115期勢による優勝争いになりそうだが、力をつけた松尾勇吾の存在が頭ひとつ抜けている。8月福井で初優勝を飾ると、10月小倉、11月青森で2場所連続の完全優勝。11月防府では惜しくも特別昇班を逃したが、実戦にも慣れて力をつけてきたことは明らかだ。ここも江口晃正、瓦田勝也らを連れて、豪快な仕掛けを見せる。
9月玉野から欠場が続いている寺沼拓摩だが、出場なら松尾と人気を2分する存在だ。9月向日町では脇本勇をはじめ並みいる同期を破ってデビュー初優勝を飾るなど力はある。ここも持ち前の積極策でそろった同期を完封するか。
蒋野翔太、高田修汰の先行力も負けてはいない。なかでも蒋野は寺沼に勝るとも劣らない積極型で、決まり手の8割を逃げが占める徹底先行タイプだ。優勝こそ8月小松島の一度だけだが、機動力では松尾や寺沼に引けを取らない。高田は11月小田原で落車しているが、ここまでには立て直してくるだろう。菊谷信一、川本恵二とスジの援軍がそろっている点も高田にとっては強みだ。