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たちかわ競輪

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レース展望

強豪そろうも平原康多

  • 平原康多

  • 岡田征陽

 平成30年のG戦線は立川競輪場で幕を開ける。1月4日〜7日に開催される開設66周年記念には平原康多、浅井康太のSS班をはじめ稲垣裕之、金子貴志、新山響平ら豪華メンバーがズラリ。地元勢は河村雅章、後閑信一、岡田征陽らが迎え撃つ。なお、最終日第9レースでS級ブロックセブンが一発勝負で行われる。


 平成29年は2月取手で開催された全日本選抜を制覇し、5年連続となるグランプリ出場権を早々とゲットするとともに、GⅠタイトル獲得数を7まで伸ばした平原康多。その後も持ち味である攻撃的な競走で安定した成績を残し、12月10日現在の獲得賞金ランクは第3位。競輪界を代表するオールラウンダーの称号を欲しいままにしている。グランプリの激闘直後の開催だけに精神的には一息入ることも考えられるが、この後には地元の大宮記念が控えており、緊張感は持続しているはず。他の自力型に威圧感を与える強気の自力攻撃で別線を粉砕し、62周年大会以来となる2度目の当所記念Vが有力。

  • 浅井康太

  • 金子貴志

  • 稲垣裕之

 平原と対峙するもう一人のSS班は浅井康太だ。サマーナイトフェスティバルをはじめとして、G戦で7Vを達成した一昨年とは対照的に平成29年は意外にも優勝はゼロ。しかしながら、獲得賞金ランク第5位で7年連続のグランプリ出場を決めた。全日本選抜、ダービー、オールスター、親王牌と4つのGⅠで決勝進出を果たし、ダービーとオールスターは3着。安定感なら平原に引けを取らない。先行意欲旺盛な深谷知広、竹内雄作らに前を任せる競走が増えているが、今シリーズは中部の機動型が少なく、自力で戦う競走が多くなりそうだ。浅井とタッグを組む金子貴志は、平成29年は後半戦に入り調子を上げてきた。10月親王牌❷❶②❺着、11月競輪祭❻3①❼着とGⅠ大会で連続優参。12月伊東記念❶❶⑦1着の動きも力強かった。浅井の仕掛け次第では交わしてのV奪取も大いにありうる。連係実績が豊富な中部コンビでワンツーは考えておきたい。

 SS班の座を明け渡した稲垣裕之だが、機動力を活かした強気の攻めに変化は見られないし、グレードレースが主戦場で約3割の単率も決して悪い数字ではない。だが、競輪祭の最終日に落車し、12月伊東記念を欠場しているので、体調には一抹の不安が残る。デキに問題がなければ平原や浅井に土を付けても不思議ではない実力者だけに、出走の際には初日の動きに注目したい。

  • 新山響平

  • 北津留翼

 新山響平、山崎芳仁の北日本コンビも好勝負が見込める。まだ成績には波がある新山だが随所で見せるスピードは一級品。山崎は番手の競走で甘さを露呈する場面も散見するが、一撃の破壊力は健在で、新山が先制して番手無風なら首位に躍り出る可能性もある。

 他にも優勝が狙える健脚がそろっている。11月防府で待望の記念初優勝を飾った和田真久留、昨年の当大会を制している北津留翼らは仕掛けがツボにはまると一発が怖い。

 地元勢は当所ホームの河村雅章をはじめ、後閑信一、朝倉佳弘、岡田征陽らが参戦する。実力的には劣勢だが、地元の意地を見せるか。

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注目選手

  • 朝倉佳弘

    東京 ・90 期・S2

    朝倉佳弘

     今期は6年ぶりに2班に降格したが、最近の伸びは悪くない。9月小倉の準決は3番手からまくった木暮安由、12月大垣の初日特選では志村太賀のまくりを余裕を持って差し切った。新年初戦が地元記念なら気合も十分で、上位戦でも連対望める。

    ■直近4ヶ月成績(*11/29現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    106.85 0 3 2 1 14
  • 宿口陽一

    埼玉 ・91 期・S2

    宿口陽一

     11月別府、同月京王閣はともにまくりを決めて連続優勝。精度を増したそのまくりは破壊力満点だ。少し古いが、8月小田原記念の二次予選では野原雅也、早坂秀悟、小川勇介らの強豪を撃破した実績もある。格上の機動型が相手でも軽視禁物。

    ■直近4ヶ月成績(*11/29現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    102.38 5 6 3 3 9