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松山競輪

MATSUYAMA KEIRIN

75#

検車場レポート

  • 6/9 Wed.  (前検日)
  • 6/10 Thu.  (1日目)
  • 6/11 Fri.  (2日目)
  • 6/12 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
鈴木美教選手
 鈴木美教(写真)は5月の川崎、静岡で2場所連続の完全優勝。6月前橋は決勝で4着に敗れたが、状態面に不安はない。
 「(成績は)安定してきたかなって思います。何でもやるのが自分の持ち味ですが、最近は長い距離もしっかり踏めるようになっています。まだまだトップスピードも足りないので、強化したいですね。(中2日の追加参戦で)練習とケアをやってきました。4日制シリーズが初めてで、どうなるか分からないですが、しっかり頑張ります」
 佐伯智恵は昨年4月に愛媛に移籍して1年以上が経過。地元戦で気持ちは入っている。
 「だいぶ環境に慣れて、いい練習ができていると思います。マークが多いんですが、一般戦くらいは自力で勝てるようにしたいですね。4日制は1日長いので、疲れを残さないようにしたいです。車券に貢献できるように頑張ります」

2R

 山原さくらは6月広島で完全優勝。試行錯誤しながら進化を続けている。
 「松山に向けて、フレームとかセッティングをいろいろ試していました。最近は思ったレースができずに悩んでいるところもあるんですが、諦めずに向き合って、しっかり練習しています。(初日は)強い選手が多いので、後方にならないように位置も考えながらですね。4日間は初めてなので、未知との遭遇ですね。4日間、しっかり走り切れるようにしたいです」
 柳原真緒は1カ月ぶりの実戦復帰となった前回の松戸で準Vと好走した。
 「優勝はできなかったんですが、自分から動くことはできているので、いいと思います。距離は考えずに、行けるところから動くことを意識しています。初戦は山原さんがいるんですが、仕掛けなきゃいけないところでしっかり仕掛けたいと思います。今回は4日間ですけど、1日1日しっかり出し切って優勝を目指したいと思います」

3R

選手の写真です。
佐藤水菜選手
 佐藤水菜(写真)は5月に香港で行われた2021UCIネーションズカップのケイリン、スプリントでともにメダル獲得を逃した。
 「最低目標をクリアできずに悔しい思いをしたので、今後の練習に一層、力が入ります。(ナショナルチームでの練習は)結果として(5月京王閣の)ガールズコレクションも自力を出して勝てたし、競走得点もいま一番高い状態。ガールズケイリンのレースにも生きています。初めての4日制なんですが、競技の方で1日のハードスケジュールを大会で経験しているので、それを生かしたいですね。1カ月ぶりのガールズケイリンのレースなので楽しみです」
 田口梓乃は4月小倉から5場所連続優出。成績の安定感が増している。
 「最近は展開に恵まれているのが大きいですね。(前回広島から中4日で)疲れがたまっていたので、ケアして練習もそれなりにやってきました。調子はいつも通り良くも悪くもない感じです」

4R

 雨谷一樹は5月京王閣ダービーの落車から今ひとつ流れに乗れていないが、強気に攻めている。
 「脚自体は悪くないです。最近は後方にならないように、脚を使ってでも前々に踏んで、いい着を取ろうと思っています。何でもできるようにして、総合力で戦っていきたいですね。(初日は)先行タイプが多いので、考えて踏み遅れないようにします」
 林慶次郎は徹底先行のスタイルで着実にパワーアップしている。
 「流れの中で先行できた時はいい着に残れています。7車よりは人数が多いほうが好き。松山はあんまりいい思い出がないんですが、しっかり自分のレースをしたいですね。勝ち上がれるように頑張ります」

5R

 吉田智哉は2カ月ぶりの復帰戦を地元GIIIで迎える。
 「2カ月前の練習中の事故で左鎖骨を骨折しました。手術して、本格的に練習を再開したのは2、3週間前ですね。ここに向けて、やれることはやってきました。復帰戦なんで前々に攻めていきたいと思います。4日間、しっかり頑張ります」
 植原琢也は5月前橋記念で途中欠場。今シリーズの初日は師匠の相川永伍の前で力を出し切る。
 「点数もないし、これが今の自分の実力ですね。ずっと調子が戻らない感じですが、しっかりレースを作っていけるようにしたいです。松山は初めてで相川さんとの師弟連係も初なので、頑張りたいですね。自分のレースをして決めたいです」

6R

 川口聖二は近況、パッとしないが、久しぶりのGIII参戦にモチベーションは高い。
 「前回の全プロ記念は初日は単騎でダメで、2日目はただ先行しただけっていう感じになってしまいました。練習ではいいタイムが出ているので、仕上がってきていると思います。松山はFIでも優勝しているし、悪いイメージはないです。(初日は)ラインでワンツースリーを決められるように頑張ります」
 三好陽一は地元GIII初参戦。初日は後輩の外田心斗を目標にできる。
 「地元GIIIは初めてなので、緊張すると思います。前回広島は準決に乗れたし、ここに向けて上手く調整できたと思います。外田とはバンクで会ったら一緒に練習している。練習では付いていけないことが多いけど、離れないように頑張ります」

7R

選手の写真です。
竹内翼選手
 竹内翼(写真)は相変わらず成績の波が激しいが、はまった時の爆発力は目を見張るものがある。
 「前回の防府はつまずいてしまったんですが、練習はしっかりやっています。前回の分まで頑張りたいですね。9車のほうが楽しいし、走り応えがある。今回は町田(太我)君が決勝に勝ち上がりそうだし、自分も勝ち上がって連係したいですね。いつも一緒に練習して、強いのは肌で感じているし、自分の脚力も向上しています。とりあえず予選はしっかり突破したいです」
 西岡拓朗は4月当地FIで落車失格。今シリーズは1カ月半ぶりの復帰戦だ。
 「落車で腰椎を痛めたんですが、直前の練習の感じは悪くなかったので大丈夫だと思います。竹内君はいつも頑張ってくれるし、信頼して付いていきます」

8R

選手の写真です。
菊池岳仁選手
 菊池岳仁(写真)はFIシリーズでコンスタントにV争いを演じている。初登場の松山バンクでファンにアピールする。
 「A級よりもS級のほうがテンポが早いので、難しいところがありますね。まだ、あんまり上手く走れてないです。前回の函館は変なレースをしちゃって、最後まで踏めてなかったので、しっかり修正して力を出し切るレースをしたいと思います。松山は初めて走るバンクなので、指定練習で感触を確かめたいですね。決勝に勝ち上がれるように頑張ります」
 地元コンビは師弟連係。小川祐司が弟子の吉武信太朗の番手を回る。
 「ここに向けて特別なことはしてないけど、仕上がりはいいと思います。吉武君との連係は3回目。過去2回は自分が迷惑をかけてしまっている。好きに走ってもらって決めたいですね」

9R

選手の写真です。
門田凌選手
 門田凌(写真)は1月の当地記念で2勝を挙げている。今大会はその時以上の成績を狙う。
 「体調不安で欠場したんですが、問題ないと思います。練習でメインフレームがダメになってしまったので今回は新車です。まずは力を出し切ることだけ考えて、勝ち上がりたいです」
 北村信明は勝ち星から遠ざかっているが、好目標得を得た初日はチャンスだ。
 「最近はちょっと体調が悪くて、前を抜けてないですね。(初日は)門田君の番手にいかせてもらいます。いつも頑張ってくれるので、信頼して付いていきます」

10R

 伊藤颯馬は5月当地FIから3場所連続で優出中。初日は自慢のスピードでラインをけん引する。
 「しっかり成績はまとめられてますね。最近は意識はしてないんですが、意外とバックが取れて粘れています。先行もして、位置を取るレースもしていきたいと思っています。調子も上がってきています。今回は決勝に乗りたいですね」
 簗田一輝は5月青森FIで1年7カ月ぶりの優勝を飾った。
 「少しずつ良くなっています。中5日で練習はまずまずやってきました。前回(京王閣)よりはいいと思います。9車のほうがチャンスがあるので楽しみですね。気を抜かずに4日間、しっかり頑張ります」

11R

選手の写真です。
町田太我選手
 町田太我(写真)が一次予選のトリを務める。先行力には一段と磨きがかかっている。今大会は有力なV候補に挙げられる。
 「(デビューから1年が経過して)自分が思っているところで走れていると思います。最近は結果を求めて、小さなレースが多いので、しっかり早めに主導権を取って逃げ切るレースをしたいですね。今回はまた違うフレームを試してみたいと思います。練習ではスピードが出て、いいタイムも出ました。優勝を目指して頑張ります」
 濱田浩司は地元の気合で4日間シリーズを戦い抜く。
 「前回(岸和田)は初日がダメで、2日目、3日目はボチボチでした。ここに向けて、上手く調整はできたと思います。(町田に対しては)言うことはないですね。いつも通り走ってくれれば。地元なのでしっかり頑張ります」

12R

選手の写真です。
久米康平選手
 久米康平(写真)は5月京王閣ダービーの敗者戦で2連対。グレードレースで徐々に存在感を高めている。
 「小松島バンクが使えないので、街道で基礎を上げるような練習を計画的にやってきました。地元地区の記念なので、ここに向けて気持ちを入れて練習してきました。四国の一員として、盛り上げられるようにしたいと思います」
 近藤隆司(写真)はシリーズトップの競走得点を誇る。初日は自力で力を見せつける。
 「広島(全プロ記念)が終わって、背中に痛みが出たんですけど、ハードな追い込む練習はやれなかったんですが、直前にもがいた感じは悪くなかったです。GIIIの初日特選がひとつになって乗るのは初めて。いい結果を出せるように頑張ります」
 柿澤大貴はタテ脚好調。初日は池田勇人の前で前々に攻める。
 「調子自体はすごくいいですね。練習で強い仲間に引っ張ってもらっているおかげです。(初日は)関東の先行がいないので、自分で前々に行きます。細切れなので、後方に置かれないようにして、仕掛けるポイントで行ければ。自分らしい走りがしたいですね」

1R

選手の写真です。
鈴木美教選手
 高木佑真が打鐘の3コーナーで豊岡英子の内をすくって主導権を取る。これを追いかけた鈴木美教(写真)が絶好の2番手をキープ。車間を空けてから余裕を持って追い込んだ。
 「打鐘過ぎのところも見えていて、豊岡さんが内を空けたので1車でも前と思って行きました。暑くて集中力が良くなかったかなと。明日(2日目)からは暑さ対策しないと。踏み出しはいいほうだと思うし、まだまだ良くなると思う」
 高木、鈴木の2人に内をすくわれた豊岡英子は3番手を確保。鈴木に続いて2着に入った。
 「風が少しあったので、後ろからより前からと。インを空けてしまい、思っていた展開と違ったけど、鈴木さんが前に入ったのでラッキーでした。あとはそのまま流れていった。車の出も悪くない」

2R

選手の写真です。
山原さくら選手
 前受けから逃げる形になった柳原真緒に最終ホーム手前、4番手の位置から山原さくら(写真)が襲いかかる。懸命に抵抗する柳原をバック前にねじ伏せた山原がそのまま力強く押し切った。
 「永禮(美瑠)さんが押さえに来なかったので、自分の好きなタイミングで行かせてもらいました。ホームから行ったんですが、(柳原)真緒ちゃんが強いので、展開を見ながらでした。(前回からフレームを換えて)こっちのほうが良かったです。前検日は不安があったんですが、松山は好きなバンクで顔見せから軽かったので、どこからでも行ける感じはありました。真緒ちゃんに先着できているので悪くないです」
 まくられた柳原真緒は諦めずに踏み続けて3着。
 「(初手は)前からとは思ってなかったけど、誰も行かなかったし、どの位置からでも戦えるようにしたい気持ちもあるので。ずっと(山原)さくらさんの動きは見えていたんですが、2コーナー手前で躊躇して、思い切り駆けられなかったのが敗因ですね。駆け切らないと合わせられない。脚の状態はいいので、あとはレースだけですね」

3R

 打鐘の3コーナーで廣木まこが先頭に立つが、2番手外併走となった渡口まりあが最終ホーム前に叩いて逃げる。後方で戦況を見極めていた佐藤水菜が1コーナーから鮮やかにまくって完勝。圧倒的な人気に応えた。
 「作戦は何も考えていなくて、気が付いたら残り2周でした。なのでそこから気持ちを入れて渡口さんが前にいたので、渡口さんが仕掛けたらいこうと。踏み出しはいいかなと思ったが、道中流れていなかったので、修正したい。レースが久しぶりで周回も競技と比べてゆっくりで変に余裕を持ってしまった。いい意味で緊張感を持ってレースをすれば、もっといいレースができると思う」
 初手から佐藤の後ろにいた田口梓乃が佐藤を懸命に追いかけて2着。
 「スタートの理想は渡口さんか佐藤さんの後ろだった。アップから良くなかったけど、最近は初日は良くないので。日毎に良くなっていくと思う」

4R

選手の写真です。
雨谷一樹選手
 後ろ攻めから上昇しようとした城戸俊潔に合わせて中団から動いた林慶次郎が赤板過ぎから先行態勢を取る。打鐘前から反撃に出た城戸を林が合わせてハイピッチで駆ける。内をすくって最終ホームで3番手を確保した雨谷一樹(写真)がバックから好回転でまくって快勝した。
 「(別線の2人が)やり合ったところをまくるのが理想でした。ジャン過ぎにゴチャゴチャしたので、少しでもいい位置を取ろうと。バックで誰も来る気配はなかったので、まくり追い込みでもいいかと思ったんですが、初日なのでしっかり仕掛けて感触を確かめました。ここに向けてやってきたので、1着はうれしいです。反応も良くて体も動いてくれました」
 林慶次郎の先行を利した松尾信太郎が2着に。
 「後輩(林)の頑張りに助けられました。バックを踏んで車間を空けようと思った時に真後ろから(雨谷に)来られてしまった。後ろを見てなかったし、その辺が技量不足ですね。今回から新車でちょっと重く感じました。この展開だと感触はよく分からなかったです」

5R

 赤板で前団を切った吉田智哉を打鐘で伊藤信が叩く。その上を植原琢也-相川永伍の埼玉師弟コンビがカマして最終ホームから先制。3番手を確保した伊藤は2コーナーからすかさずまくると、バック過ぎに植原をとらえて勝利した。
 「5着まで(6着5名)勝ち上がりの権利があるので、こういうときに構えているようではダメだし、たまには良いレースをしようと。ホームで植原君が行ったときに失敗しなければ3人で勝ち上がれるだろうと。早めに仕掛けるか迷ったけど、詰まったので、行きました。判断が良かったと思う。余裕を持って走れた。フレームを戻したが、こっちのほうが良さそう。最近はここまで動けての1着がなかったので今回は良いと思う」
 切り替えを狙った相川にからまれながらも踏み勝った村田雅一が2着で近畿ワンツー。
 「機動型の3車はみんなカマシ、まくりがしたいタイプなので、僕たちも後ろよりかは前を取りたかった。結果的に中団で伊藤さんが前々に踏んで、良いタイミングで仕掛けてくれた。良い時の伊藤さんでしたね。自分はフワフワしていた。久し振りのナイターで力の入り方が良くなかった。一走してその辺は良くなると思う」

6R

選手の写真です。
福田知也選手
 小原唯志が打鐘過ぎに外田心斗を押さえて先行策に出る。4番手を確保した外田が最終2コーナーからまくり上げるが、これを止めた福田知也(写真)がきっちりチャンスをモノにした。
 「読み通りの展開でした。6番(外田心斗)を止めて、そこからもう一丁、何かできれば良かった。難しかったです。セッティングを前回のままやっているのが良かった。踏めていたと思います」
 後方6番手に置かれた人気の川口聖二は3着に入るのが精いっぱいだった。
 「後ろ2人に申しわけないです。小原(唯志)さんが意識して先行するとは思っていたんですけど、ダメでした。何かあんまり体が動かなかった。いつも初日は重いんですが、さらに重かった。ここに来る前にセッティングをいじって、しっくりこなかったので、元に戻します」

7R

 前受けの竹内翼を、赤板1コーナーで真船圭一郎が押さえ込むと、その上を叩いて松岡孝高が2コーナーから先行勝負に出る。中団に入った真船も後方となった竹内もなかなか反撃に出られず、最終2コーナーからの真船のまくりを2センターでのブロックで止めた坂本亮馬がゴール寸前できっちり抜け出して1着。
 「車番が悪かったけど松岡君がやるよって感じで基本は駆けると。(先行を)やるっていうからお願いしますと。あれだけ頑張ってくれて何もしないわけはいかないので、無茶しない程度に仕事した。頑張ってくれたから1着は取らないとと思った。展開が良かったのもあるけど、チャンスをモノにできているのは評価できる」
 竹内翼は厳しい態勢から直線大外を強襲して2着に届いた。
 「松岡さんを突っ張ろうと思っていたら中団から真船さんがきたのでやめちゃいました。松岡さんに良いペースで踏まれたので、行く気持ちが弱くなってしまった。不甲斐ないです。1着まで届くと思ったんですけどね。踏んだ感触は悪くないので、明日(二次予選)は強い気持ちを持って走りたい」

8R

選手の写真です。
吉武信太朗選手
 後ろ攻めの菊地岳仁が赤板の2コーナーで吉武信太朗(写真)を叩いて逃げる。この3番手を確保して脚をためた吉武が4コーナー勝負で突き抜けた。
 「あの並びになって、菊地君に合わせて踏んで、後手だけは踏まないようにと思ってました。6番(坂口卓士)の人が追い上げてきても、そこで勝負しようと。脚をためられて、アタマまで行けているので、脚の感じはいいです。師匠(小川祐司)と決められれば良かったんですが…」
 菊地の先行に乗った上原龍は吉武の強襲に屈して2着。
 「(菊池が)あれだけ行ってくれたので、もうちょっと車間を空けたり、何かできれば良かったですね。でも、そこまで余裕がなかったです。最低限の仕事はできたかなと思います」

9R

 張野幸聖が赤板1センターで前団を切ると、中団が加賀山淳と門田凌でモツれる。しかし、加賀山は外併走の態勢から打鐘3コーナーで巻き返す。4コーナーでは加賀山の主導権に変わるが、今度は番手が小菅誠と張野で取り合いに。この前団の動きを見極めて門田は反撃を開始。脚を使っていた前団の選手には門田を止める余力はなく、最終2センターで加賀山をまくり切った門田が快勝した。
 「1番車をもらえたので、風も強いし前から組み立てようと。切って切っての所で流されるのはキツいから追い上げてでも中団と思ったら団子状態になっていたので、1回休んでからいこうと。出は良くなかったがどうにか出切って押し切れてよかった。バンクがめちゃくちゃ重たかった。聞いていたのと全然違った。体調は大丈夫だし、二次予選も1着を目指して頑張りたい」
 四国3人できれいに抜け出し、番手を回っていた北村信明がそのまま2着に続く。
 「後方にならないようにとは話していたが、まあしょうがない。ホームであおりとかもあって門田君が松村(友和)さんとハウスして危なくて落ち着いてと思った所でのぼりで仕掛けてキツかった。付いていけてよかったです。体を絞って切れを出そうと思ったら人が抜けんくなった。困ってます」

10R

選手の写真です。
小嶋敬二選手
 伊藤颯馬が赤板の2コーナーで大谷靖茂を叩いて逃げる。4番手を取った大谷は最終ホームから反撃に出るが、車は進まず不発。大谷マークから自力に転じた小嶋敬二(写真)が豪快な一撃を決めた。
 「キツかったです。大谷君の頑張りに応えられて良かった。津村(洸次郎)君と自分は番手でお互い余裕があったと思う。オーロラビジョンで見られないように行ければと。今年に入って初めて勝ち上がりで1着が取れました」
 後方からまくり追い込んだ簗田一輝は離れた2着まで。
 「思ったよりも(別線が)やり合ってくれなくて、中団に追い上げようかと思ったんですが、そんなペースじゃなかったです。あそこで踏んで2着まで行けてるので悪くない。最後までしっかり踏み切れました。前回よりもいいと思います」

11R

 後ろ攻めから上昇した谷口友真が赤板の1コーナーで前受けの町田太我を押さえて先頭に立つ。4番手に収まった町田は打鐘前から一気に巻き返して主導権を取る。ライン3車で出切って後続は一本棒。町田がそのまま力強く押し切り、初日唯一の逃げ切りを決めた。
 「突っ張る作戦でした。突っ張ると決めていて、突っ張れなかったから緩んだ所でいかないと後ろに迷惑がかかると思ってすぐにいかせてもらった。突っ張れていないが、脚を使ってすぐに巻き返せたから良いと思う。練習の成果を出せている。フレームはボチボチ良いですね」
 濱田浩司が懸命に続いて2着。中四国ワンツーを決めた。
 「車番が1番と3番だったので、前取ってから全突っ張りが作戦でした。赤板前で車間を切って踏み合いになると思ったら出られて金子(幸央)君のことを確認していた所でカマシにいったから油断していました。後は必死で追いかけて付いていくことだけに専念した。練習では出ないぐらいの力を出した。ダッシュは強い。突っ張りであれだけ踏めるならカマシなら離れていたかも。本人も突っ張りを試したいと言っていたから凄い気持ちが強いなと感じた」

12R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
 後ろ攻めの柿澤大貴から近藤隆司、坂本貴史の順で出たところを久米康平が一気に踏み上げて最終ホームから主導権を握る。中四国コンビを追いかける形からまくった柿澤大貴(写真)が鮮やかに前団を飲み込んだ。
 「前を取ると後方になりそうなので、後ろから組み立てようと。あとは自分からレースを動かして、久米君のカマシも想定内でした。行けるところまで行って、ダメなら内をキメるしかないと思ってました。けっこう行けましたね。1着なんで、すごいいいと思います」
 逃げた久米康平は2着。まずまずのスタートを切った。
 「みんな動く人なんで、どこにいてもチャンスはあると思ってました。仕掛けるところで躊躇なく行こうと。出切るまでの感じは良かったんですが、後ろがもつれてペースに入れたら、スピードの違う(柿澤の)まくりが飛んで来ましたね。アップ中はどうかなって思っていたけど、レースをしてみて思ったよりも感じは良かったです」
 前々に攻めた坂本貴史マークから齋藤登志信が3着に突っ込んだ。
 「坂本君の気持ちは伝わってきました。ああいうレースをしてくれたんで、僕にもチャンスが生まれました。できればもうひとつ上の着を取りたかったですね」

1R

 柳原真緒が打鐘の3コーナーから踏み上げて主導権を取る。前受けから飛び付いて3番手を確保した鈴木美教はジワジワと車間を詰めると、ゴール前で粘る柳原を逆転した。
 「スタートは柳原さんより後ろから組み立てたかったけど、けん制みたいになったので自分が前を取った。布居(光)さんが上昇してきたのがわかって、その後ろから柳原さんが来るだろうと思い、しっかりと踏んで3番手と。追いついて2コーナーで余裕があってそこで迷わずにいけたら良かったけど、見てしまった。車間が空いたけど、飛び付けたので脚の感じも悪くない。初日と違い暑くなかったので楽でした」
 快調なペースで駆けた柳原真緒が2着に粘った。
 「鈴木さんより後ろを取りたいと思っていた。スタートで鈴木さんが自分より後ろを狙ってそうだったので、(出るのを)待っていた。スタートは後ろ取れて良い位置を取れた。もうちょっと遅く出切りたかったが、出切ったのが早く、流し過ぎたのが反省。その分、末に影響があった。いつもなら4コーナーから踏み直せるができなかった。2コーナーから踏み切って4コーナーから踏み直しができなかったので修正する」

2R

選手の写真です。
山原さくら選手
 赤板で2番手の位置に入った高木佑真が前の當銘沙恵美との車間を空けて、後続の動きをけん制する。廣木まこの反撃に合わせて車間を詰めた高木がそのまままくって出るが、その上を山原さくら(写真)が襲いかかる。高木との踏み合いを力でねじ伏せた山原が連勝を飾った。
 「組み立てはいつも通り。体の切れが悪くて、全然力が入らなかったです。昨日(初日)は良かったんですけどね。カマシに行きたかったんですけど、その余裕がなかったです。1歩目から力が入ってなかった。気持ちも脚も大丈夫なんですが、体のバランスが合ってない感じがします」
 2着の高木佑真は山原との力差を痛感した。
 「2番手に入って山原さんに合わせて踏んで力勝負しようと。展開が向いて、2着に残れました。昨日(初日)の反省を生かして、上手く展開がはまりました。それでも山原さんに勝てなかったので、力不足を感じました。体の感じは悪くなくて、思ったように走れています」

3R

選手の写真です。
佐藤水菜選手
 伊藤のぞみが打鐘の2センターで飛び出す。3番手となった佐藤水菜(写真)は最終ホーム前からスパート。2コーナーであっさり先頭に立つと、そのまま後続の追撃を寄せ付けずに完勝した。
 「スタートを取ってのレースはいつもと違う展開なので、どう動くか勉強になるなと思って取った。前を取って勝てる戦法が見つかった。本当は1周半から突っ張るつもりだったけど、出させて後ろのことも考えながら走った。ペース配分を考えながら走ったが、後半のタイムが少し良くなかった。そこは脚が足りないからだと思う」
 初手から終始、佐藤の後ろにいた豊岡英子が2着に流れ込んだ。
 「スタートを取ろうと思ったら佐藤さんがきたので、ラッキーでした。1センター過ぎで3車併走になったのでめっちゃ頑張った。死に物狂いで追走した。バンクも思ったより風もなくて軽い感じでした。ちょっとした動きにも遅れずに対応できている」

7R

選手の写真です。
門田凌選手
 後ろ攻めから切った松岡孝高を門田凌(写真)が打鐘前に叩いて出るが、前受けから後方まで下げた雨谷一樹がすかさず巻き返して主導権を取る。門田は中団で態勢を立て直すと、4コーナー勝負で突き抜けた。
 「前受けのつもりだったけど、雨谷さんがやる気で取れず中団からでした。九州勢がどれだけやる気かわからず、切れるなら切ろうと。切って雨谷さんがすぐ来てくれたけど、雨谷さんも脚を残す感じで駆けたので仕掛けるポイントが難しくて。仕掛けても齋藤(登志信)さんの位置で止まるんじゃないのかとかマイナスなイメージが湧いてしまった。自力でやっている以上、もう少しやれることがあったはず。地元だから許されているだけですからね。体の感じはいいですね」
 雨谷の先行に乗った齋藤登志信が2着に入った。
 「雨谷君が頑張ってくれた。あのレースをしてくれたから2着を取れた。1着取りたかったけど。後ろからの仕掛けに反応してけん制してから追い込んだけど、伸びはもう少しほしい。その辺はセッティングとか体よりも気持ちかな」

8R

 後ろ攻めから上昇した吉武信太朗が中団の坂本貴史の外で止まってフタをすると、これを確認した前受けの谷口友真がペースを上げる。中団争いを誘って谷口が軽快に風を切る。中団争いに勝った坂本が最終バック前からまくり上げるが、これを止めた村田雅一(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
 「展開は予想外でしたね。(谷口は)ジャンからいいペースで来ても出させない感じでした。(坂本は)止まるかなと。この展開だから、しっかり1着を取らせてもらいました。昨日(初日)はフワフワしていたけど、マッサージをしたら、見違えるくらい感じは良くなりました」
 中近ライン3番手の富永益生が村田に続いて2着に。
 「谷口君が思い切って駆けてくれました。強い選手で中団併走になったし、まくりに来ても村田君ならさばいてくれるかなと。何とか3着までにと思っていたけど、2着までいけて良かったです。久しぶりにGIIIの準決勝に乗れました」

9R

 打鐘で小嶋敬二を押さえた竹内翼を菊池岳仁がすかさず叩いて逃げる。長野コンビを追いかけた津村洸次郎が3番手を確保。番手絶好となった柿澤大貴が車間を空けて後続をけん制してから追い込んだ。
 「菊池君様様ですね。完璧なタイミングで行ってくれた。ホーム過ぎの1コーナーの自転車の寝方でこれは誰も来れないだろうなと。津村君はまくりがすごいのは知っていたし、真後ろに入ったのがわかったので、そこだけ気を付けていた。2車でのブロックとかもやっと分かってきたのできたら対処しようと。連勝なので感触はすごくいいですね。明日(3日目)が勝負ですね」
 3番手をキープした津村洸次郎は直線勝負で2着に食い込んだ。
 「積極的な菊池君と竹内君がいたので2人の出方次第だと。車番も良くなかったので前か後ろか悩んだけど、前からスタートした。レースは考えていた通りになった。菊池君の脚なら出切れると思ったからそこでスイッチできるかどうかでした。初日にすごいまくりを打っていた柿澤さんが番手だったし、菊池君もタレてこなかったから全然、進まなくて。ただ2着まで伸びたので感触は良かった。位置取りだったり、まくりを身に付けようと思っていて、今日(2日目)は位置取りのレースができてイメージ通りに動けている」

10R

選手の写真です。
金子幸央選手
 金子幸央(写真)、吉田智哉の順で切ったうえを林慶次郎が打鐘で叩いて先行策に出る。前受けから8番手まで下げた近藤隆司が最終ホーム前から反撃に出るが、車は進まず6番手の相川永伍のところに降りようとする。ハイピッチで飛ばす林に対し、5番手を確保していた金子が最終2コーナーからまくり一閃。金星をゲットした。
 「2コーナーで行こうと思っていたし、タイミングはバッチリでした。昨日(初日)まくって出は良かったので、自分を信じて踏みました。思い通りに進んでくれました。GIIIの準決勝は本当に久しぶり。長い低迷期でした。せっかく準決に乗れたので、しっかり頑張ります」
 金子のまくりに俊敏にスイッチした近藤隆司がそのまま2着に流れ込んだ。
 「前受けから(別線を)すんなり出させると、こうなりますよね。危ないレースでした。ホームで思い切って行ったんですが、2車くらいしか出なかったです。(金子の)番手にはまれて、自分で行こうと思った時に行ってくれました。タイヤの音が変わるくらいのいい加速でした。ラッキーな2着でした」

11R

選手の写真です。
久米康平選手
 打鐘で飛び出した伊藤信が3番手外併走の態勢から叩こうとした簗田一輝を突っ張り、両者で踏み合いになる。これで流れが向いた久米康平(写真)が前団の混戦をまくって最終バックで先頭に立つ。そのままマークの濱田浩司を振り切って快勝した。
 「スタートは前から2つ目が理想でした。それならペースが上がる前に出られるし、ラインで4着までに入れるイメージがあった。だけど誰も出なかったので前からになった。切るのが遅くなってしまい、仕掛けも遅くなった。初日はアップ中から違和感があったけど、今日(2日目)はそんなことなく違和感はなくなった。距離が短かったのもあると思うけど、感じは良かった」
 地元の濱田浩司がしっかり続いて2着に入った。
 「全部(久米に)お任せでした。ダッシュがいいからそこだけ集中していた。気を遣って走ってくれた。ホームは外併走だったけど、楽な感じはあった。どこで仕掛けるのかなって感じでしたね。出切ってからは抜く脚がないので、キープしていました」

12R

選手の写真です。
町田太我選手
 スタートけん制が入り、近藤龍徳が誘導員を追いかけて中部勢が前受けに。後ろ攻めの加賀山淳が上昇すると、中団でフタをされることを嫌った町田太我(写真)は後方まで下げる。加賀山が打鐘から一気に仕掛けるが、前受けの川口聖二がこれを突っ張る。前団がもつれたところを町田がスパート。川口の抵抗をあっさりねじ伏せた町田がシリーズ連勝を飾った。
 「前は絶対に取りたくなかった。新人の僕が(誘導員を)追いかけないといけないのに申しわけない。正直、追いかけて赤板ではいっぱいでした。踏み込んでからの感触はいいかなと思います。決勝は外したくないので、しっかり頑張ります」
 町田の仕掛けにピタリと続いた三宅達也が2着をキープした。
 「町田君がよく行ってくれました。ありがたいですね。踏み出しでびびっときたし、4コーナーからの踏み返しもすごかった。本当に強かったです。前を抜けず後ろから抜かれるのが怖かった。しっかり付いていけたので悪くないです」

2R

選手の写真です。
鈴木美教選手
 前受けの永禮美瑠がそのまま逃げる流れに。6番手の山原さくらは打鐘過ぎからロングスパート。懸命に抵抗する永禮を最終バック前にねじ伏せて先頭に立つが、この後位に俊敏にスイッチしていた鈴木美教(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
 「準決勝を走るのは初めてなので、緊張しました。(山原)さくらさんに合わせて踏みながら落ち着いて走れたと思います。一走、二走よりも今日(3日目)が一番、動けました。流れはとてもいいので、その流れを殺さないようにしたいですね」
 永禮の後ろから鈴木に続く形で追い込んだ佐伯智恵が2着。地元でうれしい決勝進出を果たした。
 「周りを見て、上手く走れたと思います。脚はためられました。(最後は)間を入っていく感じになりました。地元で決勝に乗りたかったので良かったです。ホッとしています」
 ロングまくりの山原さくらは3着。人気に応えられなかったが、長い距離を踏み切った。
 「昨日(2日目)は(高木)佑真ちゃんに突っ張られる感じだったので、同じレースはしたくなかった。昨日のことを考えると、前々に仕掛けて、どこまで残れるか。600メートルもがいた気分。(鈴木)美教が後ろに入ったので、バックから行かれたらどうしようって思ってました。脚は残ってなかったですね。昨日よりも感じはマシでした」

3R

選手の写真です。
佐藤水菜選手
 最終ホーム、3番手の位置からスパートした柳原真緒にすかさず佐藤水菜(写真)が襲いかかる。柳原をあっさり抜き去った佐藤がそのまま力強く押し切り、連勝を7に伸ばした。
 「スタートはどこでも良かった。どこからでも仕掛ける準備はしていた。前に柳原さんがいたので、いつもで柳原さんの仕掛けに乗って行こうと思っていたし、それが遅ければ自分でと考えていた。踏み出しからシッティングで行く課題を持っていたのでもがき合いになったときはドキドキしたが、自分を信じて最後までシッティングで行きました。2日目よりも感触は良かったです」
 まくられた柳原真緒だが、バックから佐藤を追いかける形で2着に。
 「トップスピードまで上げ切る前に佐藤さんに来られましたね。あのタイミングで来られて負けた感じがした。行かれてからはもう少し余裕があれば詰めようと思ったけど、フォームがぐちゃぐちゃになってしまって…。修正しないとダメですね。佐藤さんとは気持ちに余裕があるかないかの差が出た。佐藤さんが強かったですね。決勝は躊躇せずに仕掛けたい」

10R

選手の写真です。
金子幸央選手
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久米康平選手
 後ろ攻めから赤板過ぎに切った金子幸央(写真)を門田凌が2コーナーで押さえて逃げる。前受けから7番手まで下げた津村洸次郎は打鐘の3コーナーから反撃に出るが、久米康平のけん制を受けて失速。4番手を確保していた金子が最終バックから好回転でまくって金星を挙げた。
 「門田君が先行すると思っていたので、位置取って行けるところからと考えていました。後ろの2人に迷惑をかけてしまったのは反省ですね。でも今回は初日以外は思った通りに落ち着いて走れています。2コーナーで津村君にアクシデントがあって、あとは自分の出番かなと。状態は非常にいいと思います」
 門田の先行に乗った久米康平(写真)は2着。初日からオール連対で決勝まで勝ち上がった。
 「初手であの位置が取れたので、(門田が)先行しやすいかなって。その展開に持っていってくれました。金子君に4コーナーの下りで来られてしまいました。今回は自力の時はしっかり動けているし、いい感じで走れています。小松島記念の気持ちで走っているので、決勝に乗れて内心、ホッとしています」
 中四国ライン3番手回りの吉永好宏が久米に続いて3着に入った。
 「理想の展開になりました。内を締めて3番手の仕事はしっかりやろうと。脚の状態は悪くないので、チャンスはあるかなって思ってました」

11R

選手の写真です。
近藤龍徳選手
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菊池岳仁選手
 後ろ攻めの近藤隆司から竹内翼、川口聖二の順で切って出る。前受けから後方まで下げた菊池岳仁はすかさず反撃。打鐘の4コーナーで川口を叩いて主導権を取る。3番手を確保した川口が車間を詰める勢いで迫るが、そのスピードをもらった近藤龍徳(写真)が関東コンビの間を鮮やかに突き抜けた。
 「(川口)聖二に全て任せていた。聖二に当たらないようにこそっと入っていった。何とか間に合いましたね。リラックスして余裕を持って入っていけた。昨日(2日目)の繰り上がりでの準決勝進出はラッキーとしか言えなかった。状態はいいですね」
 菊池の先行をフルに利した相川永伍は2着で15年8月富山記念以来、約6年ぶりのGIII優出を決めた。
 「菊池に全部、任せていました。最後に(近藤龍に)中を割られたのは自分の技術不足ですね。昨日(2日目)、後ろに迷惑をかけてしまったので、いろいろ考えたりして、良くなりました」
 菊池岳仁(写真)は3日連続の先行策で3着。GIII初優出を果たした。
 「カマせるタイミングでカマすのが狙いだったので狙い通りでした。どこかで行けるところがあると思っていたので、そこで逃がさずに行けた。3着だったけど、最後まで踏めた。決勝まで勝ち上がれて嬉しいが、気を引き締めて優勝を目指したい。町田(太我)君は意識しているから負けないように」

12R

選手の写真です。
坂本貴史選手
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町田太我選手
 フタをされるのを嫌って7番手まで下げた町田太我が赤板の2コーナーからスパート。これに合わせて単騎の谷口友真も前受けから踏み上げる。町田が最終ホーム過ぎから先行策。俊敏にこの後位にスイッチした坂本貴史(写真)が鋭く追い込んだ。
 「町田君が強いし、伊藤(信)さんも今回はいいレースをしていた。自分が一番弱いので、しっかり出し切ろうと思ってました。町田君が外をジワジワと来ていたので、来たらどこからでも行こうと。すんなり(町田の後位に)はまれたけど、町田君もニュートラルに入れていたので、仕掛けたら合わせられるかと思ってゴール前勝負を選びました。脚の感じはいいですね。日に日に良くなっています」
 最終1コーナーで濱田浩司を弾いて坂本にしっかり続いた齋藤登志信が2着をキープした。
 「坂本(貴史)君に全て任せていました。決勝に行くという気持ちが伝わってきました。道中は厳しいかと思ったけど、諦めずに走った結果。日に日に良くはなっています」
 逃げた町田太我(写真)は3着での勝ち上がり。
 「予想外の並びで頭が真っ白になりました。ずっとフタされたまま出し切れずに終わることも多いので、引いて自分のタイミングで行きました。出切れたのは良かったんですが、体が重くて感じはいまいちでした。決勝に何とか乗れて良かったです」