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NARA KEIRIN

53#

検車場レポート

  • 2/10 Wed.  (前検日)
  • 2/11 Thu.  (1日目)
  • 2/12 Fri.  (2日目)
  • 2/13 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
谷口遼平選手
 谷口遼平(写真)は初日予選で安定した戦いぶりが光っている。今シリーズは1レース1番車で好スタートを狙う。
 「大宮記念から1カ月近く空いたので、ひたすら練習していました。疲れが心配なんですけど、いいほうに出てくれれば。このバンクは立ち遅れると厳しいので、無理やりにでも行くつもりで。初日の流れはいいので、今回もしっかり頑張ります」
 小原丈一郎は成績の波が激しいものの、積極的なスタイルは崩していない。
 「点数も点数なので、バックを取ることを意識してレースを組み立てています。いまは宇都宮に拠点を移していて、同期といい練習ができています。前回の名古屋よりも状態はいいと思います。奈良は初めてだけど、33(バンク)は好き。ラインで決められるようにしたいですね」

2R

 不破将登は直前の高松記念で2勝を挙げるなど、調子は上向いている。
 「最近は大きな着もありますけど、調子はずっと変わらないです。高松は追加で今回は中2日になることは分かっていたので。ガッツリはやってないんですが,調子を見る意味でも練習はしてきました。後手を踏むと巻き返しは効かないので自力で前々に攻めます」
 竹内翼は1月当地FIで準Vと好走。好相性のバンクで再び躍動する。
 「相性のいい奈良なんで楽しみです。同門の町田(太我)選手の活躍がいい刺激になっています。一緒に練習してレベルアップできていると思います。しっかり練習して、状態も悪くないです」

3R

 武藤龍生は1月向日町FIで1年半ぶりの優勝を飾るなど差し脚が冴えている。
 「向日町はラインのおかげで優勝することができました。連戦続きなんですけど、自分の状態もいいですね。ここは33(バンク)なんで立ち遅れると厳しいイメージがある。蕗澤(鴻太郎)君との連係は初めてなんですが、レースはよく見ていて強いのは知っているので、信頼して任せます」
 蕗澤鴻太郎は2月西武園FIで連勝の勝ち上がり。タテ攻撃の破壊力が一段と増している。
 「練習は普通にやってきました。最近は体の感じも良くなって、調子もいいですね。奈良は2回目。イメージはないけど、33(バンク)は前橋が地元で得意なので。自力で力を出し切るレースをします」

4R

選手の写真です。
中井太祐選手
 地元の中井太祐(写真)は1月当地FIで失格している。今大会でその汚名をそそぐ。
 「ここ何年か地元記念は意気込みすぎて、あまりいい結果が出ていないので、今回は自然体でいつも通り練習してきました。ひとつずつ勝ち上がっていけるように、しっかり頑張ります」
 松岡健介は高松記念から中2日の急な追加にも前向きだ。
 「昨日(9日)、追加が入りました。何も準備してなくて、休んでました。走りたい感じはあったし、走っているほうがいいと思ったので。最近は練習で気付かないことをレースで気付くことが多い。(1月)向日町から自転車を変えて試しながらですね。良くなってきていると思います」

5R

 大石剣士は昨年の後半から本格化の兆しを見せている。今年初のグレードレース参戦で気持ちは入っている。
 「久しぶりにけっこう間隔が空いたので、練習はガッツリやってきました。スピード練習を重点的にやるようになって、長い距離を踏めるようになってきました。今回はフレームを2台持ってきている。初日は新しいフレームを使ってみようと思っています。練習の感じはあんまり変わらないんですけどね」
 高久保雄介は1月四日市FIで3カ月ぶりの優出。前回の名古屋FIでは2連対と復調気配だ。
 「バンクを使えないので、ひとりで練習してきました。人ともがいてないので調子は分からないんですが、自分の感覚的には悪くないです。33(バンク)なんでボケっとしていたら仕掛けどころがなくなる。タイミングを逃さず仕掛けたいですね」

6R

 元砂勇雪は1月当地FIで決勝に進出。地元記念に照準を合わせて、きっちり仕上げてきた。
 「地元記念に向けて、いつもよりも練習量を増やしました。直前は休めたし、状態は問題ないですね。今回は最低でも準優に乗りたいけど、まずはひとつひとつ勝ち上がっていけるように。初日はしっかり流れに乗って走りたいですね」
 三谷将太は大ケガから復帰4場所目で一戦ごとに状態を戻している。
 「(1月)松山(記念)でしっかり感覚をつかめた。前回の名古屋も寺崎(浩平)と一緒のレース以外は悪くなかった。なんとか8割くらいまで戻った。あとは気持ちでカバーする。最近は無観客ばかりなので、地元でお客さんがいっぱい入ってくれるといい」

7R

選手の写真です。
中井俊亮選手
 中井俊亮(写真)は2月名古屋FIで途中欠場したが、仕上がりに不安はない。
 「名古屋は腰痛で途中欠場したんですが、そこから間隔が空いて、しっかり練習、調整をしてきました。感覚は悪くないので、しっかり走れると思います。もちろん決勝を目指して、一走一走しっかり頑張ります」
 山田久徳は1月当地FIで落車。続く同月松山記念は最終日を欠場している。
 「松山は初日は良かったんですが、だんだん悪くなりました。落車の影響が出て、腰痛も出たんで欠場しました。それから思うような練習はできなかったけど、ゆっくりはできました。腰痛はもう大丈夫。ケガの痛みもほぼなくなりました」

8R

 原田研太朗のスピードが断然だ。このクラスでは取りこぼせない。
 「松山が終わって小松島バンクは使えないので、高松バンクに1日入って、あとは室内練習をしてきました。前回よりはいいと思います。久しぶりの9車でそこが気がかりですけど、9車のほうがやりやすい。ここ2場所、新しいシューズを我慢して使ったんですが、今回は戻そうと思っています」
 追加参戦の小野裕次は直前の平塚FIの初日に落車のアクシデントに見舞われた。
 「落車して横突起を骨折したけど、ここを走りたかったので。3日間、練習はできました。落車直後は腰に違和感があったんですが、それもなくなりました。出るからにはしっかり走ります」

9R

選手の写真です。
坂井洋選手
 坂井洋(写真)は2月西武園FIで今年初優勝を飾った。中3日の追加参戦でも問題はない。
 「西武園は上がりタイムがそんなに良くなかったし、優勝できたのはたまたまですね。でもモチベーションは上がりました。全日本選抜の前に走りたかったので、追加を受けました。修正しないといけないところをレースで見直しながらやっていきます」
 河野通孝も中2日の追加参戦。直前の平塚FIは準Vと差し脚は切れている。
 「平塚の決勝は本当は競りたくなかったんですけどね。3車の競りになったのは仕方がない。そのなかで2着に入れたので悪くないですね。中2日で疲れを取ることに専念してきました。坂井君は練習のタイムがすごいので、しっかり付いていきたい」

10R

選手の写真です。
松本貴治選手
 松本貴治(写真)は1月の地元松山で記念初制覇を果たした。勢いに乗って記念連覇に挑戦する。
 「コンディションは悪くないですね。前回の武雄はギアを変えて感覚が良かったです。ここに向けて練習と体のケアをやってきました。7車でも9車でも両方とも苦手意識はないです。先行基本にしっかり頑張ります」
 一戸康宏は当地で2場所連続落車の憂き目にあっている。
 「いつも通り練習してきました。疲れも問題ないです。自分のなかでは上がってきていると思います。奈良は前回落車しているので、悪いイメージを払拭したいです」

11R

選手の写真です。
三谷竜生選手
 地元エースの三谷竜生(写真)が一次予選のトリを務める。なかなか波に乗り切れないが、徐々に復調している。
 「前回の取手から間隔も空いて、練習はしっかりできたし、調子は問題ないです。しっかり仕上げてこれたと思います。9車のほうが動きがあるので、僕的には走りやすい。地元記念で優勝するつもりで来たし、優勝したいと思ってます」
 稲毛健太は相変わらず破壊力抜群の攻めを披露している。
 「ここに向けてケアと練習を交互にやってきました。前回の名古屋よりもいい感じだと思います。33(バンク)なんで後方でずっと構えていたらダメ。緩むところはあると思うので、自力でしっかり仕掛けたい」

12R

選手の写真です。
和田健太郎選手
 昨年のグランプリ覇者で2020年の優秀選手賞に選出された和田健太郎(写真)は今シリーズが今年2戦目。和歌山記念から1カ月近く間隔が空いた。
 「病気で欠場したけど、できる範囲でやってきました。1カ月以上空いてGI(全日本選抜競輪)を走るのはリスクがあるし、ここで実戦の感覚をしっかり取り戻したい。コンディション的には和歌山と変わらないところまで戻っていると思います」
 吉田敏洋は1月豊橋記念を制覇。度重なる落車から立ち直ってきている。
 「昨年の秋頃から立て続けに3回落車したんですが、確実に少しずつ戻ってきています。ひとつ結果が出たのはうれしいですね。前回の豊橋の調子は維持できていると思います」
 村上博幸は復帰戦となった1月豊橋記念で決勝進出を果たした。
 「(昨年11月の)競輪祭のケガがキツくて、自分のなかである程度、期間を取らないというのはありました。豊橋は強風もあって、レースの中でしか味わえない苦しさはありました。ラインのおかげで決勝に乗れたけど、レース勘が狂っていたところもあったし、修正しないといけない。豊橋で感じたことを練習でやってきました」

1R

 オープニングレースを制したのは谷口遼平。前受けから7番手まで下げると、赤板の2コーナーから一気の反撃に出る。最終ホーム前に小原丈一郎を強引に叩き切った谷口がそのまま力強く押し切った。
 「作戦通りでした。あそこから小原君も来ると思っていなかったと思うけど、裏をかけましたね。叩き切るのがキツくて最後はいっぱいでした。1着は素直に嬉しいです。前回から間隔が空いていて、レースが久し振りだったのでだいぶキツいですね。朝一なのもあるから明日(2日目)以降はもう少し良くなると思います」
 小原にからまれながらも番手を死守した北野武史が2着に流れ込み、中部ワンツー決着となった。
 「(谷口は)詰まった感じもなくて行っちゃったなと。出切れるのかなと思っていたら出切れた。そう思ったら、小原君が(飛び付いて)来たので。油断してました。ヤバいと思ったけどしのげた。調子が悪いと口が空くけど、それもなくて付いていけた」

2R

選手の写真です。
竹内翼選手
 後ろ攻めから早めに動いて切った花田将司を不破将登が赤板前で押さえて先行態勢を取る。中団に収まった花田だが、打鐘の3コーナーで内をすくって番手勝負に出る。前団のもつれを竹内翼(写真)が最終バックから豪快にまくり切った。
 「展開が向いただけで不甲斐ないレースでした。ジャン前で行けなかったんですが、花田さんがすくってくれて、やりやすくなりました。状態はすごくいいので、踏み出した瞬間、届くかなって思いました。奈良は走りやすい。届いたんで良かったです」
 赤板前から先行策に出た不破将登が2着に粘り込んだ。
 「赤板で1回出たほうがいいかなって。ずっと(竹内を)見て、来た感じがあったので踏みました。(竹内が)止めたのが分かって、ホームからペースに入れました。行かれちゃいましたけど、2着に残れているので、状態はいいと思います」

3R

 赤板で切った成松春樹を一気に叩いて蕗澤鴻太郎が打鐘から先行勝負に出る。ライン2車も関係なく、飛ばす蕗澤の前に別線は全く動けず。番手無風の絶好展開となった武藤龍生がゴール前で差し切った。
 「蕗澤君が早めに仕掛けてくれて、先行してくれれば、あとは自分の仕事だなと。成松さんが車間を空けていて、詰める勢いで来られるのが嫌だったので、自分も車間をあけた。引き続き調子がいい。大宮記念の初日に感じがいいのを発見できて、それを反復しながらレースに挑めている」
 反撃を全く許さず2着に粘った蕗澤鴻太郎のパワーは強烈だった。
 「初手は作戦通り。どこから仕掛けても出たら別線は出させないつもりでした。前が少し併走気味になっていたので、落ち着いてからいこうと。冷静にいけました。2周ぐらいなら全然いける。もう少し早めにいけた。収穫のあるレースだった」

4R

選手の写真です。
松岡健介選手
 赤板前に切った中井太祐を城戸俊潔がすかさず叩いて主導権を取る。打鐘過ぎから内をすくった小酒大勇が3番手の位置を狙いにいくが、外併走を耐えながら中井が懸命にまくり上げる。これに乗った松岡健介(写真)が鋭く差し切った。
 「(中井は)あまりに簡単に中団が取れて、内から虚をつかれた感じですね。それでも(中井)太祐が余裕を持って外に張りついていたので、踏んだら僕も踏もうと。(疲れは)大丈夫です」
 外併走の態勢からまくった中井太祐は2着。地元の意地は見せた。
 「ちょっとタイミングを逃しましたね。(小酒に)すくわれて、タイミングを崩しました。最後まで諦めずに踏みました。状態はいいけど、反省点の多いレースでした。明日(2日目)からは思い切って行けるように」

5R

 アクシデントはあったが、大石剣士が赤板2コーナーからの先行で堂々押し切った。レースは青板2センターで切った高久保雄介を大石がすかさず叩きにいく。大石は出切ったが、追走の岡本英之が内に斜行し、合わせて上がってきていた九州勢を落車させてしまう。岡本も後退して、大石の番手には高久保がはまる。しかし、大石は絶妙なペース配分で駆けて後続の反撃を許さなかった。
 「スタートけん制があると思ったけど、作戦通り前中団が取れた。アクシデントで岡本さんと連係が外れて、高久保さんが番手に入ったのもわかり、踏み過ぎないようにして、後半カカって行く感じで踏んだ。仕掛けてきても2コーナーからだと思ったので。バックで踏み直してキツいと思ったけど、3コーナーから伸びてくれた。新車も悪くない。前のモノとほとんど一緒なので。明日(2日目)からもこのままいきます」
 高久保雄介はすんなり番手にはまる展開も大石に迫るまで。
 「大石君が強いのは知っているから先行態勢に入って、大石君の動きを見ながら先行するのか、いかせてまくるかだった。アクシデントで後輪が引っ張られてキツかった。大石君が強いし、うまかったですね。まくりに行けそうな感じはあったけど、合されそうな感じがして…」

6R

選手の写真です。
元砂勇雪選手
 後ろ攻めから早めに押さえた奥出良が先行策を取る。松川高大との中団争いを制した元砂勇雪(写真)が最終2コーナーから力強くまくって快勝した。
 「展開が向きました。しっかりまくって、(三谷将太と)ワンツーが決まったんで、いいと思います。松川さんが切ってくれれば、その上を叩いて先行と思っていたけど、(奥出が)突っ張ったんで、位置を取って、行けるところから行こうと。併走は嫌いじゃないし、苦にならない。練習した成果は出ていると思います」
 三谷将太がきっちり続いて2着に入り、地元ワンツーが決まった。
 「決まって良かった。(元砂が)いい判断をしてくれた。抜けたら良かったけど、さすがに奈良であの距離では抜けなかった」

7R

 先に切った古川貴之を赤板で上原龍が押さえると、古川は番手で粘る。そこを打鐘手前から一気に叩いて中井俊亮が先制。ライン3車で出切って、別線は出番なし。番手絶好となった山田久徳がゴール寸前で差し切った。
 「前の方からって感じでした。あの展開になるというか、自分の中では中井君の脚力が抜けている感じだった。落ち着いていってくれた。ヨコに並ばれることもなくて、車間を空けるぐらいしかやれることがなかった。付いて行く分には大丈夫。自力になると違うと思うから工夫して走りたい」
 中井俊亮は勝負どころを逃がさず仕掛けてラインを上位独占に導いた。
 「スタート出て、前なら誰か切ったタイミングでいこうと思っていたので初手にこだわりはなくて。上原さんと古川さんが踏み合う感じになり隊列が短くなったので、一回前に出てラインで決まるようにと思った。朝と違い風の向きとかが変わり、走り難さがあった。地元のみんなが勝ち上がっていたので、自分も続けたらと思っていた。距離を踏めているから悪くない」

8R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 原田研太朗(写真)がロングまくりで圧勝。力の違いを見せた。赤板前で先頭に立った谷口友真が小川賢人の反撃に合わせてペースを上げる。肥後尚己が離れて、小川が谷口の後位に収まる。前受けから8番手まで下げていた原田は打鐘の2センターからスパート。抜群のスピードで前団を抜き去った。
 「タイミングはちょっと取りづらかったですね。仕掛けだけかぶらんようにして、詰まった勢いで行けました。奈良は相性がいいと思います。今回からフレームを変えて試してるけど、立ち遅れる感じはあったので、煮つめていきたい」
 谷口の後位にはまる流れから番手まくりを放った小川賢人が2着に。
 「大塚さんがサポートしてくれて2番手に入れました。原田君には行かれたけど、僕も合わせてまくったし、お互いの力は出し切れました。ずっと練習はしていたけど、かみ合わないところがあった。気持ちの問題ですね。気持ちだけで走りました」

9R

選手の写真です。
山形一気選手
 人気を集めた坂井洋が着外に沈み波乱の決着。小原周祐が赤板前で先頭に立つと坂井と久島尚樹で中団争いに。小原が徐々にペースを上げていく中、最終ホーム過ぎに7番手まで下げた坂井が巻き返すも、中団を取り切った久島も合わせてまくる。小原を利した山形一気(写真)が、坂井を飛ばして迫る久島を外に振りながら抜け出した。
 「来たら飛び付くし、前々に踏む作戦でした。車間をもう少し切りたかったけど、後ろの状況を読めていなかった。展開一本。久島君が見えて坂井君も見えて少し前に踏みながら2コーナーで止められれば良かったんですけど。楽だけど自力じゃないので。展開が良ければ突っ込める」
 河野通孝は3コーナーから中コースに切り込み、直線鋭く2着に入った。
 「すんなりと坂井君が下げたら1着かもしれないけど、今後を考えると大事なこと。自分のコースを探す余裕はあった。でも入り方が下手くそ。勉強ですね。踏み出しも付いていけたからいいと思います」

10R

 竹澤浩司が赤板から先行勝負に出る。この3番手を大利航平と一戸康宏で取り合う形に。外の一戸が後退し、5番手の位置を確保した松本貴治が最終2コーナーから豪快にまくり切った。
 「ジャンのところで前が踏み合っていたので、無理して行くより、後ろで見て次のタイミングで行こうと。ラスト1周で内に差してしまったのが…。僕は全然、脚を使ってなかったし、前がタレてきたところを行っただけなので。1着まで行けているので悪くはないです。明日(2日目)はしっかりラインで決まるようにしたい」
 最終2センターで原真司の内をすくって追い込んだ中野彰人が2着。
 「後輩(大利)が位置を取って、無理やり仕掛けてくれたおかげです。自分だけの勝ち上がりになってしまった。感触は体に締まりがなくてフワフワした感じ。脚がないです」

11R

選手の写真です。
稲毛健太選手
 赤板前に飛び出した相笠翔太が徐々にペースを上げるが、前受けから7番手まで下げた稲毛健太が一気に巻き返す。最終ホーム過ぎに相笠の抵抗を稲毛がねじ伏せると、最後は三谷竜生が鋭く差し切って圧倒的な人気に応えた。
 「稲毛君のスピードが良くて、もし自分のところに東矢さんがきても対応できると思ってました。稲毛君もしっかりと踏んでいたし、最後はしっかりと応えたかった。余裕はありましたね。(地元勢がみんな勝ち上がっていて)緊張はしたけど、いい流れできていたので、その流れに乗れればと。優勝するつもりで来ているので、明日(2日目)もしっかりと走って勝ち上がりたい」
 稲毛健太(写真)はロングまくりで別線を粉砕。三谷と連独占を決めた。
 「構えて飛んでいるのを過去何回も見ているからとりあえず仕掛けようと。踏んだら行けるなと。上を走ったほうが後ろも付きやすいから上を走った。最後は(三谷)竜生さんに抜かれるなと。そこまで踏めなかった。名古屋よりはいいと思う。徐々に状態が上がっていくほうなので、明日(2日目)も自分のレースをしたい」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 後ろ攻めから赤板前に先頭に立った吉澤純平に対し、前受けから8番手まで下げた吉田敏洋が早めの反撃に出る。打鐘の4コーナーで吉澤を叩いた吉田が主導権を握るが、マークの志智俊夫は離れてしまう。最終ホームで吉田の後位にはまった吉澤は2コーナーから番手まくりを敢行。続いた*佐藤慎太郎(写真)がゴール前で逆転した。
 「(吉澤に)お任せしていたけど、頑張ってくれました。追走は楽だったし、最後は交わせているんで、自分の状態もいいかなと思います」
 前々に攻めた*吉澤純平が2着。即席でラインを組んだ佐藤とワンツーが決まった。
 「車番的に後ろしか取れないので、押さえてからという感じでした。突っ張る気で踏んで行かれてしまったけど、番手が離れていたのはラッキーでした。番手にはまってからは、前が緩んだので行きました。脚を使っていたんで重かったですけど、2着に残れているので悪くないです」
 初手からこのラインを追っていた単騎の小倉竜二が3着に入った。
 「発走機に付いた時に8割方、(佐藤)慎太郎の後ろから決めました。ある程度、読み通りの展開だった。直線は短いけど、差し込めてない感じはしなかった。まずまずですね」

6R

選手の写真です。
宿口陽一選手
 中団から先に動いて切ろうとした宿口陽一(写真)を吉田敏洋が突っ張って両者で踏み合う。宿口が赤板過ぎに元の位置まで下げると、今度は後方から成松春樹がスパートするが、吉田がこれも出させない。4番手で態勢を立て直した宿口が最終2センターからの追い込み勝負で突き抜けた。
 「吉田さんの突っ張り先行は想定してなかったし、さすがだなって。九州勢も突っ張り切りましたからね。2コーナーで行けそうな感じはあったけど、番手の笠松(信幸)さんの目がすごくて行けなかった。脚に余裕はなくて、最後は気持ちで踏みました。自分だけになってしまったのは反省です」
 吉田の突っ張り先行に乗った笠松信幸が2着に。
 「(吉田は)すごいですね。もう1個のライン(九州勢)は出させるのかと思ったら、合わせてしまったんで。あんだけ頑張ってくれたので、何とか2着に入れました。でも吉田君を残したかった」

7R

選手の写真です。
志村太賀選手
 最終4コーナーで大量5名が落車するアクシデント。吉澤純平、松川高大のまくりを三谷将太が1センターでけん制すると、空いたインコースを最後方から突いた志村太賀(写真)が逃げる中井太祐をそのままバックからまくって快勝した。
 「9番手で離れちゃって、追いつけたと思うけど、さばかれてしまうと思ったから内を全部すくってやろうと。知らないうちに前になっていましたね。早めに内に入れば転ぶ可能性も少ないしね。歳や、中2日での疲れがある中でうまくリカバリーできた。離れた場合は内にいこうと思っていて狙っていたのが上手くいった」
 まくった吉澤が外に浮くと、バック過ぎから中バンクを踏んだ鈴木竜士が2着に食い込んだ。
 「三谷さんのあおりに松川さんのあおりもあって吉澤さんも行きづらい展開でした。無事にみんなでゴールできれば良かったんですけど。前が頑張ってくれて落車して、後ろの2人でワンツーは複雑。(吉澤が不発になってからは)前へ踏むしかないと、最短距離でゴールまでと。体調的には問題ない。落車の影響か若干切れがないけど、気持ちでカバーできる」

8R

選手の写真です。
松本貴治選手
 小原丈一郎、高久保雄介の順で切ったうえを松本貴治(写真)が打鐘の3コーナーで叩いて逃げる。ペース駆けに持ち込んだ松本がそのまま力強く押し切り、連勝を飾った。
 「前を取って引いて、自分のタイミングで行こうと。岡本(聡)さんが行ったところを行くイメージだったんですけど、行かなかったんで、そのまま行きました。出切ってからはペースだったんですが、最初にもう少し勢いをつけて行きたかったですね。最後は必死でした」
 小倉竜二はまくってきた松岡健介をブロックしてから追い込んだが、逆転はならなかった。
 「(松本は)バックで流していたんで、まくられそうな感じはあった。けん制して、内に来られることも想定してました。最後、抜けなかったのはダメですね。仕事して交わすのが理想。道中は楽だったけど、最後は重たかったというか、ペースにはまった感じ」

9R

選手の写真です。
村上博幸選手
 上原龍にフタをされて叩かれたことで7番手になってしまった稲毛健太だったが、お構いなしに打鐘から仕掛けていく。3番手の上原が第2先行になるほどのスピードで前団を叩き切ると、続いた村上博幸(写真)がゴール前で逆転した。
 「前受けからあとはタイミングでと。自分的には(稲毛を)全面信頼でした。肥後(尚己)さんが付いてこれていないのも確認した。すんなりの展開のときほど、セッティングや状態を確認できる。もう少し修正しないと。レース勘は戻ってきている。戦える手応えは感じていますね」
 村上に差されはしたものの、稲毛健太は豪快な仕掛けで別線を封じた。
 「引いても行くとこはいっぱいあると。引いてからはすかさず行こうと。出切るのは今日(2日目)の方が楽。踏み直しも効いている。日に日に良くなるタイプなので」

10R

選手の写真です。
小川賢人選手
 前受けの久島尚樹が中井俊亮を青板過ぎに突っ張ると、谷口遼平が叩きに出る。赤板過ぎに先頭に立った谷口の後位で久島が飛び付く。前団がもつれたところを中井が仕掛けて主導権を握り、離れた三谷竜生は懸命に追いかけて付け直すが、久島マークの小川賢人(写真)が最終2コーナーから自力に転じて前団を豪快に飲み込んだ。
 「(久島が)負けずに折り合ったところで勝負してくれました。あれで脚をためられました。もつれたし、(松岡)貴久さんに3番手を固めてもらっているので、前に踏ませてもらいました。踏み出しの切れが良かったので、乗り越えられる感じはありました。(記念で)初めての準決なので、雰囲気を味わいたいです」
 中井俊亮が後続のもつれもあって2着に粘り込んだ。
 「残り2周半で1回先頭に立って、あとは相手の動きを見てと思っていたけど、、思いのほか久島さんがやる気でしたね。谷口君が出切って緩んだので、そこを踏めばラインで決まるかなって。自分のやることはやれました。初日に比べて踏んでる感触自体は良かったと思います」

11R

選手の写真です。
元砂勇雪選手
 後ろ攻め城戸俊潔が早めの押さえて先行態勢に入る。前受けから8番手まで下げた蕗澤鴻太郎が赤板の2コーナーから巻き返すが、城戸が突っ張り切る。最終ホーム、3番手のから踏み上げた不破将登は山形一気のブロックを受けて2コーナーで落車。これを避けた元砂勇雪(写真)が後方から大外をまくって激戦を制した。
 「初手で3番手を取れて後ろを見たら(後ろ攻めが)中四国勢で不破さんが叩いたところを先行と思ったら、不破さんが先に動いて蕗澤君が下げていった。そこでいってもがきき合ってもと思って待ちました。蕗澤君が合わされたと思ったところで伊代野(貴照)さんが内にいってタイミングがズレた。落車を避ける時間もあったけど、もう一回踏めているし、踏み出しはいいと思う。筋肉痛は初日よりマシだけど、まだ残っている」
 佐藤慎太郎は目標の蕗澤が不発の苦しい展開になったが、中コースを踏み上げて2着に入った。
 「難しかったですね。狭かったし脚をためる余裕もなくて。無理矢理踏んだ感じ。最後は踏み負けたが、2着までいけているからまあまあ。ガムシャラに踏んだ感じです」

12R

選手の写真です。
山田久徳選手
 後ろ攻めから上昇してきた竹内翼を前受けの大石剣士が青板バック過ぎから突っ張って先行策を取る。竹内が7番手に戻り、一列棒状の態勢で赤板、打鐘、最終ホームを通過。絶好の3番手をキープしていた山田久徳(写真)が2コーナーから好回転でまくって圧勝した。
 「中団、中団を回ろうと思っていました。(大石は)青板過ぎにもう突っ張る気配があったんで、口だけは空かないようにと。ホームでも仕掛けられたんですけど、2コーナーからまくったほうが安全かなって。展開も良かったし、踏み出しも良かったです。初日は人の後ろで今日(2日目)は自力で1着が取れているんで、状態はいいと思います。この勢いのまま決勝までいきたいですね」
 最終3コーナーで鷲田幸司に内をすくわれた和田健太郎が直線で差し返して接戦の2着争いを制した。
 「大石は強かったです。流しながら、また2コーナーから踏み上がっていった。でも、あの距離でさすがにキツかったと思います。もうちょっと仕事ができれば良かったけど、ちょっと下手くそでした。鷲田君の動きをしっかり見極めないといけなかった。現場でもまれることで、ちょっとずつ感覚は取り戻しています」

10R

選手の写真です。
稲毛健太選手
選手の写真です。
村上博幸選手
 後ろ攻めの岡本聡が青板の3コーナーで先頭に立つ。前受けから5番手まで下げた稲毛健太(写真)は松川高大と併走になるが、内を抜けて打鐘から主導権を握る。番手の山田久徳は車間を大きく空けて別線の動きをけん制。軽快に駆けた稲毛がそのまま力強く押し切った。
 「作戦にはなかったんですが、残り2周過ぎて引いたら自分のタイミングで行けないと思って。内に行って勝負と思いました。踏まされる感じになったけど、ラスト1周からは落ち着いて踏めました。踏み直しは昨日(2日目)のほうが良かったかな。前々に行けているんでいいと思います」
 近畿ライン3番手の村上博幸(写真)が直線で中を伸びて2着に入った。
 「内を締めながら、稲毛と(山田)久徳を後ろから見てました。どうあれ近畿ワンツースリーで決まるのが理想なので。脚はたまっていたし、思ったよりも伸びました。今回は練習、調整がかみ合ってなくて、正直疲れはあるんですが、レース勘を含め上積みもあります」
 車間を大きく空けて稲毛をアシストした山田久徳は伸びを欠いて3着。
 「責任のある位置だったので、いろいろ考えすぎてしまった。あれだけいい展開になったし、車間をけっこう空けられて、余裕はありました。1着を取らないとダメな展開だったし、そこは反省しています」

11R

選手の写真です。
宿口陽一選手
選手の写真です。
中井俊亮選手
 谷口遼平が赤板で飛び出して先行策を取る。宿口陽一(写真)がすんなり中団に収まり、前受けから下げた中井俊亮が6番手の態勢で打鐘を通過。4コーナーから中井が反撃に出るが、これに合わせて宿口もまくり上げる。笠松信幸のけん制を最終3コーナーで乗り越えた宿口が先頭でゴールを駆け抜けた。
 「中団か後ろから攻めようと思っていた。いい形になりました。谷口君がいいところで来てくれて脚を使わずにすんなり中団を取れたのが大きいですね。いい感じにニュートラルに入っていた。無理矢理いってまくり切れているので良かったです。脚の感じはいいです」
 好マークから迫った佐藤慎太郎は宿口を交わせず2着。
 「(宿口は)完璧でしたね。突っ張られるのが一番嫌だったけど、いいタイミングで押さえにいってくれた。(宿口が)バックでブロックを交して回していたので、これは抜けないパターンのやつだと。最後は抜きにいったけど、届かなかった。気持ちは維持できているし、決勝もさらに気持ちを入れて走れれば」
 外を諦めずに踏み続けた中井俊亮(写真)が3着。16年9月岐阜以来、5年ぶり2度目の記念優出を地元で決めた。
 「初手で前は嫌だったけど、けん制が入ったので、しょうがなく出ました。あとは出たとこ勝負で。ジャンで行こうと思ったんですが、谷口君がいいピッチで駆けていた。ホーム手前ではもう行かないと届かないと思って行ったけど、宿口さんに見られていたので苦しかったです。決勝に乗れたのは良かった。最終日も気を引き締めて走ります」

12R

選手の写真です。
武藤龍生選手
選手の写真です。
中井太祐選手
 後ろ攻めから切った元砂勇雪を赤板前に大石剣士が押さえて先行策を取る。前受けから7番手まで下げた松本貴治は打鐘前から強引に巻き返すが、元砂も最終ホームから合わせて踏み上げる。これを張った和田に、元砂、小倉竜二が接触して3名が落車のアクシデント。バック過ぎに松本が大石をねじ伏せるが、スイッチした武藤龍生(写真)がゴール寸前で逆転した。
 「(大石が)すごくいい先行をしてくれました。ホームで松本君が来て、元砂君と踏み合う感じになって危ない予感がしたので、構えていました。落車を避けられて運が良かったです。松本君が行ってしまったので、中井(太祐)君を張りながら踏みました。苦しい中でも差し切れているので、状態はいいと思います」
 ロングまくりの松本貴治は2着。1月の地元記念に続き、記念連覇に王手をかけた。
 「前受けになったので、引いてタイミングだけ逃さないようにと思ってました。あとは力勝負しようと。上手く下りを使って行けたけど、前もかかっていたので、出はそんなに良くなかったですね。落車もありましたけど、出切れたのは良かったです。踏み続けた感じも悪くなかったです」
 中井太祐(写真)が3着に入り、兄弟そろっての地元記念優出を果たした。
 「(元砂は)無理やり行ってくれた感じでした。後ろで気持ちが伝わってきたし、うれしかったです。落車があって、そこから冷静な判断ができなかったんですが、決勝に乗れたのはうれしいです。実力ではなく、気持ちでここまで来た感じですね。弟(俊亮)が選手になった時から記念の決勝で兄弟2人で一緒に走るのが夢でした。いい舞台なので楽しみたいです」