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まつさか競輪

MATSUSAKA KEIRIN

47#

検車場レポート

  • 9/12 Thu.  (前検日)
  • 9/13 Fri.  (1日目)
  • 9/14 Sat.  (2日目)
  • 9/15 Sun.  (3日目)

1R

選手の写真です。
黒沢征治選手
 ビッグ初参戦の黒沢征治(写真)は、前回の弥彦FIで落車に見舞われ中3週間で復帰。頭部打撲など影響が心配されるが、状態はどうか。
 「(3週間のうち2週間を入院して)最初の1週間は安静にしていたけど、そのあとの1週間は動ける範囲で(体を)動かしていた。そこからは全然普通に乗っていた。できるかぎり100パーセントに近づけるようにはやってきた。先行で魅せるレースをしたい」
 坂本貴史は、前回の地元、青森記念を3363着から中3日で今シリーズを迎える。
 「(青森記念は)新山兄弟のワンツーだし、支部としては成功だった。でも、そこ(決勝)に自分がいなかったのが悔しい。そこからは(中3日で)気持ちを切らさないようにやってきた。トレーナーさんにも問題ないと言われたんで大丈夫ですよ」

2R

選手の写真です。
武田豊樹選手
 前回の青森記念を7677着と一息の結果だった武田豊樹(写真)だが、戦う姿勢は前向きだ。
 「(初日は関東ひとりで)自分で頑張ります。(前回の青森記念で自力で動いていたことが)ここでも役に立てばいいですね。(前回から中3日で)リフレッシュしてきたつもりです」
 渡部哲男は、5月のダービーでワンツーを決めた山田庸平とのタッグで一次予選突破を目論む。
 「前回(広島FIを616着)はなにか感触が悪かった。思い当たるところもあったんで、練習の方と体を修正しました。実戦で走ってみないとわからないけど、あと良くなってくれてると信じて(笑)」

3R

選手の写真です。
鈴木竜士選手
 中2週間以上空いたゆとりのローテーションの鈴木竜士(写真)は、前回の京王閣FIから上積みが望めそうだ。
 「ここ2、3場所は良くないですね。脚力的に足りない部分があった。それで(前々回の)オールスターも自信がなかった。(今回は)ちょっと練習する時間が取れた。(タイムとか)数字的なところも戻ってきた。前回にしても(ラインで)ワンツーが決められるところで、自分が3着だったりっていうのがあった。ただ、レース自体はそのイメージで仕掛けられればと思ってます」
 6月からのルール改正に戸惑ったところもあった竹内翼だが、ここにきてようやく対応できるようになってきた。
 「(6月からの新)ルールに適応できるようになってきた。しっかり自力を出せるようにっていうところに立ち返ってっていうところですね。ちょっと悪い時期もあったけど、良くはなっている」

4R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 練習中の落車のアクシデントで簗田一輝が、右足首を骨折。およそ2カ月の長期欠場を余儀なくされた。
 「1カ月くらい入院をしていました。練習は2週間くらいできたし、歩いたり、走ったりするよりも自転車に乗っている方が(足は)問題ない。筋力が落ちているけど、ペダリングは違和感がなかった」
 復帰場所の前々回のオールスターで優出を遂げた郡司浩平(写真)は、前回の地元、小田原で今年2度目の記念を制覇した。
 「(前回の小田原記念優勝は)最高の結果で終われた。(怪我から復帰した)オールスターの時から思っている以上に戦えているんで、小田原もそのままでした。あとは小田原が終わって少し疲れている部分もあったんで休みも取りました」

5R

選手の写真です。
木暮安由選手
 木暮安由(写真)は前回の青森記念準決で落車に見舞われ、最終日を待たずに欠場した。
 「(落車は)自分は平原(康多)さんに任せてたわけだし、仕方がないですよね。(状態的には)たぶん大丈夫だと思うし、自転車も前回の青森と同じのを持って来ました」
 前回の地元、福井FIで完全Vを飾った野原雅也は、1月の小倉FI以来の優勝で今シリーズに弾みをつけた。
 「(前々回の)オールスターくらいからだいぶ自転車が無理なく進むようになってきた。(状態は)悪くないし、上がってきていると思います」

6R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 松浦悠士(写真)は、前回の富山で6月の取手に次いで今年2度目の記念V。ビッグ初制覇の期待も膨らむ。
 「前回の優勝はうれしかったです。(獲得賞金でのグランプリ出場に賞金の)上積みはもうちょっと欲しい。ただ、しっかりレースもできているし、ヨコの動きよりもタテの方の意識がほとんどですね」
 南潤は、オールスターの落車で小田原記念を欠場。今シリーズは、20日以上空いた。
 「(落車の)怪我はほぼ治ったんで、状態的には大丈夫ですね。練習も1日休んだだけですぐに始められた。今回から新しい自転車ですけど、練習ではタイム的にも変わらなかったし、乗りにくいっていうのもなかった」

7R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
 全日本選抜、高松宮記念杯と今年2度のGI制覇の中川誠一郎(写真)は、余裕をもったローテーションで状態アップに努めてきた。
 「オールスターが調整失敗だったんで、もう1回やり直そうっていう感じでやってきた。1回、疲れが出たのか、熱が出て体調を崩した。でも、2日くらいで治ったし、そのあとは(練習を)コンスタントにやれている」
 一次予選は単騎になる吉澤純平だが、仕掛けをちゅうちょすることはなさそうだ。
 「このメンバーだとあんまり消極的だと後方になってしまう。前々にいないと厳しいメンバーですからね。自分がやることに変わりない。位置を取ってしっかり仕掛けるだけです」

8R

選手の写真です。
古性優作選手
 前回のオールスター最終日は、脇本雄太の番手から白星を挙げた古性優作(写真)。手応えをつかんで初日に臨む。
 「まずは脇本さんにしっかり付いていくことだったし、ひとつ、ひとつの段階として抜けたっていうことは(良かった)。もっと余裕をもって付いていって、援護ができたらっていうのがある。脇本さんにも安心感をもってもらえるように。そのあとは(日にちがあったんで)やりたい練習ができた。(初日は)ひとりでも気にならないし、しっかりと」
 太田竜馬は、前回の青森記念を3161着で2勝をマークした。
 「青森記念は結果はあれだけど、手応えがゼロじゃない。究極を求めたらまだダメだけど、全然戦えないっていうのではない。今回も上向きっていうことには変わりない」

9R

選手の写真です。
村上博幸選手
 中村浩士は前回の久留米FIで今年2度目の優勝。単騎の初日一次予選での立ち回りが注目される。
 「体調的には普通ですし、安定した状態が続いている。(支部長で)公務があったりしたけど、自分はそういうスケジュールをプラスにする術を考えるタイプですから。それにこういう経験は何十回もしているんで」
 前回のオールスター二次予選で落車を喫した村上博幸(写真)は、1月の記念で4連勝の完全優勝を遂げた当所で復帰する。
 「今回は間が空いたけど、張り切りすぎずにやった。ずっと乗ってはいたけど、軽め軽めですね。それでも練習は普通にできたんで、(落車の)影響はそんなにないと思います」

10R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 渡邉一成(写真)は、オールスター、富山記念、青森記念と直近の3場所はグレードレースですべて優出。優勝こそないものの、勝ち星を積み重ねている。
 「優出している部分で言えば、いい評価をしてもいいのかなと。ただ、もう少しレースで、どうにかできたかなっていう反省もあります。位置取りを含めて勝つためにどう動くかっていうところでは、自分としても変わってはきていると思う。あとは安定だけを求めるのではなく、しっかり勝ち切らないとっていうところを目標にしないとっていうのもあるんで」
 青森記念を欠場した清水裕友は、小田原記念から中2週間以上空いた。
 「(青森は)体調不良でした。そこからはボチボチ、練習はいつも通りやりました。去年(の共同通信社杯の準Vは)ラッキーだったところもあるし、今年はしっかり優勝を狙いたい」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
 連勝でコマを進めた準決で落車に見舞われた前回の青森記念。平原康多(写真)の状態はどうか。
 「自分の計算より新山(将史)に早く降りられてしまって…、自分のミスっていうとこもある。いい勉強になりました。怪我は大きくなかったし、思ったより体の状態は悪くない。ああいう落車でこのくらい(の状態)でいけてるだけ運が良かったと思う。日にちが少なかったけど、やれるだけの努力はしてきた」
 前回の大宮FIで落車の坂口晃輔だが、地元のビッグシリーズで状態は問題なさそうだ。
 「怪我は大丈夫。そこから(長野県の)松本で合宿をしてきた。予定通り追い込んで、いい練習ができた。地元なんでしっかりと仕事をして1着を取りたい」

12R

選手の写真です。
浅井康太選手
 近況勝ち星は少ない浅井康太(写真)だが、地元だけに期待は大きい。
 「(状態的には)最低限には達したかなと。動きとしてはだいぶ良くなってきている。ただ、レース勘っていうのもあるんで、あとは走ってみてですね。(怪我による)痛みがなくなったっていうのが一番(の要因)だと思います」
 園田匠は、前回の富山記念を2261着。最終日の1着は、らしさを見せた。
 「(富山は)連日、悪くなかった。33バンクでしっかり伸びているし、今年は落車をしてないっていうのが大きい。落車さえしなければ、練習すれば身になる。多少、(いいころに)戻ってきていると思います」

1R

選手の写真です。
金子貴志選手
 ビッグ初出場の黒沢征治が迷うことなく主導権を握るが、池田勇人の後ろには小倉竜二が割って入る。5番手の中井俊亮は、最終2コーナーからまくりを打つ。吉田敏洋は7番手でじっくり構えて、バックからまくり上げる。中井は不発でその外を愛知コンビがのみ込み、金子貴志(写真)が吉田を交わした。
 「ペースがかなり上がったんで、(吉田は)落ち着いてと思ってた。(吉田)敏洋は余裕がありそうな感じだったし、踏み込んだらスピードが上がった。だから、自分は安心して付いていきました。(自分は吉田を抜けたんで)いいと思います」
 「どこかで踏まないといけないけど、周りの動きに戸惑わされないようにと思ってた」とは、吉田敏洋。最終バックからのまくりで金子とのワンツーを決め、ホッと一息つく。
 「とりあえず無事にゴールできた。それでワンツーのオマケつき。内容も大事だけど、僕くらいの年齢になってきて体調の不具合で戦列を離れてると、結果がついてくるのが一番ですね。しっかり練習はしてた。でも、(練習で)10本モガこうが、20本モガこうが、競走での1本ですから。実戦はキツい」

2R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 山田久徳が赤板の2コーナー過ぎに出て、そのまま駆ける。4番手の岡村潤が内を進出し、6番手の武田豊樹も最終ホーム手前から仕掛ける。前団がもつれたところを山田庸平がまくり上げる。山田庸がスピードの違いで前団をのみ込んで、渡部哲男(写真)がゴール寸前できっちりとらえた。
 「(ラインの)車番が悪かったので、不利になるかなって思っていたけど前を取れた。でも、あの展開は苦しいですね。結果的には流れが向きました。最後も(山田庸を)差せているし、ひと安心です。自分の伸びも悪くないと思います」
 後ろの神田紘輔は絡まれるも、番手はすんなりだった筒井裕哉が山田久の逃げを利して3着に入った。
 「(山田)久徳が頑張ってくれたし、徐々に上がっていく感じで自分には良かったです。あれ(山田庸のまくり)を止めるのは無理だし、久徳も勝手に残ってくれたんで良かったです」

3R

選手の写真です。
和田真久留選手
 竹内翼にフタをされた鈴木竜士は、赤板の2コーナーでこじ開けるように踏んで押さえて出る。その外をさらに竹内が踏んで主導権。鈴木は竹内ラインの3番手に飛び付いて山中貴雄と絡む。最終ホームで南修二が仕掛けて前団の隊列が短くなる。展開が向いた和田真久留(写真)が、まくりで仕留めた。
 「鈴木君が(竹内を)どかして出ていったのは誤算でした。そのあとも(最終)ホームで(佐藤)慎太郎さんが切り替えてたんで早いなって(笑)。自分はずっとイエロー(ライン)辺りを踏み込んでいたし、4コーナーの下りで出られるかなっていう感じだった。(状態は)ここ数場所よりマシかなって思います」
 最終3コーナーで一瞬遅れた岡本総だったが、和田のまくりに食らいついて流れ込んだ。
 「前が併走になってたし、和田君的には読んだ展開になったんじゃないですかね。自分は(鈴木が)内から来たし、ヤバいと思って遅れかかった。でも、ゴール前は伸びました」

4R

選手の写真です。
取鳥雄吾選手
 赤板過ぎに切った簗田一輝を取鳥雄吾が打鐘で叩いて先行態勢を取る。3番手に簗田がすんなり収まり、松川高大は5番手、山岸佳太が8番手の態勢で最終ホームを通過。1コーナーからまくった松川は車がほとんど出ない。快調に逃げた取鳥の番手を回った渡辺十夢が、好展開をモノにした。
 「取鳥君が座ったままで、やさしい駆け方をしてくれた。ベテラン選手にはありがたいよ(笑)」
 打鐘から1周半を踏み切った取鳥雄吾(写真)が、2着に粘り込んだ。
 「ようやく自転車に“乗れている”って感じになった。具体的にはセッティングをデビュー当時に戻して、そこから微調整を加えた感じですね。3.92のギアもなんとか踏めました。前回(富山記念)は全然ダメだったけど、その時よりはかなりいい。押さえてから、立ち上げる感じも良かったですね」
 簗田を目標にした郡司浩平は、内に包まれる展開で3着に突っ込むのが精いっぱいだった。
 「簗田君は本調子でないなかで、しっかりと組み立ててくれた。松川君は必ず仕掛けてくるので、かぶらないようにと思っていたんですけどね。初日は短い距離しか踏んでないけど、そのなかでも感触は悪くなかったので、戦えると思います」

5R

選手の写真です。
成田和也選手
 野原雅也が赤板の1コーナーで先頭に立つ。3番手は内に木暮安由、外に川崎健次と併走。後続の出方をうかがっていた野原は最終ホーム前から一気にペースを上げる。車間を空けて別線の反撃に備えていた村上義弘が4コーナーから追い込むが、内から木暮、外から成田和也が強襲。木暮と成田で1着同着となった。
 「位置だけはこだわっていこうと。村上さんの後ろなら3着までには入れると思った。怪我明けのわりには走れていますね。ちゃんと踏めているし、コースも見えていました」
 大槻寛徳のまくりに乗った成田和也(写真)は、村上の外をシャープに伸びた。
 「大槻君のおかげ。どこから行くかなって思っていました。最後はうまく伸びたし、脚も軽い感じがします」

6R

選手の写真です。
伊勢崎彰大選手
 赤板の1コーナーで先頭に立った南潤がペースを握るが、一本棒の6番手にいた岩本俊介が持ち前のダッシュを利かせて反撃。カマシで南をとらえる。番手の伊勢崎彰大(写真)は、強襲する松浦悠士との伸び比べを8分の1輪差で制した。
 「レースとしては、岩本は100点満点ですよね。展開的にも岩本の大好物だし、力を出し切ってくれた。自分もああいうのは得意だから、あとは(岩本と)ワンツーをなんとか決めようと思ったけど。松浦が最後まで見えなかった。ハンドル投げで勝てましたね。僕の体調もいいですよ」
 「状態はいいかなっていうのがあるけど、お客さんに迷惑を掛けた」と、人気を背負っていただけに松浦悠士は2着を反省する。
 「南もいいペースで踏んでたけど、結構詰まってた。自分で(仕掛けて)行ける準備をしてれば良かった。合わせて出る準備をしておけば…。伸び自体は悪くない。でも、岩本さんの掛かりがすごかった」

7R

選手の写真です。
松本貴治選手
 赤板手前から野口裕史が一気に踏み込んで主導権を握る。北日本3車は中団に追い上げて、締め込まれた松本貴治(写真)は、7番手まで下げる。中団の4番手からまくった藤根俊貴は不発。その上をまくった松本が激戦に決着をつけた。
 「ここ2場所は初日が9着だったし、不安もあったけど、しっかりと休んで体のケアもした。下げるまでに時間がかかったので、仕掛けが遅くなったけど、出切れて良かった。でも、(最終)2センターで後輪が滑ったりしたので反省点もある。体重が前に乗り過ぎていたのかもしれない」
 初めて松本の番手を回った中川誠一郎は、松本と車間の空く場面もあり苦笑い。
 「最終ホームで(松本)は下げ切れていなかったから、仕掛けられないのは仕方ない。(前と車間が空いたのは、出切れるか)ちょっと半信半疑だったので…。(松本は)強かったし、もっと信頼しないといけないですね。そこは反省しないと」

8R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 単騎で切った古性優作を打鐘前に伊藤裕貴が叩いて出るが、吉田拓矢がすかさず踏み込んで主導権を握る。最終ホームで櫻井正孝が3番手に俊敏に追い上げ、伊藤は5番手まで下げる。軽快に風を切る吉田の番手で車間を空けていた諸橋愛(写真)が余裕を持って追い込んだ。
 「初手の位置を取り損なった。(吉田が)出切ってからは僕の仕事。ジャンくらいで行くか行かないかだろうなって思っていたら、外併走から行ってくれた。今回は補欠の1番手だったので、出場するつもりで練習をしていた。前のおかげです」
 先手を取った関東コンビの後位を確保した櫻井正孝が2着に食い込んだ。
 「奇跡がでましたね。1回動いてからって思っていました。感じはいいし、いつも通りの自分らしい走りはできたかな。いままでやってきたことが身になっています。ラインで勝ち上がれたのはうれしい」

9R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 前受けから6番手に下げた山崎賢人は、反撃のタイミングがうかがって車間を切る。5番手の近藤龍徳がインから押し上げると、打鐘の3コーナーで山崎が踏み上げる。最終ホームで宮本隼輔(写真)を叩いた山崎が逃げる。山崎ライン3番手の村田雅一が遅れて、宮本は3番手からの立て直し。4コーナーで外に持ち出した宮本が、追い込んで1着。
 「近藤さんが内に来たんで、一瞬ちょっと山崎さんから目を離したところで来られてしまった。その分、反応が遅れてしまった。(ビッグは)相手が強いんで、作戦を立ててもなかなかそういう風にはいかない。もうちょっと自転車をいじろうかなっていうのがありますね」
 宮本から主導権を奪った山崎賢人は、2着も上々の内容に汗をぬぐう。
 「“脚見せ”から軽かったし、イケるかなっていうのがあった。行くところで(仕掛けて)行けたんで良かった。あとは走り方とか細かいところですね。宮本君が強かったけど、行かれてるんでそこは修正したい」

10R

選手の写真です。
清水裕友選手
 切って出た伊藤信に金子哲大、渡邉一成、小埜正義。単騎の4人が前に出てペースは上がらない。稲毛健太が内に包まれて、打鐘の3コーナー過ぎに踏んだ渡邉が小埜を連れて先行策に出る。清水裕友は渡邉、小埜を追って最終2コーナーでまくり上げる。合わせた渡邉と清水の踏み合いで、その外を清水マークの小川真太郎が突き抜けた。
 「楽をさせてもらいました。2人(渡邉、清水)が踏み合っていたから、その分も僕は風を受けなかった」
 渡邉に合わされながらも、最後は清水裕友(写真)がねじ伏せて小川とワンツー。
 「完全に(渡邉に)合わされていますからね。新車の感覚もいいと言えないし、セッティングも含めて考えないと。まくれたと言っても、渡邉さんは単騎ですから。(ラインがあって)番手のブロックがあれば、僕は飛んでいたと思います」

11R

選手の写真です。
高久保雄介選手
 後方に置かれた高久保雄介(写真)が、打鐘の2センターから巻き返す。平原康多が合わせ踏んで出ると、武藤龍生は車間が空いて平原後位に高久保が収まる。平原の掛かりが良く、後方の選手に出番はない。高久保が追い込んで1着。
 「平原さんとの対戦は楽しみにしていたし、まさか勝てるとは思わなかった。内容よりも、このメンバーで1着を取れたことが素直にうれしい。坂口(晃輔)君とは相性がいいしね。セッティングを大幅に変えたことも良かったのかな」
 逃げた平原康多は、坂口との2着争いに敗れて僅差の3着。
 「無理やりに駆けたので、脚にきていましたね。3着になったのは実力であって仕方がない。それでも怪我明けのわりには、思ったよりも動けていると思います」

12R

選手の写真です。
浅井康太選手
 河合佑弥を内に閉じ込めた中西大は、赤板1コーナーから踏み上げて先行策。しかしながら、3番手にいた柴崎淳が外に張りながら合わせて動いて、山本伸一は連結を外す。打鐘で柴崎が番手に収まり、浅井康太(写真)の追走。柴崎は河合の反撃に合わせて番手から出る。外の河合が力尽き、番手の浅井が直線で抜け出した。
 「包まれるかと思ったけど、(柴崎)淳がちゃんと切りに行った。それで番手にはまったんでしょうね。あのタイミングで淳が(番手から)まくって行ったんで、伸びていくと思った。最終的に追い込めたけど、ちょっと(踏むのが)早かったですかね」
 「脚の感じは悪くないけど、展開の読み方とかを勉強しないと。(中西が)突っ張られるかなって雰囲気もあったんで…」と、2着の山本伸一は、中西との息が合わず反省の弁。
 好展開も番手から出た柴崎淳は、イメージ通りに車が伸びずこう振り返る。
 「思った以上に重かった。(逃げた中西の番手だったんで)軽く踏めば行けるところだけど、まあまあ踏みましたからね。あんまり出が良くなかった。(完全優勝の前回の武雄FIに比べてデキは)程遠いですね。疲れをしっかり取って、(2日目に向けて)ケアします」

6R

選手の写真です。
鈴木竜士選手
 上昇した渡邉雄太を赤板の1コーナーで前受けの鈴木竜士が突っ張る。渡邉、南潤の中団併走をしり目に鈴木が後続を引きつける。スローペースのまま最終ホームを通過すると、単騎の山田久徳が仕掛ける。鈴木も合わせて踏んで駆ける。山田は4番手から内に切り込んで小倉竜二と絡み、小倉が落車。番手で展開に恵まれた杉森輝大が、1着で準決に進んだ。
 「(鈴木)竜士の頑張りに尽きますね。小倉さんがしゃくられて落車しちゃったのは残念だけど、自分は後ろの感じはわかってた。人の後ろだけど自分もしっかり前で走れるようにはやってきた」
 「うまくはまってくれた」と、南、渡邉を相手に判断力の良さが光った鈴木竜士(写真)が、突っ張り先行を振り返る。
 「あれで突っ張らないと、自分が7番手になっちゃうんで。(渡邉)雄太を突っ張ってキツかったんで、(最終)ホーム過ぎから駆けたけど掛かってない感じがあった。脚はあんまり良くないと思うけど、頭は動いていますね。でも、ちょっとずつ戻ってはきている」

7R

選手の写真です。
柴崎淳選手
 石塚輪太郎が赤板の2コーナーで内をすくって先行態勢を取る。3番手に山田英明、5番手に簗田一輝、柴崎淳(写真)が8番手の態勢で最終ホームを通過。絶対絶命かと思われた柴崎だが、2コーナーから素晴らしい加速力でまくると直線で鮮やかに突き抜けた。
 「8番手で車間も空いていたので、さすがに遠く感じた。イチかバチかで最後まで諦めずに踏もうと。脚の感じは初日よりいいし、見た目も軽く見えるのだろうけど、自分のなかでは反応が遅い。踏んでから車が伸びるまでに少し時間がかかる感じですね。僕は最初に立ち上げたいタイプなんですが。とりあえずは、ひとつひとつのレースを頑張るだけ」
 絶好の3番手のポジションを取った山田英明は、最終2センターから踏み込んで2着。柴崎のまくりに対応できず、表情は晴れない。
 「3番手を取ってからは流れ次第だけど、最終バックから仕掛けられないのが、現状の状態でしょう。自転車と体の感覚が合っていない感じで、まだまだですね。直前のFI2場所でいい競走ができたけど、大きいレースになるとやはり違う」
 簗田に前を任せた堀内俊介は、外を踏んで3着に入り、準決進出を決めた。
 「簗田君は後ろから見ていてもキツそうだった。それでも位置を取ってくれたので、なんとか3着には入りたいと思って早めに前へ踏ませてもらった」

8R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 後ろ攻めから切った吉澤純平を菅田壱道が赤板の2コーナーですかさず叩いて出る。後方まで下げた岩本俊介は打鐘の3コーナーから反撃。最終ホームで菅田を叩いて主導権を握るが、マークの島田竜二は離れる。岩本と菅田の車間が大きく空くと渡邉一成(写真)が最終2コーナーから自力に転じる。直線の入り口で岩本をとらえた渡邉が、そのまま後続を振り切って人気に応えた。
 「内に吉澤君がいたのが見えていなかった。(打鐘の)4コーナーからホームで思い切り締め込んでいれば良かった。(二次予選は)自分の失敗したレース。本来なら(ラインで)ワンツースリーを取れるレースだった。1着はただのオマケ。完全に失敗して悔しいです」
 佐藤慎太郎が2着に流れ込み、福島ワンツー決着となった。
 「吉澤君が来て焦りましたね。最後もコース取りが見えていなかった。ラインが3人いるから、(菅田)壱道も自分だけってわけにはいかなかったでしょう」

9R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 関東勢を押さえた太田竜馬が、主導権を握る。ペースが落ち着いた打鐘の4コーナー手前で郡司浩平(写真)は、一本棒の6番手から反撃に出る。懸命に合わせて抵抗する太田をロングまくりで仕留めた郡司が1着。
 「自分が仕掛けた時に太田も踏み込んでたんで、3番手に切り込もうかとも思った。だけど、あそこでバックを踏むくらいなら、前々に踏もうって。状態はいいし、怪我する前くらいか、それ以上の状態にもってきているつもりです。うれしいことだけど、最近は番手が多くなった。だから、自力で任せてもらった以上はしっかり仕掛けないとっていうのがある。練習でも長い距離をやってるし、それを自信をもって出せた」
 「後ろに2人付いてくれたのに、自分だけになっちゃった」と、最終バックからのまくりで2着に届いた吉田拓矢だが、反省しきりで振り返る。
 「太田が中団取りだったら、自分がうまく駆けられたんですけど。(太田が)すぐに来たんで1回出させた。そこで自分が(内に)差し込んでしまった。技術不足ですね。初日の疲れが引いているのか重かった。それで弱気になってしまったのかも…」

10R

選手の写真です。
金子貴志選手
 赤板の1コーナーで先頭に立った松本貴治に対し、山崎賢人が襲いかかる。打鐘の3コーナーで松本を叩いた山崎がそのままハイピッチで駆ける。山本伸一が中団に追い上げ、松本を見切ってまくった小川真太郎も車は進まない。最終4コーナーを絶好のハコ回りで迎えた金子貴志(写真)が、きっちり抜け出して連勝を飾った。
 「(山崎は)めちゃくちゃ強かった。油断はもちろん、構えられてカマシのような仕掛けになったら、離れたかもしれない。流れのなかでそのまま行ってくれましたね。(最終)バックでも掛かっていく感じだったので、後ろからのまくりはないだろうと」
 俊敏に中団へ追い上げた山本伸一は、最終4コーナーからの追い込み勝負で2着に入った。
 「山崎君がすごいスピードで行ったので、行けるところまで前へ行こうと。中団まで追い上げる段階でかなり脚を使ったので、その後は脚が溜まらなくて。でも、脚の感触は悪くないし、最近はこういうレースでもある程度戦える手応えはもっていた」
 山崎賢人は金子に特別な想いを持っていたようで、感慨深げに振り返る。
 「あまり人には言ってこなかったが、僕が競輪選手を目指したのは、グランプリで金子さんの優勝を見た時からです。付いてもらえるだけでうれしかった。とくに緊張はしなかったけど、気持ち的にはかなり高ぶりましたね」

11R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 赤板過ぎに高久保雄介が正攻法の取鳥雄吾を叩くと、単騎の選手4人が先手を追いかける。7番手まで下げた取鳥は打鐘の3コーナーから巻き返すが、高久保が一気にペースを上げる。村上義弘のけん制で取鳥は後退。清水裕友が最終2コーナーから自力に転じるが、村上がバック手前から番手まくりを打つ。最後は近畿ラインを追走していた諸橋愛(写真)が、清水をブロックしてから鋭く追い込んだ。
 「単騎で1着はあまりないので良かった。展開も良かったし、前も踏んでくれた。自分のなかではイメージ通りに走れました。絶好調ではないが、戦える位置にいると思う」
 赤板から諸橋を追う形になった木暮安由が2着。
 「本当にレースでうまく対応できている。位置取りはしっかり考えてとにかく勝ち上がろうと思っていました。リラックスして走れていると思う」
 瞬時の判断で番手から出た*村上義弘が3着。
 「高久保君が積極的に攻めてくれた。あとは取鳥君が上に行ってしまって、内がガラ空きになったので来るときは一斉に来るなって思っていたので、その辺りを判断して踏みました。一戦、一戦、自分のできることをレースのなかで判断して力を出し切っていきたい」

12R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 宮本隼輔の上昇に中団から合わせて動いた浅井康太だったが、櫻井正孝に突っ張られて後方からの立て直しを強いられる。宮本は内に詰まり、和田真久留の先行策。打鐘の4コーナーから宮本が仕掛けて、前団に襲い掛かる。山田庸平は宮本を追い切れず、今度は平原康多がまくり上げる。逃げる和田をとらえた宮本に平原が迫ると、単騎の平原に乗った浅井が外を突き抜けた。
 「(櫻井に突っ張られて)1回、切れなかった時点で平原さんだけ入れるつもりがみんなに入られた。そこは誤算でした。自分は最低のところは脱したけど、まだもうちょっとですね」
 5番手から巻き返した宮本隼輔(写真)は、浅井に交わされたものの、平原を合わせ切って2着。2度目のビッグで準決に勝ち進んだ。
 「ちょっとなにするにしても迷いながらだった。(山田)庸平さんが付いてくれてるんで、自分が頑張れば庸平さんもって思って頑張りました。ただ、なにがしたいのか…。流れ一本ですね。魅せるレースは強くないとできないんで、いまの脚でどこまでできるか。まだ勉強の途中です」

4R

選手の写真です。
野口裕史選手
 高木翔を叩いた野口裕史が、打鐘過ぎに主導権を奪う。南関ライン3車が出切って、自力に転じた坂本貴史、その上を古性優作がまくるが、内藤秀久がけん制して阻む。押し切り図る野口を、内藤がゴール前できっちりとらえた。
 「野口が強いだけで、僕はただ付いていてちょっと仕事をしただけ。(補充ですが)調子も悪くないので、ここまで来たら(3連勝)したいですね」
 初日は逃げて9着に沈んだ野口裕史(写真)だが、2日目は和田健太郎、そして3日目は内藤とラインのワンツーで逃げ粘った。
 「(高木を叩いてからは)そんなに踏まなくていい感じだったんで、さぁっと踏み上げていった。ただ、最後の4コーナーですね。外に膨らんで迷惑を掛けてしまった。あれで内を狙ってる人がいたら危なかった。最後はタレてしまったけど、後ろの人を信頼して駆けた時には力を出せる。でも、なかなか逃げ切れない(笑)」

7R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 渡邉雄太を叩いた松本貴治が主導権を握るが、すかさず高久保雄介も反撃に出る。松本がペースを上げて主導権をキープ。高久保は不発で、4番手から渡邉が最終2コーナー過ぎからまくる。渡部哲男(写真)が渡邉を止めて追い込んだ。
 「(松本は)昨日の二次予選の反省を生かしましたね。あそこまでいったら(ラインの)3人で決めたかった。(松本)貴治も2周近く駆けてたからキツかったと思う。(主導権を渡さないって)そういう気持ちはうれしかったけど、僕は余裕がなかった。せめて(池田)憲昭とは決めたかった」
 単騎の園田匠は、最終ホームでは9番手。3コーナーから内を進出すると、直線では狭いコースを伸びた。
 「風が強かったし、位置は気にしてなかった。あとは思い切り踏めるところがあればと。最後に伸びる時に、ノリ(池田)のヒジが当たってしまった。ただ、自分的にはタイム的にも悪い感じはしない」

9R

選手の写真です。
吉澤純平選手
 赤板の1センターで飛び出した山岸佳太は、そのままグングンと加速して駆ける。関東3車が出切って、4番手に飛び付いた清水裕友は最終ホーム手前から仕掛ける。吉澤純平(写真)は清水を外に張りながら、番手まくりまくりで応戦する。武藤龍生はスピードについていけず、松浦悠士のアシストもあって清水が吉澤を追ったが、1着は吉澤。
 「山岸君が頑張ってくれた。清水君は早めに仕掛けて来る選手なので、うまく一発で止められたら良かった。でも、止まらなかったら出ていくしかないと。タテに踏むよりは、止めるつもりでいました。レースが続いているので練習は、それほどできていないけど、体は良くなってきている」
 清水の余力を見極めた松浦悠士が追い込んで、ゴール前で2着に上がった。
 「(清水)裕友が早めに行ってくれた。でも、吉澤さんが強かった。脚の感じはいいので、二次予選が悔やまれますね。気持ちが切れそうになったけど、気持ちを切らさず走れた」

10R

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柴崎淳選手
 上昇した宮本隼輔を前受けの渡邉一成が突っ張る。宮本は4番手に入り、8番手まで引いた吉田拓矢が、赤板2コーナーから踏み込む。吉田、柴崎淳(写真)で主導権を握り、渡邉は車間を空けて3番手で態勢を整える。逃げる吉田との車間を詰めながら、最終3コーナーから柴崎は早めの追い込みで後続の強襲を退けた。
 「いい緊張感ですね、疲れも日増しに取れてきて、いい張りになってきている。(最終)バックで宮本君も来てたし、それで(渡邉)一成さんも詰めてきていた。自分もこれ以上待ったら吉田君の頑張りがムダになってしまうんで。ここに入る前は、まず決勝に乗ることが第1だった。(優勝は)そこからですからね」
 「ヨシタク(吉田)はあそこからもう一段階、流すんですけど、いつもと違って踏んでいった」と、逃げる吉田のペースが誤算だった渡邉一成は、柴崎後位から直線勝負を選択して2着。
 「アッちゃん(柴崎)が車間を空けた時に自分が勇気をもって仕掛けられれば、大槻(寛徳)さんまで連れていけたのかなっていうのがあります。アッちゃんが空けた時に、僕もそこまで減速する感じじゃなかった。だから、合わされて飛ぶよりも、安全に(優出)って方を取ってしまった」
 佐藤慎太郎は直線で宮本を張りながら、抜かりなく優出を遂げた。
 「ヘタするとあれで俺は(決勝に)もれちゃう。見切りで降りていった。(宮本に)無理やりヒジをかけていけたし、自分は余裕はありますね。(結果的に渡邉は)大事にいったけど。誰も来なければ先行するっていう感じだったし、そういう気持ちがうれしい」

11R

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諸橋愛選手
 赤板過ぎに切った山田庸平を郡司浩平がすかさず押さえる。そこを叩いて出た鈴木竜士が打鐘でペースを緩めると、前受けから8番手まで下げた吉田敏洋が一気に巻き返す。最終1コーナーで吉田が出切り、鈴木は番手に飛び付く。その後ろで態勢を整えた平原康多は2コーナーから自力に転じる。前のもつれをまくった平原に続いた諸橋愛(写真)が直線で鋭く差し切り、シリーズ3連勝を飾った。
 「ビッグレースで3連勝はなかなかできないよね。とくに絶好調というわけじゃないんだけど。(平原)康多は(愛知勢に)出られてから、内にきた郡司もしっかり締めて出ていくんだからさすがだね」
 平原康多は落ち着いた対応で、位置を確保してからまくった。
 「踏むペースなどは(鈴木)竜士に任せていることですから。内を気にしながらの仕掛けになったので、仕掛けたときにアタリがなかった。なんとかしのいだという感じ。(共同通信社杯)連覇とかはあまり意識しないけど、去年は納得のレースで優勝したという感じではなかったんで、今年はいいレースができればいいですね」
 打鐘の2センターから内で包まれていた郡司浩平は、直線の入り口で切り替えた成田和也を弾いて3着に届いた。
 「準決はゴチャゴチャして踏むところがなくて焦りました。ただ、二次予選とかはしっかりと踏めたし、自分の調子自体は悪くないと思います」

12R

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山崎賢人選手
 後ろ攻めの山本伸一は中団の山崎賢人(写真)にフタをしてから赤板の2コーナーで先頭に立つ。山本はペースを上げず、山崎は打鐘から一気に踏み込んで主導権を奪取。続いた浅井康太は最終ホーム前に斜行して山本が落車。これを避けた村上義弘が2コーナーからまくりを放つが、車の出はいまひとつ。番手絶好の浅井は山崎を交わして1位入線も失格の判定。山崎が繰り上がって1着となった。
 「タイミングで仕掛けれられているんで、体も動いているんでいいと思います。ただ、満足は全然してないです。共同通信社杯は昨年も決勝に乗ったし、相性のいい大会ですね。決勝に乗ることができたので頑張りたい。昨年は勢いだけで勝ち進んだ感じだが、今年は先行をしてひとつずつ(ステップを踏んで)勝ち上がっている感じ。前回よりは骨のある勝ち上がり方かな。GIIで勝ち上がれているので自信になるし、一番いい感じで走れている。決勝も自分らしい競走をして一生懸命に走りたい」
 山崎ライン3番手の金子貴志が、2着に繰り上がった。
 「自分のところが誰かに攻められるかなって思っていたので、内を締めながら走りました。あとは付いていっただけです。浅井がいないのは寂しいけど、久々の(ビッグ)決勝なのでうれしいです」
 稲川翔が3着に繰り上がって決勝の最後のキップを手に入れた。
 「自分が4着で入線しているのはわからなかった。とにかく緊張しました。ラインの2人のおかげです。村上さんと決勝に乗りたいって思っていた。今回はとくべつな気持ちで走りました」