脚力的に抜けた機動型が見当たらないので波乱の余地はありそう。その中で調子を上げてきた久樹克門を擁する四国勢がV争いをリードするとみた。安定感に欠ける所があって競走得点がなかなか上がらない久樹だが、連日強気に攻め切った12月松山ミッドナイトは力強かった。今回の相手だったら久樹の押し切りも十分だし、後位を固める上田学、近藤誠二も降級早々にVをゲットするチャンス。特に上田は前期1着をコンスタントに取っていたように差し脚が切れている印象だったので楽しみだ。
四国勢にとって一番脅威なのは村田瑞季、武田哲二の京都師弟コンビか。まだ粗削りな村田だが、先行意欲では久樹をも上回るし、師匠を背負って情けない競走はできない。9月名古屋ミッドナイトでは準決、決勝と両者で連係し、準決では村田は前受けからそのまま逃げ切る気迫のレースで猛アピールしていた。今回も師匠を連れて最高のパフォーマンスを発揮。両者で決まるシーンは考えられる。
九州勢は、自力型の井寺亮太や平川慎太郎が勝ち上がって来ないと苦しい。まくりのタテ脚を残す中村雅仁が自在戦で勝負することとなるか。1年でA級に逆戻りとなったといっても中村はS級でも堅実に着をまとめていたし、前回のA級では自分でやっても強いところを見せていたので一発があっていい。
山口智弘は自力の決まり手がほぼなくなったが、自分で自在でやる競走も決して捨てていない。近況は良好で、10月松山ミッドナイトでは4番手から直線突き抜けての優勝もあった。混戦では台頭が最も怖い選手とも言えるので、動向からは目が離せない。
久樹克に期待も大混戦
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久樹克門
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村田瑞季
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中村雅仁