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MAEBASHI KEIRIN
22#
決勝戦レポート
渡辺一成(福島・88期)
渡邉一成がGIを連覇
昨年、2月の全日本選抜で新田祐大の番手から、念願の初タイトルを獲得した。2度目のGI制覇となった8月のオールスターに次いでのGI連覇も、タッグを組んだ新田祐大の番手。通算3回のGI制覇は、すべて前に輪界最強の新田がいた。
「すべて新田君の後ろからのレースなので、彼の走りに尽きるかなと思います。今回もそうだったんですけど、前後っていうのは(新田と)必ず話して決めている。どっちが前でもいいレースができるように。この恩を忘れずに、これからもずっと走っていきたい」
岡村潤が愛知勢を分断に出ると、それに反応した浅井康太が切って先頭に立つ。新田はすかさず3番手に追い上げて、深谷知広は6番手。新田の瞬時の判断が渡邉をVに導いた。
「(新田が)叩かれてから浅井君がインを切ったところをしっかり追い上げてくれたし、深谷君のまくりに合わせてタテに踏んでくれた。すべて新田君が動いてくれたんで、僕は安心して付いているだけだった」
同県の後輩というだけでなく、新田はナショナルチームで苦楽をともにするチームメイト。渡邉の信頼も厚い。
「本当に新田君もキツかったと思うけど、連日いいレースをしている。ナショナルチームの(練習の)疲れがあるなかで、限界以上の走りをしてくれた。僕も気持ちで負けないように走っていた」
最終ホームから新田がまくり上げると、外にいた愛知勢とからまずに渡邉が追走。成田和也まで福島3車が出切った時点で勝負あり。
内から新田をとらえたオールスターでは、「ブサイクなレース。スッキリしない勝ち方だし、新田に申し訳ない…」と、笑顔はなかった。それだけに新田の外に持ち出しての追い込みは、結果は同じでも前回とは違う勝利の味だろう。
「11月の頭には(競技で)ワールドカップがあるので、まずはそこに備えて調整をしていく。競輪祭のあともワールドカップがあるので、(今年の競輪は)競輪祭とグランプリだけです。連日、ナショナルチームがいい動きをしていると思う。僕もダイナミックな走りとスピードあるレースを競輪祭とグランプリでしたい。ナショナルチームというインパクトを与えられるように」
競技との兼ね合いで多忙を極めるなかで、年内残された出場機会はあと2つ。北京、ロンドン、リオと五輪3大会連続出場の渡邉が、日本代表のプライドでGI3連覇に挑む。
「すべて新田君の後ろからのレースなので、彼の走りに尽きるかなと思います。今回もそうだったんですけど、前後っていうのは(新田と)必ず話して決めている。どっちが前でもいいレースができるように。この恩を忘れずに、これからもずっと走っていきたい」
岡村潤が愛知勢を分断に出ると、それに反応した浅井康太が切って先頭に立つ。新田はすかさず3番手に追い上げて、深谷知広は6番手。新田の瞬時の判断が渡邉をVに導いた。
「(新田が)叩かれてから浅井君がインを切ったところをしっかり追い上げてくれたし、深谷君のまくりに合わせてタテに踏んでくれた。すべて新田君が動いてくれたんで、僕は安心して付いているだけだった」
同県の後輩というだけでなく、新田はナショナルチームで苦楽をともにするチームメイト。渡邉の信頼も厚い。
「本当に新田君もキツかったと思うけど、連日いいレースをしている。ナショナルチームの(練習の)疲れがあるなかで、限界以上の走りをしてくれた。僕も気持ちで負けないように走っていた」
最終ホームから新田がまくり上げると、外にいた愛知勢とからまずに渡邉が追走。成田和也まで福島3車が出切った時点で勝負あり。
内から新田をとらえたオールスターでは、「ブサイクなレース。スッキリしない勝ち方だし、新田に申し訳ない…」と、笑顔はなかった。それだけに新田の外に持ち出しての追い込みは、結果は同じでも前回とは違う勝利の味だろう。
「11月の頭には(競技で)ワールドカップがあるので、まずはそこに備えて調整をしていく。競輪祭のあともワールドカップがあるので、(今年の競輪は)競輪祭とグランプリだけです。連日、ナショナルチームがいい動きをしていると思う。僕もダイナミックな走りとスピードあるレースを競輪祭とグランプリでしたい。ナショナルチームというインパクトを与えられるように」
競技との兼ね合いで多忙を極めるなかで、年内残された出場機会はあと2つ。北京、ロンドン、リオと五輪3大会連続出場の渡邉が、日本代表のプライドでGI3連覇に挑む。
新田祐大はオールスターに続いての2着。それでも福島ラインで上位独占したレースを満足そうに振り返る。
「浅井さんが切りに行ったので、すかさず行かなきゃと思った。前まで行くかは悩みましたけど、その時のスピードと場所で。(中団にライン)3人入ったのが見えたんで、あとは深谷に合わせて出てくだけ。バック過ぎに来てるのが見えたので、あとは合わせて出て行けば。浅井さんの踏み返しはあっても、自分の力を信じて踏めば決まると思った」
「浅井さんが切りに行ったので、すかさず行かなきゃと思った。前まで行くかは悩みましたけど、その時のスピードと場所で。(中団にライン)3人入ったのが見えたんで、あとは深谷に合わせて出てくだけ。バック過ぎに来てるのが見えたので、あとは合わせて出て行けば。浅井さんの踏み返しはあっても、自分の力を信じて踏めば決まると思った」
3番手の成田和也もきっちりと続いて、今年2度目のGI表彰台にあがった。
「新田が本当にいいレースをしてくれたおかげで決まりましたね。相手の出方はあるけど、新田の判断に。(岡村のイン粘りで)あれでいい形になったんじゃないですか。新田もあそこで構えないでよかった。2人ともいいダッシュで、付いて行けてよかったです」
「新田が本当にいいレースをしてくれたおかげで決まりましたね。相手の出方はあるけど、新田の判断に。(岡村のイン粘りで)あれでいい形になったんじゃないですか。新田もあそこで構えないでよかった。2人ともいいダッシュで、付いて行けてよかったです」
別線勝負だったとはいえ、中部勢にとっては厳しい結果となってしまった。新田に合わされた深谷知広は、「(岡村が)想定外。下げてからも仕掛けるタイミングがなかった。失敗です」。
イン切りからそのまま主導権を握る形になってしまった浅井康太は、9着大敗を喫した。
「残念ですね。椎木尾(拓哉)は先行なし、まくりなし、バックなしの僕に付いてくれたんで、前々に踏んでと思った。後方でガシャガシャして、まくれずでもね。赤板ホームでスクリーンを見たら(3番手に)新田が見えたので流して駆けた。次は負けないように鍛えて来ます」
「残念ですね。椎木尾(拓哉)は先行なし、まくりなし、バックなしの僕に付いてくれたんで、前々に踏んでと思った。後方でガシャガシャして、まくれずでもね。赤板ホームでスクリーンを見たら(3番手に)新田が見えたので流して駆けた。次は負けないように鍛えて来ます」
レース経過
号砲が鳴ると、渡邉一成が誘導員を追って正攻法の位置へ。そこに新田祐大を迎え入れ、渡邉後位には成田和也が続く。以下隊列は、単騎の岡村潤、浅井康太-椎木尾拓哉、深谷知広-吉田敏洋-金子貴志の並びで周回を重ねる。
青板前から深谷が上昇。岡村は深谷に合わせて踏んで前に出ると、押さえにきた愛知勢の番手で粘った。これを見た浅井は、深谷を青板の3コーナーで叩く。別線の動きを確認しながら先行策に出た。新田は浅井ラインを追うと、口の空いた3番手に降りて位置を確保。打鐘の2センターから踏み上げた深谷に合わせ、最終ホームからスパート。あっという間に浅井を捕らえ、最終バックではラインで出切る。番手の渡邉は別線の動きを確認すると、ゴール前で新田を交わした。3着にも成田が入り、福島トリオで上位独占の結果となった。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 渡辺 一成 | 福島 | 88期 | SS | 9.4 | 追込み | ||
2 | 7 | 新田 祐大 | 福島 | 90期 | SS | 3/4B | 9.7 | 捲残 | B |
3 | 4 | 成田 和也 | 福島 | 88期 | S1 | 3/4B | 9.4 | マーク | |
4 | 5 | 椎木尾 拓哉 | 和歌山 | 93期 | S1 | 1B | 9.3 | ||
5 | 9 | 金子 貴志 | 愛知 | 75期 | S1 | 1/2B | 9.5 | ||
6 | 8 | 岡村 潤 | 静岡 | 86期 | S1 | 2B | 9.6 | ||
7 | 6 | 吉田 敏洋 | 愛知 | 85期 | S1 | 2B | 9.7 | ||
8 | 1 | 深谷 知広 | 愛知 | 96期 | S1 | 9B | 10.6 | ||
9 | 3 | 浅井 康太 | 三重 | 90期 | SS | D | 11.9 | H |