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22#

決勝戦レポート

小倉竜二(徳島・77期)

小倉竜二が4年ぶりの記念制覇

 小倉竜二がS級S班の清水裕友を3日連続で差し切って3連勝のゴール。17年9月向日町以来、約4年ぶりの記念優勝を飾った。
 「(G3優勝は向日町が)もう最後だろうと徳島の先輩に言われていたんですが、自分の中ではもう1回くらい獲りたいと思っていたので獲れて良かったです。あの頃よりも練習のやり方や調整、ケアなどが上手くなってきたし、経験と工夫でかみ合ってきている。脚も上がっていると思います」
 細切れの決勝戦は機動型がそれぞれ持ち味を発揮。激しいレースとなったが、それでも清水が最終的に別線をねじ伏せたことでチャンスが巡ってきた。
 「(清水が)ホームくらいから仕掛けて、自分の中では離れかけていたんですけど、あおりを受けた時に何とか追いつけました。3日間、清水と一緒で仕掛けも早かったし、恵まれました。清水君サマサマです。抜けているということは自分の調子もいいんだと思います」
 45歳を迎えた今もなおS級トップクラスで奮闘。進化を続けている。
 「SS2人(清水と松浦悠士)のゴールデンコンビがいて、後ろに付かせてもらった時は勝たせてもらっている。(G1優勝は)狙っていないことはないし、少しの可能性でも頭に入れています」
 次のG1は来月の高松宮記念杯。勢いを増す中四国勢の中でしっかり役割を果たして3度目のG1制覇を目指す。

 清水裕友は2着に敗れたとはいえ、別線の抵抗を力でねじ伏せた。4日間、オール連対と今シリーズの強さは際立っていた。
 「細切れなので初手はけん制が入るようなら前からいこうと。緩んだところで行こうと思っていたんですが、前もかかっていました。(渡邉)雄太とちょうど仕掛けがかぶってしまって外、外を回らされたし、あおりもあってキツかったです。体半分、(吉田の)前に出れて締めながら何とか出切れました。ハードなレースでした。小倉さんに差されるのは仕方ないですね。これで押し切れるようになりたい。今回はシューズを換えて、しっかり動けていたと思います」

 単騎の阿部力也が中四国コンビを追いかける形で3着に入った。
 「とにかく前々にと思ってました。展開が早くて、迷いもあって完全に出遅れました。出遅れたので、清水の3番手に入れました。結果的に清水頼みになってしまった。自分で動けなかったのが悔しいです。清水の強さは体感できました」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 やや見合ったスタートから清水裕友が出て、清水-小倉竜二が前受け。以下は渡邉雄太-海老根恵太、脇本勇希-東口善朋、単騎の阿部力也、竹内雄作-吉田敏洋で周回を重ねる。
 青板バック過ぎに清水がまず誘導を切って戦端を開く。ペースが上がる中、3コーナーで渡邉、赤板1センターからは脇本と目まぐるしく先頭が入れ替わり、最終ホーム入り口で脇本の抵抗をねじ伏せた竹内が最終的に主導権を奪取。しかし、脇本と竹内の踏み合いの決着が付くや、中団から渡邉、ほぼ同時に後方に下がった清水もまくりで襲う。渡邉は出切れずに失速するが、その外を抜群のスピードで乗り越えた清水が前団に迫る。バック番手まくりで応戦する吉田をも飲み込んだ清水を先頭に直線へ。このまま清水のVかに、小倉がゴール寸前のハンドル投げで逆転。3着にも中四国コンビが下げたタイミングで切り替えてきていた阿部が続いた。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 9 小倉 竜二 徳島 77期 S1 9.6 追込み
2 1 清水 裕友 山口 105期 SS 3/4W 9.8 捲残
3 5 阿部 力也 宮城 100期 S1 1/2B 9.6
4 2 東口 善朋 和歌山 85期 S1 1/2W 9.7
5 4 吉田 敏洋 愛知 85期 S1 3/4W 9.9
6 3 海老根 恵太 千葉 86期 S1 1B1/2 9.8
7 8 渡辺 雄太 静岡 105期 S1 2B 10
8 7 竹内 雄作 岐阜 99期 S1 4B 10.7 H B
9 6 脇本 勇希 福井 115期 S2 4B 10.4