熊本競輪場開設73周年記念「火の国杯争奪戦」は、10月6日~9日の日程で、今年も久留米競輪場に於いて行われる。今シリーズは古性優作、新山響平、守澤太志、郡司浩平、松浦悠士のSS班5名が参戦する豪華メンバー。地元勢は嘉永泰斗、中川誠一郎、伊藤旭、松岡辰泰、松本秀之介、伊藤颯馬と自力型がずらりとそろった。これ以上は望めぬ布陣でSS班に徹底抗戦する。SS班が貫録を示すのか、それとも地元勢が意地を見せるのか。興味津々のV争いだ。
共同通信社杯12欠着。3日目から欠場した古性優作だが、これは家事都合によるもの。体調に問題がないとなれば、今年の戦歴から中心視は順当だ。G1はすべて決勝に進出していて、全日本選抜、高松宮記念杯は昨年に続いて連覇。ダービーでは決勝5着、オールスターは準Vと素晴らしい成績を修めている。連対率も昨年の60・2%を大きく上回る72・5%を誇っていて、最も信頼性が高いとみた。山田久徳が古性とタッグを組み近畿ワンツーを目指す。山田久はオールスターで12351着と気を吐くと、9月は向日町記念、豊橋と続けて優参していて動き軽快。
北日本勢は新山響平、守澤太志のSS班に菅田壱道、和田圭の宮城コンビと戦力が整っている。中でも新山は地元の共同通信社杯では1222着、オール連対の準Vと激走を演じた。二次予選Aはまくりだったが、他の3走は先行していて、自慢の先行力を猛アピール。ビッグ地元Vは成らなかったもの、レース内容は申し分なかった。ここもラインの先頭を任されれば強気に攻める。オールスターで落車し、8月松戸記念を欠場した守澤だが、9月立川記念3115着、共同通信社杯2714着の伸びは悪くない。チャンスが巡ってくればものにできる状態にある。菅田は当所は相性がいいバンク。60周年記念、20年には国際自転車トラック競技支援競輪を制している。展開が向けば浮上してきそうだ。