後ろ攻めの田中晴基から動き出す。柴崎淳に蓋をされた山崎賢人は、赤板の2コーナーで柴崎に接触してまさかの落車。スローペースで打鐘を過ぎると、目標を失った井上昌己(写真)が2センターから一気のカマシ。最終ホームで先頭に躍り出ると、そのまま別線を引き離して押し切った。
「落車はスレスレで避けました。ペースが緩かったし、行くしかないと思って。後ろの状況はわからなかったですね。(坂本)健太郎が付いて来いと思って走っていました。(3連勝だが)ここまではデキすぎですよ。決勝も地元で見せ場を作りたい」
坂本健太郎(写真)が続いて2着を確保。井上の状況判断に感謝する。
「(目標を失った井上は)まくりと思って構えていたけど、まさか先行すると思っていなくて。急いで付いて行きました。井上さんのおかげで1班の点数が取れそうです。今年は流れが悪かったけど、最後にまとめられましたね」
井上に叩かれた田中晴基は九州勢との車間が大きく空きながらも、懸命に追いかける。その田中の番手から、五十嵐力が追い込んで3着に入った。
「(落車した音がして)誰だと思ったら、山崎君でした。そこから(田中)晴基がどうするのかなと思ったけど。晴基のおかげとしか言えないですね。自分は何もしていないし、付いていって抜いただけ。状態も、良くもなく普通です」
6R KEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)
坂本貴史は7月弥彦記念、10月松戸記念を優出するなど、存在をアピールしている。今年の地区プロでも、4km団体追い抜き、チームスプリントを制するなど結果を残した。
「(地区プロは)周りが強いから優勝できただけです。競輪のほうで勝てるようにと思っています。ここに来る前に(カーボンフレームに)乗ったけど、基本は競輪の自転車に乗っていました。(本番は)しっかり仕掛けることが大事だと思う。みんな脚があるし、取れたところから出し切りたいです」
12月四日市記念で落車した椎木尾拓哉。しかしながら、続く奈良を423着と影響は薄そう。
「怪我は大丈夫。奈良でも、そんなに影響はなかったです。地区プロはエリミネーションに出ています。カーボンも練習のメニューに組み込んでいる。メンバーが良いし、(まくりも)狙って行かないと。強いのは坂本と池田(憲昭)さんですし、仕掛けられたらと思ってます」
池田憲昭は11月松戸、前回の奈良を制覇と勢いに乗っている。本番も、内枠を生かして有利にレースを運ぶ。
「(近況はまくりを出しているが)ノーマークなので。そのうちバレて出なくなりますよ(笑)。(好成績が続いているが)特別なことはしていないし、状態もそんなに変わらないと思う。余裕が出てきたんですかね。カーボンはあまり乗らないからわからない。1枠で逆に緊張しますね。流れに乗って、行けるタイミングがあればタテを出したい」
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