昨年1月に1、2班戦に上がってからは7月平、9月松戸と落車続きだった内山雅貴だが、11月平での1、2班戦初優勝から気配が一変。12月岐阜、1月名古屋で優勝するなど、ここ5場所で3度の優勝と本格化の兆しをみせている。1班には前期S級の実力者も多くそろっているが、今の調子と勢いなら優勝争いの中心となれる。同県で前期S級の梅原大治に花田将司と南関の援軍も豊富。梅原は伊東、花田は玉野、別府で今期は優勝実績があるだけに、この3車の構成は強力だ。
瓜生崇智も負けてはいない。前期S級でも随所に勝ち星を挙げたスピードはA級トップクラス。位置取りも含め、高い総合力は内山にはない魅力だ。米原大輔との前期S級コンビでも十分に戦えるが、仕掛けが積極的な橋本瑠偉まで勝ち上がってくればさらにラインは強固なものとなる。
北川大五郎も自力健在だ。今期初戦の奈良ではオール連対で優勝。決勝は後続がもつれたとはいえ、打鐘から駆けて逃げ切っている。北川マークは中近で竹田和幸になるか。武田は四日市で今期のV発進を決めるなど差し脚好調だっただけに、続く防府で落車した影響が気がかりだ。
東の遠征勢では前期S級の伊藤亮に三浦翔大が争覇級の実力者。中四国勢は藤原悠斗、大久保直也と追い込み陣がそろっているだけに、多田晃紀が本来の走りを取り戻せば。