今年の佐藤健太は差し脚、位置取りともに一段と磨きがかかった。連対率は昨年の37・9%から65・8%に跳ね上がっている。ここ3場所も5月岸和田231着、6月佐世保212着、同月松山233着と確定板を外していない。ここは長松空吾を目標に地元Vにまい進する。その長松は先行とまくりを使い分けて奮戦していて、今期は初めてA1班に昇格。6月別府122着、7月豊橋213着と最近の調子も良好だ。好スパートを決めれば押し切り望める。前期S級の工藤文彦も控えており、九州勢はラインの総合力でも優位に立っている。
新鋭の内山慧大を重視する手も十分。5月岐阜で特別昇班を達成すると、同月松阪でいきなり3連勝。その後も6月富山121着、同月青森212着、7月福井117着など、1、2班戦でも連対ラッシュだ。主導権さえ握れば主役を演じても不思議ではない。
先手を奪うと強じんな粘りを発揮する溝口葵も侮れない。5月弥彦で逃げ切りVを決めると、続く6月豊橋は3連勝している。仕掛けがツボにはまれば勝ち負けに持ち込める。竹田和幸が溝口に続き中部ワンツーを狙う。
菊池翔、幸田望夢らの自力型は、展開が向けば浮上してきそうだ。