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まつど競輪

MATSUDO KEIRIN

31#

検車場レポート

  • 10/12 Fri. (前検日)
  • 10/13 Sat. (1日目)
  • 10/14 Sun. (2日目)
  • 10/15 Mon. (3日目)

1R

選手の写真です。
加賀山淳選手

 オープニングレースには、地元の加賀山淳(写真)が出走する。苦手な夏場は成績を落としたが、気温も下がってきた近況は、状態の良化に期待したい。

 「(1レースの1番車は)まったく気にしていないですよ。いつも通りやるだけです。夏場はやっぱりダメでした。8月は出走本数が足りなくなるのもわかっていたし、それもしょうがないくらい体調がダメだった。これから寒くなって、もうあとは上がっていくしかないですから」

 中島将尊は、前回の豊橋FIを517着。決勝は中団からまくるも、山中貴雄のブロックで失速。あと一歩のところでS級初優勝を逃がし、悔しそうに振り返った。

 「獲ったと思ったんですけどね…。悔しかったけど、あの展開で獲れないんじゃただの力不足です。道中は楽だったし、あれがS級のブロックなんだと思いました。もっと圧倒的なスピードがないと止められちゃいますね」

2R

選手の写真です。
野口裕史選手

 野口裕史(写真)は、S級2場所目となる今シリーズが地元記念。力を余して終わった前回の10月小田原FIを反省した。

 「緊張しましたね。緊張しすぎて全然もがけなかったです。最終日に先行できて、後ろ攻めのイメージはできたんですけど、前からだとなにもできませんでした。A級だとワンテンポ遅れても出れたけど、S級だと車間が空いたり、タイミングがなくなる。脚をいっぱいにして終われればいいですね」

 小埜正義は、大事な地元記念に向けて練習を重ねてきた。初日は111期の野口の番手回り。直前には一緒に汗を流してきた。

 「食事と練習で3キロぐらい絞りました。もうちょっと絞りたいですけどね。(野口と練習は)ほとんど一緒にやったことはないけど、2日前に一緒にやって、コテンパンにされました。すごいですよ。付いていけなかった。朝からあのスピードに対応できるかな。まずは離れないように。今回は勝ち上がりたいですね。(高橋)隆太もいるし、うまいこと3人で決まるように」

3R

 岡崎智哉は、前回の10月平FIで約7カ月ぶりに優出。それまでは動きがいまひとつだっただけに、休養に時間を割いてきた様子だ。ここも流れに乗っていけるか。

 「もともと、あまり調整しないタイプなんですけど、あまりにも体が動かなすぎたんで、平の前は休みました。そしたら平は良かったですね。やっぱり疲れが溜まってたんですかね。33バンクなんで、立ち遅れずにしっかり仕掛けたいです」

 岡崎の番手を回るのは西岡正一。前回の10月向日町FIの最終日には、4コーナーハコ展開が巡ったものの、前を交わせず。通算200勝に足踏み状態が続く。

 「落車して坐骨神経痛になって、脚が痺れてたんですよ。でも、もうだいぶいけるようになってきました。(200勝は)向日町で決めておきたかったですけどね。落車でその辺の感覚のズレみたいなのがあって、差しそこないました。あれじゃ199.5勝でしょ(笑)。レースになったら意識はしないけど、早めに決めたいですね」

4R

 久米康平は、前回の10月平FIは大きな着こそ続いたが、3日間最終バックを取って、持ち味の積極的なレースを見せた。このメンバー中では断トツのバック数を誇っている。

 「33バンクですし、いつも通り積極的にいきます。(バック数は)意識はそんなにしてないですけど、自然と増えてきていますね。ウォーミングアップとか、実戦でもっと状態を上げていきたいです。モガけてるわりにはスピードが出てなかったり、体のバランスが原因だと思うんですけど、気持ちのズレみたいな部分があるかもしれない。いろいろなことを意識しながら、実戦できっかけをつかみたいですね」

 8月に落車が続いた福島武士だが、もう大きな影響はなさそう。浮上へのキッカケをつかみたいところだ。

 「(落車の)ケガ自体は大きくなかったんですけど、いい時に比べると細かいところで影響はあります。いい時には4コーナーをサラ脚で回ってましたからね。でも、それはそこまで気にせずに。キッカケが欲しいし、1勝が欲しいですね」

5R

選手の写真です。
鈴木裕選手

 9月青森FIを優勝、10月西武園FIを準優勝と、勢いに乗っている鈴木裕(写真)。西武園の決勝では、抜群のカマシでレースを支配した。いい流れのまま迎える地元記念は、菅原裕太の番手回りからスタートする。

 「競輪は気持ちだってわかった。前回、僕の後ろで久しぶりに競りがあって、自分的にかなり気持ちが入って。それで押さえ先行をしたら、普通に駆けられたんですよ。青森は恵まれたけど、前回でちょっと変わったかな。(菅原の番手は)3回か4回くらいあります。自分は番手でも、付けることに関して全然苦はないですね。番手の仕事をしたりだとかはまだまだですけど。番手でラッキーくらいの気持ちでいきます」

 前回の10月西武園FI初日に、岡本総ら相手に逃げ切り勝ちを収めた菅原裕太。しかし、不発に終わった準決を反省し、今回は仕掛けどころを逃さない。

 「前回は収穫はありました。ただ、準決は位置は取れたけど、気持ちの面で行けずにかぶっちゃって、位置を取っただけで終わってもったいなかったです。前の松戸(記念)が本当に悔しかったんで、勝ち上がってリベンジしたいですね。行けるところで行けるように、勝負どころを逃さずに行きます」

6R

 菊地圭尚は10月平FIの決勝で、同郷の大森慶一、荒澤貴史を引き連れて先行勝負。結果は9着も、大いに見せ場を作った。近況は番手戦での取りこぼしもあるものの、いい状態はキープしている。

 「(先行は)お恥ずかしいかぎりです。たまにしかない(北海道)ラインだし、ゴールまでもてばよかったけど、そこまでもたなくていっぱいでした。(近況は)ちょっとモヤモヤしてます。見過ぎてしまったり、内に詰まったり。自分の感じは問題ないけど、そういう意味では勉強です」

 9月青森記念は初日敗退も、3日目には佐々木龍をねじ伏せ、3度の確定板入りと存在感を放った戸田康平。そこから中11日空いて、調整もしっかりとできた様子だ。

 「(青森記念は)初日は良くなかったけど、2日目から立て直せたんでよかったですね。(3日目は)力勝負はできたけど、(坂本)亮馬さんに残してもらってるんでまだまだです。(中11日で)休みも取れたし、普段通りにしっかり練習してきました」

 

7R

選手の写真です。
山岸佳太選手

 近況のFI戦は、堅実に優出している山岸佳太(写真)。短走路のここは、持ち前の先行策でラインを上位に導く。

 「松戸はレースでは初めてですけど、練習では何度か来たことがあります。33バンクは、(昨年8月)小田原記念の優勝もあるし、嫌いじゃないですね。今回から新車を持ってきました。街道しか乗ってないので走ってみてですけど、感覚はいいし流れる感じはあります」

 山岸の番手を回る飯嶋則之は、前々回の9月広島FIで今期初優出。例によってひょうひょうとしているが、その責任は多くを語らずともわかっている。

 「最近は数字通り(の成績)です。調子が上がることを期待しているんですけど、長らく上がってないので…。でも、(山岸に)付いていけば2着はあるので、しっかり付いていけるように」

 荒澤貴史は、9月平塚FIからフレームを換えて好調ムード。ここは、単騎を選択し、上位進出を目指す。

 「前のフレームに戻してから、ちょっと良くなっていますね。でも、ここ2場所で決勝に上がれているのは、前が頑張ってくれているおかげです。セッティングは、まだ煮詰まっていない部分があるので、(前検日に)修正して臨みます」

8R

 FI戦の決勝では大敗が多かった島川将貴だが、10月豊橋FIは222着とオール連対。決勝でもしっかりと着をまとめた。

 「豊橋(の決勝)は、すんなり先行させてもらったので。なかなかそんなことはないですからね。豊橋が終わってからは、普通に練習をしてきた感じです。ウエートトレーニングもできたし、状態はいいと思います。夏より冬の方が好きなので、だんだん(成績を)上げて行きたいです」

 島川に付ける同県の青井賢治は、前回10月西武園FIの2日目に無念の落車。状態面はどうか。

 「首がちょっと痛かったんですけど、擦過傷はなかったです。ケアはしてきました。最近、1着は取れているけどモノたらん感じですね。展開でいけとるだけっていうか。島川と(連係)は初めてで、練習でもあまりないです。普通に練習もしてきたので、走ってみてどうかですね」

 自力の競走でも随所に白星がある福田知也だが、ここは同県の後輩、巴直也に前を任せて勝機をつかむ。

 「追い込みでやっていきたいんですけど、(まくりの)決まり手が付き過ぎていると言うか。前がいない時は自力でいいと思っていますけど、なかなか番組が…。追い込みとして、まだまだってことだと思います。巴との相性はいいですし、いつも連れて行ってくれますね。前回(10月平FI)からは、休養を長めに取って、あとは調整をしてきました」

9R

 今期からS級に復帰した小原唯志は、一発目の7月伊東FIで完全Vを達成。落車明けの9月青森記念は、初日の1勝のみに終わったが、今回は相性のいい当所で初の記念決勝を目指す。

 「A級では前を取らされて、後ろまで下げるっていうレースが多くて、後ろになった時の気持ちがよくわかりました。いい経験になりましたね。競輪は脚があっても勝てないし、なくても勝てるし。いい勉強になりました。(吉澤)純平とは一緒に走ったことがないので、勝ち上がって一緒に走るのが楽しみです」

 8月防府FIでS級初優勝を飾った廣田敦士は、寬仁親王牌でGI初出場を果たした。

 「やっぱりGIは全然違いましたね。なにもできなかったです。次は成績でGIに出られるように頑張りたい。(寬仁親王牌のあとは)しっかり練習をしてきたので、疲れはちょっとありますけど、大丈夫だと思います。33バンクは得意な方なので、先行すれば残れると思う。準決上がれるように頑張ります」

 岩本和也は、寬仁親王牌に3日目から補充で参戦。一昨年のダービー以来、久々にGIの舞台に立った。

 「補充だったけど、久しぶりのGIで(最終日に)確定板に乗れて、いい感じでした。また走りたいっていう気持ちになりましたね。廣田は行きっぷりがいいですし、頑張ってくれると思います」

10R

選手の写真です。
伊勢崎彰大選手

 滝澤正光さんの一番弟子として、今シリーズにかける思いは誰よりも強い伊勢崎彰大(写真)。その思いは舞台が松戸に移っても変わらず、約40日ぶりの実戦だが「1分1秒を無駄にせず」と、現状のコンディションのなかで、悔いなく仕上げてきた。

 「長期欠場明けですけど、やれることは死にもの狂いでやってきました。富山記念が終ってから疲労骨折じゃないけど、脚の怪我をした。強度の高いトレーニングをした。怪我するかしないかくらいのトレーニングをしないと…。極限のところまで追い込まないと、強くならないですから。プラスを求めたなかでの怪我だった。もう20年も選手をやってるし、レース勘の方は気持ちでカバーできる。だから、(青森記念を欠場して怪我を治して)しっかりトレーニングをしようと。開き直ってトレーニングをやったし状態はいい。数値も去年以上にいいんで、あとは(レースで)マッチしてくれれば。体的には今年一番の仕上がりであることは間違いない」

 山中秀将は前回の平塚FIの決勝ではあわや落車のアクシデント。ケアに努めてコンディションを戻してきた。

 「(平塚で)落車しそうになって、体がカチンとなった。それでそのあとに練習をすればするほど、体がバキバキになってしまった。4月の奈良では落車をしたんですけど、その時よりも状態が悪くなってしまった。しっかり治療して良くはなったけど。練習っていうよりはケアと治療っていう感じだと思います。絶好調っていうわけではない。でも、戦える状態にはある。(寬仁親王牌不出場だったので)ここはGIのつもりで走ります」

 原田研太朗は、現在のところ獲得賞金8位。9位に全日本選抜を制覇した新田祐大がいるため、実質9番目で初のグランプリ当確圏内にいる。

 「(周りに獲得賞金でのグランプリ出場を騒がれても)ここまでは淡々としている感じですね。プレッシャーもない。一走、一走を大事に走る。それだけです。もちろん競輪祭を獲れれば、それが一番いい。(自転車のセッティングは)やっぱり出てないです。今回もやってるけど、こんなにいじるのは選手生活では初めてです。いままでがやらなすぎた(笑)」

11R

選手の写真です。
郡司浩平選手

 郡司浩平(写真)は、前回の寬仁親王牌を7216着。一次予選は稲垣裕之(失格)の強烈なブロックでアンラッキーなところもあった。その後は2日目に先行策でラインを上位独占に導いたように、上々の動きを見せた。

 「(一次予選敗退から)切り替えて、そのあとにちゃんと走れた。ここは呼んでもらった以上は、自分のできる走りを精いっぱいやるだけです。中3日だったんで、そんなに脚力が上がる練習はできないけど。感覚的なものを維持できるようにやってきた。調子自体は変わらず悪くないです。前回も33バンクでこのあとも33バンク(防府記念)。33シリーズを頑張りますよ」

 8月のオールスター最終日の落車失格後の共同通信社杯、寬仁親王牌で勝ち星のない和田健太郎は、タッグを組む郡司に全幅の信頼を寄せる。

 「去年(の千葉記念)もそうだけど、郡司は自分がグランプリに出るか出ないかっていうところにいたのに頑張ってくれた。信頼は厚いです。郡司で負けるなら仕方ないって思える選手ですね。自分は完調とは言い切れないけど、ここに来る以上はと思ってやってきた。去年の決勝の忘れ物(優勝)がある。最低でも決勝に乗って、地元から優勝が出るように」

 伊豆ベロドロームでマティエス・ブフリ(オランダ)からコーチを受けた佐藤幸治が、単騎で一発を狙っている。

 「前回の向日町が終ってからですね。初めてベロドロームで練習しました。カーボンの自転車でギアを掛けてやったり、ウエートトレーニングとかをブフリに教えてもらった。世界のトップ選手に教えてもらって、いい練習ができました。初日は単騎ですからね、(1着を)狙っていきます」

 

12R

選手の写真です。
吉澤純平選手

 前回の寬仁親王牌でも攻める走りでらしさを見せた吉澤純平(写真)だが、一次予選敗退で勝ち星は2日目の1勝にとどまった。

 「レースで出し切ってるんですけど、いっぱい、いっぱい。キツいなかで出し切っている感じです。体は動いているし、調子自体はいい。でも、自転車とうまくかみ合ってない。いろいろセッティングをやって、これかなっていうのをやっている。ワッキー(脇本雄太)にも教えてもらって、やれることはやってます」

 「見ていて周りも歯がゆいだろうけど、一番自分が歯がゆい」と、前回の寬仁親王牌の最終日にもらしていた村上義弘は、中3日でどうか。

 「ここに来ている以上はどうのこうの言ってられない。一生懸命頑張りますよ」

 昨年、千葉500バンクで行われた最後の記念で、佐藤博紀は記念初制覇を飾った。前回の寬仁親王牌では未勝利も、2着2回で動きは悪くなかった。

 「初日も2段駆けを乗り越えられるようにならないと。でも、踏めてはいました。なんとかやってる感じですけど(笑)。前回は前橋っていうのもあって、後ろになってしまうよりは、前々と思って走りました。(7月の落車で鎖骨骨折をしたけど)もう走ってとくに問題はないです」

1R

選手の写真です。
高橋雅之選手

 加賀山淳にフタをした水谷好宏は、中島将尊に突っ張られながらも赤板の1センターで出る。さばかれた澤田光浩が外に大きく浮くも、加賀山は怯むことなくすかさず反撃。最終ホームで加賀山が主導権を奪って、高橋雅之(写真)が続く。3番手の大西健士は遅れて落車。3番手以下を大きくちぎった地元両者のゴール勝負は、番手の高橋が差し切った。

 「ジャンがすごかったですね、(加賀山は)かなり強かった。あれは3番手じゃ離れますよ。加賀山はああいう(展開)のはできなかったんですけど、良かったです」

 「ジャン前のところは前だったら見ちゃっている。違うことやった効果が出た」とは、加賀山淳。想定外の展開とアクシデントもあったが、積極策で高橋と好スタートを切った。

 「(10月の)4、5、6日にマティエス(ブフリ)にいろいろ教えてもらいながら、(伊豆ベロドロームで)練習した。展開的には水谷にあんなにフタをされるとは思ってなかった。ウソでしょうって感じだった。涼しいから、(体調は)サイコーですよ」

2R

 後ろ攻めから上昇した野口裕史に合わせて、中団の岸澤賢太が先に切る。その上を赤板で野口が叩くが、岸澤は車を下げ切らずに3、4番手が併走になる。後方で冷静に戦況を見極めた吉本卓仁は打鐘2センターから反撃を開始。吉本は野口を最終バック手前でねじ伏せ、最後は番手の原田礼が差し切った。

 「(吉本)卓仁が全部してくれました。自分は付いていっただけなんで。(吉本は)緩んだら行きたいって言ってたし、行ってくれた。(最後は)いっぱい、いっぱいでしたよ。(初日の1着は)うれしいっすね。前々回から悪かったんで、これでまた流れが来てくれれば」

 吉本卓仁が仕掛けどころを逃さず、豪快にまくって2着。

 「(まくりに)行きごろでしたね。展開に恵まれました。(岸澤が中団取りに動かなくても)どっちにしろ力勝負だと思っていた。前回(10月高松FIの初日)は失敗してるんで、力勝負がしたかった」

 九州勢への切り替えを迫られた小埜正義は、3番手の山口幸太郎を最終4コーナーで弾いて3着に入った。

 「野口もあれだけ踏まされたらキツい。流してなかったからね。(自分は)最後も中途半端だった。本当は原田さんのところを持っていきたかったけど」

3R

選手の写真です。
竹内智彦選手

 中団から先に動いて先頭に立った高木翔は、赤板手前から踏んだ成松春樹に合わせてペースを上げて番手に飛び付く。逃げる成松後位の萱島大介をさばいた高木に竹内智彦(写真)も抜かりなく追走。高木が岡崎智哉に合わせて番手からまくって、竹内が余裕をもって交わした。

 「高木君はなんでもできるから、好きなように走ってもらった。しっかり踏んで(成松を)出させて番手を奪ってまくってくれた。(最終)バックで詰まって内に差し込んだけど、余裕はありました。やっと戻ってきましたね。ここまま良くなっていってくれれば」

 FI、記念を問わず近況は初日をクリアしている高木翔が、対応力を見せてラインでワンツーを飾った。

 「すごくキツかった。岡崎さんと中団を取り合っても仕方ないと思って、それであれしかないですよね。成松さんもペースで踏んでいたから(番手から出ていくのが)キツかったです」

4R

 久米康平にフタをして赤板で先頭に立った飯田憲司は、1センター過ぎから加速して先行態勢に入る。後方になった久米はすかさず反撃に出ようとするが、飯田のスピードが良く仕掛けられない。久米ライン3番手の三浦稔希が切り替えて、久米は8番手に陥って最終回へ。逃げる飯田に、5番手からまくった河村雅章が襲い掛かるが、番手の山本健也が3コーナーでけん制。久米から切り替えて、河村を追った福島武士は、コースを縫うように飯田と山本の間を鋭く伸びて白星を挙げた。

 「ジャンでもうダメかと思ったけど、なんとか(勝ち上がりの)4着までにと思って。できれば久米を抜いて1着っていうのが良かったけど。三浦さんの切り替えがあって、久米も仕掛けるタイミングがなくなりましたね。(最後は)イチかバチかでしたけど、良かったです」

 単騎の平沼由充は、主導権を握った南関ラインの4番手にポジションを取る。最終2センターからは、福島のコースをなぞるように追い込んで2着。

 「何百レースぶりかの気持ちがいいレースでした。6番(坂西佑介)が内を締めていたので、(最終)3コーナー過ぎて空いたとしても、詰まるなと思って。9番(福島)をいい目標にして、サッと動けました」

5R

 4番手の菅原裕太は、赤板の2コーナー手前から踏んで主導権を奪い、そのまま駆ける。3番手の山田和巧が離れるも、後続との間合い計って番手の鈴木裕が追い込んだ。

 「菅原君のおかげですよ。抜きに行って差せないかと思ったけど、結果差せたので余裕があったってことですね。ただ上(のクラス)で戦うには、もう少し余裕が欲しいところ。体調は良くなっているけど、気合が入りすぎて緊張してた」

 落ち着いた組み立てで別線を一蹴した菅原裕太は、8月の松戸記念での一次予選敗退の雪辱を果たした。

 「後ろ攻めからフタをして、(周回中は中団にいたが)脚を使うくらいなら前の位置からと。城(幸弘)さんの動きだけ注意して、ジャンで流してたのでそこを逃さず行けた。前回からだけど、ようやく復調してきましたね」

6R

選手の写真です。
戸田康平選手

 前に出た元砂勇雪を、赤板で戸田康平(写真)が押さえて主導権を握る。宇佐見裕輝はすぐに巻き返しに出るが、これにすかさず反応した戸田が突っ張って駆ける。中団からまくった元砂勇雪は、内藤敦のけん制で落車。後続のアクシデントをしり目に、戸田が押し切った。

 「(宇佐見は)絶対に来ると思ってたんで、かなり見ていました。来たら突っ張るつもりでいたんで、駆けやすいように切る時も結構踏んでいました。道中もペースだったし、1着を取れているんでいいですね。落車があったんでなんとも言えないですけど。まずは初日を勝ち上がれたんでよかった。(高い)点数を取れたって意味でも大きいですね」

 最終2コーナーからまくった元砂だが、けん制した内藤と接触して落車。島野浩司も乗り上げる。2位入線の内藤は失格で、中近ライン3番手から落車を避けた光岡義洋が2着に繰り上がって3連単は43万円超の高配当。

 「なんとも言えん勝ち上がりですね。ラインが2人転んでるんで。(菊地)圭尚か佐々木(省司)が内に来るかなと思って締めといて、そこからまっすぐ踏んだら(落車を)避けられたって感じです。でも、なにもできんよりは、最後も前を交わせたし、脚の状態もずっと問題ないんで。ただ、前で先輩がこけたんで喜べない」

7R

 3番手の才迫開が外に上がって山岸佳太をけん制するが、山岸が赤板手前から踏み込む。内をすくって出た才迫を叩いた山岸の先行。しかしながら、山岸も才迫の抵抗に脚を使わされ、8番手から立て直した伊藤勝太がまくり切った。

 「ジャンで結構、踏んだのに、才迫君にすくわれて終わったと思った。(最終)1コーナーで詰まったけど、2コーナーの下りを使いたくて待ちました。すんなりだったらまくれていないけど、前団の併走が長引いたので、たまたままくれた感じです」

 山岸を利した飯嶋則之が、ゴール寸前で2着に上がった。

 「才迫君を叩いた時点で、もう誰もこないと思った。ヤバいと思って(伊藤を)もっていったけど、対応できなかったですね」

8R

選手の写真です。
福田知也選手

 島川将貴が赤板の1コーナーで主導権を握ると、酒井拳蔵が飛び付いて青井賢治と併走。隊列が短くったところでタイミングを計っていた巴直也は、打鐘の3コーナーから踏み込む。福田知也(写真)を連れた巴がカマして、神奈川2車で3番手の島川を引き離す。番手の福田は、巴との車間を空けて詰める島川をけん制しながら追い込んだ。

 「アイツ(巴)もデキがいいですね。踏み出してから引っかかってる感じがある。無理やり仕掛けないで、緩んだら行けばいいと思っていたら、アイツの仕掛けも良かった。あとは島川のタイミングをズラしながらと。僕(の調子)は変わらずいいですね、イケると思う」

 「粘るとは思わなかった」とは、酒井の動きが誤算だった島川将貴。神奈川コンビを追いかけて2着も、同県の先輩を気遣い振り返る。

 「出てからも重くてしんどかった。巴さんのカマシは見えませんでした。粘らせてしまったし、あれがなかったらしっかりジャンから駆けたかったんですけど。脚を使って追いかける展開なんで、ああいうのは練習ではできない。いい経験ができた。でも、粘らせてしまったのが…」

 福田が懸命に援護した巴直也だったが、直線で失速して3着。二次予選進出も苦笑いで汗をぬぐう。

 「島川君もペースを上げてなかったし、思い切って行けた。出切ればあとは福田さんがなんとかしてくれると。最近、先行してなかったから、キツかったですね。それでも反応はできている」

9R

 増原正人の上昇を阻んで突っ張った小原唯志は、中部トリオを受けて4番手をキープ。増原にすくわれて打鐘の4コーナーでは外に浮く苦しい流れも、小原がまくりで凌いで1着。

 「増原君が来た時には、とりあえず行くしかないと。組み立て自体は良かったと思う。7番手にならないように心掛けていた。前受けでも勝ち切れるようにならないと、点数が上がらないんでね」

 逃げた廣田敦士の番手の岩本和也は、小原を止められない。廣田ライン3番手の坂上忠克が内を踏んで2着に入った。

 「33バンクだからシビアにいこうっていう気持ちがあったけど。あまり気持ち良くはないですね。ただ、点数がヤバくなってきたので、いままでは怖くて内は踏めなかったけど、これからはやっていかないと」

10R

選手の写真です。
池田勇人選手

 一度切って出た山中秀将を池田勇人(写真)が押さえて先頭に立つ。前受けから7番手に下げた原田研太朗は、赤板の1センターからの山降ろしで一気に叩きに出る。最終的に原田の先行。諸橋愛が三宅達也をさばいて、池田は3番手に入る。山中はあおりもあって不発に終わり、バック手前から鋭くまくった池田が諸橋の追撃を振り切って1着。

 「とりあえず先行したかったですね。山中が後ろだった時点で、自分の押さえ先行かカマシだなと思った。そこがちょっと反省点です。あれ(原田)はさすがに合わせられない。さらに上から来られてるんで。諸橋さんとは本当に相性がいい。(ラインでワンツースリーは)最高の結果ですね」

 諸橋愛は池田を交わせずに2着。三宅を弾く好アシストでラインでの上位独占に尽力した。

 「本調子なら差せていたんだけどね。ただ、前回よりは動けていると思うし、8番(三宅)をどかせたのは良かったと思う。(池田)勇人が頑張ってくれれば、自分にもチャンスは来ると思っていた。(池田は)前回の成績とか競走を見ている感じでは残る感じじゃないんだけど、差せる感じはなかった。踏んだ感じは出てたし、抜けるかなと思ったけど、勇人もタレなかったですね」

 関東ライン3番手の志村太賀が、最終3コーナーで山中を外に張っての流れ込んだ。

 「うまくいきましたね。自分が3着に入れる感じはなかったんですけど。自分はなにもしていない。(池田)勇人が本当に強かった」

11R

選手の写真です。
山崎芳仁選手

 赤板で坂本貴史を押さえた郡司浩平が主導権を握る。2コーナーから8番手の稲毛健太が巻き返すと、郡司もペースを上げる。郡司の掛かりが良く、稲毛は中団で不発。稲毛を張りながら最終ホームからまくって出た坂本も伸びない。坂本マークから自力に転じた山崎芳仁(写真)が、南関勢をのみ込んだ。

 「(坂本)貴史も無理やり仕掛ける感じだったので、出切れないと思った。それに山内(卓也)さんにも降りられてしまったので、自分でどうにかしようと。自分のタイミングで踏めなかったわりに車は流れてくれたんで悪くないと思います」

 積極策の郡司を利した和田健太郎が、直線で差し脚を伸ばして2着。

 「山崎さんは見えたけど大外だったし、(ブロックしても)届かないですよね。もって行こうにも坂本君の車輪が掛かっていてどうしようもなかった。郡司君は頑張ってくれたけど、難しい展開になってしまった」

 稲毛、坂本を不発に追いやった郡司浩平が、逃げて3着に踏ん張った。山崎のまくりにはお手上げで苦笑い。

 「(機動型)2人を合わせ切れているし悪くないですよね。山崎さんのあれは(自力があるし)ズルいですよね(笑)。風というよりは、バンクの空気感が重たい感じがあった。流れないですね。それでも自分のイメージ通りには動けた」

12R

選手の写真です。
神山拓弥選手

 吉澤純平に併せ込んでフタをした村上義弘は、再度踏み込んで赤板で佐藤博紀を押さえて主導権。しかしながら、2コーナー手前で吉澤が叩きに出る。吉澤、神山拓弥(写真)で出切って、茨栃コンビが主導権を奪う。3番手に飛び付いた村上は、空いた車間がなかなか詰まらない。番手で願ってもない展開が訪れた神山が、ゴール寸前できっちり差し切った。

 「(吉澤)純平さんを100パーセント信頼しているので、もし純平さんが失敗してそれで一緒に負けてもっていう気持ちはあります。(ラインが)2車だし難しかった。ただ、(後ろとの間合いから吉澤と)決まるかなっていうはあった。純平さんはすごい掛かりだったし、近況では一番いいデキなんじゃないですか。自分は(打鐘の)3コーナーいつも苦しいんですけど、外に差してしっかりと付いていけた。合格点を与えてもいいのかと」

 村上との力勝負を演じた吉澤純平は、レースを支配してラインの神山とワンツー。気持ち良さそうに汗をぬぐう。

 「村上さんの気持ちも伝わってきたし、(村上がフタをして自分を警戒したことに)シビれましたね。そこを北津留(翼)が付いていかなかったんで、俺がすかさず叩きにいった。自分も村上さんに憧れているところがすごくあるんで、こういう勝負ができたのは大きい」

 村上が直線の入り口でようやく茨栃勢に追いつく。村上マークの北野武史は、村上が外を踏むと内よりを伸びて3着に上がった。

 「ああなったら外は行けるわけないんで、内しかなかった。いい感じで突っ込めたし、やっと届いてくれた。本当に悪くない状態だったんで、(結果に)出てくれて良かった」

6R

選手の写真です。
荒井崇博選手

 菅原裕太が佐藤幸治を押さえて赤板過ぎに出る。山岸佳太は2コーナー手前から踏み上げ、菅原を叩いて先行態勢に入る。菅原が車を下げ切らずに3、4番手が併走になると、すかさず佐藤は最終ホーム手前から反撃を開始。好回転で前団に迫った佐藤だが、尾崎剛が2コーナーで大きく張る。佐藤は力尽きるが、4番手で溜めた荒井崇博(写真)が、直線で外を鋭く突き抜けた。

 「(佐藤は)行った時に、これは行ったなと思ったけど(尾崎が)うまかった。あれ、止まったと思って内に差し込むのを忘れていた。(佐藤は)運が悪いっていうか、(尾崎が)うまかったっていうのと、あれがまくりのリスク。でも、俺が届くところまで連れていってくれたね。(自分は)踏み出した時に3(着)はあるなって感じだった。まあ、思ったより伸びたね」

 ライン2車でも果敢に攻めた山岸佳太。持ち味の先行力を存分に発揮して2着に粘った。

 「(赤板ホームで)巴(直也)さんが(菅原ラインに)付いて行くと思ったら来なかったから(反応が)少し遅れました。でも、結果的に出られればいいんで。モガき合いしちゃうと佐藤さんもまくりは強いですし、まずは出切ってそこからだと。2車でも尾崎さんと2人とも仕事して、勝ち上がれたのがよかったですね。(新車は)力は入るし、踏み上がる感じもある。もうちょっとセッティングを考えてやれば、いいペースで駆けられると思う」

 佐藤のまくりを好ブロックで止めた尾崎剛は、巴にすくわれるも僅差の3着で勝ち上がりを決めた。

 「2車でもあんなに気持ち良く行ってくれて、自分もなにかしないとと思っていた。うまくタイミングが合ってくれました。(最後は)あの(山岸と巴の)間を行くしかないなと。前の感じだと山岸に付いても余裕はなかったけど、突っ込めるくらいまで来てますね」

 

7R

選手の写真です。
坂本貴史選手

 島川将貴にフタをした飯田憲司が、再度踏み込んで赤板過ぎに出て先行策。が、島川の巻き返しも早い。3番手の立花成泰は付け切れず、島川、香川雄介で飯田を叩いて主導権を奪う。打鐘の4コーナーで切り替えた福田知也がまくりを打つと、脚を溜めていた坂本貴史(写真)がそこを目標に踏み上げる。前回の寬仁親王牌でも2勝をマークした坂本が、前団を仕留めて1着。

 「本当は島川が行った時に苦しくても、香川さんの後ろにスイッチしなきゃダメだった。そこを見ちゃった。そしたら福田さんが(香川を)追ってくれたんで、展開が向きました。自分の(まくる)タイミングも、うまくはまった感じです」

 「抜けると思ったんだけど。抜けてればサイコーでした」とは、半車輪差の2着の永澤剛。青森ワンツーで車単の1番人気に応えた。

 「福田さんがまくってってくれて、武藤(篤弘)さんは口が空いた。それで展開が向きましたね。(坂本のまくりに付いていって)香川(雄介)さんが絶対に(ブロックに)来ると思ってたんで、そこは構えてました」

 シビアな立ち回りで飯田から早めに切り替えた福田知也は、先まくりをのみ込まれて3着。

 「1回(飯田を)入れようと思ったけど、(島川と)スピードが違いすぎて、空きすぎてた。それで悪いけど切り替えた。前が島川と香川(雄介)さんだったんで、どうしようかと迷った。でも、坂本が来る前にと思って(仕掛けて)行きました」

 

8R

選手の写真です。
北津留翼選手

 赤板手前でハナに立った城幸弘を、酒井拳蔵が押さえて主導権を握る。中近コンビを追った鈴木裕は、2コーナー手前から仕掛けようとしたが、酒井に合わされる。鈴木は結局、3番手に入って打鐘を迎える。逃げる酒井に、鈴木は最終1センターから再び反撃。しかし、8番手から仕掛けた北津留翼(写真)が、鈴木のさらに上を好スピードでまくった。

 「自分本位な作戦を取っちゃいましたね。デビューしてから(原田)礼さんとは、初めての連係だったので、決まって良かったです。ゴールまで目いっぱい踏みつつ、礼さん後ろにいるかな?って感じでした(笑)。仕掛けてからは、鈴木さんが浮いていたので、いい風よけになりましたね。とにかく礼さんとワンツーで本当に良かったです」

 原田礼は北津留と車間が空きながらも、なんとか食い下がって2着。福岡コンビでワンツーを決めた。

 「感動のワンツーが決まりましたね(笑)。(北津留から)ちぎれたけど自分は地脚なので頑張って追いかけました。みんなに北津留のダッシュはすごいぞって言われていたので、めっちゃ緊張しました。2人で決まって良かったです」

 北津留にまくられるも、最終2センターで酒井をとらえた鈴木裕がなんとか3着に入った。

 「酒井の上を叩くのが作戦だったんですけどね…。酒井にずっと警戒されていて行けませんでした。(北津留より)先に仕掛けたけど、モコモコしていたし、自分のなかではいっぱいでした。とりあえず準決勝につながったのでよかったです」

 

9R

選手の写真です。
佐藤博紀選手

 原田研太朗がうまく南関3車を受けて、好位の4番手を取る。6番手に小原唯志が入り、佐藤博紀(写真)は一本棒の8番手に置かれて、逃げる加賀山淳は全開で踏み上げる。最終2コーナー手前から踏んだ佐藤は、4番手からまくった原田をスピードの違いでとらえて、千葉記念連覇に望みをつないだ。

 「初日より踏むところが短かったし、脚を使わずに仕掛けたぶん、踏み込んだ時が初日よりスッと出た。最終ホーム手前くらいに(仕掛けて)行けるところがあったんだけど自信がなかった。(2日目は)シューズを戻しました」

 原田研太朗は、ソツなく好位を確保する立ち回りで近況の不調をカバーした。

 「(加賀山の)先行一車みたいな構成だったし、組み立てからキツかった。(状態が)悪いなりには良かったけど、まだ車の出は良くない。バック踏んだりしてキツかった。でも、いろいろいじって少しずつ良くなっている」

 

10R

選手の写真です。
山中秀将選手

 伊藤勝太を赤板で押さえた戸田康平が先行。徐々にペースを上げていった戸田に打鐘2センターから仕掛けた山中秀将(写真)が襲い掛かる。最終バック過ぎに戸田をとらえた山中が1着。

 「初日よりは全然いいです。初日は変な仕掛けになったけど、一応外を踏んで感触は確かめたんで、次はもう少し長い距離を踏もうと思ってました。ただ、もうちょっとって感じはします。踏み出しの感触は良かったんですけど、1コーナーで渡辺(航平)さんや真崎(新太郎)さんのところを通過する時のスピードがちょっと…。あそこをスッと出ていける感覚が欲しいですね。(伊藤)勝太のところまではその感覚があったんですけど。戸田君が掛かっていたのかもしれないけど、どっちにしろあそこで大きく張られてたら違う展開になったと思うんで、怖かったですね。しっかりケアをして、また次に備えます」

 成清貴之が山中のまくりに付け切り、車単1.8倍の圧倒的な人気に応えた。落車した同県の後輩、高橋雅之を気遣いながら、こう振り返った。

 「山中が強かった。(ワンツーが)決まって良かったですね。オッズもヤバかったし。でも、(高橋)雅之が転んじゃったんでね。組み立てというよりか、山中はあれが必殺技だし、あれが決まらない時はダメなんで。俺が付いていける時はだいたいダメなんだけど(笑)。(付いていて)余裕はないです。自分で自力でやった方が楽なくらい。決勝に乗りたいですね。呼んでもらっただけでありがたいんで、感謝です」

 最終1センターで千葉トリオに切り替えた単騎の伊藤正樹は、落車を外に避けて3着に入った。

 「戸田君が流さずにもっと思い切って駆けていたら、先まくりも考えていた。まだ自力を捨てたわけじゃないし、力勝負をしたかった。あの形になったら3着だけでも確保しようと思って外を踏んでいました。それで(落車を)避けられた感じですね。走っていて余裕もちょっとあるし、準決も頑張りたい」

 

11R

選手の写真です。
村上義弘選手

 高木翔が先行態勢を取るが、赤板で稲毛健太が仕掛けて前団に襲い掛かる。抵抗する高木を最終ホームでねじ伏せた稲毛に、村上義弘(写真)が続く。後続との間合いを計った村上は、きっちり稲毛を交わした。

 「(稲毛は)トップスピードを長く保てるから、あの仕掛けでもゴール前勝負ができると思った。(稲毛は)最終バックでしんどそうだったけど、2センターくらいで伸びていった。最後は抜けないところでしたね」

 持ち味を生かした稲毛健太が、ラインの村上とのワンツーに一息つく。

 「戦ったことがない選手が多くて、なにをするかわからないから難しかった。吉本さんが切るのを待ってから仕掛けようとした。だけど、前に踏まれたし一本棒になってヤバいと思った。だから、あそこから仕掛けました。バックからキツかったけど、村上さんがギリギリ直線で抜きにきてくれたので、最後まで踏めた。村上さんはさすがですね」

 

12R

選手の写真です。
山崎芳仁選手

 山崎芳仁(写真)を押さえた池田勇人は、初日同様のタッグ、諸橋愛、志村太賀を連れて赤板からハイペース。関東で別線を選択した吉澤純平が叩きに出るが、池田が突っ張る。両者の踏み合いで反撃のタイミングをうかがっていた郡司浩平は、打鐘の4コーナーから踏み込む。外に浮いた吉澤のあおりもあったが、郡司が好スピードで前団に迫ると諸橋愛は番手まくりで応戦して郡司を阻む。南関ラインを追いかけた山崎が、まくり気味に追い込んで連勝のゴール。

 「池田がかなりダッシュしてたんで、自分も休んでいるヒマがなかった。キツかったですね。そのあと郡司が行って伸びていたけど、諸橋さんが番手から出ていったんで、その上を踏むしかなかった。人の後ろに付いてるから、(最終1センターあたりのところでも)ちゃっちゃと動けた。(感じは)悪くないし、いいですね」

 郡司が不発になると、和田健太郎は最終2センターで降りて懸命に追い込む。山崎には行かれたものの、諸橋を交わして和田が2着に上がった。

 「もう全部、郡司任せでしたから。郡司の力だったら、もう1回伸びていくかなとも思った。でも、ダメだったんで、もうあそこにいてもしょうがないんで自分で踏むしかなかった。(感じは)悪くないと思います」

 「結構、池田がスイッチ入ったんで、俺も入った」とは、池田の積極策に応えようと番手まくりで別線に抗った諸橋愛

 「郡司のスピードが良かったんで、止められる感じじゃなかった。自分としてはやれることをやりました。毎日が満身創い。自分は追い詰められている方がスイッチが入る」

 池田ラインを叩けずに諸橋のけん制で後退した吉澤純平は、見せ場をつくれずの8着。

 「出切れなかった…。(別線の押さえに来る)順番が違かったんで、(巻き返す)タイミングが踏み遅れた。半分ぐらいは、そう(叩き合い)なると思っていたんですけどね」

 

10R

選手の写真です。
坂本貴史選手
選手の写真です。
諸橋愛選手

 原田研太朗は吉澤純平に合わせて動いて、坂本貴史(写真)を押さえに行くが、坂本は突っ張って出させない。吉澤は原田の内をすくって位置を上げ、坂本を叩いて出る。しかし、諸橋愛は踏み出しで離れてしまい、吉澤の番手には坂本がはまる。最終ホームから原田も巻き返すが、坂本は合わせるように番手まくり。抵抗する吉澤をねじ伏せ、1着で決勝進出を果たした。

 「メンバー的に絶対中団は渡せないなと思ってました。(吉澤)純平さんが先に来たら出させて中団と。ハラケン(原田)がすごい先行屋だったら違うけど、あれはイン切りなんで(突っ張った)。内を空けたかなって感じはあるけど、後ろには悪いことをしました。脚の感触はいいですね。FIで決勝を外している時でもずっと感触は良かったんで」

 吉澤と連結を外した諸橋愛(写真)だったが、すぐさま永澤剛を外から、佐藤博紀を内からキメて3番手に追い上げ、坂本に続いて2着に入った。

 「(吉澤)純平は1回中団で止まった感じだったから、俺もバックを踏んでいた。止まって詰まってから行ったから。いっぱいで離れたって感じよりも、タイミングをズラされました。(追い上げた)あの辺は持ち味というか。あわよくば(坂本)貴史のところを狙っていたけど、流れていたから外を行くのは大変だった」

 関東ライン3番手の尾崎剛が諸橋に食らいつき、13年高松以来の記念決勝をもぎとった。

 「吉澤がすかさず行って、離れないようにと思ったけど、ジャン過ぎか2センターぐらいで、はぐれそうになった。初日も苦しい展開を凌げたし、二次予選も自分なりに仕事をして3着なんで。5年振りに(記念の)準決に乗って、5年振りに決勝です」

 

11R

選手の写真です。
神山拓弥選手
選手の写真です。
山岸佳太選手

 山崎芳仁が切って、茨栃の3車を受ける。主導権に迷いのない山岸佳太は、後続を一本棒にしてペースを上げる。6番手の山中秀将が打鐘の4コーナーから反撃に出るが、山岸ライン3番手の飯嶋則之が絶妙なブロック。山中は最終3コーナーでいっぱい、山崎も仕掛けどころを逸する。神山拓弥(写真)が番手から追い込んで、ラインの3車で上位を独占した。

 「山岸君も頑張ってくれたし、後ろに飯嶋さんもいたので気持ちが入った。飯嶋さんが仕事してくれて、(山中のまくりが)自分のところまで来なかった。でも、しっかり仕事をしようと思ってました。2日目は少し重かったけど、(準決は)感じが良かった。セッティングを修正してまた良くなりました。山岸もそうだけど、なにより飯嶋さんが入ってくれたのが。一緒に特別競輪に出てたけど、苦しんでいたのも見ていたのでよかったです」

 山岸佳太(写真)はケレン味のない仕掛けで2着に踏ん張って、昨年8月の小田原での記念初制覇以来となる記念優出を果たした。

 「すんなり出切れたし、そのあともいい感じで踏み上げられた。ハンドルを送ってサドルのハナを上げたら準決が一番良かった。初日に逃げてあたりもついていた。最後までしっかりと踏み切れました」

 茨栃ライン3番手の飯嶋則之は、直線で山岸と神山の間をこじ開けるように踏んで3着。

 「(山中を止められたのは)たまたまですよ。(神山)拓弥と一緒だったから気持ちが入っていた。もうちょっとだけ、(決勝進出の)余韻に浸らせてください(笑)」

 

12R

選手の写真です。
村上義弘選手
選手の写真です。
鈴木裕選手

 フタをした中団の稲毛健太が下げると、小原唯志は赤板目がけて踏み込んで主導権を握る。関東勢をすぐに追いかける素早い反応を見せた稲毛が、その上を叩く。稲毛に村上義弘(写真)、伊藤正樹まで出切って最終ホームを通過。池田勇人が4番手に切り替えて、後方の郡司浩平は最終2コーナー手前からまくる。逃げる稲毛との車間を空けた村上が、けん制して郡司を阻む。郡司に乗った鈴木裕も迫るが、村上がしっかりと勝機をモノにして稲毛の番手で連勝を飾った。

 「(稲毛が)連日、思い切って先行してくれている。伊藤さんも内を締めてくれてたんで、なんとかラインでと思ってました。(郡司をけん制して)ちょっと最内に気配がして、外に(車輪を)掛けながら休んでいた。あれで鈴木君に行かれてしまうかと思った。それに自分の出も悪かった」

 最終3コーナーで郡司が外に浮くと、鈴木裕(写真)は中のコースをスピードを殺さずに踏んで2着に伸びた。

 「ちょっと余裕があったんで、(郡司に)ピッタリ付いていてダメだった時に外を差してしまったりして行けなかったらっていうのがあって、空けてました。(最終3コーナーで)内に行ってしまって、(郡司に)申し訳なかった。1着まで行きたかったけど、とりあえず(決勝に)乗れたんでよかった」

 最終バックではほぼ最後方にいた成清貴之だったが、鈴木マークからの冷静なコース取りで3着に入った。

 「郡司が頑張ってくれたし、やっぱり郡司は最高ですね。(準決3個の中でで)一番の激戦区だと思ってたけど、逆にその方がチャンスがあるかなと。鈴木の中割りに付いていって、イチかバチかでした。(ゴール前は)いつもハンドルを投げるのがヘタなんで、(3着に)届いているかどうかわからなかった」

 最終2コーナー手前から仕掛けた郡司浩平は、地元の2人に貢献も自身の仕掛けを反省する。

 「(最終)3コーナー入る前に行き切るくらいじゃないと…。やっぱり最終ホームで仕掛けないと。展開の読みとかがあんまり良くないです」

 

 

≪最終日6R「S級ブロックセブン」≫

 点数最上位は、FI戦で随所に優勝争いを演じている松谷秀幸だ。

 「最近は動けているけど、流れに乗れてない感じですね。流れに逆らっているというか。なので、その辺を気を付けて走りたいです。原口(昌平)君とは、初対戦なので気になりますね。7車立ては初めてですけど、変に意識しないように9車立てのつもりで走りたいです」

 牛山貴広は、寛仁親王牌で5761着。最終日は、まくった金子幸央をきっちり交わして白星を挙げた。今回は、松谷を目標にして勝機をつかむ。

 「(寛仁親王牌の)最終日は悪くなかったんですけど、そこから1週間なので走ってみてですね。松戸は2年前の松戸記念ぶりですけど、練習では家から近いのでよく来ています。松谷君とは初連係ですけど頑張ります」

 今期S級初挑戦の原口昌平は、前回の10月平FIで2勝をマーク。積極策で、随所に白星を挙げている。

 「同期に電話でアドバイスをもらったり、坂本亮馬さんに体の使い方を教えてもらったりして、だんだん成績が良くなってきました。(S級では)相手が強いし、誘導も速く感じるけど、先行はできている。たまに逃げ切れるのでやりたいことはできていると思います。(ここに入る)直前に、同期の瀬戸(晋作)と渡邉(豪大)さんの3人で沖縄で乗り込んできたので、しっかり頑張りたいです」

 差し脚鋭い堤洋が原口をアシストして、ワンツーを目指す。

 「原口くんと(連係)は、初めてですね。テレビでは見ていますけど、逃げ切ったりもしているので自分のレースをしてくれれば。自分は離れないようにしっかり付いて行って、仕事をするだけです」