下岡優季がシリーズリーダーだ。7月に流行りの外国人仕様にセッティングを変更すると、8月静岡からは9連続優出。10月小田原では優勝も飾っている。レース運びにも積極さが出て、直近のバック本数はついに20本に到達した。ここもダッシュを生かした走りで優勝争いをリードする。中部スジの追い込み型が手薄で、下岡に呼応するのは中井護、堂村知哉の近畿勢になりそうだ。
日野博幸もシリーズ屈指の機動型だ。S級から降級した今期の優勝こそ弟子の外田心斗を目標にした10月松山の一度だけだが、決勝2着は2回とコンスタントに優勝争いに加わっている。勝ち上がれば近藤修康、高津晃治の岡山コンビとの連係が濃厚だが、佐伯亮輔が勝ち上がってくれば岡山勢とは別線になりそう。日野に佐伯とスジの目標が豊富な近藤にもチャンスのあるシリーズ。ベテランながら差し脚は鋭く、A級ではさすがの安定感を誇っている。
勢いがあるのは伊藤颯馬だ。8月高知で9連勝の特別昇班を決めると、1、2班戦でも3連対率は100%。10月平塚、11月小松島で連続優勝を飾っている。ここまでの活躍次第では評価が逆転する可能性も十分にある。高木和仁にとっては気持ちの入る地元戦。伊藤の仕掛けに食い下がって優勝争いに加わりたい。
東の遠征勢では鈴木輝大、三好恵一郎の機動力に期待がかかる。戦歴では前期の機動型に劣るが、ここぞの一発があるだけに軽視はできない。