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85#

検車場レポート

  • 12/13 Wed.  (前検日)
  • 12/14 Thu.  (1日目)
  • 12/15 Fri.  (2日目)
  • 12/16 Sat.  (3日目)

1R

 小川真太郎は5月立川FIでS級初Vを飾るなど、今年一年で大きく成長。さらに、ヤンググランプリの出場を決めて充実の一途をたどっている。


 「(近況はFI戦で優出するなど安定しているが)全然、まだまだですね。徳島はいま、みんな強いし、自分も感じがいいので置いていかれないように。(ここまでは中4日なので)休んだ方が多かったです。高松が終わってからすぐに練習したけど、疲れがあったのでその後は休みました。前検日も休みのようなものなので、たぶん大丈夫だと思います」


 ここ2場所は、元気のない吉永和生。それでも、状態に不安はなさそうだ。


 「乗れているのに、ミスというか…。良くなった流れを自分で崩してしまいましたね。でも、調子自体は維持できていると思います。まずは、小川君にしっかり付いていきます」


 重倉高史はメンバー表を見つめ、一次予選の作戦を練る。


 「積極的な2人(小川、木村弘)がいるし、考えて走ります。僕も動く順番が来たら、逃さないように。思い切りいったらなんとかなるイメージがありますね」

2R

選手の写真です。
阿部拓真選手

 11月防府FIでS級初優勝を果たした阿部拓真(写真)。続く取手FIでも223着と、安定感も増してきた。


 「防府の決勝は単騎だったけど、なにをやっても勝とうと思っていたので良かったです。(まくりの決まり手が多いのは)展開もあるんですけど、余裕を持って走れているので。ここまでは、練習もできたし、状態はいい意味で変わらず。佐世保は初めてです」


 落車の影響で一息の成績が続いていた谷口遼平だが、前回の小倉FIを182着。落車の影響も薄れて、ここから巻き返す。


 「今年前半に落車が続いて、体がぐしゃぐしゃになってしまいました。でも、やっと安定してきましたね。良くなってきたし、このままいければ。今が頑張りどころです。相手は強いですけど、自分は力を出し切るだけ」

3R

 櫻井正孝は、10月富山FIの優出を皮切りに成績が上昇カーブを描いている。前回の大垣FIは優出こそ逃すも、初日に逃げ粘って2着など手応えをつかんだ様子。


 「(大垣は)先行できたのが一番大きかったですね。あれができたら、組み立ての幅も広がるので。状態も、悪くはないと思います。やることはやってきたんですけど、ここ2日間は寒すぎてあまり乗れませんでした。初日は力勝負ができれば」


 対する山田庸平も前々回の大垣記念で2連対など、着実に復調の階段を上っている。


 「ここまでは違反訓練で競輪学校に行ってきて、刺激をもらってきました。前々回(大垣)から(状態が)良くなってきて。前回(武雄FI)も1着を取れているし、良くなっていますね。レースをしっかりと組み立てれば、いけると思います」


 急きょ追加参戦となった川口公太朗だが、先を見据えてシリーズに臨む。


 「最近は感覚が良かったんですけど、前回の伊東記念が正直引きずる感じがして。それで、セッティングをいじったらわからなくなってしまって、記念でセッティングをいじろうと。今年最後の四日市開催がクリスマスにあるんですけど。そこが僕の今年最後の出走ですし、獲りたいので」

4R

 山本伸一は競輪祭を8973着。成績以上に復調への足がかりになりそうなシリーズで、続く別府のケイリンエボリューションを制した。


 「振り返った時に、あそこ(競輪祭)がいいキッカケになって良かったと思えるように。でも、つかんでもないですし、まだまだですね。甘くはないので、自分のできることを頑張ります。普通に練習もしてきたし、状態も悪くない」


 鈴木謙太郎は今期に入って白星を順調に積み重ねている。完調とは言えずも、復活の糸口をつかみだしている。


 「1着も取れるようになってきたし、(走りに)メリハリがつくようになってきましたね。正解はわからないですけど、これかなと思っていた乗り方が違っていたと思います。今のが正解かわからないですけど、良い時の乗り方になってきていますね。練習でもいい刺激が入りました」

5R

選手の写真です。
佐藤幸治選手

 地元の佐藤幸治(写真)は、武雄FI583着、高松FI623着とここ2場所が一息。冬場の重いバンクに頭を悩ませている。


 「2場所はちょっと良くなかったですね。あんまりこの時期は良くないんですけど、地元記念もこの時期だから克服していかないと。(前回から中4日で)疲れはそんなにないし、練習もしっかりできた。仕掛けどころですね、そこだけは逃さずに行きます」


 村上卓茂は前回の伊東記念7745着から中2日の追加配分も、疲れはなさそうだ。


 「(追加が)来い、来いって狙っていたんで(笑)。自力でやっていたらキツいけど、もうそうじゃないですからね。心の準備もしいてたし大丈夫です。自分は寒くて(バンクが)重い方が好きなんで」

6R

 近況、成績をまとめている工藤文彦は、35歳にして底力アップに余念がない。


 「一時よりも全然良くなっている。ここで行かないとっていうところで行けてない時はやっぱり成績が悪いですね。いままで先輩が言ってたことが少しずつわかってきた。自分は器用でもないし何回も踏めないけど、1回の力が上がってきている。練習も考えてやっている。そうしないと自分は(A級とS級の)エレベーター選手ですから」


 小嶋敬二の番手を回る伊藤正樹は、ベテランタッグで一次予選突破を目論んでいる。


 「前回はエボリューションだったんで、久しぶりの(カーボン製の)自転車だった。やっぱり乗っていて気持ち悪いのがあった。脚は悪くないし、こっちの自転車の方が乗り慣れている」

7R

選手の写真です。
加倉正義選手

 加倉正義(写真)は前回の小倉FIの補充が15着。4月以来の勝ち星を挙げて、流れをつかみたい。


 「久しぶりの1着で、自分もビックリしました。特別に変わったことをしたわけじゃないけど、走りたいっていう気持ちがあって。それで(補充に)行ったら1着が取れた。(前々回)取手とは違うフレームを練習で使って、その良さを感じて小倉で使った。どんなに調子が良くても9着取ったフレームより、1着を取ったフレームの方がいいですからね。今回もそれを使います」


 11月の別府、京王閣でFIを連覇した宿口陽一は、続く前回の川崎FIを336着。未勝利ながらも決勝にはコマを進めている。


 「この成績は、たまたま自転車と体がかみ合ったっていう感じです。すごくいいっていうわけではない。前回から結構空いたんですけど、練習漬けっていうくらいやりました」

8R

 伊藤裕貴は前々回の奈良FI、前回の小倉FIでは初日、準決で負け知らず。単騎の小倉の決勝は取鳥雄吾につかまったものの準V。


 「小倉は着は良かった。でも、熱があったりしてキツかったですね。もう熱は下がっているけど、初日はしっかり調整して万全の状態でやらないとっていうのがある。力が入らなかったりすることもあるんで、そこはしっかりやらないと」


 前回の富山FIでシューズを換えた日当泰之が、手応えをつかんでいる。


 「何回かカーボンのシューズにしてみてダメだったんですけど、高橋陽介さんにもらったシューズはいいですね。違和感なくいい感じで走れてます」

9R

選手の写真です。
堀内俊介選手

 このあとに地元のヤンググランプリが控えている堀内俊介(写真)は、近況も2場所連続で優出とリズムも悪くない。


 「今年はビッグレースに出る機会もあったし、そこでいろいろ感じることができた。これからにつなげていかなきゃいけない。前回は3日間バックが取れたんで、最近のなかでは(内容が)いいと思います」


 準決では連続のシンガリ惨敗も、水谷好宏は直近の2場所で3度の確定板とまずまずの成績を残している。


 「(ここ2場所の)松山、和歌山に関しては、感じは悪くなかった。まだまだレベルアップをしていかないといけないけど、動けたっていう部分では良かった。そこから粘れるか粘れないかは、力の問題なんで」

10R

選手の写真です。
吉田拓矢選手

 11月の競輪祭からゆとりのローテの吉田拓矢(写真)だが、競輪学校での違反訓練に参加して久々の実戦を迎える。


 「違反訓練が終わってから4日間くらいあったんで、練習はしっかりやってきました。今年はなかなかいい成績が残せてないんで、今回はいい成績を残したい。佐世保で勝ちたいですね。ここは初めてだけど、高校時代に大会で走ったことはある」


 前回の伊東記念2日目に落車を喫した園田匠は、途中欠場を余儀なくされただけにコンディションが気になる。


 「フレームが壊れたけど、体の方は全然大丈夫ですよ。フレームにしてもスペアはいっぱいあるんで、落車したことで逆に気合は入ります。北九州は(北津留)翼、(小川)勇介、八谷(誠賢)さん、高田(真幸)さんがいるんで、全勢力を上げて盛り上げたい」


 前回の小倉FIで優勝を飾った取鳥雄吾は、好リズムで同期の吉田と顔を合わせる。


 「前回優勝できたのは、展開が向いたからっていうのが大きいけど。自分が前に前に攻められた結果でもあると思う。岩津(裕介)さんに任されたんで、失敗をしないようにしたい。相手(吉田)もそうだろうし、自分も意識することはないです」

11R

選手の写真です。
村上義弘選手

 村上義弘(写真)は前回の別府記念で決勝進出を逃したものの、最終日の逃げ切りにファンは沸いた。


 「(別府最終日は菅田)壱道がああやってまだ自分を(先行選手として)警戒してくれるんだなっていうのがあった。できることは限られているけど、そのなかで一生懸命頑張ります。(中7日で)多少疲れはあるけど、それ以外はなにも変わってない」


 現在109点と競走得点上げてきている大竹歩だが、自己評価には慎重だ。


 「成績はすごい安定している。でも、レース内容はもの足りない。点数的にも上がってきているけど、上のクラスとやっているわけじゃないんで。GIもまだ1回も出たことがないですから。佐世保は結構、相性がいい」


 前々回の競輪祭、前回の別府記念と決勝で連続4着の木暮安由。レースでの反応も悪いくないだけに、それ以上の成績を今シリーズで残したい。


 「調子は変わらずですね。疲れは連戦だからあるけど、成績がまとまっているぶん、そんなに疲れを感じてはいません」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手

 昨年、地元記念3連覇を逃した井上昌己(写真)は、中川誠一郎とのタッグで4度目の地元記念Vに向けてスタートを切る。


 「石垣島で荒井(崇博)さん、山崎(賢人)君、平尾(一晃)君たちと合宿をやった。4泊でしたね。暖かいところで乗ってたんで、帰ってから寒いところで乗るとすごく感じが悪かった。それでも走れる状態だし、あとはマイペースでやります」


 今年は13年以来、GIの表彰台にあがった成田和也だが、“まだまだ”を強調する。


 「本当にまだまだですよ。もっと上を目指して、ここから来年に向けてですね。(前回の)競輪祭が終わってっからは、競輪学校で違反訓練があったんでそんな(競走間隔が)空いている気がしないです」


 学校ではなく黄檗山での違反訓練でいつも通りの調整ができていない根田空史の表情は冴えない。


 「(違反訓練から)中4日。調整とか言っている場合じゃない。追い込み気味に練習をやったんで、その影響がありそうです。走ってみないことには…」

1R

選手の写真です。
小川真太郎選手

 赤板で押さえて出た木村弘は、逃げる腹を固めてペースを上げる。人気の小川真太郎(写真)は、重倉高史と中団併走で打鐘を通過。4コーナーから踏み込んでロングまくりで前団を仕留めたが、ラインの古城英之の落車失格で手放しでは喜べない。


 「あそこ(打鐘)で行っていれば、(ラインの)3人で決まってたと思う。3人で決めたかったし、申し訳ない…。(行かなきゃいけない)最悪のところでは行けている。脚はめっちゃ重かった。だいたい初日が一番重たいんで大丈夫だと思います。朝一だったんで、とりあえずよかったです」


 「まったく抜ける気がしなかった」とは、半車身差で2着の吉永和生。同県の古城を気遣いながら振り返る。


 「古城さんが失格してしまったんでね…。(小川は)出てからいい感じで回していた。緩めばカマシだし、(木村が)吹かせばまくり。仕掛けどころだけでしたね」


 重倉との連結を外して最後方でまくりの準備をしていた篠原忍が、アクシデントを避けて離れた3着に追い込んだ。


 「ちょっと前で転んだのがわかったんで、どっちに避けようかと。落車がなければ、引いてまくりに行こうと思っていた。ゴール前は伸びましたね」

2R

 阿部拓真が別線を粉砕。ラインで上位独占を果たした。レースは、阿部にフタをした谷口遼平が、打鐘で飛び出して主導権。阿部はすぐさま谷口ラインを追いかけると、4番手まで追い上げる。最終1コーナーから再び加速して、前団をねじ伏せた。


 「カマそうと思ったら、谷口君も踏んだので休みました。(中団併走からまくれる)自信はなかったですね。松岡(孔明)さんが嫌がる走りをやれたと思います。状態も問題ありません」


 阿部を交わせずの望月永悟が2着。


 「普段から(阿部の)レースを見ているので。粘っこいレースをするから、信頼して付けられますね。自分が内をキメる必要もなかったです。今回から新車なんですけど、乗り方を修正しないと」

3R

 赤板の2コーナーで主導権を握った清水剛志ラインを受けて、山田庸平が3番手をキープ。外併走の櫻井正孝は、ズルズル後退して8番手からの出直しを余儀なくされる。山田が先まくりを打つと、6番手の川口公太朗が最終バック手前からその上をまくって1着。


 「櫻井さんより前に行こうと。あとはどれくらい清水君がヤル気なのかを見てと思っていた。何回か内に(追い上げて)行くチャンスもあったけど、どこかで一発と思っていた。(山田が)まくっていくタイミングも見えたし、自分もしっかり仕掛けられたんで悪くない」


 一瞬、立ち遅れたように見えた朝日勇だったが、川口マークを外すことなく2着。


 「(川口)公太朗君がうまく走ってくれた。自分は(川口のまくりが)どうかなと思ってたぶん、つかまえられなかった」


 中部コンビに乗って外を踏んだ櫻井正孝は、8番手のピンチからなんとか4着に入り二次予選に進んだ。


 「メンバー的に先行しか考えてなかったんですけど…。動いて、脚を使って8番手じゃダメです。お客さんには迷惑を掛けてしまった。判断が悪いだけで、調子は悪くないです」

4R

 松本卓也を叩いて鈴木謙太郎が逃げるが、山本伸一は素早い反応で関東勢に襲い掛かる。ブロックに出た江連和洋が山本と接触して落車。アクシデントはあったものの、山本がまくりで鈴木をとらえて押し切った。


 「鈴木君があのまま(フタをしたまま)かなって思ったけど、行ってくれたので自分の展開になりましたね。スピード差もあったので、(江連は)止められないと思った。それでも強引にきたので危なかったですね。自分は余裕もあったし、乗り越えられました」


 落車を回避した藤木裕が流れ込んで京都ワンツー。


 「(江連が)1回振って止められないから、次は自分のところかなって思っていた。まさか落車するとは…。危なかったですね。あれで脚にきてしまって抜きにもいけませんでした。でも、結果的にラインで決まったのでよかった」

5R

 打鐘でハナに立った佐藤幸治を、泉文人が最終1コーナーで押さえて風を切る。思惑通りの3番手を確保した佐藤は仕掛けどころを見極めると、2センターから踏み込んで勝利。地元記念の初日で白星を飾り、安どの表情を浮かべた。


 「あと少し(泉が)遅ければ踏んでいましたね。でも、来るとは思っていました。3コーナーで変に(踏んで)行って浮かされたら嫌なので、タイミングをズラして仕掛けました。冷静にいけましたね。とりあえず、勝ち上がれてよかった。ホッとしています」


 飯田裕次が、佐藤に続いて2着に入る。


 「全部、佐藤君がやってくれました。付いていっただけ。最後は内と外を見て。前回(大垣FI)の決勝で外を踏んでいれば2、3着だったのに、内を踏んで6着だったんので。今回は外を踏みました」


 中村敏之輔が、4コーナーから外を回して3着。レース後は、目標の泉文人に感謝する。


 「あそこから、よく仕掛けたね。マジですごい。調子が良くないと、あれはいけないと思いますよ。おかげさまで、勝ち上がれました」

6R

選手の写真です。
小嶋敬二選手

 打鐘手前から踏み込んだ工藤文彦が先行策に出て、小嶋敬二(写真)は一本棒の7番手。どっぷりまくりに構えるかに思われた小嶋だったが、最終ホームで仕掛ける。合わせる工藤をスピードの違いで小嶋がとらえて、伊藤正樹とのゴール勝負を制した。


 「せっかく伊藤君が1番車だし、(周回中は)中団ならどこでもいいかなと。(別線が)2車なんで、そんなに目いっぱいは行かないだろうっていうのがあった。あとはタイミングを取って、前が掛かり切る前にと。詰まったし、あそこしかない、落ち着いたらいかんって。その方がラインで決まるには堅いかと」


 小嶋のロングまくりを懸命に追った伊藤正樹は、苦笑いで振り返る。


 「小嶋さんはあそこで行くと思ってなかった。(最終)バックだろうと。それで自分は空いちゃった。小嶋さんだからバックでも届くだろうっていうのもあったんで」


 スタートけん制で誘導を追いかけるのに脚を使った渡部幸訓は、まくり気味に前の2車を追って離れた3着に入った。


 「スタートで自分が半車くらい出ちゃったんで、そこからは(誘導を追いかけるのに)脚を使いました。でも、結果的に小嶋さんが7番手だし、いい展開にはなった。伊藤さんも脚があるから無理だったんで、(中部の)3番手が空いてたから(前の2人を)目標にしていきました」

7R

 切って出てペースを緩めた八谷誠賢は、愛知コンビを受けて3番手をキープする。打鐘で宿口陽一が巻き返すも、主導権の山口智弘がペースを上げて宿口は7番手に出戻る。願ってもない展開の八谷がまくりで前団をのみ込んだ。


 「前々回の岸和田からハンドルを下げて、それで良くなりましたね。思った通りに動いてくれます。いままではスタンダードの高さにしていたけど、バランスを考えて変えたのがいい方向にいった」


 目標の宿口は不発も稲村成浩が、直線でシャープに伸びて2着。


 「(宿口は)打鐘で脚を使ってしまったから、キツかったと思いますよ。それでも最後仕掛けてくれたので、自分がたまたま伸びました。本当に頑張ってくれたと思います」

8R

選手の写真です。
志智俊夫選手

 前受けから7番手に下げた伊藤裕貴だったが、打鐘の3コーナーから反撃を開始。抵抗する日当泰之を強引に叩き、最終1コーナーで主導権を奪った。志智俊夫(写真)は車間を空けて別線の反撃に備えると、ゴール寸前できっちり差し切った。


 「練習では軽かったのに、競走ではバンクが重かったね。(踏み出しで)口が空いてしまって、反応が悪かった。二次予選は修正します」


 伊藤裕貴は、積極的な競走で別線を一蹴した。


 「仕掛けたけど、(日当も)踏んできたので。出切るので脚がいっぱい。バックでは4着に沈む感じがしました。残してもらいましたね。最近は単騎で走るような感覚だったので。久しぶりにラインの競走ができたと思います」


 中川貴徳は最終バックで中部勢にスイッチ。八日市屋浩之を交わして3着に入った。


 「日当君のおかげです。ホームは立ちこぎをしていたので無理でしたけど、もう少し抵抗できればよかったですね。3番手をどかせれば…」

9R

選手の写真です。
桐山敬太郎選手

 赤板の1センターで誘導後位に収まって別線の動きを警戒していた堀内俊介は、一度近畿コンビを出させてから打鐘の4コーナーで再度巻き返して主導権。番手の桐山敬太郎(写真)が別線との間合いはかりながら、余裕をもって堀内を交わした。


 「(堀内は)落ち着いていたし、あそこから行ったら(別線は)もう来られないと思いました。自分は連戦で自力を使っているんで、こういうのは本当にありがたいですよね。とりあえずよかったです」


 水谷好宏が緩めたタイミングを逃すことなく仕掛けた堀内俊介が、神奈川ワンツーでの2着を振り返る。


 「誘導を使ってもうちょっといけるかなと思ったら、(水谷に)行かれてしまった。そこが課題です。でも、そのあとに行けるタイミングもあったんで。踏み出しは良かったけど、バックのスピードの伸びがもうちょっと欲しい感じがある」


 神奈川コンビに付け切って3着の齊藤努は、松根真の5着での一次予選敗退を気遣う。


 「一緒に練習もしてるんで、松根と(勝ち上がって)乗りたかった。ケツを下ろしてからの加速がすごくて、離れちゃった。気持ちには余裕があったんですけど」

10R

選手の写真です。
取鳥雄吾選手

 別線待ちかに思われた山賀雅仁だったが、赤板の2コーナーから吉田拓矢が仕掛けると敢然と突っ張り両者で先行争い。最終2コーナー手前で吉田がねじ伏せるが、単騎の山田久徳のまくりがすかさず襲い掛かる。山田に乗った取鳥雄吾(写真)が、その上をまくって1着。


 「前が踏み合ってくれたんで、自分にとってはラッキーでした。でも、全部引かずに(北津留ラインを突っ張って)走れたのが良かった。脚の状態もいいと思います」


 大きく立ち遅れた北津留翼は、まくり追い込みで2着に強襲した。


 「(最終)ホームで前と口が空いてしまって、苦しかったです。もう少し早く仕掛けられれば良かったけど、自分は余裕がありませんでした。みっともないレースをしてしまって、(園田匠に)申し訳ない」


 最終4コーナーであおりもあった岩津裕介は、3着キープが精いっぱい。


 「出てから考えようと思ったけど、前からでも面白いかなって。取鳥君はいままで自分の前で先行しかしてなかったから、スピードを出すレースは自信をつける意味でもいいかなっていう思いがあった」

11R

選手の写真です。
村上義弘選手

 別線の動きを警戒しながら大竹歩がペースを上げるも、岩本俊介のスピードが一枚上。強引に叩いて先行策に出る。しかし、守澤太志が離れて番手に大竹が入り、態勢を整えて2コーナーからまくりを敢行。村上義弘(写真)は冷静に後続との間合いを取って、直線で抜け出した。


 「大竹も前々にいってくれたし、椎木尾(拓哉)もいいブロックをしてくれた。ただ、大竹の出が悪かったので、内、外を気にしながら。なんとか椎木尾と勝ち上がれてよかったです」


 椎木尾拓哉は、中団からまくってきた木暮安由を強烈なブロックで止める。村上に続いて、近畿ワンツーを決めた。


 「大竹が先行するかなとは思っていたんですけど。(木暮が)来るかなと思った時に横にいた。(ブロックの)タイミングが合っただけです。でも、最近は道中でも余裕が出てきて、レースが見えています。(ブロックの)感覚とタイミングがわかってきましたね」


 勢いの止まった木暮安由だったが、立て直して3着に踏ん張った。


 「(中団から)まくれる自信がありました。出も良かったから、まくれたと思ったけど。強烈なブロックでしたね。落車したかと思いましたよ。でも、あれを耐えて伸びているし(状態は良い)。一日、一日、頑張りますよ」

12R

選手の写真です。
吉田敏洋選手

 中川誠一郎が切った上を根田空史が押さえて出て先行態勢。根田が最終ホームからペースを上げて、中川は絶好の3番手。5番手を坂本貴史と吉田敏洋(写真)が取り合う。苦しい外併走の吉田だったが、最終2コーナーからまくり上げると合わせて出た中川を乗り越えて勝ち星をもぎ取った。


 「慌てないようにだったけど、積極的にとは思っていた。それがうまくいった。6番(坂本)のところを取り切れれば良かったけど、車輪が掛かっていたみたい。それでも余裕はあったんで、(まくりの)タイミングは取れた。(中川)誠一郎が伸び切れず、僕の方がスピードが良かった。自転車が良く伸びてくれたし、調子はいい」


 逃げた根田を利した内藤秀久は、別線のまくりをブロックして追い込むも2着。


 「根田はペースで踏んでいたんで、展開的には絶好だった。あとは自分が根田を残せるかどうかでした。(別線が)直線で伸びてきたし、踏まざるを得なかった。自分は落ち着いて周りを見られているんで(状態は)いいですね。ただ、根田を残せなかったのは僕の力量です」


 中川のまくりが失速すると井上昌己は、冷静に内藤の後ろにスイッチ。直線で中のコースを伸びるも3着まで。


 「落ち着いて見られてはいたんですけど、もうワンテンポ早く踏んでれば突き抜けていたかもしれない。一瞬、(入ったコースを)見ちゃった。調子ですか? ずっと内を踏んでいたんでわからない」


 吉田にかぶって反撃のタイミングを逸した坂本貴史は、6着に敗れて二次予選で仕切り直し。


 「吉田さんが来た時に、根田君がすぐ来なかった。その時点で自分は引かないといけなかった。もっとレースのなかで考えていかないといけない」

6R

選手の写真です。
根田空史選手

 根田空史にフタをした阿部拓真が、中団の外併走から再度踏み込んで主導権。7番手の根田は打鐘の4コーナーから巻き返すと、中団の小川真太郎も合わせて踏み込む。松坂英司が離れて、最終2コーナーで逃げる阿部をとらえた根田を小川が追いかける。追いつきざまに根田を交わした小川が連勝を飾った。


 「根田さんはすごいんで、(後ろが)離れていたんでラッキーでした。(根田ラインが)みんな付いてきていたら、3着くらいまでだったかもしれない。ただ、中団で脚がいっぱいだったし、まだ脚は重いですね。これから良くなってくると思います」


 「初日みたいにフワフワ感はなくなったけど、心肺機能が落ちている…」とは、1周以上を踏むロングまくりで2着に粘り込んだ根田空史(写真)。事故点によるペナルティーがあって、順調さを欠いている今シリーズだけに慎重だ。


 「踏んでいる感じはあるんだけど、いかんせん体力が落ちている。それでも初日よりは良かった」


 阿部の先行を利した渡部幸訓は、根田、小川の2車に行かれたものの切り替えて3着を確保。


 「もう阿部サマサマ。毎回いいレースをしてくれるし、世話になりっぱなし。(小川を止められず)その辺が中途半端な戦法になっている。もっと自分の仕事ができればよかったんだけど」

7R

選手の写真です。
坂本貴史選手

 後方でタイミングをうかがっていた伊藤裕貴が、打鐘手前から踏み込んでカマシ気味に主導権を奪う。別線を離して快調に伊藤裕が逃げるが、さすがに最終4コーナー辺りではスピードが鈍る。6番手からまくった坂本貴史(写真)が、直線半ばで伊藤裕をとらえた。


 「伊藤(裕)君がうまく周りを動かしながら駆けて、キツい展開でしたね。ホームも掛かっていた。でも、自分は車間を詰める感じで踏めました。初日はダメだったけど、脚の感じは悪くないので」


 8番手に置かれた山賀雅仁は、北日本勢に乗って直線で外を強襲した。


 「初手の並びを見て、こうなったら嫌だなって思った展開になってしまった。もっといろいろと考えないとダメですね。赤井(学)さんにも、自分の手が短いから最後は(坂本に)差し返されたって…(苦笑)。ハンドル投げのタイミングは元々悪いんで反省しないと」


 直近の3場所で4度の落車に見舞われている守澤太志が、坂本に食らいつき3着。


 「久々に2日目を完走できた。初日も離れてしまったし、ケアはしてきたけどまだまだですよね。でも、なんとか前に続けてはいるので少しずつですね」

8R

選手の写真です。
小嶋敬二選手

 大竹歩が、堀内俊介を警戒しながら打鐘で先行策に出る。近畿勢に柏野智典が続いて、それを追った堀内は口の空いた4番手に降りて位置を確保。最終2コーナーから再度仕掛けるも、山田久徳のけん制もあって不発。後方からまくった小嶋敬二(写真)が、抜群のスピードで迫り前団を飲み込んだ。


 「脚を使わずに仕掛けられたらと思っていました。大竹君も、堀内君もなにもしないってことはないと思ったので。そういった意味で脚を溜めた状態でいようと。4コーナーを回った時には抜けるなと思いましたね。目標にしていた(今年)25勝をこれで達成できました」


 志智俊夫は最終2センターで小嶋の内を踏み込んで、中部ワンツーを決めた。


 「小嶋さんは行き切っているし、強いですね。(コースに)入っていったときに、少し小嶋さんに当たってしまいました。なんとかワンツーが決まってよかった。(初日は初動の反応が悪かったが)2日目は大丈夫でした」


 逃げた大竹の番手の山田久徳は、内を突いた桐山敬太郎を阻んで3着。


 「大竹さんは掛かっていたし、(別線が)これへんピッチでした。(単騎の柏野が3番手にいたが)早めに内へ来ることはないなと思っていました。余裕もあったし、うまく(桐山を)対処できたと思います。できれば、2人で勝ち上がりたかったです。状態は人の後ろなのでわからないですけど、初日よりは体の調子が良いと思います」

9R

選手の写真です。
岩本俊介選手

 打鐘の3コーナーで谷口遼平が先行態勢を取って、地元の佐藤幸治は中団をキープ。後方にった岩本俊介(写真)が最終ホームから踏み出すと、スピードの違いで鮮やかにまくりで前団を仕留める。成田和也が続き、3番手以下が大きく離れる。両者のマッチレースは、二の足で成田を振り切った岩本に軍配が上がった。


 「(前々回の)松戸の時よりも、(腰の)ダメージはない。中2日で来ているんで、このあと一生懸命クールダウンします。自転車の出も悪くなかった。詰まったところはその前にもあったんですけど、自分のタイミングで行きました。冬場で重いんでやっぱり後半はタレる。だから、前半で強めに行っちゃった方がいいですね。そこで一気に勝負をつけた方がいい」


 岩本に詰め寄るも半車輪及ばずの成田和也が、岩本を称える。


 「(岩本が)強かった。出てからも全然スピードがいいし、踏み直しもしていた。自分はとくに悪くない感じです」


 岩本、成田の2車から大きく離されながらも谷口遼平が、3番手で踏ん張って準決にコマを進めた。


 「佐藤さんにも結構踏まされたし、もう無理でした。(最終)ホームで踏んだんですけど、あの時点でいっぱいでした。佐藤さんに踏まされてめっちゃキツかった。3番手がいなかったんで、とりあえずここかと思って踏んだけどいっぱい、いっぱいだった」

10R

選手の写真です。
和田圭選手

 内に包まれていた吉田拓矢だったが、赤板の2コーナーで外の大西祐を弾きながら踏んで主導権を奪取する。志村太賀、稲村成浩の関東3車が出切ったところに櫻井正孝がまくりで襲い掛かる。櫻井が好スピードで逃げる吉田の横に並ぶが、吉田が合わせ切って直線。横一線の2着争いをしり目に、吉田が逃げ切りで人気に応えた。


 「相手(大西)の力を判断して、ジャンでどかして出ていけたし、普段やらない走りで引き出しも増やせたと思います。でも、出切ったあとにペースを落とし過ぎてしまって、まくって来られたので、そこは反省点ですね。もう少しうまく駆けていればラインで決まったと思うし、修正して準決に挑みたい」


 最終4コーナーの志村の最後の一発で櫻井が力尽きると、和田圭(写真)が外を踏んで2着に伸びた。


 「櫻井君が強かったですね。ダメなら内に入ろうと思っていたけど、まくり切っちゃうんじゃないかなってスピードだった。最後は止まったから外を踏ませてもらいました。道中も余裕あったし踏んだコースも良かったけど伸びました」


 吉田ライン3番手から直線で差し脚を伸ばした稲村成浩が3着。


 「新幹線、いやリニアモーターカーに付いていっている感じでしたね。(吉田は)踏み直しも高いレベルでできているから本当に強いですね。志村も仕事をするし内は踏めないので、和田君も脚があるから外を踏むと思ってあそこのコースだと。伸びたのはたまたまですから。本当に前の2人のおかげです」

11R

選手の写真です。
園田匠選手

 中川誠一郎、重倉高史の順に出ると、その上を山本伸一が押さえて主導権を握った。5番手の中川が最終1センターから仕掛けるも、番手の横でいっぱいに。中川にだ性をもらった園田匠(写真)が、直線で鋭く伸びて白星をさらった。


 「中川さんは、脚を溜めたら楽に勝てるのに、早めに仕掛けてくれて。初日も抜きそびれているし、ヘタして失敗するよりはと思って踏みました。必死に1着を取りにいこうと。できればラインで決めたかったですけど。自分は気持ちで走るタイプなので。気持ちが入れば問題ない」


 藤木裕が、山本の番手から追い込んで2着に入る。


 「(山本)伸一さんのおかげです。自分のなかで、(山本と)2人で勝ち上がれたのは大きい。初日も(山本と)2人で勝ち上がれているし」


 山本伸一は、積極策でライバルを撃破。順調に復調への道を歩んでいる。


 「藤木が(周回中で)あの位置(3番手)を取ってくれたのが大きかったですね。(出切ってからは)いつでも踏み直せるペースで走っていました。(中川が)見えてからは全開でした。いい感じで走れました。状態も上がってきています。もう年末で遅いですけど(笑)。来年に向けてですね」

12R

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木暮安由選手

 前受けの村上義弘も突っ張り気味に踏むが、取鳥雄吾が打鐘で主導権を握る。3番手に村上が入り、単騎の木暮安由(写真)は近畿勢に続いて5番手。打鐘の4コーナーから北津留翼が井上昌己を連れて仕掛けると、木暮は内をすくって村上好位を奪取。番手発進の岩津をまくりでねじ伏せた村上を、木暮が追い込んで抜け出した。


 「流れのなかで考えてああなった。余裕もあったんでチャンスだと思った。体はいい感じで動いている」


 「(取鳥を)突っ張ろうと思えば突っ張れたけど、中途半端になった…」と、村上義弘は3番手からのまくりを反省して、山本伸一、藤木裕との準決を見据える。


 「(自分のまくりは)まぁ、あんなもんじゃないですか。(準決は山本)伸一が調子が良さそうなんで、(山本が)勝てるように走ってくれれば。あとは僕は僕でしっかりやれることをやる。伸一は元々、力があるし、性格が真面目。怪我があって苦しんだことが、彼の成長につながると思う。一緒に走るなかで、力を出し切ることがキッカケになってくれれば」


 最終2コーナー手前で村上の番手を明け渡した椎木尾拓哉は、意地で追い上げるも木暮にさばかれ3着。


 「リカバリーはできたけど、(村上に)離れているんで…。難しかったですね。脚的には問題ないです」


 逃げた取鳥の番手で車間を空けた岩津裕介は、村上に番手まくりで応戦するがのみ込まれ4着。


 「一本棒になった時点で、村上さんがすぐに来ると思った。村上さんはさすがですね。自分は(落車明け)前回で無理をしたぶん、多少反動があるのか疲れはある。ゴールまでしっかりとモガけていない」

10R

選手の写真です。
吉田敏洋選手
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北津留翼選手

 若い機動タイプがそろい、すんなりとした流れにはならずもつれる。主導権を握った谷口遼平に吉田拓矢が打鐘の2センターから襲い掛かるが、息が合わず木暮安由は立ち遅れる。最終ホーム過ぎに叩き切った吉田拓に、吉田敏洋(写真)がスイッチ。木暮は吉田敏後位を追走する。番手に入った吉田敏が、落ち着いて早めの追い込みで抜け出してた。


 「予想通り激しいレースになったけど、谷口君が前へ前へ頑張ってくれましたね。自分は脚も使っていなかったし、余裕もありました。でも、後ろに木暮君が入ったのがわかったので、内だけは空けないように最大限の注意を払いました。4コーナーを回ってからは、思いっきりブチ抜いてやりましたよ。決勝もあるし、(吉田拓に)残られたら嫌だったので」


 最終バックで後方からまくり上げた北津留翼(写真)が、ゴール前のハンドル投げで2着に届いた。


 「ジャンで吉田(拓)君に入られそうになって。いやいや一番強い人が入ったらダメでしょうと思って前に踏みました。1コーナーで行こうと思ったけど、前が危なそうな感じがしたのでやめました。車の出も良くなくてヤバいと思いましたけど、園田(匠)さんとなんとか2人で勝ち上がれてよかった」


 北津留を挟んで木暮との僅差の3着争いは、外の園田匠がタイヤ差で制して決勝に進出。


 「ジャンがすべてだったと思います。あそこで吉田(拓)君が入っていたら仕掛けなかっただろうし、(北津留が)頑張ってくれました。意外と北津留君の出が良くなくて、いつでも内に入る準備をしていた。でも、4コーナーで伸びていってくれたので、自分もなんとか突っ込めた。状態も悪くないと思います」

11R

選手の写真です。
坂本貴史選手
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和田圭選手

 山本伸一が赤板でハナに立つと、別線を警戒しながら徐々にペースを上げる。近畿勢に合わせて踏んだ坂本貴史(写真)が中団を確保。前受けから8番手に引いた岩本俊介は、最終ホームから反撃を開始する。内藤秀久が離れるも岩本は、番手から前に踏んだ村上義弘を力でねじ伏せた。しかし、岩本を目がけて踏んだ坂本が後ろから迫る。ジワジワと前団に迫ると、まくりで混戦を制した。


 「山本さんの押さえ方次第で切るか、フタをさせて一発を狙うかと考えていました。ダメでも行こうとした時に、(岩本)俊介さんとかぶってしまって。俊介さんのスピードがすごくて、後ろが離れていなかったらやばかったですね。展開が向いただけですけど、チャンスをモノにできてよかった。本当は、(新山)響平みたいに先行で勝てればいいんですけど、脚がないので。前回(伊東記念)は(早坂)秀悟さんが優勝しているし、次も北から優勝者を出せれば」


 北日本3番手の和田圭(写真)が、大外のコースを伸びて2着に入った。


 「成田さんが(坂本の内コースに)行ってくれたから、みんな止まって伸びた感じですね。成田さんのおかげだし、ただのラッキー。でも、(今回まで)休んでよかったですね。競輪選手は、レースが終わっても、次の競走を考えている。それを今回は考えなかったのがよかったのかも。(休養から)帰ってきて、自転車に乗った時にフレッシュな気持ちになれました。あとは、今回、自転車を換えて。踏み出しが重くて練習でしか使っていなかったんですけど。案外、自分に合っているのかも」


 成田和也は、坂本と村上との間のコースを踏んで3着で決勝に進出した。


 「(坂本)貴史に任せていました。(直線では)流れであのコースでしたね。ちょっと危なかったですけど。状態は悪くないと思います。(前回の伊東記念は北日本の早坂が優勝しており)貴史も頑張らないといけないね」


 まくり切った岩本俊介だったが、直線で失速して5着。余力が残っていなかった。


 「ジャンで緩んでいたんですけど、自分のもつ位置からいこうと。仕掛けも、車の出も良かったけど、最後はタレてしまいました。あおりもあったし、村上さんを乗り越えるのにエネルギーをすべて使ってしまいましたね。次は勝ち切れるように」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手
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山田久徳選手

 赤板の2コーナーから小嶋敬二が押さえに出ると、取鳥雄吾は焦ることなく一度3番手に下げる。その隙を突いて根田空史が巻き返すが、取鳥は合わせて踏んで最終ホーム過ぎに小嶋を叩く。井上昌己(写真)は取鳥との車間を空けて、別線の反撃に備える。うまく3番手をキープした山田久徳を引きつけながら追い込んだ井上が、シリーズ3日目にして初白星を挙げた。


 「(小嶋に押さえられて取鳥)雄吾はあれでまくりに構えるかと思ったら、行きましたね。雄吾は脚が上がっている。そのあとに根田が(浮いて)やめて、(山田)久徳が後ろにいるのがわかった。久徳にバックで来られたらキツかった。ギリギリまで待ってから踏みました。これが(シリーズ)初勝利ですね(笑)」


 「ジャンで失敗しました」とは、山田久徳(写真)。打鐘で立ち遅れて後方に置かれるも、山賀雅仁をさばき前々に踏み込み最終2コーナーで3番手を確保。直線で外を踏んで井上に迫る2着。


 「ジャンで踏み遅れた割には、リカバリーできたかなと思います。(最終)2コーナーで(まくって)行けたと思うんですけど、大事にいった。1着が欲しかったですけど」


 椎木尾拓哉は冷静に内よりのコースを探しながら、危なげない立ち回りで3着を確保した。


 「(山田は)いい位置を取ってくれた。井上さんも余裕がありましたね。最後は外は行けないと思って、あそこを行きました。落ち着いてできているし、脚の方も問題ないです」


 根田との連結を外した山賀雅仁は、しぶとく踏んで4着と大敗は避けたが反省しきり。


 「付かせてもらっている以上、マークを外してしまっては…。番手としては一番最悪ですよ。そのあとがどうこうの問題じゃない。最後まで踏み切れたけど、そこじゃないですから」


 


 


              《最終日9Rレインボーカップチャレンジファイナル》


 富安保充を除く111期の8人全員が来期もA級3班のため、1、2班への特進(3着以内)をかけて、白熱したバトルが繰り広げられる。


 メンバー中、優勝回数が一番多いのは吉田昌司。特進こそかなわなかったが、デビューから8連勝など実力は1、2班クラスに匹敵。さらに、前回の奈良ミッドナイトでも金ヶ江勇気ら同期を破って無傷制覇と、ムード良好で乗り込んできた。


 「ここに向けてとかは考えずに、普通に練習してきました。兄(拓矢)と同じ開催は嫌ですね(笑)。(11月)千葉、前回の奈良ミッドナイトとメンバーがあまり変わっていない。すでに2回レインボーを走ってきたようなものです。本番は(111期の)みんなが自力なので、あまり考えずに。自力を出すことを一番に考えます」


 金ヶ江勇気は、9月豊橋の初日から21走連続で確定板入り。抜群の安定感を誇っている。


 「(成績が安定しているが)チャレンジなので、脚で勝てているだけです。でも、一時期より脚力は上がっていると思います。佐世保バンクは練習できているけど、レースでは初めてですね。9車立てだし、単騎も多いので難しい。どこに位置を取って仕掛けるかが大事だと思います。吉田君とは前回の奈良(ミッドナイト)で負けて1勝1敗。今回は勝つしかないですね」


 111期以外からの参戦は富安保充のみ。森川康輔の番手からキャリアの差を見せるか。


 「(自分以外が111期で)恥ずかしいですね(笑)。離れないようにします。ほぼ、前回の奈良(ミッドナイト)にいたけど、みんな単騎なら、展開はわからなくなりますね。(来期は1班への昇格が決まっているが)チャンスがきたら、賞金を稼ぎたいです」


 小川丈太は、繰り上がりでの参戦。巡ってきたチャンスを生かし、特進を決めるか。


 「予備の2番手だったので、(参加は)厳しいと思っていたんですけど。まさかですね。ツキがあります。ここまでは、できる限りのことはやってきました。佐世保は走ったことがあるし、他の人よりちょっとだけアドバンテージがありますね」


 「バッチリ仕上げてきました」と、話すのは森川康輔。同期との対決に気負うことなく本番に臨む。


 「デビューしてから、ほとんど決勝に同期が4、5人いるのが当たり前でしたし。いつもの決勝と同じような感じですね。(デビューしてからは)こんなはずじゃなかった。なかなか弱いですね。車番はあまり気にしてないけど、同期が多い時は、取れたところから走ります」