実力互角のメンバー構成で、優勝のゆくえは混とんとしている。ならば地元3割増しで、高木和仁の地元Vに期待した。高木は50歳の大ベテランながら元気一杯。今期はまだ優勝には手が届いていないものの、決勝は1回も外していないし、随所でまくりも出している。先行基本の競走で奮戦している半田誠を目標に優勝をゲットだ。その半田は2月熊本112着。決勝は逃げて粘っている。まだ1、2班戦でVはないものの、マイペースで駆けられれば好勝負に持ち込める。
2月前橋211着では、菅野航、小池千らを相手にVをものにしている石塚慶一郎の単にも魅力を感じる。先行した時の末脚はもう少し欲しい気もするが、まくりはシャープだ。好スパートを決めれば、首位に躍り出ても不思議ではない。佐野梅一が石塚とタッグを組む。1月久留米の決勝では、佐山寛のまくりを差して近畿ワンツーを決めている。ベテランながら差し脚は健在で、石塚の仕掛け次第では逆転望める。
昨年の後期はS級を張っていた富武大だが、降級した今期は苦戦が続いている。現状では優勝争いに加わるのは厳しいだろう。中国勢では昨年の後期は2Vの多田晃紀のほうが怖いか。
最近は堅実にまとめている大矢将大だが、ここは関東の自力型が手薄。位置取りが浮沈の鍵となりそうだ。