前期のS級戦は2勝にとどまった木村幸希ながら、降級した今期は堅実にまとめている。9月松山まで7場所走ってオール優参し、1V、準V1回、決勝3着2回。同県の新鋭・黒瀬浩太郎とタッグを組めるここは絶好のV機到来とみた。その黒瀬は第123期生在所成績第2位。将来性豊かな快速レーサーだ。まだ安定感は今ひとつだが、前期は3V、今期は9月富山でVをゲットしている。好スパートできれば押し切り十分。
地元の角令央奈も有力な優勝候補。S級でも同格戦では連がらみがそこそこあっただけに、さすがにA級では成績がまとまっている。8月西武園で優勝、初日特選で4勝をあげている。まくりの機動力もあるが、ここは森山智徳に前を任せるか。その森山は久しぶりのA級戦。今期はまだ優勝には手が届いておらず、準Vが2回。S級でV経験がある実績からするとやや物足りない感もあるが、十八番のまくりには威力がある。
早坂秀悟、上原龍の関東勢も好勝負が見込める。両者ともに長らくS級上位で活躍した実力者だ。経験値を活かしてレースを支配すれば、関東コンビで連独占もありうる。