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久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#

検車場レポート

  • 9/30 Fri.  (前検日)
  • 10/1 Sat.  (1日目)
  • 10/2 Sun.  (2日目)
  • 10/3 Mon.  (3日目)

1R

 熊本記念が今年も久留米競輪場を舞台に開幕する。初日の1R1番車を任されたのは地元の松本秀之介だ。直前の小倉で今年初Vを決めて、上昇ムードで地元記念を迎える。
 「小倉からここに向けて練習をしていたし、小倉で結果が出てよかった。そのあとも練習して、調子は今回の方がいいと思います。気持ちも入ってますね。目標はまずは準決にいくこと。去年は二次予選で飛んでいるので、そこをクリアしたい」
 地元同士の島田竜二が松本をマークする。
 「最高の目標だね(笑)。(松本)秀之介とは去年のここでも連係しているし、何回か付いてますね。決まってる方だけど、正直抜いてはいないかな。まずは離れないように」

2R

選手の写真です。
末木浩二選手
 前々回の大垣は準決敗退を喫した末木浩二(写真)だが、その直後の福井は優出。立て直しには成功したようだ。
 「2場所前の大垣は体調不良からの復帰戦で、全然だめで。でも福井ではちょっと良くなってましたね。練習での数値は体調不良になる前と変わっていないので、あとはレース勘。練習も順調にやれたので、復帰して3場所目だし、だいぶ戻っていると思いますよ」
 本来の力を考えると、中西大の近況は今一つに思える。ただ、動き自体は悪くなく、きっかけひとつで一変してもおかしくない。
 「村上(義弘)さんの引退はさみしいですね。今期に入ってから決勝に乗れていないけど、成績以上に調子は上がってきていると思う。今回は追加で中2日ですけど早めに分かっていたことだし、疲れも大丈夫。自分の競走ができるように頑張ります」

3R

 9月前橋をまくりで制した永澤剛。ここは本来の番手戦で、初連係の石井洋輝と呼吸を合わせる。
 「前橋は狙っていた展開になったし流れがよかった。まあ展開一本ですよ。調子は変わらず普通ですね。石井君とは初連係だけど何でもできるし頼もしいですね。番手で援護できるように頑張るだけです」
 山根将太は6月の当所記念以来のGIII参戦。本人から景気の良い言葉は出なかったが、持っているポテンシャルを発揮できれば、ここも好勝負が見込めそうだ。
 「最近は警戒されるようにもなってきて…。でも、そこよりも自分自身の調子が良くないのかもしれない。踏めてない感じがするんですよね。練習は普段通りやっています。久留米は記念で走って以来で、それ以来9車は走ってないです。バンクは走りやすいイメージがあります」

4R

選手の写真です。
阿部将大選手
 柏野智典は共同通信社杯で、20年8月のオールスター以来にビッグの決勝戦へと進出した。確かな手応えを手に、今シリーズに挑む。
 「青森記念で久々の1着が取れて、練習の感じのよさが確信に変わり前回の名古屋につながったと思う。阿部君が強いのは分かっているので、しっかり付いていきたいですね」
 阿部将大(写真)は6月の当所記念で決勝進出。サマーナイトの後に2カ月近く欠場し、前回の小松島で復帰したが仕上がり具合はどうか。
 「サマーナイトの後に体調不良になって、その後に子供が産まれたんですよね。それで忙しくて休んでいました。だから体調とかは大丈夫だし、練習の感じも休む前と変わってないんですけど、前回はレース勘が戻ってなかったですね。レース脚というか、やっぱり練習とは違うので。久留米記念のいいイメージがあるし、今回は地元勢の為に頑張りたい」

5R

選手の写真です。
稲毛健太選手
 8月岸和田GIIIの失格からイマイチ流れに乗り切れていない稲毛健太(写真)。持ち味のスピード自体に陰りはなく、本人も組み立て面の課題を上げた。
 「共同では動けていたし、特に初日は良いレースができた。最終日も脚自体はよかったから、あとは組み立てですね。もっと相手をうまく使えればよかったけど。攻めるレースをしていた方が成績もいいとは分かっているんですけど、構えてしまうレースが多くて。初日は(渡辺)十夢さんが番手だし、関(貴之)さんまで付いてくださる。駆けた方がいいとは思っています」
 兼本将太は地元記念初登場。勢いある熊本の若手の一員として上位陣に食らい付いていきたいところだ。
 「前々回の小倉の後に腰痛が出て、次の松阪は大事をとって休みました。ここに備える意味が大きかったですね。もう腰痛の影響はないです。直前は今回来ている熊本勢と一緒に充実した練習ができましたね。気合は入ってますよ」

6R

 伊藤颯馬は共同通信社杯で9着3回と大叩き。上位陣との力の差を痛感したようだ。6月の記念で優出した好相性の当所から仕切り直しといきたい。
 「共同は内容も悪かったし、全然通用しませんでした。もうしょうがないし気持ちは切り替えてきました。10日間空いたので練習もいつも通りですけどしっかりやったので。ここは久留米記念で走って以来ですし、いいイメージ。その時に決勝に乗ったのが初めての記念決勝だったので」
 その伊藤の番手に付ける久米良は、9月松阪で優勝を飾るなど差し脚が好調だ。
 「最近は中5日が続いていてしっかり練習はできていないんですけど、今の調子は維持できていると思います。今の課題は展開が悪かった時にどうリカバリーするかですね。伊藤君とは1度連係して決まっているし、集中して付ける」

7R

選手の写真です。
小川真太郎選手
 「ここ最近ずっと良くなくて」とは小川真太郎(写真)。共同通信社杯で2連対はしたものの、レース内容、結果と共に納得のいくものではなかった。ただ、その原因が分かったことで徐々に本調子に戻っていく気配は感じている様子
 「共同が終わってから病院に言ったら蓄膿症と診断されて。たしかにずっと頭が痛かったんですよね。原因が分かってホっとしたのもあるし、薬をもらって頭痛も和らいでいます。やっとって感じですね。やっといつも通りくらいの練習ができるようになったし、ここからですよ」
 柿澤大貴の前回弥彦決勝は、目標不在で立ち回り3着へと食い込んだ。一時の不調からは徐々に立ち直っている。
 「前回の弥彦の決勝はもう少し待ってから踏んでいればおもしろかったですね。状態的には昨年の後半から落車が多くて、今はようやく持ち直してきている感じ。坂本(周輝)君とはA級以来だと思うし、久々ですね」

8R

選手の写真です。
瓜生崇智選手
 前回大会で準Vの瓜生崇智(写真)は、今回も気合十分。状態面の万全振りをアピールした。
 「共同の前に合宿に行ってしっかり仕上げました。地元記念なので3割増しくらいには仕上がってます。共同の後も、メンタル面と体を整えて。心技体をしっかり充実させて。上田(尭弥)君とは1年ぶりくらいですかね。決勝まで行けるように頑張りたい」
 上田尭弥も地元の機動型として期待がかかる内の一人。気負い過ぎることはせず、自然体で地元記念に挑む。
 「一番は楽しんで走りたいってことですね。結果を求めすぎても良いことはないので。リラックスして走りたい。次にGIも控えているってのもありますね。それに、地元は僕だけじゃないしみんなで勝ち上がって盛り上げたい。練習はしっかりできたし、前回の小松島はある程度ここを見据えて、先行もできたのでよかった」

9R

 取鳥雄吾が追加参戦。青森記念から中18日空いて、ここの追加を心待ちにしていたようだ。
 「結構空いてたので走りたかったのもあるし、ここの追加が来ないかなって思っていたところだったんですよ。何よりも久留米は近くて移動が楽でいい。ご飯もおいしいし(笑)。富山記念を体調不良で途中欠場して、青森記念はうーんって感じだった。今の自分の実力ならこんなもんかなって感じ。でも、あれからもう1個上がってきそうな感じはあるので」
 東龍之介は直前の地元戦で約5年ぶりの優勝を飾った。その直後の開催が大事なことは本人も十分わかっている。いつにも増して真剣な表情で取材に応えた。
 「前回は山岸(佳太)君の気持ちがすごい伝わってきて。それに応えないとと思っていたし、優勝できて嬉しかった。優勝自体が本当に久しぶりで。調子がいい時に結果もいいことってめったにないんですけど、この感覚を忘れちゃいけないなって。前回があっての今回ですし、積み重ねが大事だと思っています」

10R

 竹内雄作は本来の力強さが戻り、競走得点も108点台まで上げてきた。直前にはPIST6に参加して、今開催を迎える。
 「PIST6は競輪にも良い影響がありますね。大ギアを踏めたり、まあ、いろいろな面で。展開がジェットコースターみたいで面白いですよ。体調も徐々に上がってきています」
 山口泰生は前回の川崎で2連対して決勝へ。2着続きながらも、連日の動きは仕上がっていた。
 「調子は変わらずですね。バンクに入っていつも通りスピード練習をやってきました。自分は大ギアを踏むよりは、軽いギアで回転力を上げる練習の方が合っているんですよね。自分は直線までどれだけ脚を溜められるかが勝負だと思っています。想定外の展開だと脚を削られるし、いろんなことを想定して、相手のデータとかも頭にしっかり入れてます。そういう意味では、(竹内)雄作とは連係も多いのでやりやすい」

11R

選手の写真です。
嘉永泰斗選手
 前回大会覇者の嘉永泰斗(写真)が予選のメインに登場する。ただ、気掛かりなのは共同通信社杯での落車。そこから中12日で状態面はどうなのか。
 「ケガは左鎖骨の骨折です。気持ちは切らさずに、やれることはやりたいし、やってきたつもりです。連覇よりも、熊本から優勝者が出たら最高と思っています。今回はもう気持ちで乗り越えたいと思います」
 嘉永と同県の松岡貴久だが、荻原尚人が初手から競りを表明し、すんなりと番手を回ることはできない。前回失格の足かせはあるが、地元の意地で負けるわけにはいかない。
 「前回の松阪は失格が痛かったですね。風が強くて、あおりもあったので、余計に振ってしまった。ずっと調子は良くないけど、自分の中で理想としているのはあるし、それを追い求めている。競りになるけどしっかり付いていきたいです」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 共同通信社杯で完全Vを飾った郡司浩平(写真)が登場する。年末のグランプリ出場へ向けて、賞金ランキングも5位へとジャンプアップした。それでも、気を緩めることなく高みを目指している。
 「前回はできすぎなくらいでしたね。しっかり優勝できたのは良かったと思う。8月の小田原記念から新車を使っていて、いい所と悪い所を補いながら走っていたんですけど、やっと前回の2、3日目から手ごたえをつかめた。決勝戦も自信を持っていけたし、それが出せたんだと思う。もうひとランク上を目指していきたいですね」
 松浦悠士は共同通信社杯で決勝5着。そこから中10日で一抹の不安はあるようだが、出場を決めたからには期待に応えるのが松浦だ。
 「共同は準決が一番重くて。初日も重かったんですけど、開催を通して感触はよかったです。決勝は郡司君が強かった。終わった後に腰痛が出て、やりたい練習ができなかった。もう痛みはほぼないけど、調整不足の不安はあります。親王牌に向けて、今回は車輪を煮詰めていきたい」
 地元の松岡辰泰は、強敵たちに挑戦する立場。ここは九州3車の先頭で、猛然と攻める。
 「前回から結構空いたので、久留米バンクで新人とトレーニングしました。後藤大輝君と練習したんですけど、すごい強くて刺激をもらいましたよ。だんだんと点数も上がってきて、今回は優勝を狙える位置にもいるのかなって。最低限決勝には乗りたいです。北津留(翼)さんには去年、熊本勢がお世話になっている。その分も初日特選は頑張らないと」

1R

選手の写真です。
松本秀之介選手
 赤板で松岡篤哉が切り、その動きに続いた松本秀之介(写真)は中団の土屋壮登にフタをしてから打鍾前で踏み上げて先行態勢に入る。土屋もすかさず反撃するが、難なく合わせ切った松本が主導権を譲らない。最終4コーナーを過ぎても松本は一切失速せず、力強く逃げ切った。
 「フタして自分の中でいこうと思っていたいし、考えていた通りになった。叩きにきていたけど、(最終)1コーナーだったし出させるより踏んだ方が固いかなって。早いレースだったので、早めにアップして体はいつもの状態で走れたと思う。長い距離を踏んで後ろに抜かれていないし、悪くはないと思います」
 松本マークの島田竜二は、車間が詰まらぬまま2着でゴール。
 「10回ぐらい連係しているけど、1回も抜けていないですね。さすがでしたね。かたくペースで踏んでいたし、自転車の踏み方も上手。ワンツーが決まって良かったです」

2R

 初手で3番手を取った末木浩二は、後ろの動き出しが遅いと見ると赤板で先に動いて小林則之を切る。末木が1センターで中バンクに上がると、宮崎大空が空いたインを突く。が、それを俊敏に察知した佐々木雄一がしっかりと内のコースを締めて、宮崎は3番手内に詰まる。中西大が打鍾で叩き、受けた末木は3番手を確保。最終2コーナーから末木がまくって近畿勢を一蹴し、最後は佐々木が鋭く差し切った。
 「末木君が勝ちやすいパターンでって感じで。中西君か、末木君の先行で、中西君が叩きに来るなら出させて中団を取ってまくりだと思ってました。位置を取ってから自力を出してくれた。なんとなく内に宮崎君の気配を感じて。大事なところだったし、すくわれちゃうとタイミングが狂うので。(末木は)強かったですよ。抜き損じるかと思う踏み直しで。自分もよくなってきていますね」
 巧さと力で中西大をねじ伏せた末木浩二が2着。
 「中西さんが切りに来るかと思ったら遅くて。でも、来ることは分かっていたので、切れば3番手が取れると思った。ただ、(赤板)1センターで内を空けてしまって。宮崎君がすくってくることが頭に入ってなかった。佐々木さんが締めてくれて、それが大きかった。中西さんは全開じゃない感じだったし、踏んだら合わせて来ると思ったので思いっきり踏んだ。力で乗り越えられてよかったです。体調不良で調子が落ちたけど、復帰3場所目でだいぶ戻ってますね」

3R

 藤井昭吾が山根将太を切り、その上を山本紳貴が押える。下げた山根は、石井洋輝が切るよりも先に動いて山本を叩く。石井は永澤剛のアシストもあって3番手に入るが、山根がグングンとペースを上げていく。最終バックからまくった石井を池田憲昭がブロックするが、接触して池田が落車して石井も車体故障を起こしてしまう。逃げた山根が押し切った。
 「作戦は前からで、いけるところでと思っていました。わりと踏めたと思うし、ぼちぼちですね。前々回、前回と良くなかったのでそこに比べれば良くなっていると思う。自転車をいじってそれもいい方に出たと思う」
 内から落車を避けた勝瀬卓也が2着に入った。
 「(最終)3コーナーから内のコースしか見ていなかった。締め気味にいったんですけど、(落車を)避けられて良かった。最近は落車が続いていたので、また落車したかと思いましたね。まずは一走できて良かったです。自転車は今回古いのを持ってきたんですけど、少し軽すぎたので調整します」

4R

選手の写真です。
柏野智典選手
 赤板で小林史也が切って、阿部将大が押える。打鍾から徐々に踏み上げた染谷幸喜が巻き返すが、柏野智典(写真)のけん制もあって勢いが鈍る。阿部が主導権を守り切り、4コーナーをハコで回った柏野が差し切った。
 「そこまで細かくは考えずに、一回前に出てから考えるって感じでした。スタートで染谷君の後ろが取れて、あの展開は考えていたけど、みんな来るテンポが遅くて。ここまで来たら出させないだろうなと思って仕事してたけど、難しかったですね。共同では番組と展開に助けられた部分もあるけど、展開をモノにできていた。1着が取れてなかったから、よかったですね」
 押さえ先行の阿部将大が2着に逃げ粘ってラインワンツーが決まった。
 「染谷さん以外は先行する気がなさそうだったから、染谷さんだけ見て、まくりに来るタイミングで踏めばいいと思ってました。勢いよく来るなら出させてもと思ったけど、柏野さんのおかげでゆっくり来る感じだったので合わせた。コーナーさえ凌げばと思っていたし、あとは自分が持つかどうか。柏野さんのおかげで残れた。前回に比べればだいぶいい感じですね」

5R

選手の写真です。
兼本将太選手
 赤板で後ろ攻めから兼本将太(写真)が切った上を、藤原俊太郎が叩きにいく。兼本は踏んでから藤原を出させて前のペースが上がるが、打鍾過ぎ3コーナーから稲毛健太がすかさずカマす。稲毛が藤原をねじ伏せてゴール前は近畿勢のマッチレースかと思われたが、最終2コーナーからじわじわとまくり上げた兼本が、ゴール前で強襲。地元記念で嬉しい1着を手にした。
 「初日に1着を目指していたし、結果が出てよかった。前半で走った地元がみんな勝ち上がっていたし緊張しましたね。最後まで走り抜けられたし、悪くなかったです。(記念の)一次予選での1着は初めてで、二次予選自体は2回目。自分のレースをしていきたいですね」
 稲毛を交わした渡辺十夢が2着。
 「先行の作戦で稲毛が頑張ってくれた。ジャンで詰める勢いですかさずいってくれたし、素晴らしいと思いました。今回は追加ですけど、稲毛にしっかりマークできているし調子は問題ないと思います」

6R

選手の写真です。
久米良選手
 前受けの伊藤颯馬は赤板で小原丈一郎を受けて3番手の位置に下げる。伊藤颯は、3番手外に追い上げた阿部大樹との併走を嫌って、コースをこじ開け打鍾で小原を叩く。このトリッキーな動きにも久米良(写真)はピタリと追走。別線を完封した伊藤颯を、最後は久米が差し切った。
 「前か、前から2番目から組み立てて、セオリー通りにいくのかなとも思ってたけど、何にでも対応できるようにと思って付いてました。(打鍾の伊藤颯は)上手でしたね。あそこで小原君が踏んでも3番手を取れるし、踏まなければペースで駆けられる。脚がないとできないですよね。ちょっと焦りましたけど、あとは自分の仕事に徹するだけだなと。(最終)バックからの踏み上げ方を見ると、早目に抜きすぎなければ残るなって感じだった。前検日に、同期同部屋の先輩の守澤(太志)さんにセッティングを見てもらって良くなった」
 俊敏な動きから自己のペースに持ち込んだ伊藤颯馬が2着に逃げ粘った。本人の手応えは満点とはいかないが、レース内容には光るものがあった。
 「変に被せられるのが嫌だったので、前からトントントンって感じで仕掛けるレースがしたかった。(小原)丈一郎が押えるのが遅くて、一瞬迷ったけど冷静に2車は出させて。(阿部が)フワッて感じで来たから、絶対被せられると思ってこじ開けた。体のバランスが悪いのか、踏み応えが。回すのが下手くそですね。バンク自体が軽いので何とかなるけど」

7R

 赤板で坂本周輝が切り、長田龍拳が叩く。林慶次郎が巻き返しに出るが、打鍾付近で斜行した柿澤大貴と接触。林は車体故障を起こし棄権してしまう。すんなり3番手を回った坂本が最終2コーナーからまくり上げ、最後は柿澤大貴が差し切ってゴール。だが、柿澤は斜行で失格となり、2着入線の坂本が1着に繰り上がった。
 「失格もあったので後味は悪いですね。一番後ろの一個前が欲しかったんですけど、成清(貴之)さん(のスタート)が早かったので後ろになりました。動きの中で後は来るのは(小川)真太郎だけだったし、被る前に仕掛けました。調子はいいと思うんですけど」
 6番手からまくった小川真太郎は先まくりの坂本を乗り越えられない。マークの池田良は、小川の内から勢いよく直線外を伸びて2着。
 「全部(小川)真太郎にスタートから任せていました。車体故障もあったし、吸い込まれる感じで仕掛けていたわけではないのでキツそうでしたね。自分は前回が一番やばかったんですけど、今回はそれよりはいいと思う」

8R

選手の写真です。
石塚輪太郎選手
 赤板で切った福田滉を石塚輪太郎(写真)が押える。すかさず上田尭弥が巻き返して、打鍾で石塚を叩く。上田が徐々にペースを上げて一本棒で最終ホームを通過するが、2コーナーから石塚が好回転でまくり上げる。大きく外に振った瓜生崇智のけん制を乗り越えて豪快にまくり切った石塚が、そのまま押し切った。
 「上田君ラインの後ろからって考えてました。切って、上田君が来れば4番手だし、来なければ本線を後ろに置いて自分が先行だったので一番良い展開になった。自分は後ろの仕掛けに被らないことだけ気を付けてました。あとは瓜生君のきついブロックが来るだろうし、受けられる用意はしていました。踏み出した時にまくり切れる感じだったので、あとはゴールまで踏むだけでしたね。最近は1着が取れているし調子はいい」
 石塚の加速に、番手の山口富生は離れてしまう。上田マークから直線で踏んだ瓜生崇智が石塚に迫って2着。
 「全て(上田)尭弥に任せて、先行でもまくりでも好きにしてもらってよかった。本来の尭弥よりも一枚物足りない感じはありましたね。本来ならもっとサーっと流れるんですけど、重そうでした。(石塚を)イエローライン付近まで持って行ったんですけど、止まる気配がなくて。尭弥を沈めるわけにもいかないので切り替えることもできないですし。でも、(最終)4コーナーに入ってから踏んで、あそこまで迫れてる。差し脚的にはいいですね」

9R

 取鳥雄吾を押えた小畑勝広ラインに、伊藤稔真が続く。小畑が流し気味に踏んでいると、打鍾で中団から伊藤が切る。慌てて小畑が踏むが、これでは取鳥のカマシごろ。取鳥は抜群の加速で最終1コーナーで先頭に立ち、そのまま誰も寄せ付けずに逃げ切った。
 「前だろうなとは思っていたし、小畑君がどこまでやる気かだけだった。思ったより踏まなかったし、(伊藤)稔真は絶対切って自分を待つと思ったので、一番いい形になったと思う。ただ相手が強くなると通用しないし、そこは考えないと。久留米は本当に相性がいいし、取りこぼさないようにしたいですね」
 取鳥マークの阿竹智史は踏み出しで若干口が空くも、しっかりと付け直して2着はキープした。
 「スタートから全て任せていました。(取鳥)雄吾がどこかで行くんだろうなと思っていたし、少し自分が内に差した時だったので口が空いた。追いついてからは余裕があったんですけど、それ以上に雄吾が余裕ありましたね」

10R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 前受けの岡崎景介が赤板で片折亮太を突っ張って中バンクに上がる。初手で3番手を取った竹内雄作(写真)は、岡崎が上がった隙を逃さずに内から先頭に躍り出る。竹内は後ろを確認しながら徐々に踏み上げていき、最終ホームで隊列は一本棒。復調一途の竹内は掛かってしまうと手が付けられない。そのまま誰の巻き返しも許さず、力強く逃げ切った。
 「車番もよかったので、あとは取れた位置から考えて。ちょっと内に詰まるかとも思ったけど、後ろが付いてきてくれたおかげ。展開がいい方に向いたけど、小埜さんもまくり脚があるので警戒して、あまりやりたくないけどビジョンを見ながら駆けた。1着が続いていて嬉しい反面、疲れもある。自分も若くないのでしっかりケアをしたい」
 竹内の番手を無風で回った山口泰生は2分の1車輪詰め寄るまで。
 「前中団が取れたので、あとは流れで仕掛けると思ってました。前が突っ張った時に内が空いたので、内にいく雰囲気があった。自分は内だけ空けないように気を付けて。(竹内)雄作のペースだったし、強かった。まくりが来たら止められる感じだったけど、誰も来なくて。あの間合いなら抜けるかなとも思ったけど、想像以上の踏み直しだった。雄作は仕上がってますね」

11R

 後位が競りとなった嘉永泰斗は前受けから組み立てる。赤板で吉武信太朗が切って、中釜章成が打鍾で押える。流し気味の中釜に対して、嘉永は3コーナーから巻き返す。競りは内の松岡貴久が凌ぐ。合わせてペースを上げた中釜が嘉永を合わせ切ったが、マークの山本巨樹が松岡にさばかれてしまう。このアシストを受けた嘉永が中釜の番手にハマり、最終2センターから一気に踏み込んで抜け出した。
 「(鎖骨骨折からの)復帰戦で不安とかはあったんですけど、今日(初日)走れたので明日(2日目)からは感覚とか分かってくると思う。反応は悪くなかったんですけど、スタンディングした時に(鎖骨を)庇う感じで中釜に合わされてしまった。しっかり二次予選は走りたいですね」
 荻原尚人との競りを凌いだ松岡貴久は、嘉永を迎え入れる好プレーも光った。価値のある2着と言っていいだろう。
 「抜けるかなと思ったんですけど。抜きたいけど抜けない感じ。状態は普通ぐらいだと思います。特にセッティングは変えるところもないし、明日(2日目)以降もこのままいきたいと思います」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 周回中に3番手の松岡辰泰は、小松崎大地の上昇に合わせるように動いて赤板で先に切る。松岡は後続を警戒しながら、打鍾前から早めのスパート。打鍾後の4コーナーで下りを使おうと外に膨れた松岡にたいして、松浦悠士はその隙を見逃さない。空いた内に切り込んで北津留翼をさばくと、最終2コーナー過ぎから番手まくりに出る。が、8番手で反撃の機をうかがっていた深谷知広がさらにその外をまくる。深谷が他が止まって見えるほどの加速で前団を蹴散らし、最後は付け切った郡司浩平(写真)が鋭く差し切った。
 「松岡君の出方次第でしたね。小松崎さんが切れば、その上を叩いてって感じでしたけど、松岡君が先に出たので、そこからは深谷さんの判断でした。どこから行くんだろうと思って構えてましたし、前の状況とかは考えられなかった。深谷さんがかなりいい加速で、ずっと登っている感じ。下りでも加速していたし、ずっと踏んでいないと付いていけなかった。深谷さんの調子のよさを感じました。ワンツーを決められたことが大きい。自転車は変わらずいいけど、疲れが残っている。前回の前が競走が詰まっていて、今回はしっかり練習してきたってのはある。でも、人気になれば勝たなきゃいけないですし、それは言い訳にせずに頑張りたい」
 圧巻のスピードを披露した深谷知広。本人の言葉以上に仕上がっている印象だ。
 「初手は理想の位置が取れたけど、小松崎さんが突っ張られたことは想定外。小松崎さんが切ったところを切って先行がプランでしたけど、立て直してまくりになった。自分の中では脚がたまってる感覚はなくて、余裕はなかった。ここって決めた所で全力で踏んで出切れて、よくもないけど悪くもない。疲れがあって、調子が整ってないなかでもいつも通りの力を出せた。ワンツーが決まったことが一番よかった。最終ホームで息が上がってしまってキツかったので、ウォームアップやケアを確認したい」
 松浦悠士は前々へと攻める競走で見せ場を作った。南関勢には力負けを喫したが、さすがの立ち回りだった。
 「ちょっと松岡君が(内を)空けすぎでしたね。あのまますんなりなら内は行く気がなかったけど、北津留さんに出られるよりは番手を取って自分で行った方がレースになると思った。自分も苦しくてスッと出る感じではなかったけど、深谷さんはスピードが違ったしどうしようもなかった。とにかく今日(初日)は(村上)博幸さんに付いてもらっているので、気持ちを出して前々にいこうと思っていました」

6R

選手の写真です。
松岡辰泰選手
 スタートけん制が入って北日本勢が前受け。竹内雄作ラインが中団で、松岡辰泰(写真)は6番手からレースを組み立てる。赤板前に動き出した松岡は、竹内にフタをする。打鍾前に誘導が退避しても、中団は併走のままでレースは進み、腹を決めた坂本周輝が先行策。竹内を内に封じ込めた松岡は、外併走の態勢から最終バックでまくり上げる。マークの島田竜二と那須久幸は4コーナーで接触があって落車してしまうが、まくった松岡がそのまま押し切った。
 「竹内さんに先行されるとキツいので、フタしてっていうのは考えていました。誘導も残っていてペースも落ちないので、外併走からツケマイでいこうと。フタして、前が踏む気がないなら前に出てって考えてたけど、踏んだので。すんなりまくりは出なかったけど、3番手からだったし意外と出た。落車は残念だけど、結果的には準決に上がれたので」
 逃げた坂本マークから最終4コーナーで島田をさばいた保科千春が2着。
 「あんな展開は考えてなかったですよ。スタートで誰も出なかったから。(坂本)周輝もだいぶ落ち着いて駆けてくれたけど、内に来られるのはわかってるから仕事ができなかった。周輝があそこまで行ってくれたのが一番です。まだ慣れてないってのがあるから、突っ込んでいくのが怖いですね」

7R

選手の写真です。
小松崎大地選手
 前受けから7番手に置かれた小松崎大地(写真)は、先頭の藤井昭吾がペースを上げ切る前に打鍾からカマシを敢行する。最終1センターではライン3車できれいに出切り、番手の高橋陽介は別線の反撃に備える。松本秀之介をブロックした高橋は返す刀で抜きにかかるが、直線に入っても力強く踏み直した小松崎がそのまま逃げ切った。小松崎は、落車したラインの望月永悟を気づかいながらコメントした。
 「地元勢もいたので、しっかり気を引き締めて積極的にいこうと思っていた。ステージが上がるごとに仕掛けるタイミングは少なくなるし、そこは逃さずいけたと思う。(望月)永悟さんが付いてくれて3車だったのは大きいし、アクシデントは残念です。調子は悪くないし、これといって変えるところはないけど修正するところはして準決勝以降に臨みます」
 ラインワンツーも高橋陽介は前を抜けず。複雑な表情でレースを振り返った。
 「(小松崎)大地が先行する気満々だったので、自分はしっかり付いていくことに集中していた。口も空かず付いていけたし、余裕を持って付いて行けました。抜けると思ったんですけど、自分の考えが甘かったですね。ラインのおかげで恵まれました」

8R

選手の写真です。
北津留翼選手
 石塚輪太郎が切って小原丈一郎が押える。取鳥雄吾が赤板2コーナーから叩きに行くが、さらにその上を北津留翼(写真)が豪快にカマす。取鳥は後退し、北津留は全開で踏み上げる小原を力ずくでねじ伏せて最終ホームで主導権を奪う。抜群の掛かりの前に別線は太刀打ち出来ず、北津留は番手の松岡貴久すらも振り切った。
 「昨日(初日)ほどじゃないけど、先行が決まってるイメージだったし、前のレースの小松崎(大地)さんも逃げ切っていたので、自分も逃げれば勝ち上がれると思ってました。昨日は悔しかったですね。松浦(悠士)にやられるのは2回目だったし、自分の甘さが狙われたんだと反省してます。今日は地元の前で一生懸命走るだけだと思ってました。脚はいつも通りですよ」
 2着の松岡貴久は、同期の北津留の強さに舌を巻いた。
 「スタートはどこでも良かったけど、意外とみんな出たので、いいのって感じで。(北津留は)順番が来てきれいに行ってくれた。(北津留)翼が一番強いので(先行でも)問題ない。久しぶりに付いたけど、強くなっている。抜きたかったけど、本当に強かった。ここ最近の中では調子はいいけど、前を抜けないですね」

9R

選手の写真です。
深谷知広選手
 前受けの深谷知広(写真)は、すんなりと下げて7番手で仕掛けのタイミングを待つ。先頭の兼本将太が打鍾を通過したタイミングで、深谷は一気にスパート。次元の違うスピードで前を飲み込んでいき、これに佐々木雄一と松永将が続いて、最終1コーナーではライン3車で出切る。この時点で別線の反撃はもはや難しく、佐々木の追い込みをしのいだ深谷が逃げ切った。
 「しっかり形を作ろうと思っていたし、すかさず行けたと思う。無理やりのような感じはありましたけど、乗り越えれば大丈夫かなと。思っていたより踏めているし、意外と悪くはないですね。まずは(2日間の)リカバリーして、しっかり準決勝に備えたい」
 深谷のカマシに付け切った佐々木雄一が2着。
 「後ろ(松永)もいたし、離れるわけにはいかなかった。ずっと余裕はあったんですけど、車間を空ける必要はなかったし前だけ見て走っていれば良かった」

10R

選手の写真です。
守澤太志選手
 赤板で小埜正義がインを切り、末木浩二が叩く。すかさず嘉永泰斗が巻き返すが、これを末木が突っ張って打鍾からペースを上げる。突っ張られた嘉永は車を下げ切らず、中団が併走になる。末木が巧妙なペースで駆ける中、脚をためていた稲毛健太が最終2コーナーからまくりで迫る。末木マークの守澤太志(写真)は、稲毛を外に張ってから直線で踏み込み、先頭でゴールした。
 「理想の展開でした。末木君の先行か、嘉永君が無理くり来るようなら出させて勝負。先行なら(まくりを)止めようと準備はしていたけど、下手くそでした。稲毛君のスピードを見誤って踏み過ぎました。嘉永君ばっかり見てたので、稲毛君が見えた時にスピードが良くて焦って踏んでしまった。末木君を残したというよりも力で残ってくれた感じです。状態は昨日(初日)よりはマシですね。セッティングをだいぶ変えているし、調整するところはまだある」
 稲毛に乗った山口泰生が、直線鋭く伸びて2着に入った。
 「前から組み立てて、(稲毛は)九州勢が叩いたところを行くと思っていた。嘉永君が叩かなかったので、タイミングを見てって感じでしたね。仕掛けはイメージ通りだったし、行くタイミングも限られているので集中して付いて行けた。間合いを空けて、脚を使わずに付いて行けたので最後は伸びた。あの辺は持ち味なので。昨日(初日)はすんなりで抜けなかったし、今日(2日目)はその分もと思ってました。脚は軽いです」

11R

選手の写真です。
池田良選手
 松岡篤哉、小畑勝広の順で切り、打鍾で上田尭弥が叩く。九州勢を追った松浦悠士は、間髪入れずに仕掛ける。上田を叩き切った松浦の先行で、後位をしっかり池田良(写真)と、櫻井太士が追走。直線は広島両者の一騎打ちで、ゴール寸前で差し切った池田が1着をつかんだ。
 「(松浦の)レースはずっと見ていたし、ここだろうなというところで仕掛けてくれた。流れの中でいってくれたし、付きやすかったですね。まさか抜けるとは思わなかった。体はちょっとずつ良くなっている」
 中国ラインで確定板を独占。先行策の松浦悠士は2着でも、確かな手応えをつかんだ。
 「ちょっとペース配分をミスしました。(最終)バックで踏み過ぎて、オーバーペースでしたね。昨日(初日)が終わってから後輪を変えて、今日は自信を持って走れてはいたと思う。自転車と体がマッチしてうまく回せていたし、感じ自体は(初日に比べて)4、5割増しですね」

12R

選手の写真です。
永澤剛選手
 郡司浩平は周回中に3番手の位置取り。赤板で先切りを狙った郡司だが、先頭の伊藤稔真が突っ張って一旦は車を下げる。今度は伊藤颯馬が切り、その上を山根将太が叩く。郡司は打鍾過ぎ3コーナーから早目に巻き返して、山根を最終2コーナー手前でねじ伏せる。郡司をマークした永澤剛(写真)は、3コーナーで若干車間を切ると、詰める勢いのままにゴール前で鋭く差し切った。
 「差せないと思っていたし、差して申し訳ないぐらいですよ。郡司君の番手は初めてだったし、一生の思い出になりました。シッティングで行ってくれたし、連れていってもらいました。バイクみたいでしたよ。タレてもなかったですし。もうドキドキして、余裕なんてなかったです」
 差されはした郡司浩平だが、若手機動型のそろったレースでロングスパート。格上の脚力を見せつけた。
 「(赤板で)切れれば切った方が楽だと思ったんですけど、伊藤(稔)君もすんなり引く感じではなかったし、突っ張ったので立て直しました。落ち着いたら、すぐ行こうと決めていました。ジャン過ぎに整ったので行きました。出は良かったし、出切るまでは良かったですね。距離が長くてキツかったですけど、あれくらいはいつでも行けるように準備しておかないといけない。抜かれたけど、行くことに意味があった」

10R

選手の写真です。
守澤太志選手
選手の写真です。
深谷知広選手
 スタートけん制が入って守澤太志(写真)が誘導を追う。前受けとなった深谷知広は、赤板で北津留翼の上昇を受けて7番手まで下げ切る。深谷は赤板2コーナーから早くも巻き返し、それに反応して北津留もペースを上げる。瓜生崇智のけん制を乗り越え、最終ホームで深谷、守澤の2車が出切る。高橋陽介が離れて、3番手に入り直した北津留がバックからまくるが、これを守澤が痛烈にブロック。返す刀で追い込んだ守澤が深谷を差し切って決勝戦一番乗りを決めた。
 「(前受けは)あの展開になるし、北津留君の上をカマすことになるのできついとは思っていた。でも、自分達が本線なのでけん制があったから前からになりましたね。深谷君がすかさず付きやすいタイミングで行ってくれて、なおかつ出切ってくれた。北津留君は地元が付いたりすると積極的だし、3番手に入っても必ず仕掛けてくると思った。そこからは僕の仕事だし、止めてゴール前勝負と。結果、ラインで決まったのでバッチリですね。セッティングも日に日に良くなっているし、今日(3日目)も微調整したけどまた調整する」
 深谷知広(写真)がカマシで別線を粉砕。スピードもさることながら、打鍾前から仕掛けて2着に粘った末脚も強靭だった。
 「構えてもラインが潰れるので早めに行こうと思っていました。前が遠くて出切るのがきついと思ったけどなんとか。バンクも重くてきつかった。重かったけど残れているので悪くない。感触とか状態はよくないけど、それ以上に地のパワーを出せている。普段の練習の高い強度が支えてくれている」
 瓜生のけん制のあおりを受けて連結を外してしまった高橋陽介だが、瓜生の口が空いた一瞬の隙を逃さずに最終ホームで北津留後位に降りる。北津留が守澤に止められて退避すると、内を締めながら続いて3着はキープした。
 「前受けになると自分は苦しいと思った。できる限りのテクニックを使って付いて行けたけど、瓜生のけん制が大きくてバックを踏む形になった。それで付いていくのは厳しいと思って北津留の後ろに降りた。瓜生が後ろにいるのは分かったし、絶対に内に来ると思ったから締めて。そしたら北津留が仕掛けて、それでも自分は内だけは締めていました。あそこから前を抜くのは厳しいし、3着キープに徹しました。踏み出しは大丈夫だし調子は悪くない」

11R

選手の写真です。
小松崎大地選手
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松浦悠士選手
 赤板で山根将太が松本秀之介を突っ張る。周回中に3番手だった坂本周輝は、この動きに口が空いてしまい、松本が3番手の位置に降りる。坂本は4番手で内に詰まってしまい、見かねた小松崎大地(写真)は切り替えて7番手に車を下げる。山根がペースを上げて、松浦は車間を切って反撃に備える。小松崎は最終2コーナーから自力を発動し、勢いよく前団に迫っていく。ギリギリまで引きつけた松浦が張りながら前に踏むが、けん制をこらえた小松崎がゴール前でわずかに松浦を捕らえた。
 「(坂本)周輝が立ち回ってくれたけど、ただもう1車前にいてくれれば違う展開になったと思う。自分は引いて態勢を整えてからいったけど、正直踏み込んだ時は出が悪かった。松浦(悠士)君は2車だったし、やりづらいところもあったと思うので1着までいけたと思う。ラインに助けられていますね。自分も年を重ねているし、しっかりケアして決勝に臨みたい」
 難しい判断を迫られた松浦悠士(写真)。2着で決勝進出を決めるも複雑な表情でレースを振り返った。
 「(山根を)残せたかなという部分と、タレてきたので判断が難しかった。松本(秀之介)君が出てきてくれたら3車併走になって止められるかなと思ったんですけど、(松岡)貴久さんも内からきていたしバチっとは止められないなと。状態自体は良かったと思います」
 小松崎に続いた佐々木雄一が3着。
 「予想外の展開にはなったけど、(小松崎)大地がうまく判断してくれた。自分は離れないようにだけ考えて付いていきました。調子はいいんですけど、周りがそれ以上に強いですね」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
村上博幸選手
 青板周回で早目に動き出した小原丈一郎は、中団の阿部将大にフタをする。小原は打鍾手前で郡司浩平(写真)を勢いよく叩いて先行態勢に入る。阿部もすかさず巻き返すが、郡司が前と口が空いているのを見ると、4番手に一旦収まって最終ホームからもう一度仕掛ける。が、阿部マークの松岡辰泰は連結を外してしまう。阿部は永澤剛のけん制で不発となるが、最終2コーナーから仕掛けた郡司がその上をまくり上げる。3コーナーでまくり切った郡司がそのまま先頭でゴールした。
 「スタートは誰も出なければ出て、後は2人(阿部と小原)のやる気次第で流れを見て組み立てようと思ってました。(小原が)フタをしてたので、どこで来るのか見ながら。小原君はあのタイミングで叩くなら、阿部君は出させないだろうなと。それならしっかり中団を取ろうと思ったけど、口が空いてしまって苦しかった。本来なら踏みながら4番手に飛び付けば、もっと楽だった。(山口)泰生さんまで引き込められなかったけど、ゴール前まで3人並んで、チャンスのある仕掛けができた。2日目に長い距離を行った分、楽に踏み込めましたね。やっぱり、初日特選だろうと大事ですね。良い流れで勝ち上がれた」
 郡司マークの村上博幸(写真)は2分の1車輪詰め寄ってゴールした。
 「今日(3日目)も張り切ったろうって思ってました。半年間休んでいてから復帰して、今日の番組で責任ある位置を回って、どう結果を出すか。ケガからいろいろ考えてきた中での集大成と思って走りました。郡司君の間合いを見る感じで走っていた。まずは付いていくこと。(最終)2コーナーで仕掛けるとは思っていたのでそこだけでした。抜けなかったけど、日本を代表する選手にあれだけ詰め寄れた。張り切り過ぎて疲れは心配ですね」
 阿部と連結を外した松岡辰泰だが、郡司ライン後位で立て直すと直線で伸びて3着。地元から唯一の決勝進出を決めた。
 「初手はあの並びになると思ったけど、まさかフタをされるとは。(打鍾で)郡司さんが遅れていて、なんとか阿部さんは中団に入ったけど、自分は連結を外してしまった。阿部さんはずっと外を踏んでいたし、付いていても面白かったのに。前が渋滞していたので、外を踏んで届くかどうかだと思った。伸びたけど、後ろの(上田)尭弥に申し訳ない。なんとかギリギリ勝ち上がれました。脚自体は悪くないけど、一瞬の判断ミスをなくしていかないと」

〈最終日6R 「競輪ルーキーシリーズ2022プラス」〉
 学生時代に輝かしい競技実績を残した東矢圭吾(写真)は、前評判通りの強さ。9月武雄で9連勝を決めてチャレンジを卒業した。地元記念で持ち味のスピードを見せつけたい。
 「練習は基本的に一人でやっていて、あとは甲佐グループの人たちとやっている。今回来ている人ですと(中本)匠栄さんだったり、嘉永(泰斗)さんたちとですね。ここまではバンクに行って、武雄にも行ったりしていました。長所はまくりでも、逃げでもできるところですかね。レースに合わせて使い分けて、相手から何するか分からないようにできればいいと思っています。今の熊本はすごい勢いがあるので、自分もそこに乗っていきたいですね。来年、再来年は自分も地元記念に出て盛り上げられるように」
 山口多聞は養成所時代に2度のゴールデンキャップを獲得。9月青森でこちらも特班を決めており、潜在能力をレースで発揮し始めた。
 「レースの感じには慣れてきて、今はポジションを模索中です。級班が上がって、レースのレベルも上がってくるのでどこまで対応できるかなと思っています。ここまでは練習のタイムも出ていたし、とりあえず全力を出せればなと。将来的には先行とか自力とかで活躍できる、強い自力選手になりたいですね。単騎かなと思ったんですけど、室井(蓮太朗)さんが付いてくれるみたいですね。ただ番手のためにとかではなく、しっかり自分のレースができるように頑張りたい」
 一丸尚伍は、ロードや、トラックの中長距離種目で世界と戦ってきた実力者。競輪への適応力も高く、7月岐阜決勝での落車失格を除けば、まだ本格デビュー後連対を外していない。
 「積極的なレースを予選からやろうと心がけています。いつも通り、調子を上げるようにロードで練習してきました。実家のある福岡とか、大分でロード練習をやっています。ここに来る前は武雄バンクで練習しました。中距離の時と同じメニューじゃ競輪では勝てないですし、競技の時とは違うメニューを自分で考えてやっています。持久力には自信があるし、課題はトップスピードと瞬発力。そこを強化してS級でしっかり戦える選手になりたいです」