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TAKEO KEIRIN

84#

検車場レポート

  • 4/11 Wed. (前検日)
  • 4/12 Thu. (1日目)
  • 4/13 Fri. (2日目)
  • 4/14 Sat. (3日目)

1R

選手の写真です。
中西大選手

 オープニングレースの1番車は中西大(写真)。篠原龍馬や佐藤雅春を相手に機動力の違いを見せる。

 「朝早いっすね。調整します。でも練習ではいつも早いんで大丈夫だと思います。先行基本に走ります。状態は悪くない。花粉じゃないと思うけど、黄砂なのかPM2.5なのか喉がちょっと…。走ってみてですね」

 ベテラン山口富生が中西をマークする。

 「状態は悪くない。中西は初めてですね。1RはGIとかで経験があるし、大丈夫です」

 対する篠原龍馬は4月松阪で優出するなど気配は上向き。

 「前よりかはだんだんよくなってますね。踏めてる感じもある。同期の五日市(誠)と話して3月前橋の最終日にセッティングを変えた。悪くはないんで、しばらくはこれでやってみようかな。相手は強いけど、積極的に動けたらと思う」

2R

 年明けから成績を落としていた坂本貴史は予選スタートとなってしまったが、今回は期待できそうだ。

 「今年に入ってよくなかったし、予選は仕方ないです。でも前回(立川)終わって3日に冬季移動先から地元に帰った。地元でいつものトレーナーにみてもらって、みっちり練習して来ました。ここまで1週間ぐらいだけど、全く変わりましたね。久しぶりに大丈夫だなって感じです」

 野木義規は坂本の番手があるレースを手放しで喜んだ。

 「本来は上で走ってる人だからね。僕は見守ってるだけですよ。(11月にアキレス腱を部分断裂したが)徐々によくなってる。悪くなってることはないし、治療しながら、そのなかでちょっとずつよくなってます」

 地元勢のトップバッターは成松春樹だ。

 「状態は変わらずと思う。練習も普段どおり、かわらずやってきました。とりあえずやることはやってきました。あとは本番でやるだけですね。地元のトップバッターだし、いい流れを作れるように頑張ります」

3R

 佐伯辰哉(写真)は3月福井でS級初優勝。その福井では3日間バックを取るなど、最近は積極的な競走が目立っている。

 「先行、先行ってイメージで走ってるわけじゃないけど、それだけ勝手に体が動いてる感じ。暖かくなって調子がよくなってるのはありますね。最近は調子もいいんで、この波に乗って記念でも頑張りたい」

 対するは阿部拓真。2月高松記念のブロックセブンで落車したが、復帰後は走るたびに調子を戻している印象だ。

 「徐々によくなってます。走るたびに上がってきてる感じですね。佐伯君との対戦は初めて。調子がよさそうだけど、負けないように頑張ります」

 下岡優季は点数上位の機動型を相手にどれだけ抵抗できるか。

 「前回(4月松阪)も悪くなかったけど、あともうちょっと。あと50m、100m、踏める距離の差ですね。その辺が上手くいけば残れる感じはある。いい感じにレースはいけてるんでね」

4R

 佐藤幸治は今年、初日で勝ち上がりに失敗したのは1月松阪記念の一度だけと安定感は抜群。ここも地元の三槻智清と決めるか。

 「追加で3月小松島GIIIを走って、あの頃は配分が詰まってキツかったけど、今回は練習もできたし、やっとゆっくりできた。状態は変わらないですね。三槻さんとは武雄の初日に連係することが多い。俺は勝ち上がって、三槻さんは微妙なんで…。今度はしっかりワンツーを決めたいですね」

 佐藤の番手と知った三槻智清は表情を引き締める。

 「最近は連係してないけど、今まで綺麗に付いて行ったことがないんでね…。今回はしっかり付いて行きたい。ここまでもなかなか仕上がりが悪かった。今度、競輪学校を卒業した橋本(瑠偉)が強すぎて、こっちは力みが(苦笑)。でも、頑張りますよ」

5R

 伊早坂駿一はここ5場所で2度の優出。ここも佐川翔吾を相手に主導権を握るか。

 「体の状態はいいというか、問題ない。レースでは自分のパターンに持っていければいいけど、そうじゃないときに大きな着になってしまう。そこをすごく感じるし、一番の課題ですね。そこをしっかり、レースで出すだけ」

 熊本コンビは東矢昇太が前回り。3月小田原から4場所連続で初日を突破するなど近況もよさそうだ。

 「いい感じで来れてますね。3場所前の3月前橋からシューズをボントに換えた。まだサンの種類や位置とか探り、探りでやってるけど、着はよくなってきてますね。あとはもう少し自分の感覚がよくなってくれれば」

6R

 細切れ戦で唯一のライン3車。ここは小嶋敬二が健在ぶりをアピールするか。

 「細切れで3車なら勝てるだろ?って言われるけど、そんなにプレッシャーかけないでって感じ。そんなに簡単じゃないでしょ。前回、宇都宮からすぐ(中4日)だし、ここまではケアばかり。2日乗ったけど、疲れないようにだけ心がけてました。乗った感じも普通。この歳になったら急には変わらないですよ」

 レース運びに長ける岸澤賢太にもチャンスがあるメンバー構成だ。

 「前回(3月福井)終わってから空いたんで、山梨に合宿に行きました。高校生や地元の志村兄弟とも練習させてもらったりした。安定してるけど、なかなか1着は取れないですね。初日は細切れ戦なんで上手く仕掛けられるようにしたい」

7R

選手の写真です。
山崎賢人選手

 1月小倉でS級特進を決めた山崎賢人(写真)はこれが記念初出場。2月佐世保の優出はあるが、S級ではここまで期待されたような結果は残せていない。地元地区の記念できっかけをつかめるか。

 「上がってからイマイチなんでね。先行はできてるけど、残れてない感じがある。そこが甘いですね。まだS級のペースもつかめてない。練習の感じもあまりよくないけど、大丈夫です。記念で気持ちは入るんで、上まで上がりたい。きっかけをつかめるように頑張ります」

 地元の山口貴弘は山崎マークから一次予選突破を狙う。

 「自分で(自力勝負)してたんで脚は大丈夫だと思う。最近は人の後ろにも付いてないんで、その辺は楽というかね。前回(4月別府)の前に空いてたんで、そこで練習はがっつりやりました。山崎君とは初めてだけど、離れないように。しっかり勝ち上がれるようにしたい」

8R

 1月はあっせんがなかった野原雅也は復帰後2場所も振るわなかったが、ここへ来て徐々に上向き。3月福井で決勝3着、4月宇都宮では2勝を挙げるなど、本来の力強さを取り戻しつつある。

 「状態としては普通ですね。レースでの課題とかも特にはないです。しっかり力を出し切れるように頑張りたい」

 野原という好目標を得た鷲田佳史はチャンスを生かしたい。

 「チャンスとピンチは表裏一体なんでね。雅也は強いし、油断すると一人で行っちゃうので集中したい。状態は変わらず。しっかり頑張りたいです」

 志村龍己は3月があっせん停止で今回が49日ぶりの実戦だ。

 「あっせんが止まってたので、練習はしてきました。あとは疲れがどうかですね。モガいた感じは徐々によくなってる。今年前半は走りすぎだったし、展開で1着取れてただけだから。休む前より感じはいいと思う。ただレース勘も重要だし、走ってみないとですね」

9R

選手の写真です。
荒井崇博選手

 2月奈良記念で落車、前回の松阪を途中欠場するなど、荒井崇博(写真)は地元記念を万全で迎えられてるとは言い難い。それでもこの4日間だけは強い気持ちを持って戦い抜く。

 「いよいよ? ヒデ(山田英明)がいよいよじゃない? 俺はとりあえず一戦、一戦。勝負になるところまで行かんと。仕上がりは分からない。でも仕上がる、仕上がらんじゃなくて、ここはどうにかせんといかん。気持ち一本ですね」

 荒井、坂本晃輝の地元コンビに任された清水裕友は気持ちを入れ直す。

 「責任感がありますね。前回(3月立川を)、途中欠場しているけど気持ちを入れ替えて頑張ります。状態は普通ですね。荒井さんとの連係は1回ある。そのときは荒井さんが1着だったと思います」

 落車が続いている谷口明正は状態が気がかりだ。

 「落車が続いてるんで、調子を落としてますね。前回(4月福井)も上手く体が動かなかった。でも、どっかで流れを変えないといけないですからね。初日から敵が強いけど、しっかり頑張りたい」

10R

選手の写真です。
和田真久留選手

 3月松山ウィナーズカップ初日に続いて村上義弘は自力のメンバー構成。それでも3月名古屋記念の準決勝やウィナーズカップで自力の勝ち星があるだけに、ここも人気を集めそうだ。

 「松山では雨とかもあったし、終わってから風邪をひいたり体調を崩したりしたけど、もう大丈夫です。今回も一戦一戦しっかり頑張ります。初日はいつもどおり自力ですね」

 坂口晃輔は村上の番手で好ガードを見せるか。

 「調子自体はずっとよくなかったけど、今回はしっかりと練習できたので前回(松山ウィナーズカップ)よりも状態はいいと思います。村上さんの番手でできる仕事をしっかりやりたい」

 和田真久留(写真)は3月名古屋記念の最終日から7走連続で連対と調子を上げている。

 「最近は早めに動くというのを意識している。競輪らしい競走で。そのほうがラインが生きやすいですしね。デキ自体は問題ない。ダービーにいい弾みが付けられるようにしたいですね」

 吉田拓矢は前回、別府とは違うフレームでシリーズに臨む。

 「練習でフレームを換えたら感触がよかったんで、それを使います。去年のヤンググランプリのときに使ってたやつです。暖かくなってきて、マッチしてきた感じですね。今回は自信を持って臨みます」

11R

選手の写真です。
三谷竜生選手

 今シリーズで唯一のS班である三谷竜生(写真)は記念3連覇にウィナーズカップでは無傷の優出と好調を維持している。

 「(ウィナーズカップは)思ったよりも調子はよかった。今は計画的に練習できてるので、尻上がりに上向いてきてるのかな。(今年の目標は)去年グランプリに出ただけになってしまったんで、今年はグランプリで結果を残したいと思ってる。そのためにこれからもしっかり走っていきたいと思ってます」

 三谷に続くのは中四国勢。点数的には小倉竜二が上だが、小倉に押し切られる形で友定祐己が番手回りになった。

 「小倉さんが番手でいいのに、押し切られちゃいました。(同じ立場になれば)僕もそうするから仕方ないですね。成績はまとまってきてる。今回は腰痛が出たんで走ってみてですけど。三谷君は見てても強くなってるのがわかるし、(番手は)責任重大ですね」

 小松崎大地は64周年記念で優出、昨年の共同通信社杯でも準決勝に勝ち上がるなど武雄との相性がいい。

 「前回の平塚は感触がよくなかったですね。ウィナーズカップの落車の影響があると思う。どのあたり? うーん。全部ですね。でも焦ってはいないので。ちょっと間隔も空いたし、前回よりはいいと思います」

12R

選手の写真です。
山田英明選手

 前回の小松島でGIII初優勝を飾った山田英明(写真)はいい流れのまま地元記念に参戦。しかも、村上義や三谷竜がいるなかでメーンの12Rに抜てきされた。

 「メーンに組んでもらったのは嬉しいです。地元の顔みたいな感じで。やっと認めてもらえたのかな。やっぱり地元記念は他とは違うので、それもふまえて頑張りたい。去年は一時、よくないときもあったけど、それも無駄になってない。GIで戦うためにはどうしたらいいのかとか、そういうのを考えた結果が去年よりレベルアップにつながってると思う」

 その山田に前を任されたのは太田竜馬だ。

 「今回から新車を使います。(踏み出しが)ガツっと来るタイプのフレームですね。後ろに地元も連れてるので自分のやれることを考えていきたい」

 3月小松島GIIIでは体調を崩していた根田空史は続く4月別府を欠場。ここから仕切り直しを図る。

 「花粉症もようやくひどい時期を越したし、だいぶ体調は戻ってくれた。体的にはだいぶ楽ですね。小松島で無理をした分、腰痛も出たけど、それもたぶん大丈夫だと思う。練習の感じも悪くなかったし、あとは走ってみてですね」

 竹内雄作は前回のウィナーズカップから中20日と間隔十分で今シリーズに臨む。

 「間隔が空いたので練習で追い込むことはできました。あとは疲れが取れてるかどうかですね。体調は問題ないので、実戦でも何とかしたい」

1R

 オープニングレースを制したのは中西大。先行態勢に入った佐藤雅春をすかさず叩くと、山口富生の追撃を振り切り押し切った。

 「ワンツーだったんでよかったです。どっちにしろすかさず行こうと思ってました。ダッシュがよくなるように2日目はハンドルの幅を広げます。(武雄は初めてだが)走った感じは和歌山のバンクに似てましたね」

 中西を好追した山口富生だったが惜しくも逆転ならず。

 「後ろ見たら有賀(高士)さんがいなかったけど、(佐藤も)空いてたんでワンツーかなと思った。抜ける余裕はあったけど見すぎてしまいましたね。4コーナー回って中西と接触したのも痛かった」

 離れながらも中西、山口を追いかけた佐藤の番手から抜け出した松永将が3着に。

 「すごいいい勢いで飛んできましたね。でも3番手が離れてたので入ってもらって、あとはゴール前勝負と思ってた。雅春のおかげです。自分はいいと思います」

2R

選手の写真です。
伊藤成紀選手

 後ろ攻めから動いた伊藤成紀(写真)が誘導後位に入ると、この動きに続いた成松春樹は坂本貴史にフタ。そこから打鐘で前に出る。うまく4番手を確保した伊藤は2コーナーから一気のまくり。番手の坂上忠克やまくる坂本を寄せつけなかった。

 「4番手からだし、あの仕掛けならバックは取りたかった。初日は初日でよかったけど、加速感がないですね。あれじゃ上では通用しない。走っててここがアカンっていうのはわかってる。そこを修正しながら。あとは疲労が抜けたら、もうちょっといい部分を出していけると思う」

 2着の坂上忠克は終始、笑顔でレースを振り返る。

 「作戦どおりに全部行った。全部イメージどおりでした。あとは僕が抜いて(勝者インタビューの)トークまで考えてたけど抜けなかった。本当に全部やってもらったし、よかったです」

 3着の坂本貴史だが、打鐘過ぎに仕掛け切れなかったレースを反省する。

 「成松さんが流してたんで、ちょっとビビッてしまった。気持ちが弱かったですね。(後ろに)申し訳なかったです。前回よりはよかったけど、レースで自信を持ててない。修正して2日目から頑張ります」

3R

選手の写真です。
前反祐一郎選手

 後ろ攻めから動いた佐伯辰哉が赤板ホームで誘導後位に入ると、そこを打鐘前で阿部拓真が切って下岡優季のカマシを受ける。これで6番手になった佐伯だったが、すかさず4コーナーから仕掛けると2センターで前団をとらえる。続いた前反祐一郎(写真)がゴール寸前で逆転した。

 「恵まれました。ホームのところで辰哉は休んでたし、上手く休んで回しながらやってるなと思った。やっぱり強いですね。打鐘のところでキツかったけど、離れんでよかった。ラインで上がれたしね」

 押し切りこそならなかった佐伯辰哉だが、まずはしっかりと勝ち上がりを決めた。

 「打鐘で内に差さずに行けたらもうちょっと、ホーム線ぐらいでは行けたと思う。そこからはあおりもあったので、休みながら行きました。いつもは9時半まで寝てるのに、7時に起きて色々してたから眠いです。2日目はもうちょっと遅いレースならいいですね」

 1センターから内に切り込んだ阿部拓真は内に詰まりそうになったが、2センターで外が空くと広島コンビに続く形で3着に。

 「判断がちょっと悪かったですね。8番(下岡)を出させたときにもう少し上を走ってれば5番(佐伯)を張りながら行けたと思う。後ろに迷惑かけました。出し切ってないんで状態はわからないけど、楽な感じはありましたね」

4R

 赤板の2コーナーで栗山俊介を押さえた佐藤幸治が、先行態勢を取る。佐藤がペースを落とすと中団がもつれて、最終ホーム手前から片寄雄己が叩きに出る。佐藤と片寄の踏み合いは、佐藤が制して主導権をキープ。しかしながら、脚を溜めていた栗山が、バックからのまくりできっちりゴール前で抜け出した。

 「片寄さんを意識しすぎて車を下げるタイミングを失敗した。先行するからラインを作ってもらっているのに、まくり追い込みになってしまい迷惑を掛けました。脚どうこうよりも、内容がダメですね。反省しないといけない」

 栗山マークの伊藤正樹は、外から迫るも2着。

 「キツいのかなと思ったら、(最終)4コーナーの山降ろしで行かれた。栗山君を見誤ってしまった。(考えていた)レース展開と違ったし(まくりになったのは)仕方がない」

 逃げた佐藤を利した三槻智清は、後続との間合いを計って追い込むもゴール勝負で3着に沈んだ。

 「まさか逃げてくれるとは思ってもいなかった。(最終)バックではこのまま決まるかと思ったけど、栗山君が強かったですね。本当に佐藤君のおかげですよ」

5R

選手の写真です。
松岡孔明選手

 打鐘目がけて踏んだ伊早坂駿一が、主導権を握るとそのまま軽快に飛ばして後続は一本棒。関東勢に単騎の石田洋秀が続いて、東矢昇太が5番手でタイミングを取る。佐川翔吾のまくりに合わせて、最終2コーナーで東矢が仕掛ける。まくり切った東矢を松岡孔明(写真)が楽に交わして熊本ワンツー。

 「東矢君が強かったです。踏むのが少し早いなって思いながら、残ってくれって思ってました。自分の脚の感触は悪くなかったです」

 ゴール前はいっぱい、いっぱいだった東矢昇太が、踏ん張って2着を確保した。

 「やっとワンツーが決まりましたね。(最終)バックはキツかったです。(中団から)とりあえず仕掛けられたし、あとは粘れるかどうかでした。去年から(松岡)貴久さんのフレームを使っていて、あとはクツがもう少しサンの位置とか感覚をつかめればいいかな」

 佐川のまくりは東矢に合わされ、佐野梅一が熊本コンビに切り替えて流れ込んだ。

 「後方はしんどいですね。佐川君がまくれるのかどうか判断しながら走りました。最後は脚が溜まってなかったです」

6R

選手の写真です。
小嶋敬二選手

 金澤幸司が先に切って小林史也の先行を受けると、人気の小嶋敬二(写真)は7番手に置かれてしまう。それでも小嶋は最終ホームから仕掛けると、番手の濱口高彰がバックから離れてしまうほどの加速で後続をぶっ千切った。

 「7番手になったのは別によかったんですけどね。ムダ脚を使わんとこうと思ってたので。でも、思いのほか前が踏んでたのでキツかった。バックの向かい風を利用してまくってやろうと思ったら止んでた。顔見せでは重馬場だと思ってたのに、これじゃ6番(小林)伸びるやん!って(苦笑)。これで726勝。今年あと24勝したいね」

 小嶋に合わせて2コーナーからまくった金澤が不発に終わると、その後ろから肥後尚己の内をすくった阿部秀樹が2着に突っ込んだ。

 「前が頑張ってくれました。(金澤が)合わされて危なかったし、外を踏んだら誰かが内に来ると思ったんで。そしたら8番(肥後)のところも空いたんでラッキーでした」

 逃げた小林史也が3着に粘った。

 「最後は一杯でした。4番(金澤)が先に切ってくれたのもよかったですね。でも(同県、同期の)中西(大)は1着で僕は3着なんでね。頑張って追いかけたい」

7R

 山崎賢人が上原龍を押さえにかかるところを藤田大輔が切って出て、打鐘ではぺースが緩む。7番手まで下げた上原は2センターから巻き返して先行策。後方に置かれた山崎だったが、最終1センターから踏み出すとスピードの違いであっさり前団を仕留めた。

 「組み立てが失敗でした。後ろから押さえて、打鐘から行く作戦でした。打鐘前で横ばかり気にしていた。打鐘で(藤田に)出られたときは、どうしようかと思った。ただ、踏み込んで車が進む感じは、普段と変わらなかった。(ラインの)3人で決めたかったですね」

 踏み出しで遅れた山口貴弘は、吸い込まれるように山崎を追走。直線で追い込むも、その差はわずかしか詰まらなかった。

 「(山崎を)抜きにはいったけど抜けん。最後はハウスしそうになった。バイクに付いている感じでしたね。どんどんと掛かっていく。でも、脚は軽かったですね」

 逃げた上原の番手の岡田征陽は、九州ライン3番手で離れ気味の飯田裕次をけん制して3着に追い込んだ。

 「(上原)龍のおかげ。自分はなにもできなかったですね。上原はカマした感じは良かったけど、2コーナーで詰まった。そこで車間を空ければ良かったのかな。レース勘も少し鈍っている。(九州勢を)止めようにも当たったら自分が落ちていたでしょうね」

8R

 佐藤和也、宮崎康司、志村龍己の順で動いて、打鐘で順番が回ってきた野原雅也が抜かりなく巻き返す。近畿3車で出切って、野原がレースを支配する。4番手に入った志村は最終バックを通過しても動けず、野原が二の足で後続を振り切った。

 「脚の感じはそんなに良くないです。先輩とワンツーが決まったことはよかった。自転車がしっくりきてないのが、気持ち悪いですね」

 鷲田佳史が半車輪まで野原に詰め寄っての2着で福井ワンツー。

 「野原君が強いです。踏み出しも踏み直しもすごくて、差せなかった。(最終)4コーナーからは、全開で踏んだんですけど」

 6番手から外を伸びた佐藤和也が、3着に入った。

 「6番(宮崎)が逃げて欲しかったんですけどね。1番(志村)が切ったなら、粘って欲しかった。前回まで調子が悪かったけど、(初日は)車も進んでいたし脚は軽かったです」

9R

 近藤保の上昇に対し、前受けの清水裕友は赤板ホーム手前で車を下げる。清水に十分フタをして谷口明正が打鐘で飛び出すが、7番手の清水も4コーナーから一気に巻き返す。2車で後続を千切ると、番手の荒井崇博がゴール前できっちりとらえた。

 「俺のとこだけ追い風だったんで。(初日は)前のおかげでしょうね。俺が付いてるからって慌てて行ってもね。アイツの持ち味を出すのが一番いい。調子? いいわけない。気力だけで走ってるし、いいとか悪いとか言ってる暇はない」

 2着の清水裕友は荒井とワンツーの結果に胸をなで降ろす。

 「末脚は欠いたけど、スピードの乗りはよかったと思う。出た気はしました。(踏んだ)距離は短かったけど、荒井さんも強いので。小心者なんで緊張しました。でも初日で刺激が入った気がします」

 第二先行の形になった谷口の番手から追い込んだ三浦稔希が3着に入線した。

 「明正が全部やってくれました。もう少し早く踏んでれば1コーナーとかで(清水とスピードが)合うところがあったかも。でも、ああいう展開は7、8割予想してたんで。初日はいつも重いけど、僕は後がかりなんで2日目以降よくなると思う」

10R

選手の写真です。
吉田拓矢選手

 吉田拓矢(写真)が赤板ホームで誘導員を下ろすが、そこを3番手外併走から村上義弘が叩いて打鐘から主導権を握る。4番手に入った吉田は和田真久留の巻き返しに合わせて1コーナーからまくると、坂口晃輔の牽制を乗り越えて押し切った。

 「とりあえず出てから考えようと。村上さんがすかさず来たので、1回出させてという形になった。仕掛けどころによっては突っ張りも考えてたんですけどね。落ち着て走れましたね。やっと今年初勝利。(今回から)フレームを換えて道中が流れてたんで合ってると思う。あとは先行して残れれば」

 大槻寛徳が吉田にピタリと続いてワンツーを決めた。

 「作戦どおりに走ってくれましたね。言ったことをちゃんとできるんだから強いですよ。村上さんは絶対に仕掛けてくるからと話してたし、そのとおりにうまくあの位置を取ってくれました。吉田君のすんなりまくりを差していれば、調子がいいと言えるんですけど、悪くはないんじゃないかな」

 和田真久留は最終1コーナーで吉田に合されたが、立て直して3番手に続いた。

 「(仕掛けが)バレてしまいましたね。かなりキツかった。吉田君がもっと村上さんに抵抗すると思っていて、それを見定めながら仕掛けるつもりだった。あと100メートルは踏み合って欲しかった。でもそうじゃなかったので、(最終ホームで)仕掛けようと。反応はできていますね。組み立ても単純じゃなくて後ろから押さえたりと最低限のことはできている」

 近畿勢を追った黒田淳は自らの判断を悔やんだ。

 「2コーナーで坂口君が張ったところで、もう半身、体が合うぐらいまで入らないとダメでした。入っていればまた違った展開になったのに。その後もまくりにきたラインにスイッチするかどうかを迷った。でも単騎であの位置を取れたのはよかった」

11R

選手の写真です。
三谷竜生選手

 杉森輝大が打鐘で飛び出し、後方に置かれた三谷竜生(写真)だったが、すかさず最終ホームから巻き返す。逃げる杉森をバックでとらえると、そのまま力強く押し切った。

 「(先行でもまくりでも)どっちにしても早く行こうと思っていた。ラインで決まったのはよかった。久しぶりのレースなので、しんどかったです。2日目はもう少しよくなると思う」

 友定祐己が続いて2着を確保した。

 「三谷君が休んで行かないかと思ったけど、行ってしまったので。腰は大丈夫。抜けなかったのは脚力的な問題です。あとは歳のせいにしといてください。踏み直しが強烈だから、あれなら3番手のほうが楽かもしれない。(小倉の前で番手回りは)もうええかな。あんなに緊張したら身が持たんわ(苦笑)」

 小倉竜二も3番手でしっかり続いてラインで上位独占を決めた。

 「練習不足が出ましたね。3コーナーで三谷が流したところで、神山(雄一郎)さんに来られたらマズいと思って、ツケて回ったけど、その場足踏みみたいになった。それでもけっこう詰められましたね。前回よりかはいいような気がします」

12R

選手の写真です。
園田匠選手

 地元の山田英明に任された太田竜馬は赤板の1コーナーで前に出ると、打鐘からハイペースで主導権を握る。ホームから根田空史が巻き返すと山田は1センターで一度けん制して、バックから番手まくり。2コーナーで口が空きながらも山田に続いた園田匠(写真)がゴール前で山田をとらえた。

 「ヒデ(山田)が出るかなと思ったら戻ってきたの、あそこ(1センター)でバック入れた。そこからキツそうなところを無理やり出て行ってくれたので。伸びとか関係なく前のおかげです。気持ちも入ってたし、ワンツーを決められた。優秀に乗れてホッとしてます。(1着で)ヒデには申し訳ないけど、2日目ももう1回ワンツーを決めたい」

 シリーズの白星スタートとはならなかった山田英明だが、しっかりと2日目の優秀に勝ち上がった。レース後は太田の頑張りに感謝することしきり。

 「何より太田君の力。地元で僕が付いてたんで、すごい背負わせてる感じだったけど、すごく嬉しかったです。まさか、あそこから踏むとは思わなくて、口が空いたら脚を使うのでピッタリ付いて行った。大田君には駆け方で(番手から出るか)判断するからと言ってたし、根田君も意外と粘っこかったんで、もう出ました。最後は一杯。めっちゃキツかった」

 竹内雄作マークから1センターで内に切り込んだ東口善朋が九州コンビの後ろに続く形で3着に。

 「色々反省点はあったけど、脚自体は問題ない。今回は新車で来たけど、しっくり来ないのでいつものフレームに戻します」

6R

選手の写真です。
鷲田佳史選手

 後ろ攻めから赤板ホームで前に出た小松崎大地を北津留翼が切ると、そこを打鐘から中西大が叩いて主導権を握る。1コーナーから小松崎が巻き返すと、合わせて4番手から出るかに見えた北津留は内に。小松崎のまくりも3着までで、逃げた中西の番手から鷲田佳史(写真)が抜け出した。

 「前を取る作戦じゃなかったけど、中団を取るのに踏んだら前になった。僕のスタートミスだけど、結果いい形になりましたね。(初日は野原雅也の番手で)連日、前が強いだけだけど、抜けてるんで悪くない。記念はメンバーいいんで、走るだけでいい経験になりますね」

 逃げた中西大は末よく2着に粘った。

 「前の作戦はなかったけど、なっちゃったのですかさず行くことを考えてました。でも結果オーライでしたね。ワンツーなんでよかった。北津留さんに出させてもらったんで、そこからはペースですね。準決勝もしっかり先行基本にバックを取っていきたい」

 7番手まくりで3着に届いた小松崎大地だったが表情は浮かない。

 「成清(貴之)さんと岡田(征陽)さんに申し訳ない。北津留君がすんなり出しちゃったから展開的には最悪だった。でも、もう行くしかないんで。前回よりはいいけど、もうひとつって感じですね。でも悪いなりにしのいだし、いい感触もあった」

 

7R

選手の写真です。
坂本貴史選手

 前受けの坂本貴史(写真)は栗山俊介、杉森輝大の上昇に打鐘前で車を下げるが、守澤太志のけん制で山崎賢人の仕掛けが遅れると、3コーナーから仕掛けて先頭に立つ。それでも山崎が強引に坂本を叩くが、荒井崇博が山崎を追えず番手には坂本が。思わぬ展開をしっかりと生かして粘る山崎をゴール前でとらえた。

 「守澤さんが付いてくれたので、先行する気持ちがあった。ビジョンを見たら山崎君が一人できたのがわかったので番手に入りました。仮に荒井さんが付いてきていたら合ったところで飛び付こうと考えていた。番手にはまってからは余裕があるかなと思ったが、想像以上に車が進まずに守澤さんまで連れ込めなかった。組み立てはいいと思うので、そのあたりを修正したい」

 裸逃げになった山崎賢人は何とか2着に粘ったが、組み立てを反省しきり。

 「荒井さんからはまくりでもいいと言われていた。打鐘で坂本さんの動きに慌ててしまって荒井さんが下りているのに気が付かず仕掛けてしまった。出切ってからはペースで踏めて4コーナー過ぎて最後の直線も踏み直せている」

 杉森輝大は直線で守澤を交して3着に滑り込む。

 「力不足ですね。バックで詰まったので仕掛けないといけないのに守澤君が車間を空けているのか空いているのかがわからなくて行くに行けなかった。あそこで仕掛けられていれば、後ろにもチャンスがあったと思うんですけど」

 

8R

選手の写真です。
清水裕友選手

 竹内雄作が打鐘から先行態勢に入る。この動きに続いた清水裕友(写真)は4コーナーで池田勇人をキメて4番手を確保するが、すかさずホームから仕掛けると粘る竹内を豪快に飲み込んだ。

 「上手く4番手に入れるかなって思って追い上げました。最近は自分の中で(踏める)距離が短くなっているので、先行は苦手ですね。緩んだので1コーナーからすかさず仕掛けたけど、タイムが思ったよりよかった。明日は自信を持って戦えそうです」

 坂口晃輔はバックで前反祐一郎を飛ばす好アシスト。竹内を絶妙に残しつつ自らも2着に入った。

 「雄作のおかげですね。出切ってから雄作のペースで行くかなって思っていたら、思ったよりも早く清水君が仕掛けてきた。最後は慌てて踏んだので、雄作が勝手に残った感じです。空いていた期間に練習したせいか、状態は上がっている」

 逃げた竹内雄作は3着に踏み止まって準決勝に駒を進めた。

 「坂口君のおかげです。自分は誘導を切ったくらいで、何もしていない。全然噛み合っていないです」

 

9R

選手の写真です。
松川高大選手

 後ろ攻めの佐藤雅春が赤板周回の1センターで前に出る。その動きに続こうとした松川高大の動きが一瞬遅れると、前受けから3番手に下げた根田空史が打鐘前から踏み上げる。松川に締め込まれた神山雄一郎は続けず、番手には7番手から踏み込んでいた谷口明正がスッポリ。3、4番手には北日本コンビで最終ホームを通過する。8番手に置かれた松川高大(写真)だったが、2コーナーから仕掛けると、根田後位から抜け出す谷口をラストの直線で鋭くとらえた。

 「キツかった…。打鐘で追い上げるか切ろうと思ったら根田に合わせて出られたんで根田もかかってたから厳しいなと思ったけどね。ちょっと重い感じはあるけど、初日よりはよかった。東矢さんも(3着に)入ったんでよかったです」

 根田の番手に入る好展開を生かした谷口明正が2着に。

 「引いてカマすタイミングを計ろうと思ってた。松川君が切ってくれたら打鐘目がけて行ってみんなを後方に置こうと思ってたけど、(赤板1センターで内に下りた)松川君の動きが予想外だった。小嶋(敬二)さんに申し訳ないですね。根田君が出たときにすぐに追い上げられたし、空いてたんで入ってその位置からと思った。運がよかったですね」

 松川マークの東矢昇太が3着。準決勝進出を決めてレース後は笑顔が絶えない。

 「付いて行けましたね。思ったよりゴチャついたけど、松川君が落ち着いて行ってくれたのでよかった。あそこから行くんだから強いですね。シューズの感覚もだいぶよくなってます」

 

10R

選手の写真です。
山口富生選手

 青板ホームから藤田大輔が早々とレースを動かす。正攻法の太田竜馬はバックで下げると赤板ホームで伊藤成紀に締め込まれ7番手に。打鐘で阿部拓真が前に出ると、そこをすかさず太田も仕掛けに行くが3コーナーから合わせて踏んで来た伊藤と接触してホームで車体故障のアクシデント。伊藤が1コーナーで先頭に立つと、番手にはまった阿部はバックからまくってきた黒田淳に合わせて2センターから踏み込む。ホームで伊藤との連係を外しながらも阿部後位で立て直した山口富生(写真)が鋭く阿部をとらえた。

 「伊藤君と離れてしまったのは修正しないといけないね。ホームで伊藤君と太田君が接触してバリって音がなったから2人とも落車するんじゃないかと思って見てしまったら伊藤君がそのまま行ってしまって。でもそのあとは上手く阿部君の後ろに入れて立て直せた。最後も伸びてくれました」

 番手にはまった阿部拓真は2センターから黒田の巻き返しに合わせて踏んだが、山口に交わされ2着に。

 「展開が早くて何が何だかの状況でした。打鐘で強引に切ったのが結果的によかったと思う。太田君が仕掛けてきたら全力で合わせるぐらいまで踏んで飛び付こうかなと思っていた。番手にはまったのはラッキーでしたね。ダッシュの感じはよかったです。記念の準決勝は初めてなので楽しみですね」

 最終ホームで踏み遅れた永澤剛は山口に入られてしまったが、立て直して3着に入った。

 「最終ホームでみんな落車するんじゃないかと思って見てしまった。そこで山口さんに入られてしまった。離れてしまったけど、阿部君と2人で準決に上がれたのはよかったと思う」

 

11R

選手の写真です。
村上義弘選手

 赤板前から佐伯辰哉が先行態勢に入ると、内をすくった山賀雅仁が2コーナーから4番手に。外併走になった野原雅也は打鐘から踏み込むが、佐伯もこれに激しく抵抗する。それでも野原がホームで佐伯を叩き切ると、後続との距離を計りながら村上義弘(写真)がゴール前で抜け出し、通算600勝にリーチをかけた。

 「2日間あまりよくないですね。今日は雅也が頑張ってくれた。(今開催の)直前に風邪をひいて病み上がりだったのでよくない。要するに車の進みがよくない。(600勝にあと1勝だが)一戦一戦頑張るだけです」

 逃げた野原雅也が2着に粘ったが、レース後に口を突くのは反省の弁ばかり。

 「打鐘で詰まったのに、仕掛けられていないのがよくない。待ってしまった…。なんとか出切れましたけど、最後まで目一杯踏んでいただけです」

 後方からまくり上げた山賀雅仁が3着に食い込んだ。

 「みんな強すぎる。村上さんに下りられないように前との車間を詰めていた分、(野原の動きに)付いていけなかった。萩原さんに申し訳ない。現状の点数どおりの脚じゃないですかね」

 

12R

選手の写真です。
小倉竜二選手

 優秀の「飛龍賞」は打鐘過ぎから吉田拓矢、三谷竜生で激しい主導権争いとなる。2コーナーで三谷が争いを制したが、ホームから動いていた単騎の和田真久留がその上を一気にまくる。これに中四国コンビが続くと、友定祐己の後ろから小倉竜二(写真)が直線鋭く突き抜けた。

 「たぶんまくりに動くだろうなと思ったので、和田君の後ろから進めたかった。最後はみんなのペースが落ちたんで、僕が伸びた感じ。でも悪くはないですね。いいと思います」

 和田真久留は2着。最終ホームから仕掛けて、前団のやり合いをまくるなど単騎でも見せ場を作った。

 「やり合ってまくり頃に見えるんだろうけど、めちゃくちゃキツい。(レースは)何も考えてなかったけど、流れにそって組み立てはできてる。最低限の動きはできたと思うけど、めっちゃキツいですね」

 最終バックを最後方で回った園田匠だったが、直線鋭く伸びて3着に強襲した。

 「いいでしょ。ヒデ(山田)じゃなければ、もう少し早く入ったけどね。それでも楽勝で間に合うと思った。伸び自体は問題ないですね」

 後方8番手に置かれた山田英明は巻き返し届かず5着まで。

 「先に仕掛けようと思ってたけど、一番最後になって申し訳ない。でも収穫はあったので」

 三谷竜生は「力勝負になるだろうと思ってレースした。脚は悪くない」。4着には敗れたが、吉田との力勝負は見ごたえがあった。

 

10R

選手の写真です。
阿部拓真選手
選手の写真です。
松川高大選手

 赤板ホームで阿部拓真が前に出ると、そこを単騎で谷口明正が切る。さらに打鐘で吉田拓矢、ホームで野原雅也が叩く目まぐるしい展開になったが、野原の仕掛けに乗った松川高大が2センターで野原をとらえる。1コーナーで上手く松川にスイッチしていた阿部拓真(写真)は直線で松川をとらえると、記念初優参を決めた。

 「内容はともかく嬉しいですね。でも園田さんがぴったりなら、さばけていなかったと思う。仕掛けるべきところで仕掛けられている。雨も気にならなかったし、逆に周りが少しでも色んなことを考えてもつれてくれればと思っていた。野原君が仕掛けたところで上手くスイッチできればよかったですね。1着だけど反省点はあそこでした」

 ロングまくりの松川高大(写真)は阿部に差されて2着にも納得の表情。

 「雨は気にならなかったですね。どちらかと言えば、好きなほうなので。準決勝が一番、脚の感じはよかった。反応もできている。初手で前を取ると最終的に後方になると思っていたので、嫌だったけど、自分が出ないと始まらない気がして前受けしました。打鐘で後ろになったので、ホームではカマそうと思っていた」

 園田匠は阿部にさばかれるも、すかさず阿部の後ろに下りて立て直すとそのまま3着に流れ込んだ。

 「雨で水しぶきが気になって少し車間を空けていた分、さばかれてしまった。松川は野原と吉田がモガキ合ったところをまくりにいくのかと思ったらカマすつもりだったみたいですね。感触は二次予選よりいい」

 ドンピシャのタイミングでカマしたかに見えた野原雅也だったが、松川にまくられると8着に沈んだ。

 「あそこが勝負どころだったなと思うけど、持たなかったですね。1周なのに持たなかったので、しっかり練習します」

 

11R

選手の写真です。
村上義弘選手
選手の写真です。
山賀雅仁選手

 後ろ攻めの小松崎大地が上昇すると、この動きに続いた清水裕友は三谷竜生に十分フタをして打鐘から主導権を握る。最終ホームから三谷が巻き返すが、2コーナーからは単騎の山賀雅仁もまくって清水を飲み込むと、外を迫ってきた三谷もけん制。これで三谷は失速したが、三谷後位からそのまま前に踏んだ村上義弘(写真)が直線鋭く伸びて通算600勝を飾った。

 「三谷が頑張ってくれた。6番(東矢昇太)が車間を空けていたので、三谷もタイミングが狂ったのではないかな。(山賀に)持っていかれたときに、激しい音がしたので三谷が落ちたかと思った。その後はなんとか耐えました。600勝は節目として、これからも頑張りたい」

 まくった山賀雅仁(写真)は2センターで自ら三谷をブロックするなど単騎でも見せ場満点のレースだった。

 「あの並びになるだろうし、清水君の3番手かなって。成清(貴之)さんにダメでも仕掛けたらどうかって言われて、なんとか勝ち上がることができた。3コーナーで波を作れば、キツイと思って振ったら、まさかあんなに三谷君にピッタリ当たるとは思わなかったです」

 目の前でまくった山賀を追う形で小松崎大地が3着に食い込んだ。

 「山賀さんが仕掛けるような感じがしていた。決勝に乗れてよかった。武雄は以前にも記念決勝に乗ったので、相性がいい。状態は日に日によくなっている感じです」

 好回転で前団に迫った三谷竜生だったが、山賀のブロックで完全に勢いを殺されてしまった。

 「レースも難しかったですね。踏み出した瞬間は行けるんじゃないかと思ったけど、いいタイミングで来られて勢いが止まってしまった」

 

12R

選手の写真です。
山田英明選手
選手の写真です。
和田真久留選手

 中西大の上昇に対して7番手に下げた山崎賢人は合わせて出てくる中西を強引に叩いて赤板ホームから主導権を握る。最終ホームから巻き返してくる中西を山田英明(写真)が1コーナー、2コーナーとけん制すると、内をすくった和田真久留が2コーナー過ぎに前に出る。これに切り替えた山田はゴール前で和田を逆転。悲願の地元記念初優勝に王手をかけた。

 「(赤板で山崎と口が空いたが)慌てて詰めても後ろを引き出すと思ったし、あとは流れで。なるようにしかならないと思った。でも、けっこう空いたので必死でしたね。早く出ても2車だし、一杯でタテに踏む余裕もなかった。(最後は和田を交わした)そこは意地です。小倉(竜二)さんが固めてくれて、賢人があれだけ行ってくれたので絶対1着と思ってた。でも決勝が本番なんで」

 6番手から1センターで内に切り込んだ和田真久留(写真)はそのまま山田の内もすくってインまくり。山田に交わされたが、2着で決勝進出を決めた。

 「(残り2周で)8番手にならないように踏みこんだし、キツかった。ホームで詰まった時点で行く準備はできてたけど、中西君が先に行ったんでその上を行こうと思った。でも波があまりに大きくて、吸い込まれるように内に入ってしまった。展開も展開でキツかったし、バックを踏みながら入ったので踏み上がらなかったですね」

 竹内雄作が2コーナーのあおりで浮きそうになると、坂口晃輔はそのまま前に踏み込む。2センターで山田に追いつくと、そのまま3着に流れ込んだ。

 「打鐘が一番キツかった。もうとにかく必死な感じでした。竹内君が一瞬外に消えて、それで行けるところまで踏んだ。今日はバンクが重たかったし、風もあった。前なら千切れてたところを付いて行けたんでね」

 地元の山田に任された山崎賢人は赤板ホームから果敢に主導権を握った。

 「バックまで持たないとヒデ(山田)さんもキツいなと思ってたけど、自分も気持ちが入っちゃいましたね。バックまでは行けると思ったけど、みんな強かった」

 

 

<最終日・6R S級ブロックセブン>

 

 最終日6Rに開催されるS級ブロックセブンで人気を集めそうなのは伊勢崎彰大だ。前回の4月京王閣で久々に優出するなど復調気配があり、根本哲吏の番手からレースを有利に進めるか。

 「スピードが出ない冬場は駄目だったけど、暖かくなってきたので。追加を断って練習したし、踏んだ感じもよかった。絶好調とはいかないけど、好調でしょう。1番車っていうことは期待されてるってことだと思うし、3車のラインも有利ですね」

 根本哲吏は3月小松島のエボリューションといい、最近は7車のレースが続いている。

 「最近はこういうのを走らせてもらうことが多いですね。7車でもエボとは違う普通の競輪なので気楽に走れると思う。いつもどおり走れば着もついてくると思います。状態は普通です」

 九州の小川賢人もいるが、池田憲昭は「自分でやります」と迷わず言い切った。

 「来る前にモガいた感じは調子いいですね。前回(4月玉野)から新車だけど悪くない。あとはタイミングで行けるところから勝負します」

 単騎となった小川賢人だが軽視はできない。

 「7車だから、いい位置を取って見せ場を作れるように。(7車立ての)ミッドナイトをA級時代に何回も走ってるし、割り切って7車の勝負をしたい。かなり調子はいいです。今回から使う新車の感じもいい」