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久留米競輪

KURUME KEIRIN

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レース展望

中国ゴールデンコンビが主役

  • 松浦悠士

  • 清水裕友

  • 原田研太朗

久留米競輪場開設71周年記念「第26回中野カップレース」が6月6日~9日の日程で開催される。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から6月の競輪開催は「地区内あっせん」が実施される。その第一弾の記念シリーズとして注目を集める4日間。中国、四国、九州の3地区108名の選手によって、これまでとはひと味違ったV争いが展開される。ハイレベルなメンバーがそろったが、松浦悠士、清水裕友の中国のS班ゴールデンコンビが息の合った連係プレーで他を圧倒しそうだ。

 清水裕友、松浦悠士の中国ゴールデンコンビに期待が集まる。この2人が昨年の終盤戦から競輪界を席巻している。昨年11月の小倉競輪祭は松浦、今年2月豊橋の全日本選抜は清水がそれぞれGⅠ初制覇を果たした。そして3月の福井ウィナーズカップは松浦が優勝。いずれも決勝は両者で連係して、番手を回ったほうがVをさらっている。自力で強い2人が並んでしまえば、他の選手は太刀打ちできない。連係する時に、どちらが前を回るのかが最大のポイントになりそうだ。中国勢はS班の2人以外にも実力者が控えている。岩津裕介は安定した戦いぶりが光っている。ナショナルチームでスピードに磨きをかけた河端朋之、復調ムードの宮本隼輔の走りも見逃せない。

  • 中川誠一郎

  • 山田英明

  • 坂本亮馬

四国勢は普段の開催なら中国勢と連係することが多いが、これだけ人数がそろうと別線勝負になる可能性が高い。四国の主軸を担うのは原田研太朗だ。今年は年頭から白星ラッシュ。3月ウィナーズカップでも優出するなど豪脚を披露していたが、4月以降は新型コロナウィルスの影響で走れていない。好調を維持していれば、あっさり勝ってもおかしくない。徳島同士の小倉竜二が原田のガード役だ。4月高知ブロックセブンは貫禄のV。度重なる落車のケガから立ち直り、本来の切れが戻っている。渡部哲男、香川雄介は差し脚好調。流れさえ向けば勝ち負けできる。落車のケガから徐々に復調している太田竜馬も軽視できない。
 九州勢はS班の中川誠一郎に山田英明、井上昌己がV候補に挙げられる。中川は昨年10月の熊本記念in久留米で完全優勝を飾ったことが記憶に新しい。S班に返り咲いた今年はいまひとつ流れに乗れていないが、そろそろ本領を発揮しよう。山田は強烈なまくりを主武器に各地で奮闘している。2月全日本選抜で決勝3着と大健闘。タイトルに手が届く位置まできている。井上昌己は自力の決まり手がなくなったが、シャープな決め脚はまだまだ健在だ。V戦線に必ず食い込んでくるだろう。地元の福岡勢は坂本亮馬、吉本卓仁、田中誠ら総勢16名がエントリー。一丸となって他地区の強豪を迎え撃つ。坂本は6年ぶりの地元記念制覇、吉本は地元記念初優勝を目指して全力を注ぐ。

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注目選手

  • 三登誉哲

    広島 ・100 期・S2

    三登誉哲

     ムラ脚だが、勝ちパターンに持ち込んだ時の爆発力は相当なもの。4月玉野FⅠで2勝を挙げると、続く同月佐世保は今年初優出。決勝は寺崎浩平のまくりに屈したが、逃げて3着と健闘している。デビュー戦で完全優勝を飾った思い出のバンクでしっかり存在感を示す。

    ■直近4ヶ月成績(*11/29現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    102.29 4 4 2 2 9
  • 紫原政文

    福岡 ・61 期・S2

    紫原政文

     52歳のベテランは元気いっぱい。いぶし銀の走りで毎場所のように車券に貢献している。昨年末に落車した影響はもうないだろう。万全の状態で迎えられそうだ。この大会は師匠の冠レースで誰よりも思い入れが強い。地元のアドバンテージを最大限に生かして結果を出す。

    ■直近4ヶ月成績(*11/29現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    97.04 0 2 2 2 18
  • 曽我圭佑

    熊本 ・113 期・S2

    曽我圭佑

     今年1月にS級初昇格を果たした九州のホープ。2月の落車で調子を崩してしたが、復帰3戦目の4月小田原FⅠの準決勝は寺崎浩平、村上義弘の強力近畿勢を破る大金星。S級初勝利、初優出を決めた。今期の競走得点は96点。S級点確保へ勝負駆けのシリーズになりそうだ。

    ■直近4ヶ月成績(*11/29現在)
    競走得点 BS 1着 2着 3着 着外
    97.00 3 1 2 1 12