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84#
決勝戦レポート
山田英明(佐賀・89期)
山田英明が地元記念制覇
「おかげさまで優勝することができました。松川君の気持ちもすごく嬉しかったし、園田さんが3番手をしっかり固めてくれると信じてたので走りやすかった。あとは展開でしっかり判断していこうと思ってました」
勝ち上がりで3日間、番手を回った経験が決勝戦でも生きた。松川高大が最終ホームで阿部拓真を叩くと、後ろの動きを冷静に確認して3コーナーから踏み込んだ。
「2回目見たときに村上さんが迫ってたので腹をくくって行った。出し惜しみせずに行って、あとは2着でも3着でもいいと思ってました。ラインのおかげですね。自力じゃなかなか。ありがたいです。今回は4日間、12Rにしてもらって、そのなかで勝てたのは嬉しい。期待に応えられれば道が開けると思ってたので」
来月1日から開幕する「日本選手権競輪」へ向けて、ムードは最高潮。「ダービーは違う緊張感だと思うし、しっかり切り替えて。気持ちをリセットして練習を組み立てて、ダービーに調整していきます」。大きな目標に向かって、山田は走り続ける。
「(阿部が)すごい。気持ちが強いですね。あのメンバーで主導権を獲るのはなかなか難しい。簡単そうに見えますけどね。拓真の頑張りに尽きます。それだけですね」
「脚には余裕があったけど、ホームで村上さんが構えてるのが見えたので、俺のところだろうなと。そこからは『ヒデ(山田)抜かれないでくれ』と思いながら走ってました。お客さんには迷惑をかけたけど、とりあえずヒデが勝ってくれてよかったです。俺のせいで抜かれたら申し訳ないので」
「ホームで村上さんの動きが目に入ってダメでしたね。けっこうあおりがあったので。それを乗り越える能力がなかったのと、もうちょい早めの仕掛けをしないといけないということ。これが(地元の)ダービーじゃなくてよかった」
レース経過
号砲で出た内枠3車の中から和田真久留が誘導後位に入り、山賀雅仁。村上義弘-坂口晃輔、松川高大-山田英明-園田匠、阿部拓真-小松崎大地で周回を重ねる。
上昇した阿部が赤板手前で松川に併せると、3番手から村上が動いて誘導を降ろす。九州勢を警戒しながら、阿部がその上を踏んで先行態勢。しかしながら、北日本勢に続いた松川も打鐘で巻き返す。両者の先行争いは、最終ホームで松川が出切って主導権を奪う。松川に山田が続くが、園田は村上に阻まれて連結を外す。その間に小松崎が山田後位にスイッチ。園田をさばいた村上が2コーナーからまくりを打つが、松川の掛かりも良く村上は3番手で小松崎と絡んでバックを迎える。逃げる松川との車間を詰めながら山田が番手から出る。村上は小松崎に張られていっぱい。園田は内を進出して、小松崎後位にとりつき直線へ。
番手まくりで抜け出した山田が、そのまま先頭でゴールを駆け抜けて地元V。山田に切り替えた小松崎が2着に流れ込む。小松崎のインを伸びた園田が、村上に踏み勝ち3着。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 山田 英明 | 佐賀 | 89期 | S1 | 12.2 | まくり | ||
2 | 4 | 小松崎 大地 | 福島 | 99期 | S1 | 1/2B | 12.2 | マーク | |
3 | 7 | 園田 匠 | 福岡 | 87期 | S1 | 1W | 11.9 | 追込み | |
4 | 2 | 村上 義弘 | 京都 | 73期 | S1 | 3/4W | 12.2 | ||
5 | 3 | 和田 真久留 | 神奈川 | 99期 | S1 | 1W | 12.1 | ||
6 | 9 | 坂口 晃輔 | 三重 | 95期 | S1 | 1/2B | 12.2 | ||
7 | 8 | 山賀 雅仁 | 千葉 | 87期 | S1 | 2B | 12.2 | ||
8 | 6 | 阿部 拓真 | 宮城 | 107期 | S2 | 8B | 13 | ||
9 | 5 | 松川 高大 | 熊本 | 94期 | S1 | 3B | 13.9 | H B |