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81#

決勝戦レポート

児玉碧衣(福岡・108期)

児玉碧衣が大会連覇

 史上初のガールズグランプリ連覇を達成した児玉碧衣が、今回も大外を豪快に飲み込んで大会連覇を果たした。
 「見て見ての仕掛けになってしまいましたけど、慌てるとダメだと思って、落ち着いて行きました。1コーナー過ぎから奥井(迪)さんの勢いを借りて、仕掛けられましたね。みんな強いんで、ちょっと自分がどんな動きをしたかは覚えていないくらいです。次は西武園で、3月にはコレクションがあるので、そこに向けて徐々に仕上げていきたいです」

 加藤の番手からまくった尾崎睦が2着に入った。
 「先行しそうな選手の後ろからと思っていたし、作戦通りに走れました。(児玉に)行かれてしまったので後は追っていって。ただ、まくりの出は悪かったですね。前回の平では力を出し切れずに終わって、今回は出し切るレースを考えていたし、課題はクリアできました」

 奥井の仕掛けに乗った當銘直美は、最終バックで尾崎の後ろに切り替えて3着に入った。
 「考えていなかった展開になりましたけど、このメンバーで確定板に入れて良かったです。最低限のことはできたと思います」

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レース経過

 大外の関口美穂がスタートを取って、以下は、奥井迪、加藤恵、尾崎睦、児玉碧衣、荒牧聖未、當銘直美となっての周回。
 赤板周回に入って徐々にレースが動き出す。當銘がまず最後方から動いて尾崎の後位へ。また、加藤が前との車間を開けていって発進の準備を整える。打鐘と同時に加藤はスパートし、3コーナーで先頭に。加藤には尾崎が続き、合わせて踏んだ奥井が両者を追う。奥井は追い付きざまにまくって行こうとするが、尾崎が最終2コーナーで2番手まくりで応戦。同時に5番手で脚を溜めていた児玉が一気に仕掛ける。児玉は見る間に加速していって、加藤、尾崎、奥井で3車併走の外をバックであっさり乗り越えて先頭に立つ。やや遅れながら荒牧が児玉を追うが、加藤を交わし、奥井も合わせ切った尾崎も内を懸命に踏み込む。そのままモツれる後続を突き放した児玉が圧勝のゴール。2着には荒牧に踏み勝った尾崎が入り、3着には尾碕から奥井、最後は再び尾崎と切り替え切り替え策の當銘が入る。

 

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 児玉 碧衣 福岡 108期 L1 11.8 まくり B
2 6 尾崎  神奈川 108期 L1 4B 12.2 捲残
3 5 當銘 直美 愛知 114期 L1 1B 12.2
4 4 荒牧 聖未 栃木 102期 L1 3/4W 12.2
5 2 奥井  東京 106期 L1 1B 12.4
6 3 加藤  青森 112期 L1 6B 13 H
7 7 関口 美穂 埼玉 102期 L1 3/4B 12.4

松坂洋平(神奈川・89期)

松坂洋平が3度目のGIII制覇

 「久々なのでうれしいですね。いつでも獲れる状態ではあるのかなと思っていたので、今回は狙っていました」
 昨年11月広島で約2年ぶりのFI優勝を飾り、今年初戦の前橋でもVスタートを決めていた松坂洋平が、11年平塚記念以来、3回目のGIII優勝を達成した。
 「スタートでけん制が入ったので、作戦にはなかったけど前からになりました。本当は中団からで、別線が切った上を切って、来なかったら先行って考えていたんですけど。でもあの並びになったので、追い上げるしかかなったです」
 打鐘の2センターで取鳥雄吾をキメて3番手を確保。その後は冷静に脚を溜めて、直線で一気に突き抜けた
 「仕掛けて来るのは取鳥(雄吾)君しかいないと思ったし、落ち着いていたので脚が溜まりました。その分、最後は伸びましたね。ドームも自分に合っていたんだと思います」
 近況、調子を上げている要因のひとつに115期でデビューした弟・侑亮の存在もある。弟は同じ日程で開催された小田原FIIで完全Vを果たした。
 「弟とは朝練に行く時に一緒に練習するくらいで、基本は本人に任せています。僕が上で長く戦っていないと一緒に走れないので頑張りたいですね」
この勢いに乗って来月に控えるウィナーズカップでは、ビック初優出を目指す。

 松坂マークの海老根恵太は、直線で佐々木豪と濱田浩司の中を割って2着に続いた。
 「(松坂が3番手に)降りると思わなかったのでビックリしました。最後はコースを探して、外は踏めないと思ったんで間に行きました。でも入っていく前にバックを踏んでからだったんで…。優勝したかったですけど、しょうがないですね」

 佐々木豪の番手から濱田浩司が抜け出して3着でゴールした。
 「力不足ですね。あの展開で(松坂)洋平に外を行かれるのは仕方ないけど、海老根さんには行かれちゃいけなったです。ただ、佐々木が力を出し切るレースをしてくれて気持ちよかったですね」

 打鐘から逃げた佐々木豪は末を欠いて4着も、表情は晴れていた。
 「主導権を握れたし、負けても勝っても納得のいくレースをしようと思っていたので良かったです。モガいている時に、後ろに座り切れてない感じがしたし、あの距離だとやっぱり長ったですね。でも、ペースで踏めたし、やることはできました」

 8番手になった取鳥雄吾は、金子哲大の仕掛けに乗って踏み込むも9着に敗れた。
 「脚が三角に回っている感じでした。すんなりまくれる展開になっていたとしても、まくり切れてなかった気がします。(松坂に3番手を)取られた時点で終わりでした」

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レース経過

 単騎の金子哲大が誘導員を追うが、残り8名はややけん制したスタート。松坂洋平が前を追って、南関4車が2番手以降。以下は佐々木豪-濱田浩司、取鳥雄吾-大川龍二で周回を重ねる。
 赤板前から取鳥が上昇を開始。2コーナーで誘導員を下ろすと、そこを佐々木が叩いて前に出る。3番手のアウトに追い上げた松坂は2センターで佐々木が波を作ると、濱田の内に切り込む形から単独の3番手に。取鳥は金子にも追い上げられ、8番手に置かれてしまう。佐々木は意を決してホーム前からペースを上げると、後方からの巻き返しは届かない。松坂は2センターからのまくり追い込みで大外を一気に突き抜け、2011年5月平塚以来となるG3を制覇。内に進路を取った海老根恵太が佐々木、濱田の中を割って2着に。佐々木マークの濱田が佐々木、渡邉晴智との3着争いを僅差で制した。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 2 松坂 洋平 神奈川 89期 S1 11.4 追込み
2 9 海老根 恵太 千葉 86期 S1 3/4W 11.4 マーク
3 8 浜田 浩司 愛媛 81期 S1 1B 11.7 追込み
4 1 佐々木  愛媛 109期 S1 1/8W 11.9 H B
5 7 渡辺 晴智 静岡 73期 S1 1/8W 11.4
6 6 大川 龍二 広島 91期 S1 1/2B 10.9
7 3 金子 哲大 埼玉 95期 S1 3/4W 11.2
8 4 近藤  千葉 95期 S2 1/2W 11.4
9 5 取鳥 雄吾 岡山 107期 S1 4B 11.4