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まえばし競輪

MAEBASHI KEIRIN

22#

検車場レポート

  • 5/19 Wed.  (前検日)
  • 5/20 Thu.  (1日目)
  • 5/21 Fri.  (2日目)
  • 5/22 Sat.  (3日目)

1R

 神田鉱輔は5月京王閣ダービーで敗者戦ながら3度の確定板入りを果たした。
 「一次予選は自分の判断で失敗しました。あとの三走は確定板に乗れているので、調子は問題ないかなと思います。終わって1日休んで、今回は33(バンク)なので、その対策として奈良のバンクで練習してきました。調子は変わらないです。前橋は(昨年の寛仁親王牌で)GI初勝利もしているし、走りやすい。(南潤と連係できるのは)心強いです」
 中島将尊は復帰戦の前回函館FIで思うような走りができなかった。
 「あっせん停止で3カ月近く休んでいたんですけど、その期間が長すぎて、そんなにいい練習はできなかったですね。函館はレースを作れなかったし、タテも出なかった。レース勘はまだ厳しいけど、今回は慣れている地元バンクなので、それでプラスマイナスゼロですね」

2R

 芦澤大輔は京王閣ダービーの一走目に落車。途中欠場となったが、大きなダメージはなかった。
 「ケガは全然、大丈夫です。ずっと使っていた自転車がつぶれてしまって、練習で使っていたものを持ってきました。打撲は良くなって、悪い感じはしない。河野(通孝)のほうが点数はあるけど、僕が(雨谷一樹の)番手を回る以上はしっかりラインで決められるように」
 河野通孝は前回の5月川崎FIで成績をまとめたが、ケガの影響はまだ残っていた。
 「前回は良くなかったですね。3日間、前を抜けず、ただ連れて行ってもらっただけです。(2月)平のケガが思ったより長引いてます。その前が良すぎたのもありますけどね。気持ちを切らさずにやっていくしかないです」

3R

選手の写真です。
瓜生崇智選手
 瓜生崇智(写真)は変幻自在の立ち回りで奮闘している。九州の大先輩2人に任された初日は責任重大だ。
 「ここ2場所は正直、あんまり良くないですね。(4月)川崎記念くらいから首のヘルニアが出て、ピリッとしない状態です。最近は少しヘルニアが落ち着いて、トレーニングできるようになってきました。記念は好きなんで、しっかり頑張ります。(初日は)自分の持つところから行って、ラインで決められるようにします」
 鈴木陸来は4月四日市に続き、2度目の記念挑戦。最近は徹底先行のスタイルで、手応えをつかんでいる。
 「S級でカマシだと出切れないことが多くて、最近は突っ張りも増えました。早めに出て、あとはペースで駆ける感じですね。前回の川崎はセッティングを変えて良くなかったけど、最終日に戻したら1着が取れました。記念は強い選手ばかりですが、しっかり力を出し切るレースをします」

4R

 小林泰正は地元記念初出場。抜かりなく仕上げてきた。
 「鎖骨骨折から(昨年末に)復帰して、最初は良くなかったんですが、徐々に上がって、今年ピークに持ってこれたと思います。(ダービーは)初日は良かったんですが、6日間のGIは戦い慣れてないので、最終日は疲れてました。でも、自分の中ではいい経験を得られました。今回は地元なんでひとりでも多く勝ち上がって、自分自身も勝ち上がって見せ場をしっかり作れるように頑張ります」
 山田久徳は京王閣ダービーで振るわなかったが、きっちり修正してきた。
 「(ダービーの結果は)しょうがないです。1日早く帰ることになったので、1日休んで練習をしっかりやってきました。前橋は嫌いなバンクじゃない。前々に攻めて行けた時は成績がいい。(初日は)自力自在に前々に攻めていきたいと思います」

5R

選手の写真です。
成田和也選手
 成田和也(写真)は京王閣ダービーの一次予選で失格。今シリーズは久々の予選スタートだが、実力的にも負けられない。
 「ダービーは1日しか走れなかったので、今回はその分も頑張りたいです。ダービーは一走だけでしたけど、集中して走れて感じは悪くなかったです。ここに向けて練習は普通にやってきました。自分は軽いほうがいいし、ドームは好きです。(初日は)小畑(勝広)君にいかせてもらいます」
 近藤保はここ3場所、FIシリーズで決勝に乗れていない。
 「脚の感じは悪くないんですけど、流れが悪いですね。ちょっと展開の助けが必要です。練習はしっかりできて、少し疲れているくらい。前回(2月)の前橋で特有の難しさを感じました。それでイメージが悪くなったので、そこを修正して走りたいですね」

6R

 渡邉雄太は京王閣ダービーで結果を残せなかったが、調子は上向いている。
 「展開の作り方が悪かったですね。終わってから普通に練習して、特に問題はなかったです。前橋はGIしか走らないんですが、1着も多いですし、相性もいいです。いつも通り力を出し切れればいいと思います」
 海老根恵太は京王閣ダービーで9カ月ぶりのGI出場。今シリーズも1月和歌山以来、久々の記念参戦だ。
 「前回の初日は展開が良かったんですけどね。久しぶりのGIで通用しない感じはなかったし、もう少し何かできればという感じでした。終わってから休んで、いつも通り練習してきました」

7R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 渡部哲男(写真)は京王閣ダービーで3度の確定板入り。存在感を示した。
 「初日は体が重くて、流れも悪かったので結果に結びつかなかったですね。あとの三走はそれなりに良かったと思います。(2月全日本選抜で落車して)まだ完調じゃないけど、少しずつ上向いています。前々回の小倉からダービーまで期間がなくて、ダービーのあとは疲れも出て、日数ほどのトレーニングはできていないですね」
 東龍之介は京王閣ダービーの一走目に落車したが、幸い軽傷で済んだ。
 「軽傷で走れたので、これといったダメージはなかったです。開催中に休みの日もあって、治癒していきました。帰ってからも治療して、練習は普通にやってきました。前回は稼げなかったので、今回は結果を残せるように頑張ります。ドームは相性がいいし、前橋はFIでも優勝させてもらっています」

8R

 山崎芳仁に期待が集まりそう。京王閣ダービーは敗者戦で3度の確定入りを果たした。
 「初日は自ら失敗してしまったのが痛かったです。あとの三走は1着を取れなかったけど、連対はできました。終わってからは普通にトレーニングしてきました。前橋は高速バンクで仕掛けが遅いと届かないイメージです。初日は阿部(拓真)君に任せて。連係は2、3回あります」
 佐藤友和は調子、成績ともに上向いている。
 「ダービーは体の感じは良かったです。点数も上がってますし、これからもっと上がっていくと思います。練習はいつも通りやってきました。(初日は)3番手なんで難しいけど、その中で考えながらやれることをやって1着を目指します」

9R

選手の写真です。
吉田敏洋選手
 吉田敏洋(写真)は前回の京王閣ダービーが20回連続出場の節目の大会だった。
 「残念ながら準決勝に勝ち上がることはできなかったんですけど、まだまだ頑張りたいなっていう気持ちになりました。この先、何回まで伸ばせるか分からないけど、ひとつの目標としてやっていきます。さすがにこの歳で1週間の開催だったし、、終わってから3日くらい休んで、順調にトレーニングできました。竹内(雄作)に積極的に行ってもらって、年寄り2人でしっかり追走します」
 竹内雄作は京王閣ダービーで準決勝に進出。好調時のパワーが戻ってきた。
 「久々のGIで緊張したんですけど、初日の感覚はすごい良かったです。後半が尻すぼみになってしまって、それが課題ですね。(準決勝で)SSの選手を合わせるくらいにならないと。でも、いい刺激になりました。ここに向けて、しっかりトレーニングをメインにやってきて、直前の感触は悪くなかった。積極的に攻められればなと思います」

10R

選手の写真です。
佐々木悠葵選手
 佐々木悠葵(写真)は地元期待の新鋭だ。直前の大宮FIは無傷の3連勝で3度目のS級優勝を飾った。
 「最近の感触はあんまり良くないですね。前回の大宮の感じも良くなかったです。でも、大宮が終わって次の日にドームで練習した感じは良かったので大丈夫だと思います。(地元記念初出場で)気合は入っています。前橋はいつも成績がいいので、ひとつひとつ勝ち上がっていけるように」
 宿口陽一は京王閣ダービーで好走するなど、高いレベルで安定している。
 「平原(康多)さんの考えた練習メニューをこなして、それでずっといいですね。ダービーが終わって2日間休んで、セッティングを変えて、それに慣れるためにずっと練習してました。佐々木君とは初連係。レースは見ているし、離れないようにしっかり付いていきたい」

11R

選手の写真です。
木暮安由選手
 地元エースの木暮安由(写真)が一次予選のトリを務める。蕗澤鴻太郎の番手できっちり勝ち切る。
 「(ダービーの)初日はけっこう感じ良く踏めたんですが、最終日は離れてしまったので、そこを修正して今回は臨みたいと思います。練習ではいいんですけど、その成果は出てないですね。ここに向けて、順調には来れたし、(初日は)蕗澤君に頑張ってもらいます」
 蕗澤鴻太郎は地元のアドバンテージを生かして強気に攻める。
 「練習はここ最近の中では一番良かったです。地元記念なんでしっかり頑張ります。7車のほうが好きですけど、9車でもしっかり力を出し切るレースをします」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 清水裕友(写真)は3月松阪ウィナーズカップでは通算3度目のビッグ制覇。その後も好調をキープしている。
 「(ダービーは)前検日から脚が軽くて調子がいいのかなって走っていたんですが、あんまり自転車に力が伝わってなかったですね。その中で決勝に乗れたのは良かった。決勝はあの距離でもう少し残れれば良かったんですけど、松浦(悠士)さんの優勝は自分のことのようにうれしかったです。終わってまずは疲れを取って、ウエイトはやってきたんですが、自転車は体が受けつけなかったので乗ってないです」
 山田英明は京王閣ダービーの準決勝で清水裕友との連結を外してしまった。
 「自分のマークの技術不足をすごい感じました。ちょっとずつ体の状態は良くなっています。気持ちを切らすことなく、引き締めていきたいですね」
 渡邉一成は京王閣ダービーで惜しくも優出を逃したが、動きは軽快だった。
 「準決勝は惜しかったですね。もう少し何かできれば良かった。この経験を次に生かせるように。ダービーのあとは腰痛と疲れが出て、体の具合が良くなかったので、ケアを中心にやってきました。このバンクは後方に置かれると厳しいので、その辺も考えながら、いつも通りタイミング良く行ければいいと思います」

1R

選手の写真です。
神田紘輔選手
 前受けから6番手まで下げた南潤が赤板の2コーナーから一気に踏み込んで主導権を取る。ライン3番手の武田哲二は離れてしまったが、近畿2車で出切って両者のマッチレースに。最後は神田鉱輔(写真)が粘る南をゴール寸前でとらえた。
 「3番手(の武田)が離れたのは分かりました。車間を空けようかどうかでしたけど、そんな必要はなかったですね。南君が強かった。引き続き状態はいいので、自信を持って走れそう。(好調の要因は)練習方法もあると思うが、フレームが一番。宮杯に向けて今は頑張っています」
 南潤は力強い先行策で2着に粘った。
 「取れた位置からって感じで、緩んだら行こうと思ってました。基本は前受けからが良かったので、前を取って下げてからがベストかなって思っていました。出切る時も気持ち良く出られたし、いいペースで行けました。状態は良くなってきている。33(バンク)は基本苦手だけどドームはいいです」

2R

選手の写真です。
芦澤大輔選手
 前受けの雨谷一樹が田中陽平の上昇を青板のバック過ぎに突っ張る。もつれた隙を逃さず仕掛けた後藤悠が赤板の1コーナーから主導権を奪う。3番手を確保した雨谷が最終1センターから好回転でまくると、続いた芦澤大輔(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
 「前回のダービーの一走目で雨谷と一緒に落車して悔しいなって思っていたので、その雪辱というか、ラインで確定板を独占できて良かったです。(雨谷が)前を取って(田中を)突っ張って勝負ありという感じでした。(落車明けでも)動けているし、思ったよりも自転車がスッと出ました。与えられたところで頑張るだけです。気持ちだけですね」
 栃茨ライン3番手の河野通孝が外を伸びて2着。まくった雨谷一樹が3着に粘って、ラインで上位独占を果たした。
 「前回、落車しているのでラインで決められて良かったです。前橋なので脚を使ってでも前々にいこうと思ってました。前から突っ張って、そこから色んなパターンを考えていました。(3番手を取って)余裕はなかったんですが、行くしかないと思って仕掛けました。(落車明けでも)走った感じはダメージはなかったです。安心しました」

3R

 前受けの鈴木陸来が相笠翔太を突っ張って逃げる。難なく中団をキープした瓜生崇智は打鐘の4コーナーから反撃。懸命に抵抗する鈴木を最終2コーナーでねじ伏せると、そのまま後続を千切って圧勝した。
 「基本前受けでと思っていたが、鈴木君が前受けなら中団でと。相笠さんとの中団争いになった場合は負けないようにと思っていたが、すんなり(中団)だったので。展開に恵まれました。僕が勝つように走れば後ろ2人にもチャンスがあると思った。大塚(健一郎)さんが離れてたので、前回よりはいいかな。でももう一走しないと感じは分からない」
 最終2コーナーで大塚健一郎にすくわれて鈴木との連結を外してしまった望月永悟だが、バック過ぎから内を突いて2着に入った。
 「瓜生君のスピードが良かった。(鈴木)陸来がね、自分で全部やろうとしていたので、そこはもっと僕を頼ってもらっても良かった。後ろに仕事をさせるくらいの感じで。中4日で疲れていたので、今回は体調を整えるくらいできた。落ち着いて冷静に走れていると思うので、明日(21日)も持ち味を出せるように頑張る」

4R

選手の写真です。
山田久徳選手
 三谷政史の当日欠場により7車立てで争われた。後ろ攻めから切った佐藤雅春を小林泰正が赤板で押さえて逃げる。前受けから6番手まで下げた山田久徳(写真)は2コーナーから踏み上げると、空いていた3番手に降りて位置を取る。軽快に駆けた小林を山田が追い込み勝負で抜き去った。
 「(三谷の当日欠場で)考えていた展開と違ったんですが、たいした違いはなかったです。車番が悪かったけど、前が取れたので、あとは流れで。あのまま行けたかもしれないけど、(3番手が)空いてたのが見えたので入ってしまいました。あとは2(コーナー)で行けるかなって思ったんですが、しんどくて行けなかったです。バックくらいからは余裕がありました。今の成績であんまり大きなことは言えないんですが、決勝を目指して頑張ります」
 小林泰正は2周先行で2着に粘り込んだ。
 「できれば山田さんを後方に置いて先行したかったんですが、山田さんのほうが一枚上手でした。もう少し構えると思ってました。プレッシャーもあって脚が三角に回ってました。思ったより力みすぎていたので、リラックスして走りたいですね」

5R

 小畑勝広が持ち前の先行力を存分に発揮。前受けから突っ張る小畑に対し、飯田憲司、松岡篤哉は全く反撃に行けない。松岡の最終2コーナー5番手まくりは1車しか進まず不発で、中団の飯田は仕掛けられないまま直線へ。粘る小畑をゴール寸前で交わした成田和也が1着。
 「できれば(初手は)後ろが良かったが、前からになりました。小畑君に任せていたので好きに走ってくれと。うまいペースで小畑君が走っていた。落ち着いて追い込むことができました。前のおかげです。前回のこともあったのでちょっとドキドキしていたけど、しっかりレースできたと思う」
 小畑勝広が2周半駆けて別線を完封。鈴木誠も手堅く3着に入ってラインで上位独占が決まった。
 「前を取ったら突っ張り含みの作戦もあると。僕は3番手でしっかり仕事をするだけでした。ここまでは普通に練習して疲れを取るようにやってきた。体調も変わりないです。前橋は(練習している)泉崎と同じ周長なので走り慣れている感じがあります」

6R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 金ヶ江勇気が青板のバック過ぎに押さえて出る。合わせて動いた渡邉雄太が3番手に収まるが、8番手となった河合佑弥が赤板の1センターから一気に巻き返す。河合が最終ホームで金ヶ江を叩き切ると、これで絶好となった磯田旭がきっちりチャンスをモノにした。
 「河合君が強かった。(最近の好成績は)前の選手が頑張ってくれているおかげ。調子は変わらず普通です」
 関東コンビを追いかけながらまくり上げた渡邉雄太(写真)は2着まで。
 「ああいう感じで踏んで位置を取るのが久しぶりでした。33(バンク)のホームで河合君が行って、そっちに付いて行って、まくろうと思ったんですが、それまでに脚を使いすぎてキツかったです。今回は強気に前々に踏んで先行も考えていこうと思っているので、脚を使えたのは良かったです。(調子は)大丈夫です」

7R

 植原琢也を叩いて、脇本勇希が赤板1コーナーから先手を奪う。追い上げて中団確保の山中秀秀将が最終バックまくりで上がってくるも、渡部哲男が好ブロックで止めて直線へ。最後は粘る脇本を、渡部が余裕を持って交わした。
 「どこからでも先手を取りたいって感じだったので、あとはどこから(別線の)まくりが飛んでくるかと。(脇本の)カカリは良かったと思う。(抜いたときの手応えは)ある程度はありましたけど。ダービーよりは良かったので少しずつ上向きかな。あとはレースをこなすことで勘とか感覚も上向いてくる」
 植原との踏み合いを制して主導権を握った脇本勇希は3着で二次予選へ勝ち上がり。
 「警戒されると思っていたが、すぐに引いて行けたので良かった。踏みどころが早かったと思うけど、良かったと思う。指定練習の時に感じが良くて、今日(20日)はイケるだろうと思った。脚も凄く回っていたし、3着まで残れて良かった。前橋ドームの感じをつかめて、しっかりやれるかなと。明日(21日)もしっかり先行して3連単にからめるように」

8R

選手の写真です。
恩田淳平選手
 赤板前に先頭に立った阿部拓真を晝田宗一郎が打鐘の3コーナーで叩いて主導権を握る。中団に北日本勢、その後ろを回っていた単騎の恩田淳平(写真)は最終2センターから内を進出。最後は晝田と池田良の中を割って鮮やかに突き抜けた。
 「阿部君が自分と同じように前々に組み立てる選手なので、その後ろから周回を重ねようと。一人なんで早く仕掛けても後ろから追い込まれてしまう。ホームで見ちゃいましたけど、ちゃんとどこ行くか見ながら最後は突っ込めました。3.85のギアをずっと使っていたんですが、3場所前から92に上げてフレームも換えました。それで視界がゆっくり見えますね。まさか1着が取れるとは思わなかったです」
 逃げた晝田宗一郎が粘って2着。初の前橋バンクで見せ場を演出した。
 「阿部さんが積極的なレースをすると思っていたけど、叩ければチャンスはあるかなって。落ち着いて行けました。出切ってからはもう全力でした。このメンバーで2着なら自信になります。前橋は初めてなんですが、ドームは得意だし、走った感じも軽かったです」

9R

 青野将大を出させず、竹内雄作が残り2周半から先行勝負に出る。モガき合った青野は打鐘で力尽きて後退し、後続を一本棒にして逃げまくった竹内だったが、さすがに踏んだ距離が長すぎた。中団に構えバックからまくった市橋司優人が、一杯になった竹内の番手から踏み出した吉田敏洋まで捕らえて1着スタート。
 「最高の形は(竹内と青野の)2人をやり合わせてって思ってました。スタートで中団が取れて、やり合ってくれたので、自分がまくれるかどうかの勝負でした。ラインで決めたかったです。前橋を走ったのは初めてだったけど、コーナーの登りを乗り越えたら伸びるかなって。コーナーの登りが苦手なので不安要素はありました。(2場所前に落車したが)ケガもちょっとしかなくて、体もフレームも問題なかった。ここまで中4日で疲れも取れたので良かった」
 吉田敏洋は竹内が5着に沈む結果に表情は硬い。
 「あの形は最悪ありますって話はあった。1番の子(青野)があれでは雄作もスイッチが入って突っ張るだろうと。雄作のペースに僕がはまってしまって、難しかった。雄作の後ろは難しいんですよ、これまで何回も経験しているが、ツキバテしてしまう。最終バックで一杯になりつつ、十分な対応ができなかった。雄作は頑張ってくれたので僕の責任です。僕の判断が全部中途半端でした。雄作にもファンの方にも申し訳ない。明日(21日)取り返せるように」

10R

選手の写真です。
宿口陽一選手
 後ろ攻めから切った吉川起也を近藤夏樹が赤板で叩いて出る。前受けから7番手まで下げた佐々木悠葵は2コーナーから一気に巻き返す。打鐘の4コーナーで近藤を叩いた佐々木が最終先行。番手の宿口陽一(写真)が好アシストからゴール寸前で佐々木を逆転した。
 「佐々木君が先行してくれたので、しっかり決めたいなって思ってました。3番手が近藤(夏樹)君になったので、タイミングを狂わせて、やれることはしっかりやろうと。最後は差せないと思ったんですが、いい感じで自転車が進んでくれました。ダービーが終わってセッティングを変えて、それに慣れるために練習してきました。ナイターで疲れも取れて感じは良かったです」
 持ち前のダッシュを生かして先行した佐々木悠葵は2着。初の地元記念は2着スタートとなった。
 「(地元記念初出場で緊張は)特になかったです。(赤板で)ちょっとバックを踏んでしまいました。1回走れたんで、良くなると思います。(調子は)大丈夫です。サドルは修正します。地元なんで決勝に乗りたい」

11R

 栗山俊介の当日欠場で、実質2分戦となったレース。前受けの蕗澤鴻太郎が、木村幸希の上昇を阻んで青板バック過ぎから突っ張り先行に出る。後続の反撃はなく、そのまま蕗澤の先行ペースで最後の直線へ。ライン3番手から中を割った竹内智彦の伸びが良かったが、微差押さえて番手の木暮安由が地元記念1勝目を挙げた。
 「1着で良かった。(栗山の欠場で2分戦になったので)飛び付きとか、そこだけ注意していました。蕗澤君が突っ張るといっていたので付いていけば確定板まで入れるかなと。最後は内から(竹内が)きてオオーって。蕗澤君のことも残したかったので。(前のレースで)後輩が1着とか2着とかだったので、凄い緊張はありました。後輩達と一緒に頑張っていきたい」
 前を残し気味に踏んだ木暮を交わす勢いの竹内智彦だったが、僅かずに届かず。
 「2分戦になったから(蕗澤は)前を取って突っ張りますって感じで、その通りに走ってくれた。内からこられたらそこはしっかりさばいてと思っていた。最後は木暮君が踏むのを待って踏みました。木暮君も地元の意地があるし、抜けなかったですね。今日は楽に回れたし、調子も良いと思う」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 後ろ攻めの鈴木裕から清水裕友(写真)、渡邉一成の順で切って出る。前受けから後方まで下げた太田竜馬はすかさず巻き返して赤板の2コーナーから先行策。5番手となった清水は打鐘の2センターからロングまくりで襲いかかる。最終バックで太田をねじ伏せた清水がそのまま後続を突き放して圧勝した。
 「最終的に太田(竜馬)君が行くだろうと思っていたので、(渡邉)一成さんを出しても5番手はあるかなって。踏み出した感じはすごい良かったです。まくり切ってから気になるところはあったけど、乗り方とかペダリングなど全体的には良かったです。気持ちがいい1着でした。今回は自転車に乗ってこなかったんですが、ウエイトとかそれ以外のことはしっかりやってきて、それがプラスになっています」
 太田竜馬はまくられながらも2着に踏ん張った。
 「行けるところから行こうと思っていました。ちょっと距離は長いかなって思ったんですが、出し惜しみせずしっかり行けました。ゴールまで踏めたと思います。これ以上はないですね」

6R

選手の写真です。
東口善朋選手
 前受けから突っ張り気味に踏んだ近藤夏樹を三好恵一郎が強引に押さえて赤板を迎える。そこを竹内雄作が一気にスパート。打鐘で三好を叩いた竹内が主導権を奪い取る。ライン3車で出切って上位独占の態勢に。最後は粘る竹内を番手の東口善朋(写真)がきっちり逆転した。
 「(竹内に)黙って付いていきました。積極的に仕掛けてくれるし、(ライン)3車というのも大きかったですね。周りはしっかり見えていたし、まくって来ても止まるスピードでした。1着が取れたし、体は動いてくれている。ラインで決まるのがやっぱりベストなので、勝ち上がりで上位独占できたのはすごい良かったです」
 逃げた竹内雄作は2着。ラインを上位独占に導いた。
 「いい展開になったと思います。でも、思うように回せてなかったし、バックからタレたので、修正が必要ですね。初日より距離が短かかったから粘れただけ。体自体は問題ないので、セッティングを少しさわってみます」

7R

選手の写真です。
蕗澤鴻太郎選手
 地元の蕗澤鴻太郎(写真)が大金星を挙げた。中団の太田竜馬にフタをしてから打鐘前に飛び出して逃げる。すかさず反撃に出た太田は外、外で苦しくなる。そのまま蕗澤が強じんな粘り脚を発揮した。
 「太田君が中団を取ったので、その後ろから作戦通りでした。太田君が引かなかったらフタをして、前に出たら後ろも芦澤(大輔)さんなので信頼して駆けるだけでした。今日(2日目)は昨日(初日)に比べたら軽かったです。明日(3日目)もクリアできるように。記念の決勝進出はまだないので、まずは準決勝を突破したいですね」
 芦澤大輔は追走いっぱいの2着。蕗澤の強さを称える。
 「(蕗澤は)めちゃめちゃ落ち着いていたし、めちゃめちゃかかっていた。ホームのかかりで別線は来られないなって。あの太田でもキツいだろうなってぐらいのかかりでした。ゴール前はいつも通りのマーク。本当に引きずり回されました。いろいろセッティングを試していたが、訳も分からず一杯になった。セッティングは元に戻します。蕗澤君は101点の選手じゃないですよ」

8R

選手の写真です。
神田紘輔選手
 前受けから突っ張り気味に踏んだ渡邉一成を晝田宗一郎が赤板前に押さえて出る。そこを脇本勇希が一気に仕掛けて主導権を握る。これで絶好となった神田鉱輔(写真)が車間を空けて別線をけん制してから鋭く追い込んだ。
 「(脇本が)いいところで行ってくれました。距離が短かくなって展開が良かったけど、(脇本が)強かったです。(ライン)2車だったんで、内を空けると来られるし、タテでけん制しようと思ったけど、バックで詰まりすぎたのがダメですね。自分の調子はいいです。バッチリです」
 人気の渡邉一成は打鐘過ぎに雨谷一樹に内をすくわれて後方に。渡邉を見切って最終2コーナーで内に切り込んだ成田和也は河野通孝をどかして雨谷のまくりを追う形から2着に突っ込んだ。
 「想定していた展開。内も気をつけていたけど、レースになると難しかった。(渡邉が)何回か外を踏んでキツそうだったので、自分で切り替える形になっちゃいました。もう少し前に行きたかったんですが、内も詰まっていて、たまたま河野(通孝)のところになってしまった。最後はけっこう伸びました。どうせなら1着まで行きたかったですね」

9R

選手の写真です。
山田英明選手
 後ろ攻めから上昇した小林泰正を前受けの山崎芳仁が突っ張り、青板のバック過ぎから激しく踏み合う。山口敦也は赤板で内に行ってしまって山崎の番手で粘る。山田英明(写真)は山口を追わず、自力に転じて赤板の2コーナーから一気にスパート。あっさり山崎を叩いて最終主導権を奪う。山崎が3番手で前2人を追うが、車間は詰まらない。そのまま山田が力強く押し切った。
 「大塚(健一郎)さんが固めてくれたし、前がダメな時はどうするかも考えていた。山口君が強い気持ちだったので任せたけど、彼が内へ行ってしまって…。彼がもったいなかった。脚を使っていなかったので、緩んだところで行けば後ろも大塚さんなので何とかしてくれるだろうと。脚は重いなって感じでした。ダービーでメンタルとか体力が削られていたんだと思う」
 山崎の後ろから阿部力也が追い込んで3着に。
 「しっかり山崎さんを追走していけたし、良かった。山崎さんが長い距離を踏んでいるのもあるけど、自分の伸びもまずまず。いい緊張感を持って走れています。決勝に乗れるように頑張りたい」

10R

選手の写真です。
佐々木悠葵選手
 後ろ攻めとなった佐々木悠葵(写真)は早めに動いて、中団の南潤のところでフタをして位置にこだわる。前受けの鈴木裕は赤板の2コーナーから腹をくくって駆ける。打鐘で南を押し込んで4番手をキープした佐々木は最終ホーム前からまくる。海老根恵太のけん制を乗り越えた佐々木が先頭でゴールを駆け抜けた。
 「(初手は)前か中団が良かったけど、ちょっと失敗しました。あそこの位置にこだわって、先行と思ってました。ヨコは苦じゃないので。鈴木さんが駆けてしまったし、踏んでいる時に仕掛けたのでキツかったです。セッティングやフォームがグチャグチャで全然ダメでした。養成所時代から使っているサドルがここに来る前に壊れてしまって、何時間も触っているんですが、良くならないです」
 最終バックで切り替えて地元コンビを追いかけた山田久徳が前の木暮を抜いて2着に入った。
 「(南)潤は引くか迷ったと思うけど、中団にこだわったので、しょうがないですね。自分のやれることをやろうと。ジャンで潤を迎え入れてから最後は伸びたし、連日、いいですね」

11R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 後ろ攻めから切った吉田敏洋を渡邉雄太(写真)が押さえ、その上を河合佑弥が叩いて逃げる。番手の宿口陽一が河合との車間を大きく空けて後続をけん制するが、3番手を確保していた渡邉が詰める勢いで最終2コーナーから力強くまくって快勝した。
 「たぶん河合君が先行するかなって。その3番手を取れればと。来なかったら先行でもいいかなって思ってました。宿口さんが車間を空けたけど、詰まってバックを踏んでいたかなってところでタイミング見て仕掛けていけた。昨日(初日)はびびって行けなかったけど、今日(2日目)は1着を取れているのでいいと思う」
 マークした和田健太郎は直線で詰め寄ったが、逆転ならず。
 「自分の状態は徐々にですね。やっぱり走りながらやっていくのも選手の仕事というか使命。それをどうやって攻略していくか。(1番車の)プレッシャーはあるけど、それはこの立場じゃないと味わえないので楽しみながらやれればと思います」

12R

選手の写真です。
小倉竜二選手
 後ろ攻めから切った飯田憲司を瓜生崇智が赤板で押さえる。前受けから7番手まで下げた清水裕友は赤板の2コーナーから反撃。打鐘の2センターで瓜生を叩いて先行策を取る。4番手以下は離され、別線は手も足も出ない。最後は番手絶好の小倉竜二(写真)が鋭く差し切った。
 「清水君がやさしい感じにジワジワ踏んで先行してくれたので、付いてて楽でした。出た瞬間、まくられることはないと思ったので、あとはどこまで差し込めるか。ペースで行ってくれたので、僕も余裕はありました。そのぶん抜けたのかなと思います」
 清水裕友は長い距離をしっかり踏み切って2着に粘った。
 「前を取って行けるところから行こうと。ああいう形で先行するパターンになると思ってました。自分の中でレース中に試してみたいことがあったので、ケツを上げずに行きました。昨日(初日)みたいにもう少しガツンと行ったほうがスピードに乗ったかもしれない。そっちのほうが新しいシューズの持ち味が出ますね。ライン3人で決まったのは何よりもうれしいです」

10R

選手の写真です。
脇本勇希選手
選手の写真です。
東口善朋選手
 脇本勇希(写真)が最後方からの大まくりで波乱を演出した。レースは前受けの相笠翔太が青板のバック過ぎに誘導員を交わしてハイピッチで駆ける。脇本を飛ばして中団を取った佐々木悠葵は赤板の2コーナーからスパート。相笠を強引に叩いて主導権を取るが、佐藤友和が佐々木の後位で粘って木暮安由と競り合う。最後方まで下げていた脇本は最終2コーナーからまくり上げると、前団の混戦を豪快に飲み込んだ。
 「作戦はいろいろ考えていたんですけど、相笠さんがやる気満々で、下げて中団が取れそうだったんですが、取れずに後ろまで下げて一発を狙いました。自分はもうないかなって思ったんですが、後ろで脚がたまっていくのが分かりました。踏めていたし、まさかまくりで1着を取れるとは思わなかったです。(記念は)準決勝も初めてだったのに決勝に乗れるとは。すごいうれしいです」
 赤板で脇本との連係を外して関東勢の後位に切り替えた東口善朋(写真)が直線で外を伸びて2着。現地集合の形で近畿ワンツー決着となった。
 「脇本君と佐々木(則幸)さんに迷惑をかけてしまいました。北日本の相笠君の気持ちに僕が負けてしまいました。脇本君にしっかり付いていくべきでした。もう反省しか残らないレースですね。同じ失敗をしないように、しっかり走りたいと思います」
 北日本ライン3番手回りの阿部力也がしぶとく3着に突っ込んだ。
 「相笠君がやる気満々でしたね。格上相手にしっかり駆けてくれました。(佐藤)友和さんもいいレースをしてくれて、前2人のおかげです。僕なんて何もしてない。ラインのおかげで乗せてもらいました。その思いをしっかり汲んで、優勝できるように。状態はずっと変わらずいいと思います」

11R

選手の写真です。
竹内雄作選手
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渡邉雄太選手
 このレースも打鐘の3コーナーで和田健太郎、大塚健一郎の2人が落車する波乱のレースに。レースは早めに飛び出した渡邉雄太を竹内雄作(写真)が打鐘前に叩いて逃げる。そのまま快調に飛ばして力強く押し切った。
 「前を取って下げてから回そうかなって思っていたけど、想定外で焦った。出切るのに時間がかかってしまったけど、吉田(敏洋)さんが仕事をしてくれたので良かった。シューズとフレームを変えて安心して走れている感じはないけど、残れているのでいいと思います。連日、距離が短いので残れているのかな。ダービーよりはいいのかな」
 吉田敏洋がしっかり竹内をアシストして2着に入り、中部ワンツーが決まった。
 「(竹内)雄作にお任せで。今日(3日目)のレースは竹内雄作の貫禄勝ちでしょう。初日よりも雄作の走りの質は準決勝になって上がってきた。雄作のおかげです。初日に失敗して気持ちを入れ直して、2日目はしっかり踏み切れたし、状態は良くなっていると思う。決勝は千切れないように追走したい」
 最終4コーナーで吉田の内をすくって追い込んだ渡邉雄太(写真)は3着まで。
 「1回切って、(山田)ヒデさんだけは出させないようにって思ってました。(竹内)雄作さんが来て、その後ろに入れれば良かったけど、ヒデさんに入られてしまった。でも、前々に攻められているので、いいと思います。ダービーよりかはいいかなという感じです」

12R

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小倉竜二選手
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清水裕友選手
 後ろ攻めから切った山崎芳仁を雨谷一樹が赤板で押さえる。このラインを追った清水裕友は3番手の外で山崎と併走する形から仕掛ける。懸命に抵抗する雨谷を清水が最終ホーム前に叩き切って先行。これで絶好となった小倉竜二(写真)が直線できっちり差し切った。
 「早い段階で(雨谷が)インを切って、楽に出させてくれるかと思ったら出脚もあるし、清水君も合わせられる感じになりましたね。飛ばされないようにピッタリ付いていたので楽ではなかったです。出切ってからは余裕がありました。清水君がしっかり勝ち上がりのレースをしてくれている。展開に恵まれているけど、きっちりとらえられているんで、いいと思います」
 清水裕友(写真)は二次予選に続いて2日連続の先行策。連日、小倉に差されているが、強さは際立っている。
 「細切れなんで真ん中が組み立てやすいかなと。本当は赤板で叩けたら良かったけど、雨谷さんのダッシュがいいので、3番手に1回入ろうと思ってしまった。山崎さんに隙がなくて無理やり叩きに行ったんですが、もがき合いのような感じになって結果的にキツくなりました。出るのに脚を使って沈むかなって思ったけど、残れて良かったです。状態は問題ないんですが、レースがハードでした。体はしっかり動けていると思うので、もう少し流れに乗って走りたいですね」
 雨谷マークから中四国コンビの後位にスイッチした海老根恵太が3着。20年2月小倉以来、1年3カ月ぶりのGIII優出を決めた。
 「(GIII決勝はいつ以来か)全く記憶にないですね。記念自体、(1月)和歌山以来、今年2本目なので。(雨谷が)すごいダッシュで頑張ってくれました。それが全てですね。申しわけないけど切り替えさせてもらいました。脚というか体自体が少し重い感じなんですが、初日、2日目よりもマシになりました」