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73#
決勝戦レポート
村上義弘(京都・73期)
村上義弘が復活の一歩
「ポリシーに反するレース。ホッとするけど嬉しさは…。初めて太田君と対戦するのでナメられないようにレースをしようと。(赤板で上がってきた)太田君が様子を見ながら見ながらだったので、1コーナー、1センターで腹をくくりました」
グランプリ覇者として迎えた2017年。3月玉野記念で優勝したが直後の練習中に落車。復帰2場所目の5月全プロでも落車の憂き目にあったが、「苦しい時期が続いたけど、練習だけはやってきた」と腐ることなく自分と向き合ってきた。シリーズ4日間で3走自力で戦うこともめずらしかったが、決勝戦を含めて自力で2勝。「復活と言われるまでの一歩目です」と村上もホッと胸をなでる。
「見苦しいレースになっちゃったけど、またひとつずついいレースを見せられるように。来年もこの(SS)パンツをはいて走っていたい」
次走のサマーナイトに8月はオールスターも控えている。勝負の後半戦へ強い村上が帰ってきた。
「単騎の選手をアテにするなとは言っておいたんですけどね。2周なら村上さんは突っ張りますよね。ああなったらラインが死ぬし自分もきつくなるだけ。しっかり一本棒になるように走れっていったけど。脚はあるけど、まだまだその辺が足りないですね。でも自分も追い上げられなかったので。コーナーのツケマイが難しかった。最後も何とか切り替えたけど一杯でした」
「もうちょっと外帯線を外しとけば(村上についていけた)。打鐘の村上さんのダッシュがすごかった。3段階、4段階、全然違いますね。今日は全部村上さんがやってくれました。今年はもう競輪祭の権利は持ってるので、(この3着は)来年にしてほしい(笑)」
「今日は行こう(先行しよう)と思っただけ。村上さんのスピード感が突っ張るような感じじゃなかったので、すんなり駆けささんように上げよんかなと思った。後ろはわかりませんでした。まだまだ勝ちにこだわってるとこじゃないし、今回地元記念の決勝を経験できて勉強になりました」
「村上さんが強かったですね。(ホームで)押し込んだけど金子(貴志)さんも返ってくるし、しょうがない。最後は(西岡)正ちゃんに勝ちたかったけど、勝てなかったです」
レース経過
村上義弘がゆっくりとスタートを出て、西岡正一-金子貴志が続いて中近勢が前団に構える。以下は、木暮安由、太田竜馬-阿竹智史-三宅達也、阿部大樹、岩本俊介で周回を重ねる。
5番手の太田が赤板手前から上昇を始めるが、前受けの村上も誘導を降ろしてペース上げる。一度は突っ張られた太田だったが、2コーナーから再度踏み込んで打鐘の3コーナーで主導権を握る。叩かれた村上は、番手に飛び付いて阿竹を弾いて番手を奪取する。浮いた阿竹もしぶとく踏み込む。最終1コーナーから8番手の阿部がまくり上げると、村上が2コーナーから番手発進。逃げる太田に抵抗されながらも、村上は懸命に踏んで太田をとらえる。バック手前で阿部と木暮が絡んで落車、岩本が乗り上げる。追い上げ切れなかった阿竹は西岡を押し込めながら、村上を追いかけて直線へ。食い下がる阿竹を振り切った村上の優勝。2着に阿竹が流れ込み、立て直した西岡が3着。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
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1 | 1 | 村上 義弘 | 京都 | 73期 | SS | 12 | まくり | B | |
2 | 2 | 阿竹 智史 | 徳島 | 90期 | S1 | 3/4B | 12 | マーク | |
3 | 5 | 西岡 正一 | 和歌山 | 84期 | S1 | 3/4W | 12 | マーク | |
4 | 7 | 三宅 達也 | 岡山 | 79期 | S1 | 1/2B | 11.8 | ||
5 | 9 | 金子 貴志 | 愛知 | 75期 | S1 | 1B1/2 | 12.1 | ||
6 | 4 | 太田 竜馬 | 徳島 | 109期 | S2 | 1B | 12.4 | H | |
7 | 3 | 木暮 安由 | 群馬 | 92期 | S1 | D | 0 | ||
8 | 6 | 岩本 俊介 | 千葉 | 94期 | S1 | D | 0 | ||
落 | 8 | 阿部 大樹 | 埼玉 | 94期 | S2 | 0 |