こまつしま競輪

KOMATSUSHIMA KEIRIN

73#


決勝戦レポート

山田英明(佐賀)

山田英明がG3初優勝

 赤板ホームでの判断が全てだった。上がってきた郡司浩平を突っ張ると、中四国3車を受けて絶好のポジションを確保。「脚に来てたけど」と振り返るが佐々木後位から番手まくりに出た松浦悠士を2コーナーまくりで飲み込んだ。ようやく山田がGIIIを制した。
 「正直うれしいです。無理くり来るなら引くけど、郡司は出させないと決めてた。そこだけですね。キツかったんで、1回郡司を見たけど来てなかったので行けと。松浦は番手まくりだから、行けると思わなかったです」
 3年前の富山記念決勝では一番にゴール線を駆け抜けたが内抜きで失格。「みんなに言われるけど、全然気にしてない」というが、その後もGIII優勝には手が届いていなかった。
 「前回のGI(全日本選抜)で獲りたい、獲りたいってレースをして、結果うまく走れなかった。それで自分のレースをしたほうがいいのかなと思った。後悔はしてないけど、今回はしっかり自分のレースをしようと思ってた。やっと獲れたんでね。(ウィナーズカップの裏開催だが)メンバーがよくてよかったです」
 これでまたひとつステップアップした。そして「最初からGIを獲るだけと思ってる」。この先の目標もブレない。自分らしく走ることを再確認した山田が、ここからも快進撃を続ける。

 3月名古屋記念に続き、またしても決勝2着。GIII初優勝を逃した松浦悠士は佐々木の頑張りに応えられなかったことを悔やんだ。
 「豪に悪いっすね。獲りにいって獲れなかったんで。合わせられると思ったけど…。頑張りに応えられず申し訳ない。止まったと思ったけど、山田さんが強かった」

 単騎の藤木裕は九州勢を追う形から外を強襲。鋭い伸びで3着に食い込んだ。
 「2着まで頑張りたかったですね。6番車で優勝を狙うのはおこがましい。それはもう少し点数を上げてからですね。今回(の優出)は前が頑張ってくれたおかげ。それは分かってる。決勝でも前々に踏めてるし、動き的には悪くない。だいぶ脚は上がってますね」

 前が1着まで行っているだけにワンツーを決められなかった大塚健一郎は硬い表情。
 「今日は全部(山田に)任せてたし、すごいいい判断でした。自分は何もしてないし、迷惑をかけてしまった。デキがよくないですね。トレーニングして全て見つめ直してきます」

 6着の郡司浩平だが敗戦のなかにも収穫はあった。
 「何もできてないんでアレだけど、手ごたえは悪くない。次につながると思うし、それだけの手ごたえはありました」

 佐々木豪は初のGIII決勝戦でも臆することなく主導権を握った。
 「中途半端だけはしたくなかった。叩いて先行態勢に入った時点であのまま踏むしかないと思った。しっかり主導権を取ってレースは動かせたけど、9着では…。山田さんのダッシュがすごかった」

レース経過

 号砲で山田英明が飛び出して誘導員を追う。山田後位に大塚健一郎が続いて前団を形成。以下隊列は藤木裕、佐々木豪-松浦悠士-池田良、郡司浩平-神山拓弥、川口公太朗の並びで落ち着く。
 レースが動いたのは青板の2センターから。郡司が前団まで上昇すると、山田は誘導を下ろして出させない。その上を佐々木が打鐘で押さえて先行策に出た。中四国勢を受けた山田が4番手を確保。藤木が6番手に追い上げ、郡司は7番手で最終ホームを一本棒で通過する。別線の動きを確認した山田は、車間を詰める勢いで2コーナーから踏み込む。ジワジワと前団に迫るが、松浦に番手まくりで応戦される。さらに、2センターで池田のブロックを受ける苦しい展開も、諦めずに踏んで4コーナーの下りで再加速。松浦をゴール寸前で交わして優勝を果たした。2センターから外を踏んだ藤木が、直線で強襲して3着に食い込んだ。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 1 山田英明 34 佐賀 89 S級1班 11.5
2 2 松浦悠士 27 広島 98 S級1班 3/4B 11.7 B
3 6 藤木裕 33 京都 89 S級1班 1W 11.3
4 5 池田良 32 広島 91 S級1班 1W 11.7
5 7 大塚健一郎 40 大分 82 S級1班 1/2B 11.6
6 9 郡司浩平 27 神奈川 99 S級1班 1/4W 11.3
7 3 神山拓弥 31 栃木 91 S級1班 1/2B 11.2
8 8 川口公太朗 28 岐阜 98 S級2班 1/2W 11.1
9 4 佐々木豪 22 愛媛 109 S級2班 2B 12.2

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