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26#
決勝戦レポート
平原康多(埼玉・87期)
アクシデントにも動じず平原康多が地元V
「運がない時は乗り上げちゃうんで。チャンスがあるうちは、あきらめないでと思いました」
予期せぬアクシデントが平原康多(写真)を襲った。赤板を待たずに前を託していた小林泰正が、和田健太郎との接触で落車。素早い動きで落車を避けると、そこから地元、西武園での3度目の記念Vを逆算して瞬時にはじき出した。
「(小林)泰正も焦って横に動く形になったけど、そういう気持ちは伝わってきた。(小林が落車して)ペースが全然上がってなかったんで、自分が引いて山賀(雅仁)さんが番手じゃ勝負権がないなと。その時の(とっさの)判断でした」
和田健が先行態勢を取ると平原は同期の山賀との併走。インでじっと勝負どころまで我慢した。和田健が最終ホームを目がけてようやくペースを上げる。平原は2角手前で山賀を弾いて番手を奪取した。
「早く(山賀を)キメて、(仕掛けて)行かないとって。それでバック線で行く形になった。(ラインの)4番手を回ってくれる人の気持ちも考えて、行かないとっていうのがありました」
番手まくりで和田健をとらえると、佐藤慎太郎に影をも踏ませぬ加速力でゴールを駆け抜けた。
「日に日に新車もなじんできて、今日(決勝)が一番良かった。どういう風に体を使ったらいいかなっていうのが、だいぶ(新車と体が)マッチしてきた」
今シリーズから投入した新車に確かな手応えを感じた平原は、9年ぶり3度目の西武園記念を制した。
「地元で期待されながら、決勝に乗れないこともあった。(昔は地元で)ひとりで負けられないってプレッシャーを感じることもあったけど、若い選手が出てきて自分だけじゃないっていうのがある。(年末のグランプリ出場も)前半はまったく見えなかったけど、中盤くらいから結果が出てきて、イケそうかなっていうのがある。(獲得)賞金とかじゃなくて、自分の動きがそうなってきた」
14日に幕を開ける名古屋オールスターへ大きな収穫となった地元V。平原の猛チャージがここから始まる。
予期せぬアクシデントが平原康多(写真)を襲った。赤板を待たずに前を託していた小林泰正が、和田健太郎との接触で落車。素早い動きで落車を避けると、そこから地元、西武園での3度目の記念Vを逆算して瞬時にはじき出した。
「(小林)泰正も焦って横に動く形になったけど、そういう気持ちは伝わってきた。(小林が落車して)ペースが全然上がってなかったんで、自分が引いて山賀(雅仁)さんが番手じゃ勝負権がないなと。その時の(とっさの)判断でした」
和田健が先行態勢を取ると平原は同期の山賀との併走。インでじっと勝負どころまで我慢した。和田健が最終ホームを目がけてようやくペースを上げる。平原は2角手前で山賀を弾いて番手を奪取した。
「早く(山賀を)キメて、(仕掛けて)行かないとって。それでバック線で行く形になった。(ラインの)4番手を回ってくれる人の気持ちも考えて、行かないとっていうのがありました」
番手まくりで和田健をとらえると、佐藤慎太郎に影をも踏ませぬ加速力でゴールを駆け抜けた。
「日に日に新車もなじんできて、今日(決勝)が一番良かった。どういう風に体を使ったらいいかなっていうのが、だいぶ(新車と体が)マッチしてきた」
今シリーズから投入した新車に確かな手応えを感じた平原は、9年ぶり3度目の西武園記念を制した。
「地元で期待されながら、決勝に乗れないこともあった。(昔は地元で)ひとりで負けられないってプレッシャーを感じることもあったけど、若い選手が出てきて自分だけじゃないっていうのがある。(年末のグランプリ出場も)前半はまったく見えなかったけど、中盤くらいから結果が出てきて、イケそうかなっていうのがある。(獲得)賞金とかじゃなくて、自分の動きがそうなってきた」
14日に幕を開ける名古屋オールスターへ大きな収穫となった地元V。平原の猛チャージがここから始まる。
流れ込んで2着キープの佐藤慎太郎は、地元の平原をたたえる。
「平原が冷静だった。(小林の落車があって)あれで下げるのか、下げないのか微妙なところだった。でも、山賀のデキもいいし、和田健太郎が駆けての番手まくりじゃ(平原は)キツいと思ったんでしょうね。自分は前回の決勝で失格してるんで(2着で)良かったです」
「平原が冷静だった。(小林の落車があって)あれで下げるのか、下げないのか微妙なところだった。でも、山賀のデキもいいし、和田健太郎が駆けての番手まくりじゃ(平原は)キツいと思ったんでしょうね。自分は前回の決勝で失格してるんで(2着で)良かったです」
内藤秀久との併走をしのいだ和田圭が続いて、3連単まで人気の決着。
「(前の小林が)いなくなっても、平原さんだからね。自分は内藤さんにキメられそうだったし、そこを構えてました」
「(前の小林が)いなくなっても、平原さんだからね。自分は内藤さんにキメられそうだったし、そこを構えてました」
レース経過
号砲で佐藤慎太郎、平原康多が前に出て、小林泰正-平原-佐藤-和田圭が前受け。単騎の渡部哲男が中団で和田健太郎-山賀雅仁-内藤秀久-水谷良和が後ろ攻めでレースが進む。
青板ホームから和田健が上昇を始めるが、小林もかぶらないよう1センターから外に持ち出して誘導員の外に差し込む。4コーナーで和田が押し込むと小林が落車(この行為で和田健は失格に)。和田健が正攻法に入り、目標を失った平原は下げられずに山賀の内で粘る。和田健が誘導との車間を切った状態で打鐘。山賀は飛ばされないように和田健の外に差し込み続けると、和田健は4コーナーからペースを上げる。平原は1センターで山賀を飛ばして単独に。3コーナーから仕掛けると一気に加速し、9年ぶり3度目の西武園記念を制覇した。2着は佐藤、3着に和田圭が続いて2車単、3連単ともに1番人気で決着した。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 平原 康多 | 埼玉 | 87期 | SS | 11 | まくり | ||
2 | 3 | 佐藤 慎太郎 | 福島 | 78期 | S1 | 1B1/2 | 11 | マーク | |
3 | 5 | 和田 圭 | 宮城 | 92期 | S1 | 2B | 11.1 | マーク | |
4 | 2 | 渡部 哲男 | 愛媛 | 84期 | S1 | 3/4B | 11.1 | ||
5 | 9 | 内藤 秀久 | 神奈川 | 89期 | S1 | 3/4B | 11.2 | ||
6 | 6 | 水谷 良和 | 愛知 | 70期 | S2 | 1/2W | 10.9 | ||
7 | 4 | 山賀 雅仁 | 千葉 | 87期 | S1 | D | 12.7 | ||
8 | 8 | 小林 泰正 | 群馬 | 113期 | S2 | 0 | |||
失 | 7 | 和田 健太郎 | 千葉 | 87期 | S1 | 0 | H B |