戦歴は阿部力也が最上位。全日本選抜1681着、3月名古屋記念はオール2着の準V、ウイナーズカップ2752着、更に4月平塚記念1273着などGレースで存在感を示している。今シリーズの北日本勢は上位クラスの自力型が見当たらないが、根田空史との連係が叶うようなら条件も悪くない。その根田は全日本選抜で落車して1か月半ほど実戦を離れた。復帰戦の4月京王閣764着の動きは物足りなかったが、続く同月川崎記念1次予選3着の逃げっぷりは悪くなかった。ここまでにはさらに調子の上積みが期待できるはず。1月小田原の決勝は逃げて2着に粘り、野原雅、小松崎大らを沈黙させた。自力攻撃の破壊力には素晴らしいものがあり、調子が完全に戻れば勝ち負けに持ち込める。
山岸佳太、芦澤辰弘の茨城コンビを重視する手もある。山岸は1月大宮記念で落車、3月高知から復帰して127着。その後も決勝では確定板入りこそないものの、準決は連を外しておらず、動きは悪くない。柔軟性を兼ね備えた自力攻撃が奏功すれば好勝負になる。援護する芦澤も調子はまずまずだ。ウイナーズカップでは7233着と3回の確定板入りを果たしている。山岸が好スパートなら首位に躍り出る場面もありそうだ。
九州勢は地元の林大悟の機動力に期待がかかる。2場所続けてF1戦で決勝を外すなど最近の調子は今ひとつの感もあるが、1月大宮記念の最終日は坂井洋ら相手に逃げ切り勝ち。仕掛けがツボにはまれば単望める。
安定感際立つ阿部力
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阿部力也
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根田空史
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林大悟