KEIRIN EXPRESS

全国の競輪開催案内のポータルサイト

松山競輪

MATSUYAMA KEIRIN

75#

決勝戦レポート

町田太我(広島・117期)

町田太我がG3初制覇

 競輪界に新風を巻き起こしている117期の中で町田太我がG3優勝の一番乗り。初対戦となった同期のライバル菊池岳仁を相手に圧巻の逃走劇で完勝。「チョー気持ちいい。何も言えねぇ」と喜びを爆発させた。
 「菊池君の後ろから攻めたいと思ってました。菊池君が早めに動いてきたけど、早めに叩けば自分にもチャンスがあるなと。後ろの状況は分からず、自分のことで一杯一杯でした。出切ってからは自分のペース。誰か来たから踏んで合わせた感じで菊池君が来ているとは知らなかった」
 昨年7月の本デビューから1年。これまでG3優出は3度経験していたが、いずれも決勝は9着と惨敗していた。4度目の挑戦でリベンジに成功した。
 「勝つ自信はなくて、どうせまた9着だろうと思ってました。力を出し切ることを考えて、それが結果がつながりました。競輪祭(の出場権利獲得)は嬉しいですね。この後はサマーナイトがあるので、そこに向けて上げていきたい。勝ちにこだわるより、力を出し切ろうと思っています。サマーナイトの前に小松島記念が入っているので、そこでも頑張りたいですね」
 20歳の若武者は走るたびに強くなっている。G3ウィナーとなった町田が今年の後半戦はビッグ戦線で優勝争いに名乗りを上げる。

 菊池マークの金子幸央は最終3コーナーから外をまくり上げたが、2着に入るのが精いっぱいだった。
 「菊池君が瞬時に判断して、落ち着いて走ってくれました。僕はちょっと焦って、外を踏んじゃいましたね。普段、追い込みじゃないんで、外に行ってしまった。菊池君の内に行けば優勝だったと思う。悔しい気持ちはあるけど仕方ないです」

 3着の菊池岳仁は同期のライバル町田に完敗だった。
 「出てから合わせるつもりで踏んだけど、合わせ切れなかったです。(町田の)後ろが離れているのが分かったので、番手に入りました。詰まったので行ったけど、合わされました。あれで勝てないのは力不足。勝負に行って負けたので仕方ない。町田君がすごい強かったです。全てで町田君が上でした」

  • 優勝者の写真です
  • 優勝者の写真です
  • 優勝者の写真です

レース経過

 坂本貴史-齋藤登志信、久米康平-近藤龍徳、菊池岳仁-金子幸央-相川永伍、町田太我-吉永好宏での周回。
 青板2センターで早くも町田が動く。これに菊池も反応し、両ラインが中団外で併走してけん制状態に。赤板を過ぎると菊池が踏み込み、1センターで坂本を押さえて先頭に立つ。対する町田は8番手に戻るが、休むことなく2コーナーから猛然と反撃を開始。打鐘2センターでは菊池を叩いて町田があっさり先手を奪取。しかし、吉永は離れて関東勢が町田に続く形となって最終ホームへ。期待していた117期勢の叩き合いにはならず7番手に置かれた久米がまくりに行くと、1センターでは合せて中から坂本もまくるが、ともに前団には迫れず。町田との車間を詰めた菊池も2コーナーからまくりかけるも、町田に合わされて番手に戻る。このまま直線に入り、町田が押し切ってV。菊池は伸びを欠いて3着確保がやっとで、2着には金子が入った。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 3 町田 太我 広島 117期 S2 11.5 逃切り H B
2 6 金子 幸央 栃木 101期 S2 1B 11.3 まくり
3 1 菊池 岳仁 長野 117期 S2 1/8W 11.5
4 7 坂本 貴史 青森 94期 S1 1/8W 11.2
5 8 相川 永伍 埼玉 95期 S2 1/8W 11.2
6 5 斎藤 登志信 宮城 80期 S1 1/2W 11.1
7 2 久米 康平 徳島 100期 S1 3/4B 11.2
8 9 近藤 龍徳 愛知 101期 S1 1/2B 11.1
9 4 吉永 好宏 広島 80期 S2 D 12.5