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OMIYA KEIRIN

25#

検車場レポート

  • 1/13 Wed.  (前検日)
  • 1/14 Thu.  (1日目)
  • 1/15 Fri.  (2日目)
  • 1/16 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
菊地圭尚選手
 前回の平FI最終日に1勝をマークした菊地圭尚(写真)は、04年のデビューから勝ち星を積み重ねて通算299勝。区切りの300勝まであと1勝に迫った。
 「(前回の)感触は良かったし、体調も変わらずですね。新型コロナウイルスの影響もあって、冬期移動はしてないです。(大宮は)いいイメージだけど、自分で展開をいい方にもっていけなくて負けてる感じもある」
 元砂勇雪は前回の地元シリーズ、奈良FIを316着。決勝は野口裕史に逃げ切りのS級初優勝を許した。
 「最終日は(三谷)竜生さんを連れてダメなレースをしちゃいました。ただ、脚は悪くないですね。そのあともいつも通り(練習が)できたんで問題ない。僕はとくに逃げにこだわりとかないので、(初日も)うまいこと走れたらと思ってます」

2R

選手の写真です。
早坂秀悟選手
 昨年12月の佐世保記念で落車に見舞われた早坂秀悟(写真)は、大宮記念から21年をスタート。茨城に移籍をする早坂にとっては、これが宮城籍での最後のシリーズになる。
 「どこでも早坂秀悟は早坂秀悟なんで。今回は北日本で次からは関東になる。移籍して弱くなったって言われないように。初めて(競輪場が)ホームバンクなんで、いつも練習しているところでレースができるっていうのはいままでにない感覚ですね」
 元日決勝の前回の豊橋FIでV奪取の山本伸一は、同地区の栗山俊介に委ねて一次予選に臨む。
 「(前々回の)伊東で自転車がダメになってしまって、豊橋から換えたのが逆に良かったのかなと。いつも通りしっかりと練習はしてきた。ただ、500(バンク)はあんまり好きじゃない」

3R

 高久保雄介は、前回の豊橋FIを2日目以降欠場。そこからおよそ中2週間での今シリーズとなる。
 「豊橋の直前に練習中に落車をしてしまった。それで(初日を走ったけど)デキが悪かった。そのあとはケアをしました。(初日は)積極的な選手がラインの先頭なんで、仕掛けるタイミングを逃さないように」
 九州ラインは3車で結束。合志正臣は、3番手を固めて後輩に前を託す。
 「(前々回の)広島の前にウエートトレーニングでヒザを痛めて、そこから練習量を抑えている。ヒザの状態を見ながらですけど、直前はわりといい感じでした

4R

 追加配分だった前回の四日市FIを363着から高原仁志は、中5日で久々のグレードレース。初日の一次予選は、片岡迪之とタッグを組む。
 「(前回は)ボチボチでした。四日市が追加だったんで、そこからはバタバタした。ここは最後の4コーナーから直線勝負に持ち込めるかと思います」
 河野通孝は今期S級にステージ上げた磯川勝裕の積極性を評価して、こう言う。
 「磯川君と(連係は)初めてですけど、(前回の)平の開催が一緒だった。連日、積極的で頑張っている姿勢が見えた。だから任せたい。体調も崩さず、自分の調子は変わらずだと思います」

5R

 コンスタントに勝ち星を挙げている井上昌己だが、本来のポテンシャルからしたら41歳で老け込むのはまだ早い。
 「雪が結構、積もったんで、室内練習を入れつつ、普通に練習をやってきました。体調的には問題ない。ここの記念は20代の時ですかね、久しぶり過ぎて…。だから、指定練習で(バンクの)感触を確かめたい」
 中2週間以上あった庄子信弘は、トレーニングを積んで今年の初戦の備えた。
 「(前回から日にちが)空いてたので、焦って練習することなくやってました。自分は室内でのトレーニングが苦手なんで、暖かいところに行って(外で)乗ってました。500バンクはわりと嫌いじゃないんで、いい着が取れるように」

6R

 昨年のラストが途中欠場となった真船圭一郎は、腰痛で1カ月以上空いた。
 「大事をとってっていうところもあったんで、そのあとは練習もできました。(腰痛も)ほぼ問題なくモガけるようになった。大宮記念は毎年呼んでもらっている。500バンクは嫌いじゃないし、力を出し切ればチャンスはあるのかと」
 前回の小田原FIで436着の*芦澤大輔は、デキはいまひとつだったようだ。
 「(前回は)重くて全然進まなかった。年末年始のマッサージが原因かと思うので、今回はしっかりとケアをして臨めた。もう(脚の)不安はないです」

7R

 強風に泣かされた前回の豊橋FIが642着だった松岡健介は、近況の課題に取り組んで初日は自力を駆使する。
 「(前回は)悪くはなかったんですけど、風がすごかったですね。最近は爆発力がないって感じたので、そこを強化してきたつもりです」
 不破将登は今年のスタートとなった四日市FIの2日目で、1位入線もイエローラインの踏み切りで失格の憂き目。
 「(失格のあとは)しっかりと気持ちを切り替えてと思ってます。(ホームの)岐阜の開催が続いていたんで、(練習で)競輪場に入れなくて室内でトレーニングしたり固定自転車に乗ってました。(状態は)問題はないと思います」

8R

選手の写真です。
谷口遼平選手
 前回の奈良FIまで配分が詰まっていた谷口遼平(写真)は、中10日をようやくコンディションを整える期間に充てた。
 「レースが続いてたんで、しんどかった。なかなか思うようにいかなかった。奈良が終わってからは、しっかりと練習もできました。7車も9車も思った以上に変わらずに走れている」
 勝ち星が遠ざかっている中村浩士だが、成績をまとめてはいる。
 「前回(平)は鈴木(裕)君と一緒だったんだけど、付いていけたんでまあまあかなと。そのあともいつものメンバーで練習をやった。感触はいいです」

9R

選手の写真です。
武藤龍生選手
 坂井洋は立川記念で3連対。準決では郡司浩平に格と力の違いを見せつけられたが、シリーズを通して動きは悪くなかった。
 「(立川は)積極的に動けたので感触は悪くなかった。そのあとも次の日から練習して、昨日(12日)だけ休みました」
 地元記念に照準を合わせてきた武藤龍生(写真)は、坂井との連係に当然ながら気合も入る。
 「感触自体もずっと悪くないので大丈夫。ここに向けて仕上げてきました。(坂井との連係は)3、4回あります。いつも頑張ってるところは見ているんで、信頼して付いていきたい」

10R

選手の写真です。
鈴木庸之選手
 前回の立川記念決勝では、平原康多、鈴木竜士を連れて果敢に攻めたが車体故障に泣いた鈴木庸之(写真)。勝ち上がりでは動きの良さが目を引いただけに、今シリーズも期待は高まる。
 「動きは良かったと思います。立川が終わってからは、ずっと練習をしていた。(状態は)普通だし感じは維持できている。自力でラインで決められるように。タテ基本ですね」
 武田豊樹は意外にも大宮初登場。デビュー17年にして、全場での出走がかなった。
 「これで全場制覇です。大宮はまるで初めてなんで、楽しみにしています。ここはもう呼ばれないもんだと思ってたんでうれしいです。(500バンクは)嫌いじゃない」

11R

選手の写真です。
森田優弥選手
 ホーム大宮での記念は初参戦となる森田優弥(写真)が、一次予選のトリを務める。
 「(昨年のヤンググランプリは)黒沢(征治)さんお互いに勉強になった。今年はGIでしっかり勝負することが目標です。そのあともいつも通り街道とバンクでバッチリやってきました」
 奈良FIが546着と精彩を欠いた木暮安由は、背水の思いでシリーズに挑む。
 「点数が点数なので、これを上げるには記念以上のグレードレースで頑張らないと上がらない。昔の自転車に換えて、これがダメだったらいう感じできました。(森田との連係は)何度もあるし、いい競走をしてくれる。付いていくだけですね」

12R

選手の写真です。
宿口陽一選手
 8度目の大宮記念制覇の期待が膨らむ平原康多は、年明けの立川記念をV。埼京地区の記念連覇に向けて、まずは初日特選で後輩に前を委ねて3番手を回る。
 「ここ最近は大宮が終わって正月という感じですね。(立川が終わってから)休むというより、やるべきことを1日、1日やってきた。(立川は)連日、しっかりと自分の仕掛けができたかと思います」
 先輩の平原を後位に、責任のある番手を回る宿口陽一(写真)が、ホームでの記念に思いを込める。
 「前回が終わってからは、練習とケアをここに合わせてやってきた。やるだけのことをやってきたので、あとはそれを出すだけ。ひとつ、ひとつのレースをしっかりとやって、それで決勝がついてくればいいと思います」
 清水裕友は前回の立川記念を7417着。決勝は3番手を確保しながらも、平原のまくりにかぶって動けなかった。
 「(決勝は)いい位置を取れたまでは良かったけど、そこから見すぎて動けなかった。(前回の4日間を通して)良くはなかった。いよいよヤバいと思ってキツめに(練習を)やってきました」

1R

選手の写真です。
菊地圭尚選手
 打鐘の4コーナーから踏み込んだ藤根俊貴は、元砂勇雪が踏み遅れた中団に一度は入るも再度最終ホーム過ぎから仕掛ける。合わせる岡崎景介を藤根がとらえて、北日本の3車が出切る。番手絶好の菊地圭尚(写真)が、後続との間合いを計って抜け出した。89期の在校ナンバーワンが、メモリアルの300勝をオープニングで遂げた。
 「健康でこうやってやってこられて300勝ができたのはうれしい。(デビューしてすぐに)特進で(S級に)上がって最初は苦労して、足踏みをした感じもありましたけどね。(300勝のなかで)一番の思い出は、(13年の)岸和田の決勝ですね。小嶋(敬二)さんと根田(空史)が相手で、逃げた小嶋さんを11秒1でまくった会心のレースですかね」
 「中団も取られて、中途半端でした」と、まくり追い込んで2着に入った元砂勇雪は反省の弁。
 「8番(岡崎)を送り出して中団と思ってたんですけど、思ったよりも踏まれてしまった。そこからも(最終)バックで思い切って行けば良かったけど、初日っていうのもあって大事にいきすぎた。(脚の感じは)悪くないんですけど」

2R

 栗山俊介が打鐘の4コーナーで先頭に立つが、すかさず早坂秀悟がカマシを敢行。北日本コンビが出切って3番手に栗山も、後位は久保田泰弘と山本伸一で併走。最終3コーナーを過ぎて久保田は栗山をすくい、さらに北日本勢の中を割る。久保田マークの堤洋が、4コーナーで外に持ち出してシャープに伸びた。
 「(久保田とは)初連係だけど、レースは見ていたので後手を踏まないので信頼をしていた。忍者みたいなレースをするので、その動きに付いていけるかどうかでした。最後は久保田と違うコースをいこうと。内にいったので、自分は外を踏んだ」
 中団併走からコースを突いた久保田泰弘が2着。
 「内が空いたんで、全部内をいきましたね。作戦通りのレースにはならなかったし、伸びもあまりない。(勝ち上がりは)いけるところまでいきたい。中学、高校も一緒で1個上の清水(裕友)さんと連係したい。それが目標です」

3R

選手の写真です。
松岡孔明選手
 踏み上げる片折亮太を打鐘の2センターで高久保雄介が押さえ込む。高久保がペースを落とした最終ホーム手前で鶴良生がカマす。鶴の先行で高久保は4番手に飛び付く。逃げる鶴との車間を空けた松岡孔明(写真)が、追い込んで好展開をモノにした。
 「鶴君が先行するって言ってたんで、黙ってそれに付かせてもらいました。レース自体も見えていたし余裕もありました。踏んだ感触も良かったです」
 中団キープも結果的に仕掛けられずの流れ込みになった高久保雄介は3着。
 「出切るのに脚を使ったんで、まだ(先行するには)長いかと思った。九州勢がドンっと来たら行かせようと。道中はすごい余裕があったけど、前の2人の動きが大きくて思い切り踏めなかった」

4R

 片岡迪之、山本紳貴の順で出たところを、打鐘の4コーナーから巻き返した磯川勝裕が飛び出して関東ラインの主導権。磯川がバンクのカントを使ってうまく駆ける。最終バックを過ぎても一本棒のまま。番手の河野通孝は、磯川の余力を確かめながら差し切った。
 「磯川君は落ち着いていましたね。自分は後ろに先輩も付いていたので、その辺も考えながら踏みました。磯川君の頑張りが一番ですけど、自分も車間を空けられたし感じは良かったですね」
 今期初のS級の磯川勝裕にとっては、これが初めての記念シリーズ。積極策で2着に粘り込み、二次予選に勝ち上がった。
 「車番が悪かったので前から動かして、それでカマせればと思っていた。あそこしかなかったし、得意な距離で踏み切れました。ああいう展開になれば決まるかなと。(今期初場所の)前回の平がいい刺激になった。そのあとの練習の感じもすごく良かった」

5R

 内山雅貴に合わせて上昇した瓜生崇智を庄子信弘が突っ張ってから内山を出させるが、瓜生が内山の番手で粘る。庄子が中団に入り、瓜生との連結を外した井上昌己は8番手。井上が最終2コーナーからまくりを打つと、逃げる内山の番手を奪取した瓜生も合わせるように出るがいっぱい。直線で井上が楽に抜け出した。
 「(マークを外した瓜生には)申し訳なかった。(瓜生が最終)ホームで引くと思ったが、番手までいっちゃったので…。追い上げていったけど、(瓜生は)キツそうだったので(そのまままくっていった)。打鐘からモガき合っていて、自分だけ脚が余っていました。行った感じも意外と車が出ました」
 南関ライン3番手の飯田辰哉は、最終2センターから外を踏んで横一線の2着争いを制した。
 「前回と今回で連に絡めているし、悪くないですね。今回はうまく調整できた。自分は単独で回ってくることができたので恵まれた。思ったよりも伸びたし、気持ちは楽になった」

6R

選手の写真です。
齋藤登志信選手
 打鐘の3コーナーで真船圭一郎が先頭に立ち、中団で植原琢也と北野良栄が重なるが、北野が下げて最終ホームを通過する。先行の腹を固めた真船がペースを上げて一本棒。車間を空けた植原もなかなか仕掛けず、真船を利した齋藤登志信(写真)が追い込んだ。
 「すべて真船君のおかげ。真船君は掛かるイメージがある。ただ、(真船の)間隔が空いてたんで、その辺りがペース配分に影響したのかと。(植原が)来てたんで、あれ以上行かれては話にならない。それで踏ませてもらった」
 4番手から詰める勢いで外を踏んだ植原琢也が2着。
 「あの展開で勢いを使っていったのに、自分の出が悪すぎた。あの展開で2着なので、なにか修正しないと。展開が良かっただけで、(初日の)今日の感じだと北野さんの位置だったらキツかった」

7R

 打鐘過ぎ4コーナーからカマした末木浩二を松岡健介が2コーナーまくりでのみ込む。その上をまくってきた竹山陵太が直線で松岡をとらえたが、末木マークから直線中を割った江連和洋が鋭く突き抜けた。
 「末木君が先行すると思っていたし、あとは自分の力でどうにかしようと思っていた。でも、(松岡の)巻き返しが早かった。コースもあそこしかなかったですね。もうちょっとスピードが出ていれば良かったけど、半信半疑で踏んでいった」
 竹山にスピードをもらった工藤政志が、直線で鋭脚を発揮した。
 「全部、竹山君に任せていました。すごいですね、彼は。よくあそこで仕掛けくれました。ただ1着を取りたかったですね。これを機にもう少し頑張ってみます」

8R

 谷口遼平が染谷幸喜の巻き返しに合わせて、最終ホームからペースアップ。染谷の仕掛けを完ぺきに合わせ切ると、追走した桑原亮の追撃も振り切った。
 「一番理想の形になった。(伊藤)勝太さんが切って、染谷さんを押さえ気味に行こうと思っていた。500バンクで先行は怖かったけど、今日(初日)行けば、明日(2日目)以降が楽になるので行った。思った以上に踏めたし、今日は先行が残っていないなかで多少の自信にはなる。大宮は走りやすい」
 絶好の展開をモノにできなかった桑原亮は、悔しさをにじませる。
 「(谷口が)うまく駆けてくれた。(自分は)出だしも余裕がなくて、まくりも谷口君が自分で踏み上げてくれた。掛かっていたし、(別線に)行かれる感じはしなかった。今日(初日)交わせないと、上では通用しないので交わしたかったです」

9R

選手の写真です。
武藤龍生選手
 坂井洋との中団併走から水谷好宏が仕掛けて主導権。4番手以下を離して駆ける。7番手に置かれた坂井は、最終1センター過ぎから反撃に出る。2コーナーの山降ろしで加速すると、逃げる水谷を2センターでとらえる。3番手の白岩大助は付け切れないが、番手でピタリと付けた武藤龍生(写真)が坂井を交わした。
 「地元なんでいつも以上の力が出ました。(坂井は)打鐘過ぎに接触して怯んだところを(水谷に)行かれた。展開的には厳しかったけど、そこを行って乗り越えてくれた。あの(展開の)感じだと苦しいんですけど、力が抜けているのか(坂井を)抜けました」
 水谷との接触があった坂井洋だったが、勝負どころでは抜かりなく仕掛けてゴール勝負を演じた。
 「ジャンの2センターで水谷さんのペダルが前輪に入ってしまった。そのあと行かれたんで、(前との間隔が)空いてしまった。でも、(踏み出したら)とらえられると思ったし、脚は大丈夫そう。全然問題ない」

10R

選手の写真です。
鈴木庸之選手
 佐藤佑一が打鐘過ぎに切ると、伊藤裕貴は中団でフタをしてから最終ホームで主導権。これで7番手になってしまった鈴木庸之(写真)だったが、車間を詰めた勢いでバック過ぎから仕掛けると、直線で前団をとらえた。
 「どっちにしろ前受けになると思っていました。ただ伊藤君の掛かりも良くて、バックで一瞬行けないかと思った。届いているので脚はいいと思います。追加だったけど準備できていたし、体も問題ないですね。大宮は復帰戦でコケたり嫌なイメージはあったけど、不安は払しょくできました」
 うまく主導権をつかんだ伊藤裕貴が、2着に逃げ粘った。
 「(鈴木)庸之さんの力が少し抜けていたので、後方に置くか脚を使わせてのレースを考えていたんで作戦通りいけた。佐藤佑一さんも迷う部分があったと思うし、そこは強い選手を後方に置くという意思疎通ができたと思う。距離も短くすんだので逃げ切りたかったですね。初日だし硬くなっていたのかなと思うし、徐々に(調子が)上がっていければいいです」

11R

選手の写真です。
森田優弥選手
 前受けの森田優弥(写真)は別線を動かして最終ホームからの主導権。木暮安由の追撃を振り切って、初の大宮記念で白星発進を決めた。
 「1走目が一番大事なので、これでリズムをつくることができた。踏み出しは軽かったし、出てからも回せた。気持ちで頑張れています。二次予選もいつも通りの自分の仕事をして1着を取りたい」
 森田を差せなかった木暮安由だが、感覚は悪くなさそう。二次予選までに修正をほどこせるか。
 「体はいいと思ったが、実際は抜けていないので森田が強い。自転車を(前に使っていたものに)戻してバッチリ。余裕はあったから、あとは抜くか、抜かないか」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
 清水裕友が押さえて出た上を長島大介が叩いてそのままペースを落とさずに駆ける。長島に地元コンビが続き、単騎の佐藤慎太郎は4番手。最終2コーナー手前から清水がまくりを打ち、宿口陽一も合わせて番手発進。清水が宿口に迫るも、平原康多(写真)にさばかれ後退。ゴール前で平原が、宿口を交わして1着。
 「(長島が積極策で頑張って)あとは宿口の判断もあった。それがうまくかみ合ったのかと。毎年、冬場の大宮は気温が低くて重くて過酷なバンクなんですけど、今日(初日)は別もの。この季節にしては軽くて戸惑う感じもあった」
 平原を連れて番手まくりに出た宿口陽一は、ワンツーにホッと胸をなで下ろす。
 「(昨年11月の)四日市記念(決勝)で平原さん、佐藤さんと連係させてもらって、競輪祭ではGIの準決にいかせてもらった。それもあってか、緊張はしたけど、気持ちの余裕はあった。長島が頑張ってたんでもうちょっとできることがあるのかと思ったけど、清水君の勢いが良かった。直線では止まらないと思って、踏ませてもらいいました」
 思惑通りの中団取りからまくった清水裕友だったが、関東勢をのみ込むことはできず8着に沈んだ。
 「作戦通りではあったんですけど、なにもいいところがない。力が入らないというか、去年の5、6月くらいからずっと同じような感じで悩んでいる。もうちょっと迫れるかと思ったけど、回転がいっぱい、いっぱい」

6R

選手の写真です。
瓜生崇智選手
 熊本コンビが切った上をじわりと出た元砂勇雪が先行態勢を取る。7番手の長島大介が最終ホーム手前から反撃に出ると、元砂も合わせて逃げる。長島は3番手の瓜生崇智の外までで、瓜生に弾かれて不発。元砂の番手の山本伸一に絶好の展開だったが、追い込むも一息。最終3コーナーでは9番手にいた*齋藤登志信が、コースを縫って鮮やかに突き抜けた。
 「(庄子信弘に)全部、任せてました。練習ではいつも抜いているんですけど、本番では抜けないことが多いので抜いてやろうっていう気持ちでした。みんなが重いコースを走ってたんで、自分がうまいコースを走れたことがすべてです」
 近畿勢を受けて3番手をキープした瓜生崇智(写真)は、外の長島を再三にわたりブロック。山本に振られながらも直線で伸びた。
 「元砂さんと長島さんのモガき合いもあるのかなと。(最終的に)近畿の後ろからいけたらと思ってたんで、展開通りにはなりました。初日は1周半からモガき合ったんでキツくて、今日(2日目)の方が良かった。1日、1日良くなっている感じです」

7R

選手の写真です。
合志正臣選手
 打鐘で中本匠栄が押さえて出て、4番手に小川圭二が続く。中本がペースを落とすと、インを進出した鈴木裕が内に包まれる。最終ホームを過ぎてもペースは上がらず、8番手まで下げた磯川勝裕がカマすと中本が飛び付いて番手を奪取する。中本後位で脚を溜めた合志正臣(写真)が、磯川と中本の間を伸びて1着。
 「(中本)匠栄には(最終)1コーナーから1センターにかけて(先行の)腹をくくってほしかった。そうすれば自分も仕事をできたし、ラインで決まったかなと。昨日(初日)終わってからセッティングを見直して、道中で余裕はあるし自分でも驚くくらい伸びた」
 初の記念でも落ち着いた仕掛けで持てる力を発揮している磯川勝裕が、ロングまくりで2着に入り準決にコマを進めた。
 「前を取って鈴木さんが来たら突っ張って、中団でゴチャつかせようと思っていた。引くのが遅くなって、判断を誤りました。準決に上がれたのでチャレンジャーとして、出し切るレースをしていきます」

8R

選手の写真です。
岩本俊介選手
 打鐘の3コーナーで鈴木庸之から切って出て、そこを谷口遼平が押さえる。岩本俊介がすかさず仕掛けると、谷口は岩本を受けて岩本が最終ホームで主導権を奪い、三谷政史と接触した木暮安由は落車。しかしながら、そこを高久保雄介がカマしてスピードよく風を切る。3番手から詰める勢いで踏んだ岩本を6番手からまくり気味に追い込んだ鈴木が交わして1着。
 「木暮さんがコケたのを確認して、(接触した)自分の車輪は大丈夫だったので、(仕掛けて)行かないとって思ってからいった。けど、出ましたね。踏んだ感じは軽い。調子は普段通りなんですけど、その普段通りっていうのが高い位置にはなりました」
 結果的に近畿勢のカマシに飛び付く形になった岩本俊介(写真)は、3番手からの追い込み。
 「谷口に踏まされたけど、そのあと高久保(ラインに)付いて少ない時間で(脚が)回復してまた踏めたんで良かった。できれば(ラインの)3人で決めたかった。でも、(新車は)2日目になってなじんできた感じがある」

9R

選手の写真です。
不破将登選手
 森田優弥は、外の菊地圭尚を張りながら打鐘の2センターから踏み込む。鶴良生をを森田が叩くと、桑原亮が4番手にスイッチ。不破将登(写真)は最終3コーナー過ぎに5番手からまくり追い込みで前団をのみ込んだ。
 「迷っているうちに桑原さんに切り替えられてしまった。もっと早く仕掛けられれば良かったけど、宿口(陽一)さんのにらみが…。詰まった状態から行ったんで出るかどうかわからなかった。でも、うまく自転車が出ました。初日も伸びは良かったんで、体調は悪くない」
 最終2コーナー手前で出た森田との車間を空けた番手の宿口陽一は、後続との間合いを計って追い込むも不破の屈した。
 「森田はたぶん迷いながらだったと思う。それで掛かり切らない感じだった。そのあとも(まくりが)来たらけん制しようと思ったけど、なかなか来なかった。脚の感じは引き続きいいし、体調も悪くない」

10R

選手の写真です。
久保田泰弘選手
 大方の予想通り藤根俊貴が先頭に立って、北日本ラインが主導権。前受けの植原琢也はすんなり7番手まで下げて、久保田泰弘(写真)が労せずに中団を手に入れる。藤根は、最終ホーム手前からペースを上げて隊列は一本棒。7番手の植原はバックでも動けず、溜めるに溜めた久保田が4コーナー手前から外に持ち出して北日本勢をとらえた。
 「ビックリするくらい車が出ましたね。500バンクは嫌いなんですけど今日(2日目)は良かった。初日は重い内を走ったのもあると思う。記念の準決は2度目なので勝ち上がれるように頑張ります」
 藤根の逃げを利した*佐藤慎太郎が追い込むも、中国コンビに交わされて3着。
 「藤根が思った以上に早いところから踏んで、ワンテンポ遅ければ残っていたのかな。人気になっていたし1着を取りたかったですね。別線にすんなり中団を取られたので伸びてきましたね」

11R

選手の写真です。
清水裕友選手
 三好恵一郎を最終ホーム手前で叩いた山本紳貴が逃げる。7番手に置かれた清水裕友(写真)は、1センターのあおりが落ち着くと間髪入れずに踏み込む。さすがのスピードで前団を仕留めた清水は、続いた井上昌己とのゴール勝負を制して押し切った。
 「スタートの位置はこだわっていなくて、相手の様子を見てでした。山本さんが前に出て駆けるようなら落ち着いたけど、緩めたので、その隙にいった。初日の感じだとどうなるかと思ったんで、朝乗った(指定練習で)感じで我慢できなくて自転車もシューズもいつものに戻しました。立川記念の3日目からも使ったやつです」
 井上昌己は清水に4分の3車輪まで詰めたところがゴール。
 「(清水は)どんどん掛かっていきましたね。抜きにいった時に(清水の動きで)ちょっと変な感じになった。(清水が)強かったです。付いていくぶんには問題ないけど、(清水)裕友に付いたスピードで感じたことがあるので、セッティングをちょっといじります」

12R

選手の写真です。
坂井洋選手
 赤板から早めに上昇を始めた伊藤裕貴は、中団の坂井洋に併せ込んでフタをする。坂井も3番手で下げずに併走のまま打鐘を通過する。このまま竹山陵太の先行かに思われたが、最終ホーム手前で踏み込んだ伊藤が、主導権を握って駆ける。離れた井手健、単騎の須藤悟が降りて、坂井は結果的に7番手からの巻き返し。2コーナーで踏んだ坂井がスピードに乗せて前団に迫る。堤洋のけん制の乗り越えた坂井に地元勢が続き、関東3車で出切る。坂井のまくりを余裕をもって交わした平原康多が連勝。
 「(展開が)思ったよりも厳しい感じになりました。(前を)任せた以上は結果はしょうがないと思ってるけど、うまくワンツースリーで良かった。今日(2日目)は風はなかったけど寒かった。(大宮は)もっと過酷なイメージだから、僕としてはまだいい方で走りやすかった」
 反撃のタイミングが遅れた坂井洋(写真)は、まくりになったもののラインを上位独占に導くスピードを披露した。
 「(伊藤との併走は)さすがに引けないと。ただ、(伊藤が)なかなか行ってくれなかった。行った上をそのまま叩くつもりだったんですけど、井手さんが遅れてきた。(まくりに)構えるつもりはなかったのに、そうなっちゃいました。体のコンディションは悪くないけど、運が良かったとしか言いようがない」

10R

選手の写真です。
岩本俊介選手
選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 切って出た瓜生崇智は、坂井洋が叩きに出ると番手に飛び付いて関東ライン分断に出る。坂井の先行で後位は、最終1センター過ぎに瓜生が競り勝つ。岩本俊介(写真)は8番手。6番手から谷口遼平がまくるが、瓜生が合わせるように3コーナーから出る。隊列が短くなったところをまくり追い込んだ岩本が1着。
 「反応はイマイチなんですけど、500バンクは走り慣れているので届く自信はあった。(昨年12月の松戸GIIIで先着しているので)グランプリレーサー(和田健太郎)より強いし、それは紛れもない事実なので(笑)」
 岩本のまくりにきっちりと続いた*佐藤慎太郎(写真)が2着に入った。
 「(岩本が)落ち着いていたし、一番キツいところでもいってくれた。すばらしい選手ですね。自分は全然、車が進んでいない。見ての通りの状態です」
 弟子の瓜生が果敢に攻めて、合志正臣は14年4月の武雄以来となる記念の決勝にコマを進めた。
 「アイツ(瓜生)には3着に入れるように走れと言っていた。そうしてくれれば自分にもチャンスがある。500バンクは大好きだし相性はいいですね。記念の決勝は久し振りで覚えていないです」

11R

選手の写真です。
清水裕友選手
選手の写真です。
鈴木庸之選手
 打鐘過ぎに先に切った清水裕友(写真)の上を磯川勝裕が出てペースを握る。関東勢に単騎の菊地圭尚が続いて、清水は5番手で最終ホームを迎える。清水後位は久保田泰弘と鈴木裕の併走。清水は磯川が掛かり切る前の2コーナー手前から仕掛ける。後ろは離れて、清水が1人で磯川をとらえて後続をちぎる。鈴木庸之が磯川の番手から2センターでようやく踏み込むも、セーフティーリードをたもった清水が二次予選に続き連勝。
 「(関東は2段駆けも可能だったがそこを)乗り越えてやろうと思っていた。初手でいろいろ考えたが、関東が後ろだったら1回切ってから中団でと。(久保田)泰弘がからまれているのが想定外でした。あとは(最終)ホームですくわれるかと思ったので行ったけど、あのタイミングだと泰弘は付いてこれないですよね。初日はどうなるかと思ったけど、昨日(2日目)、今日は久々に修正できている。100%とは言えないけど、レース前の気持ちのもっていき方がいい時を思い出しかけている」
 鈴木庸之(写真)は清水を離れながら追った磯川の余力を確かめて追い込んだが、清水には1車身半離された。
 「(清水にいかれたあと)鈴木裕さんが見えなかったので早く行くと、2人とものみ込まれるのもあると思って見てから行きました。状態はいい意味で変わらない」
 関東ライン3番手の河野通孝が、ソツなく鈴木庸に流れ込んで3着。
 「どんな展開でも鈴木(庸)君が前なので、後輪だけを見て信頼していた。昨日は寒かったけど、今日は軽く感じました。ここまではケアも練習もできていた」

12R

選手の写真です。
東龍之介選手
選手の写真です。
森田優弥選手
 森田優弥は周回中3番手。山本伸一、中本匠栄の順番で切って森田が動き出そうとするが、前受けから下げた竹山陵太が先に押さえて先頭に立つ。7番手になった森田は、最終ホーム手前からダッシュを利かせて前団に襲い掛かる。主導権を奪った森田は、イエローライン付近まで上がって加速。別線をちぎる。番手で車間を空けた平原康多が、4コーナー追いついた別線との間合いを計って追い込んだ。
 「(森田は)仕掛けのポイントを決めてたんじゃないですか。大宮は僕よりも(さらに)森田の方が(練習をしている)バンクなので、彼の感性に任せていた。何度も連係しているけど、付くたびに強くなっている。自分は前回と違って自力でやっているわけじゃないし、付いていってできることをやっている。連日、前の選手を残すことができているんで、最低限のことはできていると思います」
 地区は違うが3番手を固めた東龍之介(写真)は、地元勢の思いをくみながら“黒子”に徹した。
 「地元のメインの選手に付かせてもらって、自分はしっかりと付いて平原さんの邪魔はしないようにと。平原さんは番手の仕事をしてくれるし、森田君は風を切ってくれる。だから、自分もしっかりしないとっていうのがありました。道中、スピードに乗ってからも楽だったし、3日目の今日が一番感じも良かった」
 外を伸びる井上昌己とはタイヤ差だった森田優弥(写真)は、僅差の3着で決勝につなげた。
 「前からの作戦だったんだけど、前が取れなかった。それであとはアドリブでいきました。地元(の記念)っていうのと平原さんとっていうダブルでものすごく緊張した。ホッとしたけど、また明日(決勝)があるんですぐに気持ちを切り替えていきます」