初手で5番手の位置から動いた古性優作が、打鐘2センターで一度切って前に出る。先行態勢も古性がペースを上げないでいると、4番手の平原康多(写真)が最終1センターから踏み上げる。しかし、これを2コーナーで古性が自ら横に振ってブロック。一瞬態勢を崩した平原だが、すぐに立て直して先頭でゴールした。
「(古性が)すごかった。さばきは日本一ですね。来るとわかってるから避けながら行ってるんですけど、その範囲を超えて来た。あそこ(のブロック)で加速が鈍りました。でも、スピードが死に切らなかったから、回して行けました。(番手で神山拓弥と古性が)やり合ってる間に、誰かにまくられないようにペースで回していました。踏み直したというか、ペースだったんで。怪我明けにしては自力でしっかり走れている」
古性は平原に行かれると、番手の神山拓弥(写真)に絡む。だが、神山拓はしっかりと番手を死守して2着に続いた。
「(古性が)来るとわかってたんで、ツケマイして返す準備をしていました。(その後は内を)締めていました。締めておかないと、確実に古性が復活してきちゃうんで。本気で抜きに行ったけどまったく出なかった。正直、平原さんが先行したら別線をブロックしなきゃと思ってたけど、2センターからの踏み直しがすごすぎた。平原さんが強すぎる」
単騎の黒田淳は初手から関東勢を追走する。最終バックで前に踏んで3番手に位置を上げると、そのまま流れ込んで決勝にコマを進めた。
「単騎で後ろになるぐらいだったら、前を取ろうと思った。でも、神山(拓)が前にこだわったんで関東の後ろになった。関東の後ろならカマシの4番手の可能性もあると思っていました。結局近畿が前で(関東は)その後ろになったんで、流れを見ながら仕掛けようと。去年は記念の決勝に乗れなかったんで、(今年の)一発目で乗れてホッとしています」
≪6R「S級ブロックセブン」≫
根田空史は、前回の立川記念を1612着。痛めていた手首も回復し、昨年終盤から調子を取り戻している。
「(手首の)痛みは前よりもだいぶよくなって、力を出し切れるようになった。痛みがあると脳が制御しちゃうらしいんですよね。大宮との相性はあまり良くないかな。でも、(7車立てなら)後方になっても、いつもの中団くらいだし、500(バンク)なんで落ち着いて仕掛けたい。無理に行ってもタレちゃうし。風がありそうだけど、重い方が得意なんで。この後に防府のFIがあって、その次に全日本(選抜)もあるし、1着を取っていい流れに乗っていきたい」
窓場千加頼は、直近の3場所でバック7本と、積極的な仕掛けで好走している。
「最近は緩んだところで自然と体が反応して叩きに行けています。ダービー(出場権)の賞金で勝負駆けになるので狙いにいきたい。でも、あまり深いことは考えずに、しっかり反応できたところから仕掛けたいです」
林巨人が窓場の番手から白星を狙う。
「(窓場)千加頼にしっかりと付いていきます。500(バンク)だけど、7車だと難しいですね。展開も9車よりも動きづらいですから。(窓場と連係は)何度もあります。(12月)宇都宮の最終日にも連係して、先行してくれたけど抜けなかった」
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