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久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#

検車場レポート

  • 6/5 Fri.  (前検日)
  • 6/6 Sat.  (1日目)
  • 6/7 Sun.  (2日目)
  • 6/8 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
小川真太郎選手
 前々回の宇都宮記念で2勝をマークした小川真太郎(写真)が、オープニングレースで1番車を務める。
 「4年前の久留米記念も1レース1番車でした。S級に上がりたての時で、その時は5着…。今回はリベンジします。(前々回の宇都宮記念が31日ぶりのレースで)まだ戻り切ってはないですけど、ちょっとずつ感じは戻ってきつつあります。練習みたいになってしまっているんで、切り替えて走ります」
 全プロ初日の特選でも連係した湊聖二が小川をマークする。
 「(前々回の別府FIの落車の影響は)全くないつもりです。でも、全プロもそのつもりで走って、あまり良くなかったので…。全プロの後は、次の日から練習しました。一昨日(6月3日に)バンクで練習して、納得のいくやつが入ったんで自信にはなりました」

2R

 野田源一は地元記念でも平常心でレースに挑む。
 「今回のあっ旋が入ってからは、ここに向けて練習してきましたけど、気負うわけでもなく、たんたんとやってきました。全プロは初日が1着だったんで、感じは良かったですね。2日目(9着)は先行で勝負してみましたけど、力不足を感じました。久しぶりのレースだったんで疲れは少しありますけど、脚の状態は変わらずだと思います」
 4月佐世保FIではオール確定板入りを果たした三登誉哲だが、そこから中35日で今シリーズを迎える。
 「練習はしっかりできました。佐世保の時より調子は良いと思います。練習はできたんで、心配なのはレース勘だけ。僕は展開一本みたいなところがありますけど、一昨年(熊本記念in久留米で)1着スタートもあるんで、久留米は相性良いと思います」

3R

選手の写真です。
井上昌己選手
 前回の全プロが50日ぶりのレースとなった井上昌己(写真)。56着と未勝利に終わったが、状態は悪くないようだ。
 「全プロは展開が良くなかったですね…。脚は全然悪くないです。(今シリーズ初日に目標にする北津留)翼とは、良かったり悪かったりですけど、良いスピードを持っているんでしっかり付いて行きます」
 その北津留翼は4月玉野FI以来、47日ぶりのレースとなる。
 「練習はしてきましたけど、レースが久しぶりなんでね。今回の追加は2、3日前に来ました。この後は中2日で玉野なんですけど、しばらく走ってなかったんで追加はうれしいです」

4R

選手の写真です。
坂本健太郎選手
 地元の坂本健太郎(写真)は、ここに向けて気持ちと体を仕上げてきた。
 「地元だし、なんとか勝ち上がりたいですね。ダービー前にしっかり練習していたんですけどなくなってしまって、気持ちが切れてしまったんで、ちょっと休んで練習し直しました。街道練習で田中誠さんと佐賀の方に行ったり、普段と違うこともやりました。(前回の)広島は久しぶりのレースで少しぼんやりしているところがありましたけど、一場所走ったんで大丈夫です」
 山本直は、昨年8月当所で優勝した実績があるし、10月の熊本記念in久留米では2勝を挙げている。
 「また1着を取りたいですね。最近は3着が多いんですけど悪くないし、ちょっと進化できた気もするので。武雄記念の初日は(森山智徳に)突っ張られたんで、リベンジマッチです。ライン4車を生かして走りたいですね」

5R

 GII初出場のウィナーズカップでは大きい着が並んだ上田尭弥だが、前回の5月名古屋FIでは初日と最終日に白星を挙げている。今回はさらなる上積みに期待できそうだ。
 「ウィナーズカップで使ったフレームの感触が良くなかったんですけど、セッティングを変えたりして、前回は悪くなかったです。(中25日で)しっかり練習できたし、スピード練習もできたんで、自信を持って走りたいですね」
 久保田泰弘は4月佐世保FIの初日にS級初勝利をゲット。その後は開催中止が続いていて、今回が久しぶりのレースとなる。
 「レースを走ってないから、どんな感じか全然分からないですね。レースがない期間は他にすることもなかったんで、ずっと練習していました。今回は山口のS級選手が全員(7人)来ているし、初日は師匠と一緒なんで頑張りたいです」

6R

 林慶次郎は全プロ初日の選抜戦で、3連単が10万円を超える高配当を演出した。
 「自分が一番ビックリしましたよ。あのレースは全部がはまった感じでした。踏み上げて行く時も、ググッと踏めている感じがしましたね。レースのあとは結構、疲労があったんで、それを取ることに専念したのと、スピード練習を少ししました。僕はプレッシャーを感じるタイプではないんで、いつも通りやれば、結果は付いてきてくれると思います」
 全プロ初日は林を交わせなかった坂本亮馬だが、地元記念の今回はしっかり抜け出して白星スタートを決める。
 「(前々回の宇都宮記念の前に51日間レースが空いて)いい休養になりました。膝の調子が良くなったし、全プロも連対はできているんで、もう少し調子は上がってくると思います。膝の違和感が少なくなって、ちゃんと使えている感じがするし、久しぶりにバンクで3日間練習したら、3日目はめちゃくちゃタイムも出ました」

7R

選手の写真です。
河端朋之選手
 前回の全プロで、昨年のオールスター以来の競輪参戦となった河端朋之(写真)。ここでも、ナショナルチーム仕込みのスピードを披露したい。
 「東京オリンピックは予備選手ということになりましたけど、2011年からナショナルチームに入って、知識も増えたし、脚力も上がりました。一人じゃできなかったことができたと思います。(全プロは)初日はまくりでしたけど、2日目は風を切るレースができたし、ある程度、自分が踏める距離が分かりました。スピードはもうちょっと出せると思うんで、それを出せるように頑張ります」
 金ヶ江勇気は前回、広島FIの最終日に白星を挙げた。
 「だんだんマシにはなっていきましたけど、レース勘が抜けているというか、良くなかったです。でも、今回は九州の記念なんで、気合いは入っています。ここまでは普通通り練習してきました。体の状態も悪くないです」

8R

選手の写真です。
田中誠選手
 ウィナーズカップ以来、67日ぶりにレースを走る田中誠(写真)は、地元ラインの番手で白星発進を目指す。
 「(坂本)健太郎と、ガッツリ練習してきました。練習しかすることなかったんで。(ライン3番手の)加倉(正義)さんまで決まるようにしたいです」
 吉本卓仁はバンクの特徴を理解しているだけに、難しさも感じている。
 「久留米はまくりが決まりづらいんで、まくりよりカマシが良いってことは分かっているんですけど、仕掛けるポイントを分かっていることで、マイナスになってしまうこともあるんですよね…。前回の別府は(初日が単騎、2日目と最終日は番手戦で)自力を出したかったんですけど、出せなかったです。今回は、やれることはやってきました」

9R

 島川将貴は全プロ初日の選抜戦で、坂井洋や野口裕史らを相手にまくりで勝利をつかんだ。
 「感触が悪い感じはなかったんですけど、内容は良くなかったですね。全プロが終わってからは、休まずに練習してきました。今回はいつも味方の人が敵だったりして、やりにくい部分はありますけど、レースなんで仕方ないですね。久留米は走りやすくて好きなバンクです」
 5月玉野FIと続く広島FIの予選で白星をゲットしている吉本哲郎は、直前の練習でも手応えをつかんだようだ。
 「調子は良いです。広島のあとは1日だけ休んで、昨日(前検日前日)も、松浦(悠士)とかとモガいてきました。めっちゃ感じは良いですよ。3日間良くて、昨日が一番良かったから、徐々に良くなっている感じがします」

10R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 5月別府FIで優勝を飾った桑原大志は、前回の全プロでも2日目の特選で1着。良い流れをキープしている。
 「別府は頑張りましたね。でもここからが大事だと思うし、やれることをやっていきたいです。(中4日は)昨日(前検日前日に)1日休みました。体の状態は普通だと思う。あとは展開次第って感じだし、自分のミスを少なくしていかないと」
 宮本隼輔(写真)は、前回の豊橋FIで決勝にコマを進めた。
 「ここまでは変わらずやってきました。調子も前回と変わらずですね。後ろは桑原(大志)さんだし、しっかり走りたい」

11R

 前々回の宇都宮記念では優出を果たした渡部哲男だが、前回の全プロは75着に終わった。状態面はどうか。
 「(宇都宮記念の前は)ずっと開催がなくて空いていたのに、最近は中4、中4日でここが3番所目。正直、練習をやっていた疲れもあるし、レースが続いている疲れもありますね。今回は良い流れで走りたいです」
 渡部が前を任せるのは前回の全プロで2日間、最終バックを取った太田竜馬だ。今回も持ち前のスピードで別線を一蹴する。
 「(全プロの前が60日間空いたので)レースの感じはつかめてないですかね…。出脚の感じは良かったんですけど。(中4日は)最初は疲れを取って、1日だけバンクに行ってチェックだけしました。今は疲れはないです」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 前回、全プロのスーパープロピストレーサー賞を制した松浦悠士は、今回から新車を導入する。
 「前の自転車と寸法は同じですけど、メーカーが違うものを持ってきました。もっと上を目指していくためにもですね。疲れはないし、練習の感じは前回よりも良かったです。豊橋(全プロ)の前に自分が思っているよりも脚力が上がっているかもしれないって思っていて、実際良くて、そこからまだ良い感じがしています」
 スーパープロピストレーサー賞では松浦の前を走った清水裕友(写真)。今回は番手を回って、勝機をモノにするか。
 「全プロの時からシューズとフレームを変えて、良いところも見つかったし、もうちょっとってところも見つかりました。初日みたいに一発バチンと行くパターンなら良かったんですけど、押さえて踏み上げるパターンだと厳しいかなと感じました。(全プロの前に60日間空いて)2カ月ぶんの練習の疲れはあったんで、ここから徐々に抜いて行って、宮杯(高松宮記念杯)に良い感じで持っていきたいですね」
 松浦や清水とは連係実績がある原田研太朗だが、今回は四国ライン4車の先頭を務める。
 「全プロは感覚が全然なかったです。レースに向けてのアップとかも忘れている感じでした。でも、1回走ったんで大丈夫だと思います。(今回は松浦や清水と)一緒になることはないだろうと思っている。やりづらいとかは全くないですね。松浦君とは同期で、競輪学校の時も走っていたので」

1R

選手の写真です。
小川真太郎選手
 佐藤幸治が最終ホームから先制。中団を確保した小川真太郎(写真)は、2コーナーから一気に前団を飲み込んでオープニングレースを制した。
 「ジャンから駆けようか迷ったけど、ちょっと長いなと思って置きに行ってしまいました。(最終)ホームで引いてすぐ行ったら、みんな(ライン3番手まで)出れるかなと思ったんですけどね…。バックを踏ませ過ぎてしまいました。(一走した感触は)豊橋(全プロ)より全然良いです」
 湊聖二が2着に続き、徳島ワンツーが決まった。
 「(小川と)結果ワンツーですけど、(ライン3番手の吉岡)篤志が3着に入れんかったのが喜べんところですね。(小川が)強かったの一言です」

2R

選手の写真です。
三登誉哲選手
 打鐘の2センターでハナに立った三登誉哲(写真)を工藤文彦が押さえて主導権。三登は最終バック3番手から仕掛けて、後続を振り切った。
 「先行も考えていたんですけど、工藤さんが来たので踏み合っても仕方ないかなって。野田(源一)さんに合わせてまくろうと考えていたんですけど、前のカカリが良かったので被ったらまずいと思って先に仕掛けました」
 同県の西岡拓朗が2着に続いた。
 「(三登を)やっぱり抜けんかった。多分、先行でもまくりでも抜いたことない(苦笑)。あの位置が取れたので先行かなって思ったけど、結果的に展開が向きましたね」

3R

 今岡徹二と宗崎世連が踏み合うと、後方の北津留翼は最終1センター過ぎからスパート。最後は北津留マークの井上昌己が鋭く追い込んだ。
 「(打鐘で北津留)翼が結構、けん制されましたね。最後はどこを踏もうか迷いました。脚は軽いんで、あとは展開ですね」
 まくった北津留翼が2着でゴールした。
 「自転車がしっくりきてなかったです。久しぶりのレースだとダメですね。でも、この刺激はレースでじゃないと入らないんで、明日(2日目)はこんな重さは感じないと思います」

4R

 山本直が後ろ攻めから押さえて駆ける流れの中、森山智徳が最終ホーム前から自慢のダッシュで一気に巻き返す。バック過ぎに森山が山本をねじ伏せると、続いた地元の坂本健太郎がゴール前で逆転した。
 「ダッシュが強烈で2回くらい口が空いた。森山が強いですね。ギリギリまで待って踏んだら本当にギリギリになった(苦笑)。地元戦はお客がいなくても緊張しますね」 
 2着で二次予選Aの権利を獲得した森山智徳も笑顔。
 「ジャンの前でちょっと中途半端になったけど下げていけているので。最近は最終バックを取れれば成績がいいので、一周半覚悟で走ってます。前回や前々回より調子が良い感じ」

5R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 打鐘から仕掛けた上田尭弥(写真)は、中団から合わせて踏んだ竹内翼を制して最終ホームで主導権を握る。島田竜二がなんとか続き、3番手以降は車間が空いてバックを通過。上田は最後まで懸命に踏み直して、そのまま力強く押し切った。
 「前に出切って後ろを見て、島田(竜二)さんが追い付いたんで、安心して踏みました。自転車のセッティングも合っていますね。あたりもあるし、踏み直しも最後までできました」
 番手の島田竜二が2着に食い下がった。
 「(打鐘の3コーナーで上田が中国勢にけん制されて)見た目以上に危なかったですね。(上田の仕掛けは)あんなに行くとは思わなかった。(76日間ぶりのレースで)最高のスタートだと思います」

6R

 坂本修一、久米康平の順で切ったうえを林慶次郎が打鐘過ぎに叩いて逃げる。番手の坂本亮馬が車間を空けて待ち構えていたが、4番手を確保していた久米が2コーナーから力強くまくり切った。
 「初手であの位置が取れたのはラッキーでした。林君の今までのレースを見てて後半が粘り強いイメージでしたし、(坂本)亮馬さんもヨコに厳しいイメージだったので、バックの直線で仕留めようと思いました」 
 坂本の援護を受けた林慶次郎が粘り強く踏み続けて2着に入線。
 「豊橋ほどじゃないですけど、踏み上げる感じで駆けられたのに久米さんが強かった。(坂本)亮馬さんもコーナーだったら止められたと思うけど、早かったですね」

7R

選手の写真です。
筒井敦史選手
 前受けの河端朋之は、打鐘手前から押さえに来た小川丈太を突っ張って出させない。最終2コーナーから仕掛けた金ヶ江勇気の車の出も悪く、絶好の展開で直線へ入った筒井敦史(写真)が44歳のバースデー勝利をつかんだ。
 「(河端の)まさかの突っ張りでしたね。あいつの中でスイッチが入るっていうのをオレは長年の付き合いで分かっていたけど、さすがに3番手の大屋(健司)さんはキツかったですね。欲を出さずにレースしたつもりですけど、誕生日だし最後は甘えさせてもらいました。(全プロの前に)2カ月空いた時にいろいろ考えて全プロでは新しいのをやってみたけど、本当にダメ過ぎたんで、今回はフレームからハンドルから、チェーンまで全部変えてきました。一番は河端のお陰。気持ちがうれしいですね」
 最終ホームで3番手に追い上げた金ヶ江の後ろから荒井崇博が伸びて2着に入った。
 「カネ(金ヶ江)が頑張った。(最終)ホームで追い上げたところまでは良かったけどね。まあでも、仕掛けたからあの位置になったけん。オレはあの位置におれたら2着はあると思った」

8R

 打鐘前に才迫開を押さえた吉本卓仁が篠原龍馬を受けて3番手を確保。車間を空けて間合いを取りながら2コーナー付近からまくると、追走した田中誠が直線で鋭く差し切った。
 「(吉本)卓仁のおかげですね。練習ではもっと強いから抜けないけど、レースでは50%くらいしか出せていないんじゃないですかね。久々のレースでハアハアしたし、抜きにいくのも楽じゃなかったです」
 3番手キープからまくった吉本卓仁が2着。地元ライン3車で上位独占を決めた。
 「ジャンから駆けてもいいってつもりで1回前に出ましたけど、(篠原)龍馬の性格上、来るだろうって。加倉(正義)さんを付けてまくりは甘えですけど、決まって良かった」

9R

 島川将貴と曽我圭佑が踏み合った上を、増原正人が押さえて先頭に立つ。態勢を立て直した島川は最終2コーナー手前から反撃開始。番手まくりの吉本哲郎の上をまくり切って白星を挙げた。
 「普段は一発でカマすか、まくるかっていう感じですけど、今までとは違うレースになりました。最近はレースの仕方が分からん感じになってきていますね。まともなレースができてないんで、ちゃんとしたレースができるようにしないと。単調なレースにならんようにしようと思ったら、脚より頭が疲れました…」
 島川マークの香川雄介が2着で四国ワンツーが決まった。
 「どないしてゴールしたか分からんくらい、むちゃくちゃキツかった。(島川は曽我を)突っ張れるタイミングだったけど、結局バックを踏んで、そこからずっとバックしか踏んでない。バック踏み大会やった…(苦笑)」

10R

選手の写真です。
北村信明選手
 後ろ攻めの瀬戸栄作が押さえると中団に追い上げた山形一気が大きく車間を空ける。6番手からまくり上げた宮本隼輔に合わせて山形が前との車間を詰める。山形マークの北村信明(写真)が4コーナーでスッポリ空いた中を突き抜け、高配当を演出した。
 「山ちゃん(山形)が上手いこと走ってくれた。3コーナーでかぶった時にはヤバイと思ったけど、山ちゃんがまた伸びていってくれて。山ちゃんと逆のコースって思って踏んだら空きましたね」
 懸命に逃げた瀬戸栄作がしぶとく2着に粘り込んだ。
 「宮本君を後方に置いて。山形さんがめっちゃ車間を空けてたからあとは駆けてどこまで粘れるかって思ったら2着に粘れました。最近まくりばかりだったけど逃げて残れて良かった」

11R

選手の写真です。
古川貴之選手
 太田竜馬が最終ホーム7番手からスパートすると、3番手から月森亮輔も合わせてまくり出し、両者でモガき合う。好永晃マークの古川貴之(写真)は最後方に置かれたが、バックから自ら前々に踏み、直線で大外を鋭く突き抜けて白星をゲットした。
 「非常に伸びたっすね(笑)。好永ごめんって思いながら切り替えました。(最終)ホームでは、すごいスピードでした。走るまでめっちゃ不安でしたけど、(中39日間で)しっかり練習できていたんですね」
 太田は月森をまくり切れなかったが、渡部哲男がゴール手前で伸びて2着に入った。
 「(太田は)下げて落ち着き過ぎましたね。踏み出しはすごい良かったですよ。伸びがもっとあったら4コーナーまでニュートラルに入れられて、踏めるんでしょうけどね。(自分は)いつもながら、太田の後ろは余裕はなかったです」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 打鐘の2センターで主導権を握った山田英明に対し、松浦悠士はすぐさま反撃に出るが、山田に合わされて出切れない。松浦が不発と見るや、番手の清水裕友(写真)は最終2コーナー手前から自力に転じてまくり出し、初日特選を制した。
 「(松浦は)ヒデさん(山田)が行ってるところを行ってるんでキツかったと思います。あそこで行く勇気がすごいですよね。止まっているのか、休んでいるのかの判断が難しかったですけど、行かなかったら共倒れになると思ったんで行かせてもらいました。体の状態は正直、良くない。原因は疲れですかね…。上手く疲れを取って、明日(2日目)以降も頑張りたいです」
 中国ライン3番手の岩津裕介が2着でゴールした。
 「ペースが上がっていたけど、松浦はすかさず行きましたね。自分はいっぱいだったんで、悪いっていうイメージしかないけど、レベルが高いレースでした。追走だけだったんで、もう少し余裕を持ちたいですね。余裕があると抜けていると思うんで。今回の一番強いメンバーの中でレースの流れには乗れているんで、そこは良かったかなと思います」
 最終バックで岩津裕介の後ろに切り替えた阿竹智史が3着でゴールした。
 「力が入らないとか、フワフワするとかはなかったですけど、記念の初日特選なんて年に何回かしか走れないんで緊張しました。すごいレベルが高かったですね。キツかったです。(最終)1コーナー過ぎくらいで岩津さんの後ろにスイッチして、どこまで行けるかって感じで行けてたら良かったですけど、清水とちょうど合ってしまう感じになりました。(62日ぶりのレースだったが)一走して、こんな感じかなっていうのは分かりました」

6R

選手の写真です。
大坪功一選手
 一気に仕掛けた今岡徹二が、打鐘の3コーナーで曽我圭佑を叩いて先制。叩かれた曽我だったが、空いた車間を徐々に詰めて最終バックを通過する。曽我マークの大坪功一(写真)は2センターで内へ切り込むと、桑原大志をすくって鋭く突き抜けた。
 「曽我のスピードが鈍ってたんで、外回しても伸びないなと。桑原さんが油断していたのか空いたので、あそこしかなかったですね」
 ホームの中園和剛が懸命に大坪に続いて福岡ワンツーが決まった。
 「2か月間、必死に練習してきた成果を出せました。(コースが)締まるのは分かっていましたけど、地元だし怯めんと思って突きました。結果を出せて良かったです」

7R

選手の写真です。
山本直選手
 金ヶ江勇気が山本直(写真)を制して、赤板の2コーナーで主導権を握る。中団に下げた山本は打鐘の2センターで久保田泰弘にすくわれるも、外併走で脚を溜めて最終2コーナーから仕掛ける。合わせて踏み込んだ坂本亮馬の上を乗り越えて、二次予選Bを1着で突破した。
 「(久保田にすくわれて)焦りましたけど、思ったより出ていけました。いつもはあのまま終わってしまうんですけどね。昨日(初日の感触が)、微妙だったんでセッティングをちょっといじったら良くなりました。(坂本のけん制も)めちゃくちゃ来るんじゃろうと思ったら、やっぱり来て、それでもそのあと並べたし、ちょうど4コーナーの下りになったんで行けるなと思いました」
 山本マークの中村昌弘が2着に続いた。
 「もういっぱいです。(久保田を)対処できず、ごめんと思ったけど、(山本)直が楽そうだったんで、追いかけていきました。一生懸命付いて行っただけです。(最終)バックから休める感じにはなったけど、本当にキツかったです」

8R

選手の写真です。
大川龍二選手
 後ろ攻めから切った菅原晃を吉本哲郎が打鐘前に押さえて逃げる。前受けから7番手まで下げた太田竜馬は2コーナーからまくり上げるが、接触して後退。吉本の番手から大川龍二(写真)が鋭く抜け出した。
 「自分の動きの中で音がしたので、ヤバいかなって思いましたけど(審議がセーフで)良かったです。吉永(好宏)さんには今まで迷惑をかけてしまっていたので、決まって良かった。もちろん(吉本)哲郎さんの力があってのことですけど」
 吉永好宏が大川に続いて2着に流れ込み、広島ワンツー決着。
 「大川がセーフで本当に良かった。大川とはずっと佐古(雅俊)さんのところで切磋琢磨しているからね。自分は久々のレースだったけど、余裕はありました」

9R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 赤板の2コーナーで島川将貴が飛び出して主導権。中団は林慶次郎と追い上げた山田英明でからみ、林が車体故障で後退する。態勢を整えた山田は最終バックからまくって1着で入線したが、失格と判定され、島川の番手から踏んだ原田研太朗(写真)が1着に繰り上がった。
 「(島川が)すごい先行でしたね。あれだけ行ってくれたんで、僕もシビアに踏まんとっていう気持ちと、一緒に練習していて強いのは分かっていたんで、それでも(3着までに)残るっていう確信みたいなのもあって…。若手が育っている中で、僕も番手戦が増えてるんで、いろいろ考えながらレースに臨めてるっていうのはありますね。繰上りですけど1着は1着なんで、そこは良かったです」
 四国ライン3番手の橋本強が2着に入った。
 「とりあえず内を締めて回りました。島川のカカリも良かったから、ラインで決まるかなと思いましたけどね。(直線では)島川を残そうと思って、(島川と原田の間に)誰も入って来れんようにって思って自分が入ったけど、伸びは良くないですね。でも感触は悪くなかったとは思います。(原田)研太朗も、もうちょっと番手で上手く走れるようになったら、ラインで決まるようになると思うんで、その辺が今後の課題ですね」

10R

選手の写真です。
田中誠選手
 赤板過ぎに押さえて出た上田尭弥を小川真太郎が打鐘の2センターで叩いて先制。上田は番手に飛びつくが、冷静に中団まで下げて態勢を整えた中川誠一郎が自力で転じて前団を飲み込んだ。
 「まさか上田が粘るとは思っていなくて。4番(福島武士)のところで競ってもって思ったので1車下げました。河端(朋之)もいましたし、カマされたときに切り替えられなくなるので。オグ(小倉竜二)さんの横だけは一瞬で通過しないと怖いので(苦笑)。そこだけ集中しました」
 中川を懸命に追いかけた田中誠(写真)が2着をキープした。
 「(中川)誠一郎さんがいつ行くんかな、いつ行くんかなって思っていたけどシャーって。やっぱり中川スペシャルがでましたね。ここ最近ずっと誠一郎さんについて行けていなかったので良かったです」

11R

選手の写真です。
筒井敦史選手
 前受けから7番手まで下げた清水裕友は、赤板の2コーナーから一気にスパート。最終ホームで巻き返してきた森山智徳を合わせ切ると、番手の筒井敦史(写真)がゴール手前で鋭く伸びて連勝で準決勝へ進んだ。
 「(清水)裕友が先行してくれたお陰です。連日、一撃入りますね。(清水の)前半の加速がすごかったです。でも、絶好調の裕友なら、ゴール前にもう一回加速していくんでしょうけどね。(自分が)今節イチ恵まれていますね(笑)」
 別線を完封した清水裕友が2着に粘った。
 「昨日(初日特選)よりは余裕がありました。まだ距離が長いかなとは思いましたけど、流れの中で先行しました。脚に芯があるというか、筋肉が疲れていますけど、どうにもならんってことはなさそうです」

12R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 松浦悠士を叩いた久米康平が、打鐘手前から逃げる。中団の九州勢はなかなか隊列が整わず、最終バックから荒井崇博が自力に転じてまくり出す。しかし、荒井に合わせて踏んだ渡部哲男(写真)が直線で鋭く伸びて白星を挙げた。
 「キツかったですね。もうちょっと(久米を)残せた気がする。松浦が(九州勢の)内の方にいたのは確認できたけど、荒井さんと同時に来たように見えて慌てました。でも、一瞬でも見てたら、遅れてしまっていたかもしれないんでね。メンバーが厳しいなと思っていましたけど、久米に感謝です」
 四国ライン3番手の香川雄介が2着でゴールした。
 「松浦が内におるなとは、なんとなく分かりました。久米もカカっていたんで、展開が向きましたね。今日(2日目)は付いて行っただけ。全然ダメですね。湿気と体調でピリッとしないです」

10R

選手の写真です。
山本直選手
選手の写真です。
中川誠一郎選手
 河端朋之が赤板の2コーナーで中川誠一郎を叩いて先制。ハイスピードで逃げる河端に、7番手に置かれた原田研太朗は仕掛けられない。中団の中川は最終3コーナー過ぎから踏み出すも、絶好の展開で4コーナーを回った山本直(写真)が直線で鋭く伸びて1着で決勝進出を決めた。
 「自分がしっかり車間を空ければ3人で決まったかもしれないので、今日(準決勝)は反省ですね。脚の感じは良いですけど。まだまだ番手の勉強です。久留米は相性が良いと思います」
 中団からまくった中川誠一郎(写真)が2着でゴールした。
 「被りたくなかったので原田君に合わせて踏んだので出なかったですね。(最終)2センターまで待って踏めば突き抜けていたかもしれないですけど。河端が強かったです」
 香川雄介は最終2コーナー手前で原田の内へ進路を取った橋本強に続き、2センターからさらに空いた内のコースを突っ込んで3着に入った。
 「原田君もタイミングを逃した感じだったので、チャンスないかなって思ったけど、(橋本)強があそこまで行ってくれたので。もういっぱいでしたよ。自分が逆に番手だったらダメだと思ってました」

11R

選手の写真です。
松浦悠士選手
選手の写真です。
坂本健太郎選手
 松浦悠士(写真)、小川真太郎の順で前を切ったところを、打鐘の2センターで吉本卓仁が叩いて主導権。7番手になった松浦だったが、最終2コーナーから仕掛けた小川と、番手まくりの坂本健太郎の上を豪快にまくり切って白星を挙げた。
 「(赤板過ぎで)吉本さんが下げてくれたんでラッキーって思いましたけど、併走が長引いたので思った以上に脚を削られていました。(最終)ホームの時点で(小川)真太郎が2コーナーから先まくりに行くなと予測していたんですけど、(自分が前を)抜きに行くまでに時間がかかったので、それまでに脚を使っていたんでしょうね。レース内容に満足してないし、初日と2日目のぶんを取り戻せたって感じではないので、決勝で頑張りたいですね」
 小川に合わせて最終バックから番手まくりを放った坂本健太郎(写真)が2着。地元記念で初優出を果たした。
 「(吉本の先行を)ムダにせんくて良かったです。結構カカっとったけど、準決勝になると相手も強いし、オレの技量じゃ残せないですね…。(今シリーズの直前に吉本)卓仁とモガいて呼吸は合っていたので、後輪だけを見ていました。久留米の記念で決勝に乗ったのは初めて。九州の先輩や後輩に助けられましたね」
 最終2センターで坂本の後ろに切り替えた阿竹智史が3着に入った。
 「(小川が最終)2コーナーから行ってくれたんでうれしかったですね。(小川)真太郎は最後まで踏むんで、そのあとに踏もうと思って踏みました。正直、脚は悪くないんで、あとはきっちり、しっかりレースができるかですね」

12R

選手の写真です。
岩津裕介選手
選手の写真です。
野田源一選手
 赤板の2コーナー手前でハナに立った三登誉哲を、北津留翼が叩いて逃げる。清水裕友は最終ホーム7番手から一気にスパートし、バックで先頭に。岩津裕介(写真)は番手まくりの井上昌己との併走を凌いで4コーナーを回り、ゴール手前で清水を交わした。
 「(北津留)翼も強いんでね。(井上)昌己も付いとるし、苦しかったです。(清水)裕友も最終バックでスピードがいっぱいになっている感じでした。(60日間ぶりのレースで)間は空いてましたけど、練習はずっとやっていたし、何十年も走っているのでレース勘とかに問題はないです」
 清水裕友が2着で中国ワンツーが決まった。
 「(最終)ホームより前に行けることろはあったんですけど、見過ぎてしまいましたね。緩むところが絶対あるって思っていたけど、脚が折り合わなかったです。踏み出してからは、うーん…って感じ。調子が良ければ、もう少しスピードが出るかなって感じがあります」
 単騎で北津留ラインの後ろに付けた野田源一(写真)は、最終2センターで外の渡部哲男をどかし、直線で伸びて3着に入った。
 「初手の並びを見て、(北津留ラインの後ろに)付いて行こうと決めました。もうちょっと早く清水が来るかなとは思ったけど意外と来なくて、見たときには良いスピードで来ちゃっていたので遅れましたね。清水が出切ってからは、少しピッチが緩んだので、とりあえず(渡部)哲男をさばいていきました。久留米記念の決勝に乗ったのは初めてなんで、悔いのないように出し切って終わりたいです」