まつど競輪

MATSUDO KEIRIN

31#


決勝戦レポート

村上義弘(京都)

1年以上ぶりの優勝が滝澤正光杯

 「おこがましいですけど、フレームの色は滝澤(正光)さんを真似た水色です。(現役時代の)エピソードを聞いて自分も頑張ってきました」
 競輪選手を目指すきっかけをくれた滝澤氏の冠レースで村上義弘(写真)が、昨年7月小松島以来、通算34回目のGIII優勝を果たした。
 単騎の村上は、打鐘で仕掛けてきた山岸佳太を出させず突っ張て逃げた坂本貴史の3番手にキープ入る。
 「単騎なんでやれることは限られてくると思ったけど、雰囲気を見て自分で前々に踏むのか、最後のワンチャンスにかけるのかの判断でした」
 外併走の山岸ラインをけん制しながら、絶好のタイミングをうかがっていると、最終1センターで山岸が力尽きて後退。自分で踏んだ神山拓弥を2コーナー過ぎで飛ばして、前団をまくり切った。
 「タテヨコ強い選手ばかりだったので、チャンスをモノにできて良かったです。この数カ月は後輩の頑張りで、今回に関しては稲毛(健太)の頑張りで決勝に乗れたので、凡走だけはしないようにと思っていました。連日、声援を送っていただいて、現状の力以上のことができました」
 昨年は、7年連続でのグランプリ出場を逃し、今年が再出発の年となった。
 「この年で出直しもないんでしょうけど。出直しというか、守るところから攻めるところに行くっていうところで、自分にとってはチャンスなのかなと思っていました。昨年、出場を逃して、チャンスがどこまであるのか分からない中で、もう一度グランプリの舞台に。現状の自分のコンディションもあるので、中期的なスパンで考えるとグランプリを目標に組み立てていくのが、今の目標かなと思います。そのなかで競輪祭もあるんで」
 
 「(坂本)貴史はちょっと踏みすぎたかな。引きつけて貴史といい(ゴール)勝負ができたらなって思っていた」とは、諸橋愛。山岸を阻んだものの、内の鈴木裕が気になって村上のまくりを止められなかった。それでも村上に続いた成清貴之をさばいての2着で、S級S班としての面目は保った。
 「内に1番(鈴木)が来ているのが見えたから、そっちを気にして対応できなかった。そのあとは村上さんが来てかぶってしまったんで…。なかなかうまくいかないですね」
 
 打鐘の4コーナーから鈴木がインを進出すると、成清貴之は連結を外して村上に切り替える。が、すでに余力は残ってなかった。
 「自分にとっては全部想定外、道中全然休めなかった。脚が溜まってなかったんで、あれで(諸橋にさばかれず)村上に付いていっても優勝はできてないでしょうね」
 
 赤板の2コーナーから再度アタックした山岸佳太だったが、出切れず力尽きてシンガリ負け。
 「単純に力不足で、すませちゃいけないんでしょうけど…。出は良かった。あとはバンクに体を寝かせる技術。武田(豊樹)さんにも平原(康多)さんにもそれを言われたんで、そこを習得していかないと」

レース経過

 号砲で、誰も出ないのを見て単騎の村上義弘が誘導を追う。結局、山岸佳太-神山拓弥-飯嶋則之-尾崎剛の長いラインが2番手以下を占め、鈴木裕-成清貴之、坂本貴史-諸橋愛で隊列はまとまった。
 青板前の3コーナーで坂本が上昇。青板で坂本に並ばれた山岸は車を下げて、正攻法の位置に坂本となり、村上、千葉コンビもこのラインに切り替える。青板2センターから山岸が反撃に出ると、坂本も合わせて踏んで突っ張る。一旦、6番手に戻った山岸は打鐘で再度叩きに行くが、坂本もペースを上げて譲らない。山岸は、村上、諸橋に次々けん制も受けて失速。その間に鈴木が内々を進んで、番手の諸橋とからむ。この隙を村上は逃さなかった。最終2コーナーで外に浮く神山を飛ばして一気のまくり。2センターで坂本を捕らえた村上は、そのまま後続を突き放して昨年7月小松島記念以来のVを飾った。村上に切り替えて追った成清と諸橋で後位はモツれたが、諸橋が踏み勝って2着に。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 2 村上義弘 44 京都 73 S級1班 9.8 S
2 3 諸橋愛 41 新潟 79 S級S班 3B 10.1
3 5 成清貴之 44 千葉 73 S級1班 1B 10.1
4 8 尾崎剛 41 埼玉 79 S級2班 T 9.9
5 6 飯嶋則之 39 栃木 81 S級2班 3/4B 10.2
6 7 坂本貴史 29 青森 94 S級1班 1/2W 10.4 B
7 1 鈴木裕 33 千葉 92 S級1班 1B1/2 10.4
8 9 神山拓弥 31 栃木 91 S級1班 6B 11.0
9 4 山岸佳太 28 茨城 107 S級1班 8B 11.2

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