田凌の順で押さえて出るが、次の伊藤信(写真)は動かず一本棒の8番手で構える。打鐘を通過して門田が先行態勢を取る。6番手の内山雅貴は伊藤を警戒して前との車間を空けるが、緩んだ4コーナーから伊藤がスパート。逃げる門田を伊藤がスピードの違いでとらえて、岡本総が続く。岡本も詰め寄るが、ロングまくりの伊藤が押し切った。
 「5番(門田)が切った時に行けば良かったけど、ピッチも上がった。脚もピストシックスのまんまの感じだったし、詰まったところで行こうと。スタート以外は(組み立てを)考えないでやりました。(最終)2センターくらいでいっぱいだったけど、差されないで良かった。(前検日に乗ったら)これ誰の自転車ってくらいの感じだった。思ってる以上にそっち(ピストシックス)の自転車に慣れてた。でも、思ったより良かった」
 前回の川崎記念では2日目の落車で途中欠場を強いられた岡本総だが、伊藤に危なげなく続いた。
 「(伊藤は)残り1周から流れのなかで行ってくれた。自分は前回で落車をしてたんでどうかなと思った。初日走ってダッシュも追走も問題ない。あとは(最終)4コーナーからの差し脚ですかね」

3R

選手の写真です。
岡田泰地選手
 松岡辰泰が打鐘の2センターで主導権を奪うと、追い上げた阿部拓真と岡山勢で3番手がもつれる。切り替えた黒田淳が阿部をさばいて3番手に入り、後方から隅田洋介がまくる。最終4コーナーで逃げる松岡を仕留めた隅田を岡田泰地(写真)が楽に差し切った。
 「(隅田と)ワンツーで良かったです。隅田さんが長め長めに踏んでくれたので、僕にチャンスが生まれました。付いていて余裕もあったし、最後は抜けました。最近は気持ちの面で余裕があるので、1着を取れていると思う」
 最終ホームでのタイミングを逃した隅田洋介だったが、別線をねじ伏せるまくりで栃木ワンツーをメイクした。
 「カマしたかったけど、内に差してしまった。無理くり行ってちょうど踏み直しているところだったのでキツかった。これで刺激が入ってアタリがつけばいいんですけどね」

4R

 周回中は前団に構えた島川将貴は、打鐘過ぎにポイントが巡ってきて、抜かりなく踏み込んで山田諒を叩く。最終ホーム過ぎに中四国勢の3車が出切り、4番手に山田、佐藤博紀が6番手の一本棒。車間を空けて後続を引き付けた久米良が、番手から追い込んだ。
 「(島川は)うまいこと運んでくれた。佐藤さんをスルーして、山田君のところで粘ってうまかった。僕もそこまで余裕がなかったけど、来たら仕事をと思ってた。でも、(別線は)来れないんじゃないかと。体調が戻ってきたのもあるけど、いまの成績は前の選手がいいレースをしてくれるっていうのが80、90パーセントくらいあります」
 ラインの3車で上位を独占。持ち前のスピードで別線をクギ付けにした島川将貴だったが、直線半ばで失速して3着。
 「山田君(のライン)に付いていかないで、構えてしまうことが多いんですけど。(ラインが)3車ですし、次のダービーにつなげるためにと思ってました。モガき合っても行かなきゃと。(最終)4コーナーからはいっぱいで、むちゃくちゃしんどかった。(3着に残ったのは)ラインのおかげです」

5R

選手の写真です。
松田治之選手
 打鐘手前で先頭に立った長島大介が主導権を握るが、金ヶ江勇気も反撃に出る。最終的に金ヶ江が叩いて逃げる。九州コンビを追うように柴崎淳がロングまくりを打って、最終2コーナー手前で出切る。離れながらも柴崎を追いかけた松田治之(写真)が、柴崎に追いついて交わした。
 「(柴崎に)離れてからは200パーセントの力を使っていきました。最近はずっと成績はいいですけど、ラインのおかげですね。中2日ですけど、整体にいって体は大丈夫です」
 打鐘では8番手の柴崎淳が、カマシ気味にちゅうちょすることなくロングまくり。思い切りのいい仕掛けが目を引いた。
 「一時に比べればいいし、タイム的にもかなり良くなっている。今日(初日)は後ろになれば、(最終)ホーム前からは行こうと思っていた。前回から競走が1カ月も空いたので、出し惜しみして負けることだけはないようにと思っていたし、出し切れたとは思う」

6R

 赤板2コーナーから7番手の稲毛健太が巻き返すが、先行態勢の近藤隆司もペースを上げる。稲毛は金澤竜二の反応が遅れて、空いた箱田優樹の後ろに入る。最終1センターでは金澤がすくうが、稲毛がまくって前団に迫る。直線半ばで稲毛が抜け出した。
 「カマそうと思って(仕掛けて)行った。本当は(打鐘の3コーナーで)山をのぼりたかったけど、のぼると同時に空いた。積極的に行こうと思ってたんですけど、(5番手に)入ったのが後ろに迷惑を掛けた。そのあとは一歩踏んだら、届くかなっていうのがあった。あとは箱田君のところだけと。(前回の)久留米よりはいいと思う」
 珍しくトリッキーな動きになった稲毛の動きに対応した村上義弘が2着。
 「展開としてはいい流れとはいえなかった。それでも持ち出してからは、(稲毛)健太も踏めていた。判断が難しい展開だったけど、そこをなんとかしのげた」

7R

 阿部大樹、簗田一輝で切ったところを堀僚介が出て主導権を握る。7番手の北津留翼が打鐘4コーナーで仕掛けるが、関貴之と接触して車体故障。目標を失った橋本強が追い上げて、最終1センターから内を進出し3番手まで押し上げる。逃げる堀の余力を計り、伊代野貴照は最終3コーナー過ぎから踏み込む。伊代野に続いた橋本が追い込んで1着。
 「北津留君がコケたのかと思って、その時点で脚にきてました。(最終)バックぐらいからは抜けるかなという感じはあったし、ちょうど伊代野さんが踏んでくれた。あのアクシデントを避けられているし、思ったより悪くはないですね」
 積極策の堀を利した伊代野貴照は、後続との間合い取って番手から早めに追い込んだ。
 「堀君がタレきたので踏ませてもらいました。今回から新車だったんですけど、流れてくれるし感触は悪くなかったですね。落車明けですけど、練習もしっかりできていたので調子は問題ないと思います」

8R

選手の写真です。
三谷竜生選手
 細切れの全ラインが1回動いて、周回中は前受けだった青柳靖起が打鐘の2センターで主導権。3番手の三登誉哲が、前と車間を空けて最終ホームを通過する。5番手の三谷竜生(写真)は2コーナー過ぎから踏み込む。3番手の三登を乗り越えた三谷は、直線で九州勢に並んで松川高大に踏み勝った。
 「5番手でもいいかなって思ってた。あとは(3番手の)三登さんがどうするかなって。三登さんが車間を切ってたんで、僕もタイミングが取りづらかった。(最終)2コーナーくらいから踏み出したら、後輪が滑った。なんとか届いて良かったけど、力みすぎた。1着ですし、調子自体は悪くない」
 地元の青柳が好ペースでレースをつくり、番手の松川高大が別線の反撃に備える。松川は三谷のまくりをけん制して追い込んだ。
 「(青柳は)しっかりといい感じのペースでした。最後、下りで外(の三谷)に食われたけど、なんとか(青柳が)3着に残った。2車(のライン)だったんで難しかった。内に入って来ているのもわかってたし、外にもっていきたかったんですけど。自転車に乗っている感じは、いい時に近づいている」

9R

選手の写真です。
和田健太郎選手
 小松崎大地が赤板2コーナーで仕掛けると、合わせて踏んだ月森亮輔が突っ張り小松崎を出させない。浮いた小松崎だったが、3番手に入り立て直して最終周回。脇本勇希の反撃に合わせて小松崎がまくって、和田健太郎(写真)が差し切った。
 「眞原(健一)さんがすかさず内を締めてくれて、すごいいい仕事をしてくれた。(小松崎は)すんなりのまくりじゃなかったので、出が悪かったわけではないんですけど、(別線のけん制が)自分に来るなとは思っていました。(調子は)いつも言うんですけど、自分は前の選手だったり、後ろの選手のおかげですからね」
 月森に脚を使わされた小松崎大地だったが、脇本の仕掛けにかぶることなく3番手からまくった。
 「ちょっと仕掛けをちゅうちょしてしまったんですけど、眞原さんのアシストのおかげで位置を取れた。欲を言えば抜かれないで1着が良かったですけど、(ラインで)ワンツーできているので。武雄はホームバンクのいわき平と似ていて、直線も長いし走りやすいですね」

10R

 7番手に下げた町田太我は、スパートのタイミングをうかがい態勢を整える。打鐘過ぎに踏み込むとスピードの違いは明らか。抜群の加速力で鮮やかに最終ホーム手前で出切る。別線に出番はなく、番手の松岡貴久も退けて町田が逃げ切った。
 「(新フレームは)むちゃむちゃ自転車が進みますね。競走でも感じがいいんで、サイコーです。今日(初日)は雨っていうのもあったんで、(仕掛ける時に)シッティングで行きました。全然、流れ方とかも違うし、もっと(スピードが)上がってくれば楽しみですね。(体調とかも)完ぺきです、言うことないです」
 直線でも町田との差は詰まらず、番手の松岡貴久は1車身差のまま流れ込んだ。
 「(町田が)上手に走ってくれた。ペースで1周半いって、(最終)4コーナーから真剣に踏んでましたよ(笑)。自分は付いていくには問題ないけど、町田君もまだ本気で踏んでないだろうし。1走したんで、これで落ち着いて走れると思います」

11R

選手の写真です。
山田英明選手
 打鐘手前で出切った小畑勝広は、林大悟を出させる気配もなくそのままペースアップする。山田英明(写真)が4番手に降りるが、それでも林は強引に叩く。すかさず追い上げた山田は、番手から踏み上げる小畑と林の余力を見極めて追い込む。直線で抜け出して、地元記念を1着でスタートした。
 「(林)大悟はいつも通りの競走をしてくれれば、それで良かった。小畑君がヤル気だったので、ああなると厳しいですね。出させてくれなかったし、自分で踏む形になりました。まだ、本調子ではないですけど、経験でカバーした感じです。新車だったんですけど、違う感じがしたので前回の佐世保で使っていたのに戻す予定です」
 最終3コーナーからまくり追い込んだ不破将登は、3着で二次予選に進んだ。
 「展開は予定通りだったんですけど、ジャンのところで踏み遅れてしまった。そこがすべてでした。そういうところが自分の甘いところですね。脚は軽く感じたし、調子とか体の状態はいいと思います」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
 赤板2コーナーで先頭に立った松浦悠士が先行の腹を固めるが、4車の先頭を務める吉田拓矢も仕掛ける。最終ホームで吉田が叩き切って、番手は飛び付いた松浦と平原康多(写真)の併走。外で松浦をしのいだ平原は、佐藤慎太郎の強襲も退けて1着。
 「(吉田)拓矢が行き切るスピードだったけど、松浦は(あの展開なら)絶対に飛び付いてくると思った。それで一気に3倍キツくなりました。最後までツケマイでいって拓矢を残せればと思った。でも、(佐藤)慎太郎さんが踏んできたのも見えた。自分に余裕があるわけじゃないけど、冷静に立ち回れたかなと。新車がこないかぎり、自転車をいじることはないと思います。前回(平塚記念)の最終日と同じ仕様で、あとはどうやって戦うかを煮詰めていきたい」
 松浦マークの佐藤慎太郎は、最終3コーナー過ぎに外の諸橋愛をさばいてシャープに伸びた。
 「(松浦は)積極的に主導権を取りにいってくれた。吉田のカマシを止められたら良かったけど、吉田もちょうどいいところで来た。そのあとも松浦はズルズルと下げる選手ではないんで頑張ってくれた。最後は自分でコースをつくって踏めた。無風だった分踏めた」
 佐藤に続いて追い込んだ守澤太志が3着。
 「(松浦は)前に出てしっかりとレースを組み立ててくれた。前で諸橋さん、(佐藤)慎太郎さんがやってたんで、そこをしっかりと見ながらでした。慎太郎さんが勝つと思ってたんで、しっかり続けました」

6R

選手の写真です。
村上義弘選手
 赤板2コーナーでじわりと押さえた山田庸平が先頭に立つ。7番手でタイミングを取った三谷竜生は、打鐘の3コーナーから仕掛ける。三谷が最終ホーム手前で主導権を奪い、ラインの3車が出切る。簗田一輝のまくりは不発で、4番手の山田は動けない。近畿両者の直線勝負は、三谷の逃げ切り勝ち。
 「先行するつもりだったんで、僕が前を取れればそういうタイミングが来るかなと。直線が長く感じたんで、どうかなと思ったけど残れて良かった。前回、失敗した部分をしっかりと修正できているのかと。しっかりと踏み切れたんで、明日(準決)につながるレースができた」
 8分の1輪差で2着の村上義弘(写真)だが、道中の立ち回りは前回の岸和田よりも余裕が感じられた。
 「(三谷が仕掛けるタイミングを)1回見送った時にはピッチが上がったら厳しいかと思った。けど、(三谷)竜生が仕掛けてからは、いいスピードだった。(最終)2コーナーで後ろを確認したら、前と離れてました。前回も(山田)庸平選手との圧倒的なスピード差を感じたので、庸平選手の動きを見ながらでした。抜きにいったけど、竜生が強くておいでおいでされた。それでも前回に比べたら車は流れているのかと。あとはゴール前踏み込んだ時の一体感がない」

7R

選手の写真です。
荒井崇博選手
 神奈川コンビが飛び出すと、前受けの町田太我は後方まで引いて態勢を整える。打鐘の3コーナーから町田がスパートして、川越勇星も合わせて踏み上げる。5番手が空いていたものの、町田がそのままちゅうちょすることなく前団に襲い掛かる。スピードに乗せて大外をまくり切った町田を、地元の荒井崇博(写真)が交わした。
 「(町田は)最後まで同じスピードで踏んでくれた。後ろで余裕があるフリをしました(笑)。調子は悪くないけど、あとは番組次第かな。昨日、(佐藤)慎太郎さんとも話したけど、30代後半から衰えを感じてしょげるけど、40代からは開き直れる」
 まくりにはなった町田太我だが、打鐘の3コーナーから仕掛けているだけに内容も悪くない。地元の荒井とのゴール勝負なら2着も納得だろう。
 「(別線が来るのが)緩かったら突っ張って、あわよくば中団かなと思っていた。調子は今日(2日目)も変わりなく良かったですね。大坪(功一)さんも4着に入ってくれたし、ラインの走りはできたと思う。新車は進んでくれるので、とくに変えるところはないです」

8R

選手の写真です。
守澤太志選手
 赤板過ぎに切った岐阜勢に続いた長島大介は、青柳靖起を内に封じ込めて外併走でタイミングをうかがう。不破将登もペースを上げず、2コーナー過ぎから踏んだ長島が楽に出て先行態勢に入る。不破は3番手に飛び付いて、櫻井正孝とからむ。青柳も巻き返すが、中団の外に浮いて最終周回。3番手を櫻井が守り、池田憲昭が4番手に切り替える。逃げる長島との車間を空けた守澤太志(写真)が、余裕をもって抜け出した。
 「櫻井君が不破君にからまれているのが見えてなかった。櫻井に申し訳なかった。ああなったらあとは、どうラインで決めるかだった。(自分の調子が)前回から本当に一気に戻ってきた感じがある。その(前回の)川崎以上に自転車が流れている。8割くらいは戻ってきているかな。今回は新車なんで、もうちょっとセッティングの微調整をと思ってます。直線仕様というか、タテが伸びるようなイメージ(のフレーム)にしました」
 守澤との同期ワンツー。長島大介は不完全燃焼の初日を糧に、先行策で結果を出した。
 「(初日と違い2日目の)今日はまったく迷いがなかった。出切ったら(別線を)出させる気はなかった。あとは守澤さんを信じて。自分で立ち上げたんで、掛かりはそこまで良くなかったけど。(脚の)感じは悪くない。仕上がりも良かったし、気持ちも入ってました」

9R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 小松崎大地を警戒しながら押さえて出た稲毛健太だが、小松崎の巻き返しが早い。打鐘の3コーナーで小松崎が主導権を握り、佐藤慎太郎(写真)の追走。松永将は稲川翔にさばかれて、稲毛が3番手に入る。今野大輔が仕掛けて最終周回。佐藤慎が今野を止めて盤石。佐藤慎がゴール前でピタリと小松崎を交わした。
 「(小松崎との)踏み直しの感じとか、呼吸は合っていたと思う。松永が飛ばされたので、もう少し外を回ってくれたら良かったかな。でも、その辺ぐらいですね。重さがあるので絶好調ではないですけど、疲れを取ります」
 出てからも落ち着いていた小松崎大地は、最終ホームからペースアップ。逃げて佐藤慎と上位を独占した。
 「(佐藤)慎太郎さんと今年初連係だったので、気合が入りすぎて力んでしまった。ただ、踏んだ感触は悪くなかったです。連日ラインが3車で、その1車が大きいし生かして走っていければいいなと今日(2日目)も思っていた」

10R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
 押さえて出た川口雄太は打鐘手前でペースを上げて、4番手が柴崎淳と金ヶ江勇気で重なる。外併走から金ヶ江が強引に仕掛けて、吉田拓矢(写真)はそこを目標に4コーナーから踏み込む。叩き切った金ヶ江を吉田が2コーナーでとらえるが、木暮安由は付け切れない。関東勢にスイッチするようにまくった柴崎のスピードもいい。が、吉田がセーフティーリードを保ち、ゴールを駆け抜けた。
 「昨日(初日)よりも距離が短かったんで、最後まで踏み切れました。ハンドルを持つ位置だとか、体幹を意識してフォームを変えたのも良かった。(周回中は前からでも)絶対に仕掛けるポイントが来るだろうし、そこを逃さないようにと。ここからだったら絶対にイケるなってところでした。出切ってからニュートラルに入れて、もう1回踏み直した。バックも取れているし、出し切って1着なんで良かった」
 最終ホームでは後方に陥った柴崎淳だったが、そこから上々のスピードでまくる。吉田を脅かすまでには至らずも、動きは悪くなかった。
 「(自分が切ったあとの別線の)動きが遅かったんで、ジャンの2センターくらいはヤバいなと。もう(吉田ラインに)付いていくしかなかった。(最終)1コーナーのところはキツかった。調子が悪かったら動けない。あんなスイッチもできてないと思う。かなり戻っているし、いいんじゃないですかね」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
 打鐘手前で染谷幸喜が押さえて出て先行態勢と取ると、前受けから合わせて踏んだ平原康多(写真)は4番手をキープする。3コーナーで島川将貴と接触した阪本正和が落車。ラインのアクシデントで思わぬ車間が空いた平原だったが、詰める勢いでまくってあっさり前団を仕留めた。
 「落車が誰か確認していたら、車間が空いて余計な脚を使ってしまった。染谷が山降ろしでいって強かったですね。詰めた勢いでちゅうちょせず行けたと思います。昨日(初日)は番手で今日は自力でまったく違う作業でしたけど、前々に踏んでいく強い気持ちでいけたと思う」
 平原マークの諸橋愛は、ちょうど平原に並んだところがゴールだったが、4分の1輪及ばなかった。
 「(平原)康多が落ち着いて仕掛けてくれた。康多は脚を使ってましたけどね。思ったより島川がヤル気だったので、展開的には良かったかな」

12R

選手の写真です。
山田英明選手
 伊藤信が福島コンビを押さえてスローになるが、単騎の2人の切り替えもなく、打鐘で松浦悠士に5番手が転がり込む。仕掛けどころを見極めた松浦は、2センターから踏み込んで加速する。最終1センターで伊藤をとらえてから、もう一段階スピードに乗せた松浦の掛かりがいい。別線に出番はなく、番手の山田英明(写真)が追い込んだ。
 「(松浦の後ろは)安心感がすごい。なにも心配しないで付いていくだけで、ゴール前で勝負が絶対にできるだろうっていうのがありました。あそこで仕掛けてどんどん伸びていくんですごかった。自分は自力で走ってないのでなんとも言えないけど、1、1着なんでいいと思います」
 S級S班の松浦悠士が、格上の立ち回りで地元の山田とワンツー。
 「(周回中は)前からの組み立てで、切られて、切られてで、あとは行けるところからと。そしたら5番手だったんで、ラッキーと思いました。伊藤(信)さんとはモガき合って負けたこともあるんで、(伊藤が)踏む前にしっかり踏まないとっていうのがあった。昨日(初日)より気温も上がって、走路も軽く感じた。去年、一昨年の武雄のいい感じだなと。選手紹介でダッシュした時に昨日よりもだいぶ感じがいいなと。それをレースで出せたし、自信をもって仕掛けられた」

10R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
選手の写真です。
吉田拓矢選手
 赤板過ぎに中団の山田英明が先に切って出る。島川将貴は内の吉田拓矢を警戒しながら、打鐘前に踏み込む。島川が先頭に立ち主導権を握るが、4コーナーで吉田がスパート。島川がペースを上げて最終周回。4番手に飛び付いた山田は前との車間が空くが、吉田はそのままスピードに乗せて前団に襲い掛かる。2コーナー過ぎに吉田がまくり切り、佐藤慎太郎(写真)がソツなく続く。3番手の櫻井正孝は遅れ気味も3車が出切る。山田は切り替えた池田憲昭とからんで前が遠い。番手の佐藤が吉田を交わした。
 「あそこは外に浮きながら行くところで難しいけど、(吉田は)ちゅうちょなく行って、力でねじ伏せてくれた。自分はいつ1着が取れるかわからないので、目の前の一戦をっていう気持ちでいます。勝ち上がれていることもうれしいけど、1着を取れているので自分の状態もいいのかなと」
 打鐘の4コーナーから反撃に出た吉田拓矢(写真)は、空いた中団に目もくれず、そのまま一気にまくり切った。
 「(ラインで上位独占なので)言うことない。あれで最後抜かれなければ100点だった。島川さんと力勝負かなと思ってたんで、(島川が)行ったところを無理やりでも行く気持ちだった。ヒデさん(山田)が(前と)空いてたんで、詰める勢いでもうひと加速できた。(乗車フォームで)若干、体がハマってなかったかなというのがある。でも、出足はいいので、あとひと粘りですね」
 遅れながらも吸い込まれるように前団を乗り越えた櫻井正孝は、S級S班の前の2人に脱帽しきりで振り返る。
 「全部、ヨシタク(吉田)、(佐藤)慎太郎さんがやってくれたんで。僕は付いていただけだった。今日(準決)の3番手の使命は付いていくことだけ。それで迷惑を掛けないようにと。全部、(前と)空いてしまった。でも、気持ちが折れないで追いかけたので、それで3着に入れて車券に貢献できたのかなと」

11R

選手の写真です。
稲川翔選手
選手の写真です。
平原康多選手
 誘導を残したまま町田太我が引いて、小松崎大地が先頭に立つ。3番手に稲川翔(写真)がスイッチして、平原康多は5番手。8番手になった町田は赤板2コーナーから踏み込む。が、小松崎もペースを上げて駆ける。最終1コーナーで町田が出切るが、橋本強は付け切れず小松崎が飛び付く。平原は町田を目標にロングまくり。合わせる町田を平原がとらえるも、木暮安由をさばいた稲川が今度は守澤太志をすくってシャープに突き抜けた。
 「チャンスがある位置を自分で取りにいかないと話にならないので、初手は考えていた。全員をいかしてしまうと、厳しくなるし、前々に踏んでやった結果です。平原さんにスイッチして乗っていければ良かったけど、木暮も強い選手だし、そう簡単にはいかなかった。まだまだ甘いですね。最近のなかではすごい状態はいいです」
 さすがの反応でロングまくりを放った平原康多(写真)は、町田をねじ伏せて2着。
 「橋本が離れて降りたのでツーテンポくらい遅れました。小松崎とあたりながらで、なんとか町田を乗り越えた感じです。町田も掛かっていましたね。それなりにやってきたことが出せていると思う」
 稲川にからまれて連結を外した木暮安由だったが、最後は狭いコースを突いて意地で3着に入った。
 「(稲川に)からまれたところが、一番キツかったですね。車体故障したのかと思って、後ろを見たら大丈夫だったので突っ込むしかなかった。(最終)3コーナーからは内しかなかったですね。初日、2日目に比べれば、全然いいです」

12R

選手の写真です。
村上義弘選手
選手の写真です。
諸橋愛選手
 打鐘で出た長島大介の上を、間髪入れずに柴崎淳が出て先行策。7番手の松浦悠士は4コーナーから仕掛ける。3番手の長島がまくるが、岡本総の横まで。長島に遅れた諸橋愛は、長島後位に入った松浦をすくい、さらに岡本を弾いて追い込む。諸橋が抜け出すも、三谷竜生マークから中のコースを鮮やかに追い込んだ村上義弘(写真)が1着。
 「(三谷が)いったんは松浦よりも前の位置が取れたけど、松浦の巻き返しが早かった。その辺はさすがですね。(最終バックの辺りからは)外のラインが伸びてたら、また違う判断をすべきところだった。(三谷)竜生も伸びそうなところもあったんで、1回見てからでした。コースを迷った部分があるけど、(結果的には)このバンクの一番いいコース、外の伸びるコースだった。前回の岸和田ではコンディションが上がってきてなくて、自分にガッカリしたところもある。ただ、(今回は)人の後ろに付いていても、前回よりは楽な感じがある」
 長島の踏み出しに反応し切れなかった諸橋愛(写真)だったが、その後はらしいコース取りで2着に入った。
 「タイミングというより自分の油断で(長島に)離れてしまって、そこを松浦に入られた。いっぱいで離れているわけではないので、リカバリーできた。もう(自分が)遅れちゃってるんで、合った人間をどかそうと。(最終)バックは詰まってきたんで、もう行けるところまでと。ホームで脚を使ってた分、最後は伸びなかった」
 松浦ライン3番手で外に浮いた大坪功一は、最終2センターでもまだ最後方。しかしながら、内よりのコースがぽっかりと空いて3着に届いた。
 「脚力的に劣っているので、イチかバチかだったけどセッティングをいじった。伸び仕様にしました。運が良かった。あそこ(のコース)がたまたま空いた。(3連単が97万円超の配当で)肝心なところで絡めなくて、申し訳ないですね」