全国の競輪ファンを沸かせている113期の中でもトップクラスのダッシュ力を誇る植原琢也(写真)が記念初登場。1レース、1番車でシリーズ初戦を迎える。
「S級に上がってからはラインを意識して走るようになりました。まだ2場所しか走っていないけど、先行でもまくりでも勝てているので。最近はバンクでも練習しますけど、基本は街道で練習しています。メニューも自分で考えて、練習も基本は一人で。ダッシュを生かして積極的に走りたい」
新鋭の植原をリードするのは同県の武藤龍生。5月静岡でS級初Vを達成すると、続く立川で連続優勝。四日市GIIIで決勝3着に入り、GI初出場となる競輪祭の出場権も得た。
「調子も良かったけどいい感じで流れに乗れましたね。前回は決勝に乗れなかったけど、ブフリのダッシュになんとか付いて行けたので。植原君もダッシュがいいみたいなので外国人だと思って付けます(笑)」
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2場所連続落車のアクシデントに見舞われた志佐明だが、状態に不安はなし。新しい期が始まり、悪い流れを断ち切ろうと新車を投入する。
「体のケアはできていますし、状態面に不安はないですね。でも新しいルールになってまともに走れていないので、その辺に対応できるかだと思っています。風が強いのは自分にとってはプラスに働くと思うので、新車の感触を試すためにもしっかりと仕掛けたい」
成績にムラこそあるが、競走得点以上の存在感を示しているのは吉田茂生。ラインの厚みを生かして別線一蹴を目指す。
「取手記念で松浦(悠士)さんにアドバイスをもらってセッティングの方向性が定まりましたね。まだムラはありますけど、以前のような迷いが消えたので自分としては戦えていると思います。前回の最終日は単騎でカマして番手にはまられた中井(俊亮)君を合わせ切れたので動けていると思います」
前回松阪で強烈な決め脚を発揮して優勝を飾った竹内智彦は何度も連係ある同県の阿部拓真を目標に一次予選突破を目指す。
「阿部君はどっぷりまくりに構えず、前々に踏むタイプなので好きなタイプですね。前回の松阪は新車を投入したけど、正直、セッティングが出なくて…。3日間、しっくりいかないなかでの優勝だったので、今回は元に戻します。悪い悪いって思いながらも勝てたのは調子がいいからだと思いますよ」
前回松戸の準決で落車し途中欠場となった月森亮輔だが競走間隔が21日空き態勢を整えてきた。
「落車の影響はもうないですね。練習もしっかりできたし不安はない。石丸(寛之)さんとは3月別府の準決と決勝で連係があります。準決はワンツーを決められたし、今回も頑張りたい。車番もいいし、タイミングを逃さずに仕掛けられれば」
地元勢のトップバッターは久米康平(写真)だ。前回、広島では大きな着が続いたが、地元戦に向けてきっちり仕上げてきた。
「前回は新車だった。(今回の)記念で使いたいなと思ってたし、着の割には感じも良かったので。広島が終わってからハンドルの長さを換えたり微調整してきた。体も仕上がってると思う。直前は雨でバンクで乗れなかったけど、その分休養も取れました」
3月大宮の落車で鎖骨を骨折した川村晃司だが、5月函館で復帰後初勝利を飾ると、その後も順調な回復をみせている。
「だいぶ良くなってきました。練習の感じも良くなってきてる。練習はけっこう前から感じが良かったので、レースの脚が戻ってきたのかな。ルールが変わってからは先行しにいってないんで分からないところもあるけど、まだ対応できたり、できなかったりですね」
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高松宮記念杯で準決勝に進出。函館記念でも優出するなど内藤秀久の差し脚が切れている。
「(好調だと)みんな言ってくれるんですよね。でも、いいと言っても1着がないんですよ。勝率は4%とかなんで。1着が取れてないし、その辺どん欲に行ってもいいのかなと思う。勝ててはいないけど、上位には食い込めてるんで調子はいいですね。変わったことは特にないけど、今は自転車との一体感が出てるし、乗っててストレスがない」
前を任せる松坂洋平も好調を維持している。
「いいとは思うけど、競走が詰まってるんですよ。今回も(久留米記念から)中2日でここ。多少疲れはありますね。ルール改正は押さえるのがキツいけど、なんとなく流れには乗れてるかな」
鈴木謙太郎(写真)は5月高松の落車で横突起を骨折。今回が復帰戦だが、欠場中にルールが変わってしまった。
「練習は落車した4日後ぐらいからやるのはやってたけど、良くはなかったですね。なかなか痛みも引かなかった。今回も迷ったけど、5日前に急に痛みが抜けた感じがあった。それにオールスター前に走っておきたいのもあったので。ルール改正で不安はあるけど、見てる感じではキツくなさそう。誘導が早いだけで、以前と変わらないかなと思ってる。まずは走ってみてですね」
岡崎智哉は前回の函館記念で積極的なレースをみせていた。
「函館は4日間、全部バックを取るレースでした。今のバックが5本なんで、5本のうち4本が前回です。前回は動こうとしたとこで体が動いてくれた。でも今回は数字(着)を意識して走りたい」
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ここは前回の函館記念でも3連対している和田圭が人気を集めそう。
「フレームも落ち着いてきましたね。前回、新車を試して悪くなかったんで、今回もそれで行こうと思ってます。状態は悪くない。まあまあですね。頑張ります」
ルール改正後は3勝している蒔田英彦だが、早くなった誘導のペースに戸惑いはあるようだ。
「この制度は全く合ってないですね(苦笑)。脚がたまらない感じ。感じ的には悪くないと思ってるけど、まだペースに慣れてない。でも小松島は(過去3年で連対率5割と)何気にいいみたいですね。それをプラスにしたい」
伊藤裕貴は近況好調。6月のルール変更後も四日市GIIIで3連対、続く岸和田で優出と乗れている。
「松山の全プロから新車にしました。セッティングを調整するなかで、前回の岸和田で大幅に変えた。今のフレームではこれが限界かなって感じ。ルールも変わって、レースがちょっと単調だったり、力と力で決まったり変わってきてるんで。そこに合わせていじった感じですね。小松島は初めて。これで全場制覇です」
小原唯志も6月小田原で決勝に勝ち上がるなど悪くはなさそう。
「どこも相手がキツいけど、一生懸命頑張るだけですね。状態はいい。しっかりレースをやれてるし、ルール改正も気にならないです。ダッシュ戦が減って、流れっぱなしのレースが増えた。そのほうがいい。小松島は今回が初めて。海がこんなに近くてビックリした」
小川真太郎(写真)は高松宮記念杯から中16日とゆとりのスケジュール。きっちり仕上げて地元記念を迎えた。
「いいと思います。雨は降ったけど、雨の合間に乗れました。(調子は)めっちゃいい。いつもよりいいと思う。これだけ時間があったら練習メインで何でもできるんで、やれることは全部して仕上げてきた。吉武(信太朗)君の番手は初めてだけど、同期なんで頑張ってもらえるようにお願いします。決勝に乗れるように頑張りたいですね」
木村隆弘は5月川崎の落車から今回が復帰戦となる。
「怪我は肩の打撲と擦過傷。練習は普通にやってきたし、きっちり練習して来ました。復帰戦なんでアレだけど、練習の感じは悪くなかったんで。あとは新車がどうかなって感じ。乗った感じはいいとは言えないけど、レースで試してみたいと思ったので。まずは付いていくことに集中します」
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南潤(写真)は腰痛で6月平塚を欠場。9着3回と大きな着の目立った高松宮記念杯以来のレースとなる。
「腰痛は今は大丈夫です。宮杯は誘導が早いのは大丈夫だったんだけど、僕の組み立てが悪かった。(レースの)はじまりが早くて、出てからオーバーペースになってしまってた。もっとペースを考えて走らないと。落ち着いて走ったらいけるかな」
渡辺十夢は宇都宮記念の3日目に南を逃げを交わしている。
「南は相当、先行争いをして脚力を消耗してくれないと差せない感じですね。(2月にS級に特進して)ここまでは順調というか順調すぎる。変わったことは全然ないんだけど」
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阿竹智史(写真)は残念ながら予選スタートとなってしまったが、4月伊東GIIIの初日特選でも連係している竹内翼の番手でシリーズの好スタートを狙う。
「次点(競走得点は10番目)でしたね。状態はもうちょっと上がってほしかったけど、そこそこかな。前回の取手あたりから、ちょっと腰痛が出たけどいつもどおりやってきた。あんまり緊張感もないです」
阿竹、佐竹和也の地元コンビに任された竹内翼は気持ちを入れ直す。
「地元に任せられたんで頑張るしかないですね。前回(久留米記念)から中2日なんで疲れはないとは言えないけど、しっかり調整して来たんで、あとは気合いで。小松島はバックの風でかかるイメージなんで逃げるかまくりでも早めの仕掛けでいきます」
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太田竜馬(写真)はこれが3度目の地元記念参戦。2年連続で決勝には勝ち上がっているだけに、今年こそ地元記念で優勝したい。
「(調子は)いいと言えばいいけど、物足りん感じもする。でも前回(平塚)よりはいいと思う。ここまでは雨も多かったけど、雨の日はウエイトとかローラーでやってきた。(地元記念を)あまり意識しすぎたら自滅するんで、いつもどおり戦いたい。いつもどおり、いいところで行けたら。今回から新車を使います」
小倉竜二は太田の踏み出しに集中して、地元ワンツーを狙う。
「練習でいいタイムを連発してた太田へ。千切れんようにですね。春先はウエイトしすぎたりして腰の痛みとか、体の重さがあったけど、最近はその不安がない」
浅井康太は追加参戦。今回が1カ月のあっせん停止から復帰戦となる。
「別府(サマーナイトフェスティバル)で復帰だったけど、小松島を走れるのをうれしく思う。今年はここまで成績を残してないのにファン投票4位とはありがたいですね。落車に失格とか失敗があったけど、選んでくれた人がいるので走れるところは走って恩返しがしたい。練習ばっかりやっても意味がないし、競走で強くなるのが自分のスタイルなんで。今回はレースに出るというより、トレーニングしに来ました」
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