前回の久留米FIを139着。S級で初優出を果たした蕗澤鴻太郎は、オープニングの1番車に目を白黒させる。
「(1レース1番車は)自分でもまさか、ビックリですね。でも、期待に応えられるようにと思ってます。(11月27日の地区プロは1キロメートルTTで)3位だったんで、(来年の)全プロはダメですけどしょうがない。(S級は)とりあえず決勝に乗ることを目標にしてたんで、記念はまたべつですけど良かった。(地区プロのあとも)練習を普通にやってきたんで、あとはいつも通り力を出し切れるように」
高原仁志は直近の成績をまとめてはいるが、勝ち星は10月の取手FIからない。
「脚の方は問題ない。自力選手じゃないからしょうがないところもあるけど、やっぱり1着がないのは…。状態自体は悪くないです」
落車の怪我が尾を引いている小川勇介だが、前回の富山FIを332着。久々の決勝進出で上昇ムードだ。
「初めての骨折だったんで、(調子が良くないのは)そこからですね。練習では徐々に良くなっているんで、あとは走りながらだと思います。園田(匠)さん、松尾信太郎さんと最終日のレインボーカップ(チャレンジファイナル)に乗る岩谷拓磨としっかり乗り込んできました」
目標不在の池田良はまだ本来の動きにはないものの、その立ち回りが注目される。
「落車での怪我だったりそういうことは、みんな一緒ですから。自分もその影響があって、まだちょっと足りない。でも、だんだんいい雰囲気にはなってきたんで、しっかり(レースの流れを)見極めていきたい」
直近は大きな数字が目につく真船圭一郎は、何かキッカケをつかみたい。
「近況を打破できるようなレースができればいいですけど。(前回から)いつも通りですし、疲れの方も大丈夫です」
競走得点を落としている近況だが、松尾信太郎が自信をのぞかせる。
「(9月の)函館に行く前までは106点くらいあったんですよ。それが(競走得点を)落としてしまった。でも、それまではクランクが曲がってたみたいで、それを競輪祭の誘導で換えたら全然、違った。前回(川崎FIを137着)も決勝に乗れたし、これより(競走得点が)落ちることはないと思う」
地元、長崎支部の支部長を務める阪本正和(写真)は、上田尭弥の番手から地元記念のスタートを切る。
「(上田とは3場所前の)和歌山の初日が一緒(番手)で2日目は3番手だった。自分はいつもと変わらずに変に練習を(変えて)やったりもせずに来ました。自分の調子がいいんで、気分的には楽に入れてますね」
若い上田との対戦に高橋陽介は、慎重に言葉を選ぶ。
「先行しないのなら、位置を取ってまくらないといけないけど。現状は若い先行選手とあたって、それをまくるのは簡単じゃない。調子は普通。よく考えて走らないといけない。最低、後方にならないように」
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小倉竜二(写真)は9月共同通信社杯で2日連続の落車。続く高知FIでも準決で落車に見舞われ、およそ2カ月ぶりに競輪祭で復帰した。
「少しずつ(体が)なじんできているけど、もうひとつスピードが欲しいですね。競輪祭もたぶん、前を1人も抜いてない。自分ではもうちょっとやれるかなって思ってたんですけど。自分が思っていたのと違う。あとは実戦で取り戻していくしかない」
前回の松山FIを122着の青森伸也は、4月大宮FI以来の優出で気配は良好のようだ。
「(松山の)決勝もいい感じで伸びていってくれた。なかなか体調が戻らない時があって、ようやく踏めるようになった。やっぱり体調が戻ってきたことが大きい。タテ脚だけは磨いておかないとと思って、やることだけはやっている」
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中2日で地元、広島記念が控えている竹内翼(写真)は、追加配分の今シリーズで結果を出して弾みをつけたい。
「調子はめちゃくちゃいいんですけど、結果が出ていない。そこを求めて今回は走りたい。これまでにないくらいに状態はいい。価値あるレースをして、広島につなげたい」
50歳にしてパワー健在の小嶋敬二は、前回の松阪FIも215着で上々の動きを披露した。
「(6月からのルール改正で)それほど誘導が早くなったっていう感じじゃないし、自分は怪我とかもあって乗れなかったところがある。だから、そんなに(ルール改正の)影響はないのかと。(50歳でも)むちゃくちゃ疲れを感じることもないけど、それもレースよってですね」
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前回の競輪祭で3度のシンガリ負けを喫している藤根俊貴(写真)だが、腐ることなくトレーニングを積んでいる。
「コテンパンに…。(競輪祭は)毎回ひどいレースになっちゃったんで、いい経験ができたとはいえない。自信をもって走れてない。良かったころの3割くらいですかね。でも、誰でもこういう時はあると思うんで、練習はしっかりやっている」
神山雄一郎が、前回の競輪祭58334着を振り返る。
「現状の感じだと(競輪祭は)あれが精いっぱい。このあとどれだけ上積みをつくっていけるかだと思います。いまの自分に満足してないし、上を目指すだけ。自分の可能性を信じてるんでやるしかない」
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柿澤大貴は前々回の京王閣312着、前回の久留米216着とFIで結果を残している。
「調子自体は(前から)良かったんですけど、組み立ての失敗が多かった。それが少なくなってきた。(初日も)いい位置を取って勝てるように。しっかりとやるべきことをやって」
中国ラインで中石昌芳とタッグを組む友定祐己だが、厳しいメンバーを思案する。
「自分で動くようになるけど、作戦は組みづらい。どこか(のライン)の後ろっていうのも…。もっともっと頑張りたいけど、うまくかみ合わないところもある」
競輪祭でも持ち前のスピードを生かして勝ち星を挙げた山中秀将だが、戦法の幅を広げるために課題もある。
「自分が後ろを回ることも増えたし、ただ付いているだけじゃなくて(ラインを)サポートをしていけるようにならないと。それにもう少しトレーニングをしっかりできれば、もう一段階強くなれるかなと」
伏見俊昭は、前回の松戸FIで優出ならずも2勝をマークした。
「流れがいいのと、調子自体も悪くないんで。そこから中6日ですかね。自分にとってはちょうどいいくらいです」
地元の井手健が3番手を回り、番手は荒井崇博。九州ラインの先頭を務める中本匠栄(写真)が重責を担う。
「(競輪祭が終わって中9日で)久々に空いて練習ができた。やっとまとまって練習ができた感じです。それまでは中3、4日で走りすぎてたところもある。現状維持だと脚もだんだん落ちてきますからね」
近況、白星を量産している蒔田英彦の動きがいい。
「調子がいいのが先か、流れがいいのが先がどっちが先かわからないですけど。いいですね。いままでだったら成績の浮き沈みが激しかったけど、それが少なくなってきた」
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野原雅也(写真)は直近の3場所で落車を除いてオール連対。3場所前の落車のあとも、影響を感じさせない走りを見せている。
「擦過傷と打撲がひどかった。それで治るのに時間が掛かった。復帰場所は不安が多かったけど、走ってみたら大丈夫だった。今回は違反訓練があってそこから中3日です」
野原との連係で両者に人気が集まりそうな一次予選のトリ。東口善朋が気を引き締める。
「しっかり(野原)雅也に食らいついていきたい。一戦、一戦が大事になってきている。来月には(地元の)和歌山記念が控えているんで、そこを意識して練習している。それで結果も出ている」
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「もうそんなになるんですね」と、4年前の地元記念制覇を振り返る井上昌己(写真)。今シリーズは山崎賢人はいないものの、4度目の地元記念制覇への期待が高まる。
「体調面は大丈夫ですね。地元記念だからといって、グーンっていう気持ちはないけど。程よい緊張にはなると思います」
村上義弘は今シリーズを終えると広島記念、伊東記念と過密日程。最後までS級S班を全うする。
「(前回の)競輪祭は体がうまく動かなかった。やはり疲労が大きかったのかと。落車をして怪我が治り切らないうちにハードに(練習を)やってしまった。その部分(の影響)が出たのかと。でも、自分はそうやってきたし、そのやり方しか知らない。ハードなスケジュールですけど、(競輪界に)ご奉公のつもりで頑張ります」
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