全日本選抜で先頭員早期追い抜きの失格を喫し、しばらく実戦を離れた新田祐大は、6月前橋記念から復帰。結果は1171着、決勝は外すも3勝をあげた。その後も高松宮記念杯12841着、7月小松島記念6219着とブランクを感じさせない走りを披露している。ワールドクラスのスピードを遺憾なく発揮して別線をねじ伏せよう。新田の番手を主張する北日本勢が不在なら、諸橋愛、神山拓弥の関東勢が新田に続くか。諸橋は46歳のベテランながら、差し脚、位置取りともにしっかりしている。ダービーで決勝に進出すると、7月小松島記念の二次予選は、深谷知の逃げに食い下がって2着に入っている。
攻め口多彩な山田庸平も有力な優勝候補のひとり。展開に応じて何でもこなす柔軟性は魅力的だ。3月武雄G3を含め、今年は早くも3Vを達成していて戦歴も上位。最近の動きはやや物足りない感はあるものの、大崩れは少ない。十八番のまくりは破壊力がある伊藤旭、今年は年頭から成績が安定している松岡貴久らと九州ラインを形成して勝機を見い出す。
松本貴治、石原颯、晝田宗一郎と自力型がそろった中四国勢も好勝負が見込める。昨年は落車負傷の影響で、調子を落していたときもあった石原だが、今年はスピードが完全復活。7月高松では、今年4V目を3連勝で飾っていて、勝率は66・6%と素晴らしい数字だ。石原が主導権を握れば、松本に絶好の展開が巡ってくる。松本は3月松山、4月川崎、6月取手とG3で立て続けに優参。G戦線で存在感を示している実力派だ。
スピード際立つ新田祐
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新田祐大
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山田庸平
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松本貴治