121期生が5人と九州勢に精鋭がそろったが、中でも地元勢は強力な面子だ。中川聖大、橋本陸に、119期の上野恭哉。全員が自力型で折り合いは流動的ながら本命は文句なしで中川聖大だろう。吉岡稔真氏の愛弟子は恵まれた練習環境の下で順調に成長を遂げている。本格デビュー直後は先行にとにかくこだわったことでなかなか優勝回数を伸ばせなかったが、11月伊東以降は完全Vが3回と勢いが加速。どうあれここもラインの先頭で戦い、ダッシュ鋭く主導権を奪って押し切るとみた。上野は前期の1・2班戦でも予選では白星が続き、9月防府では決勝に乗っていた実力者。失格点が痛恨で降格となったが、半年前まではチャレンジの主力選手だっただけに戸惑いはない。中川にもスピード負けしないし、器用なところもあるので追い込み勝負なってもチャンスはしっかり生かせる。
九州別線だろう福田要、長松大祐も地元勢の好きにはさせない。長松は本格デビューから4回優勝がある選手だし、福田も10月武雄では九州連係をモノにしてV実績がある。長松も福田も組み立て次第では一発ありそうなだけに目が離せない。
矢部駿人、小川将二郎が中四国のマーカーを引き連れて強敵に挑む。なかなか優勝には手が届かない矢部だが、決勝でも結果を恐れず積極的にバックを取る競走は光っている。波乱を呼ぶか。小川も積極策で奮闘中で、番組に恵まれず苦戦する場面も目に付くものの、モツれれば一発あって不思議ない。
役者がそろった地元勢
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中川聖大
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上野恭哉