中団の菅田壱道が先に切ったところを打鐘前から横山尚則が叩いて主導権。すかさず巻き返しに行った浅井康太は成田健児と接触して出足が鈍りヒヤリとさせられたが、上手く中団を確保すると2コーナーまくり。続いた吉田敏洋(写真)が直線で浅井をとらえた。
「浅井が誰かと接触して、それですげえ減速したから内に差し込んで対処できなくて天を仰ぐ用意をしてた。(浅井が中団に入った)そのあとも『壱道、俺だよ』って心のなかでつぶやいてた。壱道も気をつかってくれたね、推測だけど。(高橋)和也が先に乗ってたんで一気に緊張しました」
打鐘過ぎの接触でプランが狂った浅井康太(写真)だったが、冷静な判断で中団に追い上げると吉田とワンツーを決めた。
「車体故障したかなと思った。でも、もう1回踏み直して追い上げて。判断自体はいいのかなと思います。吉田さんとも息ピッタリでしたね。打鐘から脚を使いながらゴールまで踏み切れてるかな。まだまだもっととは思うけど。『決勝は吉田さんに抜かれないように(笑)』と書いといてください」
2センターから内に切り込んだ和田健太郎は3位入線も内側追い抜きで失格。和田後位から直線で中バンクを伸びた成田健児が繰り上がりで決勝進出を決めた。
「後方になったけど和田君の調子がいいし、踏んでくれればチャンスはあるかなと。前はみんな脚を使って、僕は無風のとこを回れたので伸びた感じ。僕だけ脚を使ってなかったからね」
<最終日・9R S級ブロックセブン>
最終日9RにはS級ブロックセブンが行われる。実力拮抗してどのラインにもチャンスがありそうなメンバー。鈴木庸之は気温の上昇にともない夏用のギアに戻して1着を狙う。
「7車だし、タテ勝負がいいかなと思う。3日目の決まり手を見て(組み立ては)考えます。調子は普通。変わんない感じですね。気温も上がったんで夏用のギアに戻したりとか考えたい。ギア倍数は変わらないけど、前のギアを夏場は47枚とかにしてるんで、それでいければ」
今年初戦の2月川崎、続く佐世保と振るわない小嶋敬二だが、ここまでは中9日空いた。上積みができているかが注目される。
「1月休んで2月から走ったけど、こんなに走れないんだと思った。川崎のあとは雪がひどかったけど、最近はしっかり乗れてる。どこまで戻ってるかは分からないけどね。伊原(弘幸)君と雪かきラインで頑張ります」
点数最上位の三宅伸は前回の2月伊東から中18日と十分な時間が空いた。
「追加ぐらい欲しかったけどね。することもないから、しっかり練習はやれました。状態もいいです。12月、1月と落車が続いたけど、怪我がなくてよかった。(自力で動いていた)若い頃だったら7車立てはごっつあんだったけどね。津村君の番手で頑張ります」
相手は強力だが津村洸次郎にとっては駆けやすいメンバー構成だ。
「前回(2月奈良記念)は悪くなかった。でも、初めてのブロックセブン。久しぶりの7車だし、積極的に行けたら。僕が一番最近まで7車を走ってたとは言っても、だいぶ経っているので。隙とか甘いところを見せたらすぐ行かれるし、ツボどころを踏んで頑張りたいと思います」
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