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させぼ競輪

SASEBO KEIRIN

85#

検車場レポート

  • 12/4 Wed.  (前検日)
  • 12/5 Thu.  (1日目)
  • 12/6 Fri.  (2日目)
  • 12/7 Sat.  (3日目)

1R

 前回の久留米FIを139着。S級で初優出を果たした蕗澤鴻太郎は、オープニングの1番車に目を白黒させる。
 「(1レース1番車は)自分でもまさか、ビックリですね。でも、期待に応えられるようにと思ってます。(11月27日の地区プロは1キロメートルTTで)3位だったんで、(来年の)全プロはダメですけどしょうがない。(S級は)とりあえず決勝に乗ることを目標にしてたんで、記念はまたべつですけど良かった。(地区プロのあとも)練習を普通にやってきたんで、あとはいつも通り力を出し切れるように」
 高原仁志は直近の成績をまとめてはいるが、勝ち星は10月の取手FIからない。
 「脚の方は問題ない。自力選手じゃないからしょうがないところもあるけど、やっぱり1着がないのは…。状態自体は悪くないです」

2R

 落車の怪我が尾を引いている小川勇介だが、前回の富山FIを332着。久々の決勝進出で上昇ムードだ。
 「初めての骨折だったんで、(調子が良くないのは)そこからですね。練習では徐々に良くなっているんで、あとは走りながらだと思います。園田(匠)さん、松尾信太郎さんと最終日のレインボーカップ(チャレンジファイナル)に乗る岩谷拓磨としっかり乗り込んできました」
 目標不在の池田良はまだ本来の動きにはないものの、その立ち回りが注目される。
 「落車での怪我だったりそういうことは、みんな一緒ですから。自分もその影響があって、まだちょっと足りない。でも、だんだんいい雰囲気にはなってきたんで、しっかり(レースの流れを)見極めていきたい」

3R

 直近は大きな数字が目につく真船圭一郎は、何かキッカケをつかみたい。
 「近況を打破できるようなレースができればいいですけど。(前回から)いつも通りですし、疲れの方も大丈夫です」
 競走得点を落としている近況だが、松尾信太郎が自信をのぞかせる。
 「(9月の)函館に行く前までは106点くらいあったんですよ。それが(競走得点を)落としてしまった。でも、それまではクランクが曲がってたみたいで、それを競輪祭の誘導で換えたら全然、違った。前回(川崎FIを137着)も決勝に乗れたし、これより(競走得点が)落ちることはないと思う」

4R

選手の写真です。
阪本正和選手
 地元、長崎支部の支部長を務める阪本正和(写真)は、上田尭弥の番手から地元記念のスタートを切る。
 「(上田とは3場所前の)和歌山の初日が一緒(番手)で2日目は3番手だった。自分はいつもと変わらずに変に練習を(変えて)やったりもせずに来ました。自分の調子がいいんで、気分的には楽に入れてますね」
 若い上田との対戦に高橋陽介は、慎重に言葉を選ぶ。
 「先行しないのなら、位置を取ってまくらないといけないけど。現状は若い先行選手とあたって、それをまくるのは簡単じゃない。調子は普通。よく考えて走らないといけない。最低、後方にならないように」

5R

選手の写真です。
小倉竜二選手
 小倉竜二(写真)は9月共同通信社杯で2日連続の落車。続く高知FIでも準決で落車に見舞われ、およそ2カ月ぶりに競輪祭で復帰した。
 「少しずつ(体が)なじんできているけど、もうひとつスピードが欲しいですね。競輪祭もたぶん、前を1人も抜いてない。自分ではもうちょっとやれるかなって思ってたんですけど。自分が思っていたのと違う。あとは実戦で取り戻していくしかない」
 前回の松山FIを122着の青森伸也は、4月大宮FI以来の優出で気配は良好のようだ。
 「(松山の)決勝もいい感じで伸びていってくれた。なかなか体調が戻らない時があって、ようやく踏めるようになった。やっぱり体調が戻ってきたことが大きい。タテ脚だけは磨いておかないとと思って、やることだけはやっている」

6R

選手の写真です。
竹内翼選手
 中2日で地元、広島記念が控えている竹内翼(写真)は、追加配分の今シリーズで結果を出して弾みをつけたい。
 「調子はめちゃくちゃいいんですけど、結果が出ていない。そこを求めて今回は走りたい。これまでにないくらいに状態はいい。価値あるレースをして、広島につなげたい」
 50歳にしてパワー健在の小嶋敬二は、前回の松阪FIも215着で上々の動きを披露した。
 「(6月からのルール改正で)それほど誘導が早くなったっていう感じじゃないし、自分は怪我とかもあって乗れなかったところがある。だから、そんなに(ルール改正の)影響はないのかと。(50歳でも)むちゃくちゃ疲れを感じることもないけど、それもレースよってですね」

7R

選手の写真です。
藤根俊貴選手
 前回の競輪祭で3度のシンガリ負けを喫している藤根俊貴(写真)だが、腐ることなくトレーニングを積んでいる。
 「コテンパンに…。(競輪祭は)毎回ひどいレースになっちゃったんで、いい経験ができたとはいえない。自信をもって走れてない。良かったころの3割くらいですかね。でも、誰でもこういう時はあると思うんで、練習はしっかりやっている」
 神山雄一郎が、前回の競輪祭58334着を振り返る。
 「現状の感じだと(競輪祭は)あれが精いっぱい。このあとどれだけ上積みをつくっていけるかだと思います。いまの自分に満足してないし、上を目指すだけ。自分の可能性を信じてるんでやるしかない」

8R

 柿澤大貴は前々回の京王閣312着、前回の久留米216着とFIで結果を残している。
 「調子自体は(前から)良かったんですけど、組み立ての失敗が多かった。それが少なくなってきた。(初日も)いい位置を取って勝てるように。しっかりとやるべきことをやって」
 中国ラインで中石昌芳とタッグを組む友定祐己だが、厳しいメンバーを思案する。
 「自分で動くようになるけど、作戦は組みづらい。どこか(のライン)の後ろっていうのも…。もっともっと頑張りたいけど、うまくかみ合わないところもある」

9R

 競輪祭でも持ち前のスピードを生かして勝ち星を挙げた山中秀将だが、戦法の幅を広げるために課題もある。
 「自分が後ろを回ることも増えたし、ただ付いているだけじゃなくて(ラインを)サポートをしていけるようにならないと。それにもう少しトレーニングをしっかりできれば、もう一段階強くなれるかなと」
 伏見俊昭は、前回の松戸FIで優出ならずも2勝をマークした。
 「流れがいいのと、調子自体も悪くないんで。そこから中6日ですかね。自分にとってはちょうどいいくらいです」

10R

選手の写真です。
中本匠栄選手
 地元の井手健が3番手を回り、番手は荒井崇博。九州ラインの先頭を務める中本匠栄(写真)が重責を担う。
 「(競輪祭が終わって中9日で)久々に空いて練習ができた。やっとまとまって練習ができた感じです。それまでは中3、4日で走りすぎてたところもある。現状維持だと脚もだんだん落ちてきますからね」
 近況、白星を量産している蒔田英彦の動きがいい。
 「調子がいいのが先か、流れがいいのが先がどっちが先かわからないですけど。いいですね。いままでだったら成績の浮き沈みが激しかったけど、それが少なくなってきた」

11R

選手の写真です。
野原雅也選手
 野原雅也(写真)は直近の3場所で落車を除いてオール連対。3場所前の落車のあとも、影響を感じさせない走りを見せている。
 「擦過傷と打撲がひどかった。それで治るのに時間が掛かった。復帰場所は不安が多かったけど、走ってみたら大丈夫だった。今回は違反訓練があってそこから中3日です」
 野原との連係で両者に人気が集まりそうな一次予選のトリ。東口善朋が気を引き締める。
 「しっかり(野原)雅也に食らいついていきたい。一戦、一戦が大事になってきている。来月には(地元の)和歌山記念が控えているんで、そこを意識して練習している。それで結果も出ている」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手
 「もうそんなになるんですね」と、4年前の地元記念制覇を振り返る井上昌己(写真)。今シリーズは山崎賢人はいないものの、4度目の地元記念制覇への期待が高まる。
 「体調面は大丈夫ですね。地元記念だからといって、グーンっていう気持ちはないけど。程よい緊張にはなると思います」
 村上義弘は今シリーズを終えると広島記念、伊東記念と過密日程。最後までS級S班を全うする。
 「(前回の)競輪祭は体がうまく動かなかった。やはり疲労が大きかったのかと。落車をして怪我が治り切らないうちにハードに(練習を)やってしまった。その部分(の影響)が出たのかと。でも、自分はそうやってきたし、そのやり方しか知らない。ハードなスケジュールですけど、(競輪界に)ご奉公のつもりで頑張ります」

1R

選手の写真です。
蕗澤鴻太郎選手
 中団の蕗澤鴻太郎(写真)に併せ込んでフタをした才迫開が、赤板2コーナーから再度踏んで主導権。7番手に置かれた蕗澤だったが、落ち着いて最終ホーム手前から発進。スピードの違いで前団をのみ込むと、岡光良を半車輪振り切った。
 「(周回中は)中団を取って、どこからでも叩いていく感じだった。でも、もうちょっと(仕掛けが)早ければ良かったですね。感触は悪くないし、とりあえず(記念は)一次予選クリアが目標だったんで良かった」
 ロングまくりの蕗澤に危なげなく続いた岡光良が2着に入り、ラインでワンツー。
 「(蕗澤は最終)ホームから練習のような感じで平面ダッシュで行った。(高原仁志のけん制があって)俺もあそこは勝負どころだったんで、(蕗澤に)空かないようにだった。(蕗澤は)1回ニュートラルに入れてから踏み直しているし、自分は詰めた方ですよ」

2R

 ラインの長い林大悟が赤板2コーナーで先頭に立つが、2センターから高橋和也がカマす。最終ホームで高橋が主導権を奪って、*澤田義和が続く。小川勇介は3番手に切り替える。2コーナー過ぎからまくった池田良をけん制した澤田は、インを突いた小川も退けて抜け出した。
 「朝(のレース)はやっぱり重いですね。林君が駆けたからまくりでもいいと思っていたら、高橋君がいいところで仕掛けてくれた。内から小川君にこられたけど、ギリギリまで待ってから踏んだ」
 苦しい選択を迫られた小川勇介は、最終2コーナー手前で林から中近勢にスイッチ。狭いコースを踏んで2着に入った。
 「後ろに地元(西田将士)がいたので、(林を)入れると厳しくなると思った。どちらにしても厳しい判断でした。切り替えてからも動けているので、悪くはないと思う。判断の難しさだけでした」

3R

選手の写真です。
瀬戸栄作選手
 打鐘の3コーナー過ぎに矢野昌彦が志佐明を叩いて、3車の関東ラインが主導権。8番手に置かれた地元の瀬戸栄作(写真)だったが、4コーナーからすかさず踏み込んで前団に迫る。逃げる矢野の番手の上原龍の再三にわたるブロックをしのいだ瀬戸が勝ち星を挙げた。
 「(最終)ホームで緩んだんで、(仕掛けるなら)ここしかないと。上原さんのブロックがしんどかったけど、タテに踏まなかったんでヨシと思った。(最終)4コーナーからはサドルも突っ込んでしまって踏めてなかったけど、残ったんで感じは悪くないのかなって。練習はしてたんで」
 松尾信太郎が連結を外して、矢野を利した上原龍は2着に入るも反省の弁。
 「自分がヘタクソだった。もっとコーナーで(瀬戸を)ビタッと止めてれば…。矢野さんに申し訳ないことをした。脚の感じはいい。ただ、追い込みじゃないんでなんとも言えないところがあるけど、もっとうまく援護ができれば」

4R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 赤板で後ろ攻めの上田尭弥(写真)が上昇すると、中団から高橋陽介も合わせて出る。高橋は3番手に飛び付き三槻智清と併走になり、先頭の上田はペースに入れながら打鐘を通過。4コーナーから上田はピッチを上げて、高橋は3番手を取り切る。後方に置かれた藤田大輔が最終2コーナーから勢い良くまくり上げるも、懸命に踏み直した上田が力強く押し切った。
 「初手は中団が良かったですけど、後ろだったので押さえてペースで踏みました。藤田さんが来ていたのはわかったので合わせて踏んだ。最後まで踏み切れたと思いますね。前回は流しすぎてやられていたので、今回はその反省を生かせた。前々回から松川(高大)さんのフレームを使っていて、セッティングもようやく出てくれた感じです」
 前々に組み立てた高橋陽介が、最後は内を突いて2着。
 「中団まで下げようと思ったんですけど中村(昌弘)さんが見えたので5番手よりはと思い3番手に飛び付いた。地元にはいきたくなかったし、あそこになりましたね。最後は内を行きましたけど阪本(正和)さんが重かった。藤田君もいい勢いできていたし、なんとかしのげた」

5R

 打鐘で先行態勢に入った金ヶ江勇気を、引いて巻き返しの工藤文彦が最終ホームで叩く。バック過ぎに自らまくってきた山口貴弘を止めた番手の小倉竜二が、4コーナーから抜け出し白星をつかんだ。
 「ちょっと思いのほか、(工藤の)タレ幅がデカかった。(最終)バックで流しているのかタレているのかがわからなかった。もうちょっと踏み直してほしかったね。競輪祭とはステージが違うので、勝つなかで、どう残すかだったけど難しかった」
 青森伸也は目標の高木翔が最終2センターで内にいったのを確認すると大外を強襲して2着。
 「高木君はいつも頑張ってくれる。俺は目標がいるだけで道中が楽だし走りやすい。高木君は外を踏むと思ったから、自分が内にいこうとした。でも、内にいったので外を踏もうと。伸びたのはたまたま。2人で勝ち上がれて良かった」

6R

選手の写真です。
藤田勝也選手
 小嶋敬二が打鐘手前で先頭に立って、竹内翼は7番手。5番手で立て直した巴直也が2センターから仕掛けると、小嶋も合わせて踏んで両者の踏み合い。竹内に絶好の展開が訪れたが、藤田勝也(写真)マークから自力に転じた中野彰人に合わされてまくり不発。巴を突っ張り切って逃げる小嶋に伊藤正樹。その後ろでじっと我慢していた藤田は、最終4コーナーで中部勢の内を踏んで抜け出した。
 「本当は(最終)バックくらいから仕掛けられたら良かった。(中野に)迷惑を掛けた。外に行きたかった。1回(内が)空いて、もう1回空いたんで(行きました)。偶然、運が良かったですね」
 最終2コーナーから外をまくった中野彰人が、3着に息を切らせる。
 「(まくて)行く気はなかったんですけど…。(藤田)勝也が内に行ったんで。自分がモコモコまくって行ったから、小嶋さんが張って(藤田のコースが空いた)。1着か2着かと思ったんですけどね」

7R

選手の写真です。
山本直選手
 赤板過ぎに小森貴大が主導権を奪うと、小森ラインを追ってきた山本直(写真)と藤根俊貴で中団は併走になる。小森は後ろを確認しながら流し、最終ホームでも中団は取り合ったまま。小森もペースを上げていくが、外併走の山本が2コーナーからまくり上げると、3コーナーで小森をとらえてゴール線を先頭で駆け抜けた。
 「叩いたら藤根を出させてしまうし、中団で勝負しました。併走からですけどキツくはなかった。感じは良かったですね。今年の西武園記念の時に後閑(信一)さんにセッティングや体の使い方などアドバイスをもらって、それが生きている」
 黒田淳をドカして山本を追った神山雄一郎は筒井裕哉にからまれ、小林圭介が俊敏に内を突き直線で抜け出しての2着。
 「見てくれは悪かったですけど、(増田鉄男に)内に押し込まれてしまって。もう内をいくしかなかったですね。山本君が叩いてくれれば藤根君もすんなり行けたと思うんですけどね」

8R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
 前受けした*柿澤大貴(写真)は車を下げて、打鐘過ぎに8番手になる。逃げる廣田敦士を最終バック手前から5番手の桐山敬太郎が先にまくるも進みは悪く、柿澤が後方から俊敏にコースを突くと、4コーナーからは大外を鋭くまくり追い込んで白星を挙げた。
 「昔なら無理やり仕掛けて桐山さんに合わされたりして、外に浮いて失敗していたと思う。けど、今は流れがいいのもあるけど、冷静にレースを見られていますね。ただ桐山さんより先に仕掛けられなかったのは反省。たまたま桐山さんのまくりが出なかっただけで、本当ならまくり切られていたと思う」
 *濱口高彰は、軽快に逃げる廣田の番手から有利に抜け出し2着。
 「自分というよりも後ろの別線が全部やってくれたね。廣田君もいい感じで逃げてくれた。最初はちょっと大丈夫かなと思ったけど、(最終)2コーナーからしっかりと踏み直してくれた。いい先行だった。自分は恵まれただけですよ」

9R

 赤板を迎えても動きはなく、3番手にいた戸田康平が2コーナーから動き始めて先行策に出る。前受けの矢口啓一郎が四国コンビを受けて、山中秀将は5番手で最終ホーム過ぎに踏み上げる。スピードの違いであっさりまくり切った山中が1着。
 「7番手になってもみんなより早く仕掛けるつもりだった。今日(初日)くらい緩めてたら、(打鐘の)2センターくらいから行ってたと思う。だけど、(5番手の)いい位置だったんで、仕掛けを遅らせた。練習のモガキみたいな感じだった」
 「強い、踏み出しで少し離れた」とは、2着の伏見俊昭。山中のダッシュ力に脱帽して汗をぬぐう。
 「自分は焦りました。あそこで行くかっていう感じだった。(最終)1コーナーのダッシュがすごかったし、一瞬ヤバいかと思った。そのあと伸びないのは自分の脚ですね」

10R

 打鐘で山形一気が切ったところを中本匠栄が出て駆ける。荒井崇博は出切るが、3番手の井手健は飛び付いた山形と併走。番手絶好の荒井は、慎重に後続との間合いを計りきっちり追い込んだ。
 「ギリギリまで待ったんですけどね。外も来ていたしあれ以上は待てなかった。打鐘のバックで(中本が)出ていればもっと楽だったはず」
 8番手に陥った蒔田英彦は、最終3コーナー過ぎからのまくり追い込み。2着に強襲して、近況の好調ぶりをアピールした。
 「前受けは考えてなかったのでキツかったですね。バンクも重かった。気づいたら内にいっていましたね。それでもよくあそこまで届いたと思う」

11R

 赤板で切って出た野原雅也は、押さえに来た愛知コンビ、南関勢の順番で受けて5番手で踏み出しのタイミングをうかがう。逃げる近藤夏樹のペースを判断して、野原は最終ホーム手前から仕掛ける。一気に前団をとらえると、3番手の中澤央治は車間が空いていっぱい。押し切り図る野原と付けた東口善朋とのマッチレースは、東口に軍配。
 「(野原は)仕掛けてほしいところで行ってくれた。仕掛けたスピードが良くて、前団を通過する勢いが違った。これは大丈夫だと思った。自分も(野原を)抜けたし状態は悪くない」
 さすがのスピードを見せて別線を一蹴した野原雅也は、こう振り返る。
 「すんなり(近藤を)駆けさせたくなかったので1回動いた。前が駆けていなかったので仕掛けました。ただ、久々だったこともあって、踏み出しで踏みすぎたりもして、出切ったあとは東口さんに差されてしまうなっていうのがあった。しっかりゴール勝負ができるようにしたい」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手
 赤板の1コーナー過ぎに先頭に立った小松崎大地がペースを握るが、太田竜馬が7番手から巻き返して、それに合わせて古性優作も出る。打鐘の2センターで太田が叩いて、古性が番手に割り込む。地元の井上昌己(写真)は無理せず3番手に収まって最終ホームを通過する。古性が2コーナーからまくりを打って、続いた井上がゴール前で楽に交わした。
 「(打鐘3コーナーの)あそこの上りはキツかった。しかも(太田の)ダッシュがすごかった。(追い上げて)行っても(古性に)さばかれるだけなんで、そこは(3番手で)…。自分の脚の方は大丈夫です」
 太田の仕掛けに反応が遅れた古性優作だったが、さすがの対応力で番手に入ってまくりを敢行。2着に入った。
 「太田君の巻き返しがかなり早くて自分が遅れた。(山田)久徳さん、村上(義弘)さんに悪いことをしました。後ろがどうなってるかわからなかったけど、久徳さん、村上さんが付いてくれてるんで自分でもう1回(仕掛けて)行かないとっていうのがあった。いっぱいだったけど、なんとかですね」
 園田匠は井上を迎え入れて小松崎との併走をしのぐと、最終3コーナー過ぎには山田のまくりをブロック。空いたところを和田健太郎に当たられたが、立て直して3着。動きの良さが目を引いた。
 「しっかり太田君のカマシにも付いていけてるし悪くない。(井上)昌己さんが踏むまでは、(自分が踏むのを)待ってと思ってた。(和田に当たられて)吹っ飛んだのが余計だったけど、最低限のことはできたかなと」

6R

選手の写真です。
高木翔選手
 高橋和也が切った上を小森貴大が出て主導権。近畿勢に単騎の友定祐己が続いて高橋は中団、高木翔(写真)は7番手に置かれる。このまま最終ホーム目がけて小森がペースを上げて、高橋は2コーナー手前からまくるも不発。前団の隊列が凝縮されたところを高木がまくり追い込みで突き抜けた。
 「(周回中は)小森さんが中団だったし、あの並びなら7番手になるかなって思ってた。そこからは(仕掛けて)行っても(高橋)和也さんに合わされるんでどうしようかと。ただ和也さんが早めに行くのはわかってたんで。自分は初日よりも全然いいですね。(佐藤)朋也さんと決まってよかった」
 高木マークから外を踏んだ佐藤朋也が、4分の1輪まで詰めて2着。
 「誘導も上がってたし、和也も押さえて脚を使ったんじゃないですか。普通ならあれで(まくり切って)行っちゃいますからね。自分の感じは全然悪くない。それよりも(高木)翔が全部やってくれた」

7R

選手の写真です。
戸田康平選手
 押さえて先行態勢を取った小嶋敬二に、赤板2コーナーから志佐明が襲い掛かる。小嶋は突っ張り、両者での踏み合い。戸田康平(写真)はタイミングを逃すことなく打鐘の4コーナーから踏み込む。最終ホームで志佐が叩き切るも、スピードの違いで戸田がのみ込み、濱田浩司を微差しのいで逃げ切った。
 「出切ってからはいっぱいでしたけど、うまく見ながら回して回していけた。こういうダッシュ勝負の方が、自分には向いていますね。最近のなかではいい方です」
 ハンドル投げも及ばず2着の*濱田浩司が、戸田との四国ワンツーを振り返る。
 「(戸田を)抜けなかったですね、踏み直されてしまった。戸田君のスピードが良くて離れそうだった。状態よりも気持ちが入ってなくてダメですね。これをキッカケにしたい」

8R

選手の写真です。
伊藤大志選手
 赤板の2コーナー手前では誘われるように入ってインに詰まった藤根俊貴だったが、7番手まで引き切って打鐘の2センターから巻き返す。合わせて踏み上げる廣田敦士をねじ伏せた藤根に、伊藤大志(写真)、保科千春が追走。4番手に切り替えた中澤央治と山口貴弘が重なり、勝負は北日本3車に絞られる。番手の伊藤が、計ったように藤根を差し切った。
 「(藤根は)組み立てがまだ甘いかなと思うけど、よくあそこで仕掛けたと思う。自分は踏み出しが少し危なかったけど、ここさえしのげばと思って頑張った。そこで少し脚にきましたね。ウエートトレーニングをずっとしていたので、(体が)重い感じがします」
 近況はビッグレースで苦しんでいた藤根俊貴が、2着に粘り込んで笑みを浮かべる。
 「あそこで仕掛けないと自分のスタイルじゃない。(ラインが)3車だったので、(踏む距離が)長くても仕掛けようと思っていた。初日の5倍はキツかった。でも、積極策でいけたので、準決につながると思う。シューズのサンを換えたけど、効果はまだわからないですね」

9R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
 瀬戸栄作の上昇に合わせて動いた山田久徳が番手で粘りかけるが、結局引いて瀬戸に中本匠栄、園田匠まで出切る。瀬戸が最終ホーム手前から腹を固めてペース上げて後続は一本棒。4番手の山田、6番手の小松崎大地は仕掛けず、*柿澤大貴(写真)が8番手から2コーナー手前でまくりを打つ。番手の中本がけん制するもそれを乗り越えた柿澤が、予選連勝で準決に進んだ。
 「(8番手だったんで)もう開き直りっていう感じで(仕掛けて)行きました。(6番手に)小松崎さんがいたんで(最終)ホームくらいから行ってくれれば、(小松崎ラインに)付いていってと思ったんですけど。行かなかったんで、行くしかないと。そしたら意外と出ました」
 岡光良が2着に入って関東ワンツー。中団から追い込んだ山田久徳は、反省の振り返り。
 「(九州ラインの番手で)粘るつもりはなかった。(中団を)取り切っていっぱいだった。もうひとつ脚が溜まってなかったけど、結果的に(最終)バックくらいですかね。8番(柿澤)が来た時に行けたかなと。僕の脚がなかった」

10R

選手の写真です。
和田健太郎選手
 赤板の1コーナーで藤田勝也が押さえて出ると、前受けの太田竜馬は3番手に下げて山中秀将と併走になる。藤田がスローペースに落として先行態勢を取り打鐘を通過。単騎の濱口高彰が追い上げて3番手に入ると、今度は太田と山中は4番手の併走。最終ホーム手前で太田が1車押し上げて、山中は1センターからまくりを打つ。番手から出る澤田義和を持ち前のスピードでとらえた山中が1着。
 「太田君には悪かったけど、ある程度フタをして勝負しようと。ただ、そうすると後ろの和田(健太郎)さんが小倉(竜二)さんとからむことになるので、和田さんの方がリスクはあったと思う。自分自身は併走から脚を使ってまくれているので、良くなっていると思います」
 直線で差を詰めた和田健太郎(写真)だったが、わずかに交わせず2着で千葉ワンツー。
 「藤田君が切ってくれて、あの展開は山中君にとっては得意なパターンですから。山中君が強かったですね。思いっきり踏み直された。自分は付いていけてるので微調整すれば問題ないと思う」

11R

選手の写真です。
荒井崇博選手
 迷いなく先行策に出た上田尭弥に荒井崇博、蓮井祐輝。4番手で大きく車間を空けた野原雅也が、吉田拓矢を後方に置いて隊列は一本棒。詰める勢いで一気にまくる野原に合わせて、最終バック手前から荒井崇博(写真)が番手まくりで勝ち切った。
 「(上田が)最終ホームでは出られないように駆けると言っていたけど、その通り頑張ってくれた。野原君が仕掛けて来たのを見た時にはスピードが違っていて、しまったと思い、ヨコでもタテでもない半端な動きをしてしまった。なんとか合わせ切ったと思ったのに、次はゴール前で(吉田が来た)音が聞こえてマジかと思った」
 荒井、野原の上をまくった吉田拓矢が、2着に強襲した。
 「自分の気持ちが弱かった。2カ所、仕掛ける場所があったけど、野原さんのデキがいいのもあってちゅうちょしてしまった。脚は軽くて初日よりいい状態だけど、組み立てですね。せっかく北日本の2人が付いてくれたのに申し訳ないことをしてしまった」

12R

選手の写真です。
高橋陽介選手
 蒔田英彦が主導権を握り、車間を空けた3番手の山本直が5番手の古性優作を警戒して打鐘を通過する。ペースを見極めた古性がカマして先頭に立つ。高橋陽介(写真)は古性ライン3番手の小川勇介をさばいて、蒔田が井上昌己を追いかける。しかしながら、自力に転じた上原龍もまくりで前団に迫り混戦。井上は上原を止められず、上原に切り替えた高橋が追い込んで波乱の1着。
 「(古性が仕掛けて来た時に井上)昌己さんがピッタリすぎて、小川君のところが空いてたんで(さばいて)ああなった。そこまではいいんですけど、駆けてるのが古性君だからこのまま(前で)決まると思った。そしたら上原君が来て、蒔田君もかぶっちゃったんで踏ませてもらった。自分は体が良く動いている」
 最終1センターで外に浮いた小川勇介だったが、しぶとくリカバリー。高橋後位に入って2着に流れ込んだ。
 「あそこからが持ち味。あきらめずにと思ったし、(高橋が行かなかったら)自分でも行ける感じがあった。とにかくゴールまではと」
 「あんなに沈むとは…。(最終)ホームの段階では(ラインで)ワンツースリーだと思った」と、古性優作は6着で薄氷を踏む思いの準決進出にショックを隠せない。
 「踏み上がっていかなかったし、全体的に良くないのかな。村上(義弘)さんに相談してみて、上積みを探していきたい」

10R

選手の写真です。
小川勇介選手
選手の写真です。
吉田拓矢選手
 赤板2コーナーで押さえて出た戸田康平が緩めると、7番手の吉田拓矢が仕掛ける。戸田も懸命に合わせるが、吉田が好スピードでのみ込む。小倉竜二が和田健太郎を大きく外に張って、単騎の小川勇介(写真)がインをすくい吉田を追う。小川がゴール前のハンドル投げで吉田を交わした。
 「一人だったしメンバーもいいんで、レースの中で判断していこうと考えていた。小倉さんとバッティングしてもしょうがないんで、うまく対応できたと思う。大怪我をしてからなかなか調子が上がらなかったけど、前回くらいから上向いてきた」
 ラインの援護を失った吉田拓矢(写真)だが、スピードは衰えず2着に粘り込んだ。
 「小川さんが3番手にいてくれたのが大きかった。ただ、和田さんと決めたかったですね。戸田さんが思いのほか掛かっていて、和田さんが小倉さんにからまれる形になってしまった。今回は優勝するつもりできているので、とりあえず決勝に乗れたのは良かった」
 和田を止める大立ち回りを見せた小倉竜二は、復帰2場所目でらしい動きを見せた。
 「ジャンで戸田君が出るのに脚を使ってペースを上げたぶん、吉田君が行きやすくなってしまった。小川君は内を狙ってましたね。自分はヨコの動きができるようになっているんで良くはなっている」

11R

選手の写真です。
村上義弘選手
選手の写真です。
古性優作選手
 中団の外併走から反撃の時をうかがっていた太田竜馬は、打鐘の3コーナーで踏み上げる。最終ホームで太田が主導権を奪うが、濱田浩司は付け切れない。車間が空きながらも、古性優作が追いかける。4コーナーで追いついた古性を村上義弘(写真)が外から追い込んで9月地元の向日町記念以来の1着。
 「動きにいく手前の感覚からすれば、最後の伸びはもう少し欲しいですね。二次予選が終わったあとにも話したけど、少しずつ兆しがみえてきているような気がする。一番いい時の状態を追い掛けるのが仕事とも思っている」
 執念で太田に追いついた古性優作(写真)は、苦しそうな表情で息を整える。完調ではないものの、気持ちの入ったレースでさすがの立ち回りを披露した。
 「太田君の仕掛けに合わせられるなら、合わせた方がいいと思った。でも、合わせられなかった。あれでバックでまくれたらいいけど、そんな感覚でもなくていっぱい、キツかった。抜きにいく時の感覚も追いついて抜けたって感じですね」
 近畿の2人にわずかに交わされた太田竜馬が3着。
 「2日目までよりはマシな状態ですね。とりあえず決勝に乗れて良かった。古性さんに駆けられるとモガき合いになるので、仕掛けるならあのタイミングしかなかった。後ろの状況はすぐにわかりました。全部がギリギリ。終わり良ければすべてよしの気持ちで決勝は走りたい」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手
選手の写真です。
山中秀将選手
 小松崎大地の上昇に合わせて動いた野原雅也が4番手を確保して、山中秀将は後方から反撃のタイミングを計る。ペースを握る小松崎が別線を引きつけると、山中が打鐘の2センターから仕掛ける。同時に野原も踏み込んだ。山中を強烈なダッシュで合わせた野原が、小松崎をとらえて井上昌己(写真)も続く。3番手がもつれて、番手の井上が余裕をもって抜け出した。
 「(野原が)強かったですね、(まくりに)構えるのかと思ったけど(あそこで仕掛けるのは)さすが近畿の自力屋。ワンテンポ遅かったら(山中に)行かれてた。自分は小松崎君が上がってきたら危なかったけど、そこもなんとかしのげた。初日はちょっと(体が)重いかと思ったけど、日に日にですね」
 ダッシュ鋭い山中を合わせ切って2着に残った野原雅也は、持ち味を出して決勝にコマを進めた。
 「決勝に乗れてるんで、(状態は)いいんじゃないですか。8月は102点くらいしかなかったんで、それから考えたらデキすぎです。(準決は)タイミング的には紙一重でした」
 3位入線の小松崎が失格で、山中秀将(写真)が繰り上がった。
 「野原君は先に切って中団取りに来たんで、早めの仕掛けはないかなと。それで自分はあそこから仕掛けたんですけど、同じタイミングで仕掛けてきた。初日、2日目のレースがあったからこそ、早めに行っても3着までに残れると思った。最後まであきらめないで良かったけど、僕のラインの上原(龍)さんと岡(光良)さんが落車してしまったので…」


≪最終日9R「レインボーカップチャレンジファイナル」≫

 A級2班への特班をかけた一発勝負は、9人全員が115期のルーキーで同期による出世争い。誰が勝ってもおかしくなく、力が拮抗しているだけに激しいバトルは必至だろう。
 直近の競走得点ではわずかながらトップの石井洋輝は、前回の富山FIを114着。先行した決勝は、同期の山口聖矢、脇本勇希にまくられた。
 「師匠(須永優太)と一緒に練習していたけど、師匠がレースでいなかった時は鈴木(涼介)さんと練習していた。前回(富山の決勝)は脇本さんにやられているんで、そこは意識したい」
 追加配分だった前回の地元、取手FIIで完全Vを遂げた小畑勝広が、リズム良くレインボーカップCFを迎える。
 「それまで中3日、中3日だったんで、(中12日の)今回は前回よりいい感じです。地区プロはエリミネイションを初めて走ったけど優勝しちゃいました。いまの成績は学校にいる時じゃ考えられない。(学校では)先行すらさせてもらえなかった。(デビューしてからも)厳しいなって思っていたら、ラインができて先輩たちに助けられてます。でも、やっぱりこのメンバーだとダッシュ力が足りない。単騎でも自分の良さを出したい」
 近況の決まり手がまくりに偏っている南蓮は、理由をこう説明する。
 「デビューしたころは先行が(決まり手に)付いてたんですけど。自分に余裕がなくなってる。10月に(練習で)バンクが使えなくて、自信がなくて…。(仕掛けどころでも)ここで行って(ゴールまで)もつかなとか考えて、ちゅうちょしちゃうんですよね。(3場所前の)小田原とか本当に(状態が)悪かった。せめてまくりと先行(の決まり手)が一緒にならないと。いまはまくりが9割ですから。ただ、このレインボーカップは(A級2班の特班の)権利を狙っていきます」