いよいよ本格デビューとなる117回生が優勝争いの中心だ。松岡辰泰は5月小倉で開催されたルーキーシリーズで114着。2日目は上がり11秒1の豪快なまくりで後続を千切るなど、在所9位にランクインした実力は本物だ。小倉のルーキーシリーズでは373着に終わった中村翔平は地元デビューに向けて気合十分。師匠の神開将暢と一緒のあっせんなら落ち着いて走れるか。その中村と練習をともにすることで、前期終盤は調子を上げていた島村匠。自力自在にチャンレンジでは抜群の安定感を誇る山口龍也はそろそろデビュー初優勝がほしい。
犬塚貴之、和泉尚吾の愛媛両者もここが本格デビューの場所となる。なかでも犬塚は小倉ルーキーシリーズの3日間で2度バックを取るなど仕掛けが積極的。力が抜けた印象の松岡にどれだけ抵抗できるか。犬塚、和泉とスジの目標が豊富な作田悦章にもチャンスだ。
中国勢には点数最上位の塩川信一郎に大田啓介と力のある追い込み型がそろっているが、他地区に比べ、機動型の層の薄さは否めない。