若手の自力型がそろい、勝ち上がり戦から熾烈なスピードバトルが繰り広げられそうだ。狙いは絞りにくいが、ラインの総合力は九州勢がリードしている。自力型が緒方将樹、坂田康季、追い込み型には那須久幸、佐藤健太と充実のラインナップ。中でも緒方はS級でも同格戦で好走していた実績がある。もちろんA級では実力上位で、1月岸和田(4日制)2111着、同月小倉311着と素晴らしい成績だ。連の軸として最も信頼できるとみて中心視した。当所ホームの那須も目標に困らないここは絶好のVチャンス。1月奈良では初日特選を勝つなど、51歳の大ベテランながら差し脚は健在だ。
山本勝利もS級で通用していた実力者。予選で4場所続けて連に絡んだ実績がある。機動力は緒方に引けを取らないので、主導権を握って押し切る可能性は十分にある。ただ、3場所続けて病欠していて、復帰戦の1月大宮は644着に終わった。体調には一抹の不安が残る。大ベテランの川口満宏が山本を盛り立てる。
岸田剛、堀僚介の近畿コンビも侮れない勢力だ。岸田は在所時の記録会で、ゴールデンキャップを獲得した好素材。当所は昨年6月にチャレンジファイナルを制した思い出のバンクだし、1月立川121着など調子も良好。岸田が先手を奪えば堀に出番が巡ってくる。昨年は最終戦の12月松阪をVで占めると、今年も初戦の1月大垣112着と動きがいい。
11月小倉で1、2班戦の初Vを3連勝で飾った富武大の一発にも注意したい。
若手自力型の競演
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山本勝利