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OGAKI KEIRIN

44#

検車場レポート

  • 3/10 Wed.  (前検日)
  • 3/11 Thu.  (1日目)
  • 3/12 Fri.  (2日目)
  • 3/13 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
染谷幸喜選手
 オープニングレースで1番車の染谷幸喜(写真)は、前々回の宇都宮FIでS級初Vを飾った。
 「(野口裕史の)番手だったのでラインのお陰で優勝できました。番手戦は3回目くらいだった。(前回の立川からは)1カ月くらい空いたのでずっと練習していました。筋力アップとかスピード練習とか、疲労を気にせずにできました。1レース1番車は期待されているってことだと思うので、いい意味でとらえて頑張りたいです」
 10月防府FIの優勝以降は優出がない佐藤幸治だが、徐々に状態は上向いていると話す。
 「しっかり動けてきたし、自転車に乗った感じも良くなってきたかなって思います。なかなかいい感触をつかめなかったけど、ステムを伸ばしたりしてみていい感じです。(前回の)取手から期間は短かったけど、やれることはやってきました」

2R

 高久保雄介は、前々回の奈良記念の途中から脇本雄太のフレームを導入してレースを走っている。
 「まだ全然、乗りこなせてないです。前回(防府FI)も決勝には上がれたけど、いいところはなかった。セッティングがどうこうっていうより、自分が合わせないといけないので。練習では慣れてきているけど、レースになるとまだ前のフレームの感覚が出てしまったりしています」
 昨年末から好調をキープしていた森山智徳だが、前回の別府FIは636着に終わった。
 「前回は噛み合ってなかったですね。体が動いてなかったです。別府が終わってからは練習はできています」

3R

選手の写真です。
長尾拳太選手
 徐々に白星が増えていた長尾拳太(写真)は、前々回の向日町FIで約7カ月ぶりの優出を果たした。
 「調子がめちゃめちゃいいっていう感じではないけど、成績的には良くなっています。今年の地元記念は最初は予備選手だったから、繰り上がってラッキーですね。岐阜の一番手なのでいい流れを作りたいです」
 山内卓也は、前々回の四日市FIを連勝で決勝にコマを進めた。
 「四日市の決勝も(竹内雄作の番手で)チャンスがあるかなって思ったけど、メンバー的にも展開的にも厳しかったですね。最近は感じはいいけど、腰が少し痛い。踏めているから痛みが出てるのかもしれないですけど。最近は記念で準決勝に行けてないから頑張りたいです」

4R

 鈴木裕は、1月取手FIで今年初Vをゲット。FI戦でコンスタントに優勝している。
 「調子はずっといいので、変わらず走れています。人の後ろの時は前の人次第になっちゃうけど、自分が前の時はちゃんと走れていると思う。大垣は前回(昨年2月)優勝しているので、いいイメージがあります」
 1月豊橋記念から新車を使っている久米康平は、少しずついい感覚を取り戻している。
 「豊橋ではセッティングが合わなくて、終わってからもう一回立て直して、次の平塚ではすごい感じが良くなりました。でも体が動き過ぎて疲れが出たのか、その後の大垣はイマイチだった。良くはなっているので、あとは結果を出したいです」

5R

選手の写真です。
山崎芳仁選手
 山崎芳仁(写真)は、全日本選抜で3勝をマーク。自力のレースは全て白星を挙げた。
 「1着が取れたのは良かったです。全日本選抜が終わった後は、福島に帰ってトレーニングしてきました。練習はできたので今回もしっかり走ってですね。(東日本大震災から10年が経ち)前を向いて、一戦、一戦走っていくしかないです」
 1月奈良FIの落車以降、欠場が続いていた野田源一は今回が復帰戦となる。
 「ケガは腰と右肩の打撲だったけど、治りが悪かったです。自転車は大丈夫でした。(状態は)8割くらいまでは戻っているんじゃないかなって思います。レース勘とかはちょっと心配ですけど、何年も選手をしているし、体が勝手に動いてくれるんじゃないかなって思います」

6R

 前々回の当所FIは3日間、シンガリ負けの宮本隼輔だが、前回の取手FIでは123着でオール確定板入りを果たした。
 「取手は感じがいいってわけではなかったけど、気分よく走れました。今回もぼちぼち頑張ります。練習は普通にやってきました」
 今期からS級の舞台に立った小畑勝広は、同格戦では随所に白星を挙げている。
 「S級は難しいですね。1着は取れているけど内容がよくないです。まくりとかなので逃げて1着が欲しい。今回は初めての記念なので力を出し切りたいです」

7R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 原田研太朗(写真)は一次予選から番手を回る番組になり、驚いている様子だった。
 「初日から番手のレースとは思わなかったですね。島川(将貴)とか同県同士ならあるかもって思っていましたけど。薦田(将伍)君とは初連係なので、薦田君を生かせるように好きに走ってもらえれば。(前回の)全日本選抜からは高松で練習してきました」
 昨年の後期からS級で戦っている福永大智は、前々回の向日町FIでS級初優勝を3連勝で達成した。
 「優勝できるとは思ってなかったのでびっくりでした。でも、まくりでだったので、FI戦を先行で優勝できるくらいまでレベルを上げていきたいです。(前回の静岡FIからは)直前に筋トレをしたら筋肉痛になって、整体に行ったり、バタバタしていました。明日(初日)までにはしっかり調整します」

8R

 島川将貴は、全日本選抜の一次予選で白星をゲット。高いレベルで安定感が出てきた印象がある。
 「今回も自力で積極的に行きたいですね。練習はできたので、自信を持って走りたいです。最近は、高松のバンクで思い通りの練習ができています」
 今年初戦の立川記念で準優勝の桑原大志は、同月松山FIで8カ月ぶりの優勝をつかんだ。
 「最近は、ちょっとだけ頑張れてるかなっていうのはあります。前回の取手はちょっとどうなのかなっていうところがあったので、セッティングを元に戻して、そこからもう一回頑張るつもりです。すぐには良くならないから、今回がいいきっかけになるといいですね」

9R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 前々回の平塚FIで落車した上田尭弥(写真)は、前回の小倉FIを準決勝で敗退。そこから中22日で今シリーズを迎える。
 「ケガは擦過傷と打撲でした。小倉では初日に新車を試したけど、ちょっと重たかったので2日目からは変えて走った。終わってからは新車に乗ってこれたので、だいぶ良くなったと思います。今年に入って初めての記念なので不安はありますけど、スピードも伸びもいいので自信を持って走ります」
 田中誠は、相性のいい上田の番手から白星を狙う。
 「上田とは結構、決まっている。番手で優勝したこともあるし、先行してくれた時はほぼほぼワンツーだと思います。前回の取手は追加だったけど、今の時期の追加はなかなか来ないので、全日本選抜から詰まっていたけど走りました。今回も調整はなしで練習してきました」

10R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 竹内雄作(写真)は、前回の四日市FIで122着。地元記念でも白星スタートを切れるか。
 「四日市からだいぶ空いたので練習はできたし、休みも取れました。直前はいい練習ができたので、それがいい方にでればいいですね。時間が空いた後の初戦はレース展開が甘くなったりするから、そこを引き締めて走りたいです」
 堅実な原真司が竹内を援護して地元ワンツーを目指す。
 「地元っていう特別感はあえて出さないで走ります。気負いし過ぎるのは良くないのでいつも通りで。最近の状態は良いと思う。(竹内)雄作とは久しぶりなので、しっかり付いていきます」

11R

 1月京王閣FIでS級初優勝を飾った皿屋豊は、前回の平記念でも初日特選で1着。今回も予選のメインレースで別線を圧倒できるか。
 「責任重大ですね。先手を取って頑張ります。大垣は軽いし、走りやすいイメージがあります。平の後は疲れがあったので、時間もあったし休んで練習もできました。今回は三重のメンバーもいいですし、地元地区の記念開催なので中部から優勝者を出せるように頑張りたいです」
 地元の山口富生は、前回の向日町FI最終日に今年初勝利を挙げた。
 「最近の状態は普通かな。向日町のあとは(中18日で)ちょっと空いたから、思ったよりも練習できたし調整もできました。大垣は風が強いけど、建物を建て替え中だからどんな風が吹くかよみにくい」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 全日本選抜を制した郡司浩平(写真)は、すでに年末のグランプリを見据えてトレーニングを始めている。
 「ひと息つく時間はあったけど、あとは普通にというか。次のGIもありますけど、一番はグランプリに向けてですね。少し余裕ができたので、試したいこととかも早めにできるのかなと思います。脚力だけを上げていくのではなくて、他の部分も変えていかないとグランプリは勝てないのかなと思っています」
 2月のあっ旋が止まっていた古性優作は、今シリーズが久々の実戦となる。
 「一カ月半くらい時間があったので、いろいろ試したいことができたし、練習だけをしていました。今回は新車2台と今までの自転車1台で、計3台持ってきました。新しいフレームは前よりも重たいけど、スピードに乗ったら楽だと思う。レースで使ってみてどうかですね。試行錯誤しながらやってきたから、その成果を出したいです」
 12月佐世保記念で優勝した吉田拓矢は、その後も良い流れで走れている。
 「(全日本選抜を走っている中で)何か変化をもたせないとって思って、最終日はセッティングを変えて走りました。今回は新車を使ってみようと思う。練習での手応えは良かったです。初日特選はすごいメンバーですけど、変えてきたことを試せるいい機会だと思います」

1R

 前受けの染谷幸喜に対して別線の巻き返しはなく、染谷は最終ホームからようやく踏み上げていく。その後も別線はなかなか仕掛けられず、最後まで踏み切った染谷がオープニングレースを快勝した。
 「誘導があんなに残るのは初めてでした。車間を空けて自分でペースを上げていったので、そこまで脚は楽ではなかったけど、展開的には楽でした。今日(初日)は風がないので、駆けやすかった。踏み直しもできました。1レース1番車だったけど、プレッシャーも感じずに良いレースをしようと。練習の疲労が取り切れていないので、明日(2日目)は疲れが抜けてもっと良くなると思う」
 2着には染谷をマークした武田憲祐が入った。
 「あんな展開になるとは思わなかったですね。車間を切って抜きに行ったけど、染谷君が強かったです。ゴールまで伸びていった。でも、ゴール前勝負ができているので悪くはないと思います」

2R

選手の写真です。
森山智徳選手
 前受けの三浦翔大は赤板の1センターで今岡徹二を出させるが、再び内から盛り返して打鐘手前で先頭に立つ。そこを2センターから仕掛けた高久保雄介が叩いて主導権。高久保は3番手以降を突き放して逃げたが、後方からまくり上げた森山智徳(写真)がどんどん前との車間を詰めて、ゴール手前で近畿コンビをとらえた。
 「ジャン前が失敗でしたね。今岡君が行った時に仕掛けていれば、もっと楽に勝てていたと思うんですけど。(仕掛けた感触は)前に追いつく感じはあったけど、ゴールまでに届くかどうかっていう感じでした。高久保君に追いついたので、状態はいいと思います」
 森山マークの坂本健太郎が2着で九州ワンツーが決まった。
 「最近になく余裕があったから抜けると思ったんですけどね。競輪祭が終わって気持ちが切れてしまっていたけど、全日本選抜が終わって気持ちが切り変わったから今は発展途上。森山は前を追いかけてまくり追い込みみたいになったから、あれではさすがに強かったです」

3R

選手の写真です。
片岡迪之選手
 赤板手前8番手から動いた遠藤勝弥が打鐘で主導権を握る。遠藤に合わせて踏んだ片岡迪之(写真)は3番手を確保すると、最終2コーナー手前から反撃。一気に遠藤を飲み込んで、そのまま力強く押し切った。
 「良い位置を取れたのでまくりに行けました。2月から悪かったので、戻していきたかった。今日(初日)はだいぶ体に動きが出てきたかなと思います。最後まで踏み切れたけど、もう少し軽く回せるようにしたいですね」
 片岡と三ツ石康洋の中のコースを伸びた溪飛雄馬が2着に入った。
 「片岡が勝てるように行ってくれたので、僕は内だけを開けないようにと思っていました。ラインで決まって良かった。今回は中四国が多いので、2日目以降もチャンスはあると思います」

4R

選手の写真です。
鈴木裕選手
 打鐘の3コーナーで山口敦也が単騎の多田晃紀を叩いて先制。番手の上野優太はまくってきた久米康平を最終1センターでブロックするが、3番手に付けていた鈴木裕(写真)が上野をすくって2コーナーから一気に仕掛ける。勢い良く山口をまくって4コーナーを回ると、そのまま後続を振り切って白星を挙げた。
 「作戦は全然考えてなくて、出たとこ勝負でした。6番車(多田晃紀)が何をするか分からなかったので、とりあえず追い上げて3番手を確保した。そしたら内が空いたのでスルッと。そのあとは久米が外から来そうだったので、そのままの勢いで仕掛けました。一車でも前にって思っていたけど、仕掛けた時はちょっと重くて、そんなに掛かっている感じはしなかったです」
 トリッキーな鈴木の動きに対応して、しっかり続いた山田幸司が2着でゴールした。
 「ああいうのは嫌いじゃないので。(鈴木に)作戦は全てお任せしていました。周りが強いので、自分はなんとかですね。ここまで中3日だったので疲れを取りながらきました」

5R

 打鐘で野田源一を叩いて出た山崎芳仁が張野幸聖の反撃に合わせてペースを上げる。これで別線は手も足も出ない。そのまま山崎が力強く逃げ切り、圧倒的な人気に応えた。
 「レースの流れで駆けるようにと。舐められているなって思ったし、緩められなかった。一番人気だったけど、あの展開で駆けないと自力とは言えないので。踏んでいて一杯一杯でした。ラインとしては成り立っていたと思う」
 山崎にしっかり続いた安部貴之が2着に入り、北日本ワンツーが決まった。
 「山崎さんが長い距離を行ってくれたし、全てやってくれた。僕は何もしていませんよ。一番悪い時からは脱してきている。今回は番組のおかげです」

6R

選手の写真です。
松岡篤哉選手
 打鐘手前からスパートした小畑勝広が3コーナーで吉川起也を叩いて先行勝負に出る。7番手で脚を溜めた宮本隼輔は最終ホームから反撃に出るが、松岡篤哉(写真)が1センターから自力に転じてまくり出す。合わされた宮本は力尽きて後退し、豪快に前団を飲み込んだ松岡が地元記念で白星スタートを切った。
 「吉川も頑張っていたんですけど、(最終ホームで相川永伍と)からむ感じになったし、(宮本と)被ると思ったので行かせてもらいました。車はスッと出てくれたので良かったです。久々に時間があったので体のケアもできたし、練習もしっかりできました。(地元記念は)差されて2着スタートが多かったから、1着スタートははじめてです」
 中部ライン3番手の佐藤亙が2着に続いた。
 「相川が遅れていたから追い上げるかなと思ったらやっぱり追い上げてきて、宮本もホームくらいからは来ていたので、被ると思ったら(松岡が)いいタイミングで行ってくれました。グリグリ踏んでいってたから、バックくらいは離れそうだった。掛かっていました。今回はしっかり練習してこれたけど、ちょっと疲れがありますね。でも日に日に良くなると思います」

7R

 薦田将伍が打鐘で巻き返してくると、先頭の福永大智も合わせて踏み込む。福永が突っ張り切るが、マークした川村晃司は離れてしまい、薦田が後位にはまる。福永が先頭のままバックを通過。薦田が4コーナーから外へ持ち出すと、マークした原田研太朗がその外を鋭く伸び切った。
 「薦田がハコにはまったので、どこから行くのかなって思ったらアイツは後ろを見たので嘘だろって(苦笑)。自分の動きを最小限にしておけば、藤原(浩)さんまで含めてラインで決まったと思う。薦田は図太いですわ」
 直線で中のコースを伸びた開坂秀明が2着に食い込んだ。
 「佐藤君を信じて付いていきました。5着までに入れればと思っていたけど、思ったよりも伸びました。脚は問題ないです」

8R

選手の写真です。
島川将貴選手
 後ろ攻めから動いた小森貴大は、島川将貴(写真)にフタをしてから赤板の2コーナーで坂本周輝を叩いて先行態勢に入る。島川は7番手まで車を下げて反撃のタイミングを計ると、最終ホームから一気にスパート。段違いのスピードで小森をとらえて、そのまま力強く押し切った。
 「坂本さんがちょっと踏んだので、それを見ていたら後手を踏んでしまいました。バックでは良い感じだったけど、タイム的にはそんなに出てないんじゃないですかね。先行でどこまで掛かるかっていう不安もあるけど、楽しみでもあります」
 島川に食い下がった桑原大志が2着でゴールした。
 「島川のお陰です。強すぎました。こんなに強いかっていうくらいすごかった。抜ける感覚は全くなかったです」

9R

 打鐘の2センター5番手から仕掛けた伊藤成紀が、最終ホームで小原周祐を叩いて主導権を握る。3番手は小原をすくった恩田淳平が確保するが、後ろの中川貴徳は小原とからんで車間が空き、追い上げた上田尭弥が4番手にはまる。立て直した上田は最終2コーナー過ぎからまくり出すと、4コーナーで伊藤をとらえて押し切った。
 「本当は先行したかったけど、できなかったので4番手に入って、すぐ詰まったので仕掛けていきました。ずっと余裕はあった。ラインで決まったのが一番良かったです。踏み出す感じも一歩目がすんなり出たし、調子は維持できています」
 上田マークの田中誠が2着に続いた。
 「(上田は)無理くり行ったところもあったけど、冷静でしたね。一回休んでからすぐに仕掛けて行ったので。最後は交わせなかった。強かったですよ。上がりタイムも良いんじゃないですか」

10R

選手の写真です。
原真司選手
 中団の竹内雄作は津村洸次郎に合わせて上昇するが、前受けの巴直也に突っ張られて赤板の2コーナーで冷静に車を下げる。前で津村と巴でモガき合うと、竹内は打鐘の4コーナーから反撃開始。中部ライン3車でしっかり出切って、最後は番手の原真司(写真)が絶好の展開をモノにした。
 「(竹内が津村と)一緒に出ていくと思わんかったからびっくりしました。(竹内の)踏み出しは気を付けようがないけど、そこだけだと思っていた。バックくらいからは気持ち的に余裕が出てきて、最後はお客さんの声が聞こえて頑張りました。(竹内を)抜いたのはA級の決勝(11年11月豊橋)以来じゃないですか。S級で抜いた記憶はないです」
 別線を完封した竹内雄作が2着で地元ワンツーが決まった。
 「(津村に)フタをされるっていうのが頭をよぎったので一回動きました。巴さんが突っ張るなら引いて、中団、中団でって思っていたけど、結局、津村さんが先に行ったので、要所、要所で甘い部分が出た。体の反応はいいけど、末脚がものたりない感じがするので、うまく脚を回すことを意識して走りたいです」

11R

 後ろ攻めから赤板過ぎに押さえた本郷雄三が先行策。後方7番手まで下げた皿屋豊は打鐘の2センターから反撃に出るが、山口富生は離れてしまう。本郷の抵抗を最終バック前にねじ伏せた皿屋がそのまま力強く押し切った。
 「いやー、失敗ですね…。余力はあったのであれですけど…。スタートで前を取る気はなかった。引くならサッと引こうと思って…。状態面に問題はないです」
 3番手確保から皿屋のまくりを追いかけた近藤夏樹が2着に入った。
 「みんな皿屋さんを後方に置いて中団がほしいんだなって。上手く(皿屋に)スイッチできた。千葉勢がみんな勝ち上がっていたので、プレッシャーになりました」

12R

選手の写真です。
北津留翼選手
 郡司浩平、浅井康太の順で切った上を、打鐘の3コーナーで吉田拓矢が叩いて先制。古性優作が関東コンビを追いかけて、浅井と3番手でからんでいると、最終ホームから郡司が仕掛ける。平原康多は3コーナーから郡司に合わせて番手まくりに出たが、最後方で脚を溜めていた北津留翼(写真)が大外から前団を豪快に飲み込んで、激戦の初日特選を制した。
 「最後に思いっきり踏むだけかなと思っていました。郡司選手が前で仕掛けてくれたので、ホームでちぎれたんですけど必死に踏んだら、なんとか追いつきました。こんなメンバーで3着以内に入れるとは思ってなかったです。隊列が短くなったので展開が向きました」
 最終3コーナーからまくった平原康多が2着でゴールした。
 「浅井が内から来ていたし、郡司も外から来ていたし、(吉田)拓矢のことも気にしながら。浅井を気にしていたのが一番キツかったです。やることをやっての2着なので納得の2着です」
 3番手をキープした浅井康太が3着に入った。
 「古性君とのからみはあったけど、しっかり内で位置をこらえられました。そのまま流れ込んでもいいかなっていう気持ちもあったけど、後ろが(柴崎)淳だから仕掛けたい気持ちもありました。感じはそんなに悪くなかったので、2日目以降も大丈夫だと思う」

6R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
 野田源一、長尾拳太の順で切った上を、高久保雄介が打鐘で叩いて先制。8番手になった吉田拓矢(写真)は3コーナー過ぎからすかさず反撃に出ると、最終2コーナーで高久保をとらえて先頭に立つ。番手の相川永伍は踏み出しで離れて援軍を失った吉田だったが、直線でも力強く踏み直して押し切った。
 「高久保さんと力勝負になるかなと思っていました。隊列が伸びたところで行くことになってしまって出切るのに時間がかかったけど、流れていたのでこのまま踏んでれば出切れるなと思った。平原(康多)さんにセッティングを見てもらって上向いているけど、ペダリングが乱れているのでもうちょっとですね」
 逃げた高久保雄介は、村上義弘の援護を受けて2着に粘った。
 「先行態勢に入って、吉田君の動きを見ながらっていう作戦でした。すかさずすごい勢いで来たのでやっぱり強かったですね。村上さんの援護と、(角)令央奈が3番手でずっと内を締めていてくれたおかげです。村上さんと確定板に乗れたのはほんまにうれしい」

7R

選手の写真です。
柴崎淳選手
 赤板過ぎでハナに立った片岡迪之が主導権。前受けから下げた竹内雄作は、4番手で近藤夏樹にフタをされた状態で最終回へ入る。目標の竹内が内に包まれた柴崎淳(写真)は、1センターで外併走の伊藤太一をさばくと、バックから自力に転じてまくり出す。もつれる前団を一気に飲み込んで白星を挙げた。
 「(竹内)雄作がどんな感じかなって見ながらでした。盟友(ライン3番手の林巨人)が行けって思ったタイミングでちょうど行けた。(仕掛けるには)ギリギリのラインでした。体の状態が良くないので自力を打ちたくなかったけど、レースになると勝ち上がりの権利もあるし、オッズもあるので」
 絶体絶命の展開となった竹内雄作だが、直線でコースが空いてなんとか3着に入った。
 「引くつもりはなかったです。最後はこけてもいいから、空いたところを突っ込もうと。とりあえず勝ち上がれて良かった。消化不良だけど、車券には貢献できたので。脚には余裕がありました」

8R

選手の写真です。
古性優作選手
 打鐘で鈴木裕を押さえた上田尭弥が、4コーナーからさらに加速して逃げる。後方の古性優作(写真)は2センターからスパートすると、最終1センターでけん制してきた菅原晃を内に押し込んで、上田の番手を奪取。絶好の展開で4コーナーを回って、直線鋭く抜け出した。
 「菅原さんが来た時に後輪が飛んで、かなり減速してしまいました。加速の感じも良くなかったので、初日に使ったフレームに戻します。今日(2日目)のフレームはダメな意味で軽すぎました。明日(準決勝)に向けて修正します」
 押さえ先行の上田尭弥が2着に粘った。
 「初手は前中団からで、(別線が)切って、切って、自分のタイミングで打鐘って思っていました。しっかり仕掛けられたので良かったです。古性さんが来ると思ったのでペースを上げて、無理やり来るなら出させるつもりもあったけど、来なかったので駆けました。後ろを見る余裕はなくて、一回見えた時には番手が古性さんだったから、いつ来るか分からないし、踏めるだけ踏みました。疲れは少しありますけど、自転車も体も動いているので悪くはないです」

9R

選手の写真です。
浅井康太選手
 赤板過ぎに先頭に立った小畑勝広が後続の出方を確認しながらペースを上げる。前受けから7番手まで下げた皿屋豊は打鐘の4コーナーから反撃。最終バック前に小畑をまくり切ると、続いた浅井康太(写真)がきっちり差し切った。
 「小畑君もいい走りをしていましたね。皿屋さんはカマシ、まくりだったのであとは出切ってからは車間を空けたりよりも、まくりをしっかり抜くってことで。稲村(好将)さんが切り替えてくる時にハウスしたけど、3番手の原(真司)さんのことも考えながら走ったので。感触は昨日(初日)より良くなったかな。修正、修正の人生です」
 連日、まくりに回っている皿屋豊は2着で準決勝に進出。
 「タイミング的には昨日(初日)と同じですね。スピード勝負だなって。浅井の前は何回走っても緊張しますね。出切れば何とかしてくれるので、まずはタイミングだけ間違えないようにと。まずは明日(3日目)勝ち上がって2度目の記念決勝に行けるように」

10R

選手の写真です。
北津留翼選手
 赤板の1センターでハナに立った薦田将伍が主導権を握る。山崎芳仁は薦田ラインに乗って上昇するが、北津留翼(写真)も中団にこだわって、3番手で内から北津留、山崎、吉岡篤志で併走に。結局、最終ホームで単独の3番手を確保した北津留は2コーナーからまくり出すと、後続を突き放して1着でゴール。連勝で準決勝進出を決めた。
 「先輩(坂本健太郎)が付いているので引けなかったです。(併走になったところは)本来ならやられていたと思うから、山崎さんは入れてくれたんだと思います。(最終)1コーナーで三ツ石(康洋)さんが出ていくか待ったけど、行かなかったので自分で行きました。状態は悪くはないと思います。でもピンピンで上がれた時は、いつも3日目くらいに…(苦笑)。欲はあるのになかなか上手くいかないんで、今回はしっかり頑張ります」
 4番手で立て直した山崎の後ろから守澤太志が伸びて2着に入った。
 「(北津留は)引いてくれると思ったんですけどね。そのあとは、想定していた展開になりました。余裕はあるので状態的には悪くないかなと思う。(1月)和歌山記念で落車してから、ごまかし、ごまかしで走ってきたけど、だいぶ良くなっていると思います」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
 染谷幸喜が打鐘前に先頭に立つ。8番手となった島川将貴が打鐘の4コーナーから仕掛けるが、6番手の平原康多(写真)が合わせて踏み上げる。島川を合わせ切った平原がバック過ぎに逃げる染谷をまくり切ると、そのまま後続の追撃を振り切った。
 「島川君に合わせて思い切り踏みました。島川君がジャン前に行くのかと思ったけど、叩きに行かなかったのは誤算。でも、その時々で臨機応変にやっているので。最後は(佐藤)雅春が来たので、えって思った。フレームのせいとかではなくて、腰の修正をしないと。昨日(初日)よりは痛みはなくなっています」
 最終バックで平原の後ろに俊敏にスイッチした佐藤雅春が2着に入った。
 「狙っていました。島川にしろ、平原さんにしろ今日(2日目)はああいう組み立てをしようと。予想通りの展開になって良かった。飛び付けたのはびっくりしましたけど(笑)。金成(和幸)さんと2、3着が決まって良かったです」

12R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 後ろ攻めから動いた小森貴大は、中団の郡司浩平にフタをしてから打鐘手前で原田研太朗(写真)を叩いて先行態勢に入る。7番手の郡司は最終ホームから反撃に出るが、合わせて2コーナー手前から原田がスパート。原田は一気に小森をとらえて先頭に立ち、迫る郡司を振り切って白星を挙げた。
 「小森さんが郡司君を警戒していたので、僕にとってはいい展開になりました。もっと早いタイミングで行けるところがあったけど、郡司君と被る前に仕掛けようと。でもそれが、後ろ(桑原大志)にとっては付きにくくなってしまいました。昨日(初日)も僕なりに番手で走れたし、状態は悪くないと思います」
 郡司浩平は原田の後ろに付き直して2着に入った。
 「初手で中団を取れたので、切れたら何ともないかと思ったけど、(小森が)押さえに来るのが早かったので様子を見る形になりました。(仕掛けは)もっと早いタイミングがあったけど、踏んだ時に原田君とちょうど合ってしまったので、変に脚を使ってしまった。組み立てとタイミングが最悪でした。自転車とか体の感じは昨日(初日)よりはいいので、収穫はそこだけです」

10R

選手の写真です。
浅井康太選手
選手の写真です。
吉田拓矢選手
 前受けの竹内雄作は赤板で車を下げるが、1センターで原田研太朗をすくって再び先頭に立つ。追い上げた吉田拓矢はすんなり3番手を確保して打鐘を迎える。どんどん踏み上げる竹内に対して、吉田は車間を空けて反撃のタイミングを伺うが、番手の浅井康太(写真)にけん制されて、なかなか仕掛けられない。絶好の展開となった浅井は直線鋭く伸びて決勝一番乗りを決めた。
 「吉田君のタイミングだけずらして最後止めれば、(中部ライン3番手の林巨人が離れて)2車でも(竹内)雄作をしっかり残せるかなって思ったんですけど。自分の感覚は悪くないですけど、(体の使い方を)変えた部分で練習してないから、そこでスピードの低下はあるかもしれないですね。でも今回はしっかり課題を見つけた開催になっているし、前回(全日本選抜)と比べると動ける体になっています」
 3番手に入った吉田拓矢(写真)が2着に流れ込んだ。
 「すんなり良い位置が取れたので絶好の展開になったけど、浅井さんの動きが気になって仕掛けられなかったです。後ろから来たら合わせる感じで踏んで行こうと思っていたけど、車間が空き過ぎてしまいました。今日(3日目)はすごい軽かったから、自力を出して確かめたかったですね…。状態は良いと思います。自転車の感じも今日(3日目)が一番良かったです」
 吉田マークの守澤太志は、直線で浅井と竹内の間のコースを踏んで3着に入った。
 「(最後のコースは)浅井さんの外はキツイので。(赤板の1コーナーで)竹内さんが内に行ったのが予想外でしたけど、(吉田が)そこから良い位置を取ってくれたので。今日(3日目)なんかは特に何もしてないですけど、脚に余裕はあります」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
選手の写真です。
原真司選手
 赤板の1コーナーでハナに立った皿屋豊が主導権。8番手になった北津留翼は打鐘から反撃に出るが、前に出切れず最終ホームで力尽きて後退する。中団で様子を見ていた平原康多(写真)は2コーナーから踏み出すと、バックから自力に転じてまくった柴崎淳の後ろに入って直線へ。最後は柴崎を鋭く交わして連勝で優出を決めた。
 「踏み遅れないようにしようと思っていました。(最終2コーナーからは)後ろを回ってくれている人に申し訳ないので、脚は溜まっていなかったけど無理やり行きました。意地でも行かないと、山崎(芳仁)さんにもチャンスがないので。風は強かったけど、今日(3日目)が一番軽く感じました」 
 最終バックから番手まくりの柴崎淳が2着に入った。
 「そんなに余裕はなかったです。ホームで北津留さんが見えて、その後ろに赤色(平原)が見えた。もう一回、振り返ったら北津留さんが消えていたので、(番手から)出ないと後ろに原(真司)さんがいたので。被ってしまったら終わりだし、その辺の判断はできました。最後は出力が出ないので、この状態で走る以上は気持ちだけ。ここまでやれている自分を褒めたい」
 柴崎の踏み出しで遅れてしまった原真司(写真)だったが、平原を追いかけて山崎芳仁との3着争いを制し、地元記念の決勝へコマを進めた。
 「力を出し切りました。千切れたし、いっぱいだった。余裕もなかったです。諦めずに踏んで良かった。記念の決勝は2回目です」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
上田尭弥選手
 赤板の1センターで郡司浩平(写真)を押さえた古性優作を、打鐘で上田尭弥が一気に叩いて先行態勢に入る。3番手を確保した古性は車間を詰める勢いで最終2コーナーから仕掛けるが、森山智徳の外でいっぱいに。郡司は古性の仕掛けに乗って2センターから踏み込むと、直線鋭く抜け出して白星を挙げた。
 「前を見すぎて自分だけになってしまいました。自転車の感覚的には日に日に良くなっているけど、気持ちの面が今開催は弱いですね。セッティングとかを変えながらやっているので、その迷いがレースにも出てしまっている。でも1着が取れて少しホッとしました」
 打鐘から逃げた上田尭弥(写真)が2着に粘り、記念シリーズ連続優出を果たした。
 「前に出てからはハイペースに入れないとカマされてしまうと思って、腹をくくりました。バックまでは良い感じで、残りの半周はキツかったけど、最後4コーナーから踏み直せたので良かったです。しっかり動いて決勝に上がれているのでうれしい」
 最終2コーナーから仕掛けた古性優作はなんとか3着に入った。
 「赤板から2コーナーまでのピッチを失敗しました。もうちょっと踏んでいれば良かったです。(3番手に飛び付いてからは)車間を空け過ぎて、詰めるだけでいっぱい。それでもとにかく仕掛けないとラインで決まらないと思って踏みました。上田君の後ろでいっぱいだったけど、フレームとかセッティングは今日(3日目)が一番良かったので、決勝もこのままいきます」



【ルーキーチャンピオン】
 注目を集めるのは、前回の静岡FIでS級3V目を飾った山口拳矢(写真)だ。地元ファンの前で持ち味のスピードを披露できるか。
 「プレッシャーはありますね。楽しみではないです(笑)。地元なので勝たなきゃいけないっていうのを余計に感じます。(レース展開は)ちょっと読めないですね。まだ全員が単騎の方が走りやすかったかも。一応、ここに照準を合わせて練習してきました」
 早期卒業生の寺崎浩平は、メンバー中、唯一GIを経験している実力者。今回は法政大学出身の3人で結束することになり、寺崎が番手を回ることになった。
 「この並びは養成所の時も冗談半分で話していました。まさか本当になるとは、うれしい誤算です。最初で最後の並びだと思います。今回もいつも通り伊豆で練習してきました。調整はしてないけど、(前検日に)一日しっかり休みます」
 熊本からは2人が参戦。番手に付ける松岡辰泰は、前回の佐世保FIでS級初優出を果たした。
 「S級は準決に壁があって、やっと乗り越えたと思ったら決勝で失格してしまいました。仕掛けどころが少ないから、行けるところでしっかり行かないと全然ダメですね。(連係する松本秀之介とは)師匠は違うけど、普段から一緒に練習してるし、今回も一緒に充実した練習ができました」