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こうち競輪

KOCHI KEIRIN

74#

検車場レポート

  • 7/28 Wed.  (前検日)
  • 7/29 Thu.  (1日目)
  • 7/30 Fri.  (2日目)
  • 7/31 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
小原佑太選手
 小原佑太(写真)がオープニングレースの1番車を務める。ナショナルチームのトレーニングで着実に進化している。
 「7月に入って新田(祐大)さんとお話しをさせていただく機会があり、競技に対する気持ちの面とかいろいろ教わりました。それが競輪にもいい方向に出ています。前回(函館サマーナイト)は初めて予選で番手回りを経験して、番手の人の気持ちが理解できました。今回、それを生かせればと思っています。(初日は)3車を生かした走りをしたいですね」
 今期S級に返り咲いた掛水泰範は地元のトップバッターとして登場する。
 「S級は通用する感じじゃないですね。(7月)名古屋は自力で全然ダメでした。前回の高松は人の後ろが多かった。位置にこだわらないと勝負にならない。高松は疲れていたので、疲れを取りながら練習してきました。今回はどこかで1着が取れればと思ってます」

2R

選手の写真です。
朝倉智仁選手
 朝倉智仁(写真)は目立った活躍こそないが、ほとんどのレースでバックを取っている。
 「前々場所(の小倉)くらいから良くなっている実感はあります。(S級)2班に降班してやり直そうと新しい気持ちで臨めています。前期は気持ちの面でダメなところもあったので、今期はしっかり走ろうと思ってます。久しぶりに2週間近く空いて、休養と練習、調整をしっかりできました。感じは悪くないです。高知は去年の記念で2勝させてもらっているので、イメージは悪くないです。僕はいつも通り自分のレースをしようと思います」
 小原周祐は7年ぶり2度目の地元記念出場になる。
 「フレームとかいろいろ試しているけど、あんまりいい方向にはいってないですね。しっかり練習して、疲れも取れて、いい状態だと思います。(初日は)しっかり位置を取ってゴール前勝負できれば。結果を大事に、少しでも上のレースを走りたいです」

3R

 桐山敬太郎は前回の小田原FIで決勝3着。勝ち切れないレースが続いているが、調子、成績ともに上向いている。
 「前回の決勝は中を割れれば優勝だっと思うけど、失格が頭をよぎって行けなかった。レースは見えてますね。関根(健太郎)君とは初連係。やることをやってもらいます」
 久保田泰弘は落車や失格で波に乗れていない。
 「普段と変わらず、やれることをしっかりやるだけです。自分から(大川)龍二さんの前でやりたいと。しっかり2人で勝ち上がれるように、何でもやっていきます」

4R

 林大悟は今期初戦の小倉FIで勝ち上がりに失敗。気持ちを引き締めて、今シリーズに挑む。
 「小倉の初日は新人みたいなポカをしてしまった。今回はそういうミスをしないようにしたいです。ここまで何もなく1カ月近く空いて、空きすぎた感じはするけど、練習はしっかりやれました。感覚は戻っていると思います」
 小川勇介は直近3カ月で3度のV。決め脚は冴え渡っている。
 「最近の感じは悪くないです。前回(小倉FI)も感触自体は良かったです。終わってからいつも通り練習メニューをこなしてきた感じです。(初日は)林君に任せて、しっかり追走します。連係は何回もあります」

5R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
 中川誠一郎(写真)は函館サマーナイトで3日間、大敗を喫した。
 「函館は自分のコンディションは悪くなかったです。展開が向かなかったですね。今回はメンバー的に自力だと思っていたので、自力のつもりで来ました。オールスターに向けてというより、1本1本、頑張りたいです」
 磯川勝裕はここ2場所、初日予選で敗退している。
 「調子は悪くないんですけど、初日に飛んでますね。心技体がかみ合ってない感じです。そういう時もあるのかなって思っています。今回は4日間、しっかりいいレースができるように。(初日は)中川さんが相手ですけど、先行基本にしっかり仕掛けてラインで決めたいです」

6R

 近況、パッとしない島川将貴だが、一次予選では負けられない。ライン3車のアドバンテージを生かして攻める。
 「サマーナイトは行く前から調子が悪くてヤバイと思っていたら、その通りの結果になりました。練習でもスピードが出てなくて、ずっと重い感じです。いろいろ悩んでますけど、練習はやっているので、いい方向に行ってくれればいいですね。いつも通りバンクで練習してきました。人の後ろだとスピードは出るけど、自力だと出てない。師匠の室井(健一)さんが後ろで、3番手が地元の吉松(直人)さんだし、積極的に行きたいと思います」
 塚本大樹はここに来て一気に点数を上げている。初日は同県の東矢昇太を目標に直線勝負にかける。
 「前回の高松はちょっと重く感じたんですけど、それまではすごい感じも良くて、結果も出てました。東矢さんとは何度も連係しているし、チャンスはあると思ってます」

7R

選手の写真です。
佐々木豪選手
 佐々木豪(写真)は7月の名古屋、奈良とFIシリーズで2場所連続の準V。悔しい結果に終わった。
 「成績自体はまとまっているんですが、調子はそこまで良くないですね。末が甘いです。練習はやってるんですけど、レースが続いていて期間が短くて、なかなか上向かないです。奈良が終わって次の日からしっかり練習はしてきました。毎開催、走るからには勝つことしか考えていない。自力でしっかり頑張ります」
 小原丈一郎は前回富山FIで精彩を欠いたが、原因ははっきりしている。
 「前場所は全くダメで、いい成績を残せなかった。フレームを替えて良くなかったので、今回は戻してきました。今回は調整というより、練習を強めにやってきました。脚は変わらないです。500(バンク)自体が2回目なので何とも言えないですね。みんな強いので、前々に攻めていきます」

8R

 長島大介は落車から立ち直り、本来のパワーが戻っている。5カ月ぶりの記念参戦で気持ちも入っている。
 「(函館サマーナイトは)初日に負けちゃったけど、感触は悪くなかったです。展開もあるし、相手も強かった。2日目、3日目は力を出せました。着以上に感じはいいです。練習は普通通りやってきました。(初日は)ライン3車なので有利。仕掛けられるところでしっかり仕掛けます」
 片岡迪之はいまひとつ波に乗れない状況が続いている。
 「ずっと良くないですね。何か乗っている感じがしっくりこない。最近はちょっとセッティングをいじったりしてます。(初日は)細切れでチャンスはあると思うので、しっかり自力を出します」

9R

選手の写真です。
松本貴治選手
 松本貴治(写真)の競走得点が抜けている。このクラスではスピードが違う。
 「(函館サマーナイトは)調子も上がってこない感じで、気持ちも乗ってなかったですね。3日間、全くダメでした。ここまで詰まりすぎず、ちょうどいい間隔だったので、ここでもう1回上げようと思ってきました。今回は最低でも決勝に乗りたいですね。(初日は)地元2人が後ろなので、しっかり仕掛けてラインみんなで勝ち上がれるように」
 佐々木則幸は4カ月以上、勝ち星から遠ざかっているが、地元記念に向けて準備はしてきた。
 「(7月)小倉はあんまり良くなかったですね。小倉まで5場所くらいずっと配分が詰まっていて、脚が落ちてきてました。小田原のあとは地元に備えて、計画的に練習してきました。地元記念はずっと何年も走らせてもらっていて、特別競輪と同じくらいの気持ちです。プレッシャーもあるんですが、楽しみでもあります。(松本)貴治が強いので、千切れないように集中して付いていきます」

10R

 山本伸一は函館サマーナイトの最終日に山田久徳の番手回りを生かして1着。今シリーズの初日は持ち味の自力で勝負する。
 「前回は3日間、番手回りで自力を出してないんですけど、脚自体はいいと思います。直前は体調を崩したんですが、バンクで練習はしっかりできました。高知はデビューしたバンクで思い入れがあります。しっかり自力を出して、松岡(健介)さんとゴール前勝負したいですね」
 磯島康祐は今期初戦の地元青森で2度確定板入り。今シリーズは2年ぶりの記念参戦になる。
 「前回は自力をしっかり出せなかったんですが、3着2回取れたので目標は達成ですね。3週間くらい空いて練習はちゃんとやってきました。あとは久々の9車になるので、レース勘がどうかですね」

11R

選手の写真です。
石原颯選手
 四国のホープ石原颯(写真)は初日予選で8連勝中。ここも圧倒的な支持を集めそうだ。
 「成績はまとめられているかなって思います。最近はずっと7車なので、今回は9車で不安もあります。ずっと池田(憲昭)さんのフレームを使っていたんですが、自分のものを作ってしっかりポジションも出したので、今回はそれを使います。タイムだけなら出ている。400(バンク)はいい感じなんですが、500(バンク)はどうか分かんないです。次がオールスターなので、そこに向けて今回はしっかり勝ち切るレースがしたいです」
 地元の山中貴雄は当地69周年記念の覇者。昨年の70周年記念も決勝に乗っている。
 「しっかり準備はできたかなって思います。練習はほぼ9割バンクでやってきました。去年よりも仕上げっているし、今年に入ってからは一番じゃないかと思います。しっかり走れたら結果はついてきそうな感じです。(初日は)石原君に任せて、しっかり追走して抜きたいですね」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 佐藤慎太郎(写真)は函館サマーナイトで決勝に進出。調子、戦歴とも高いレベルで安定している。
 「最近はずっといいという感じではないですね。前回も着的に準決は繰り上がりですし、無難にこなしたという感じ。手応えのある結果じゃなかった。ここまでは雨が続いたりして室内練習が多くなったけど、メニュー通りできている。いい状態は変わらずキープできています」
 新山響平は今期初戦の小田原FIで完全Vと好スタートを切った。
 「最近は逃げて自分のペースで行けた時は結果が出ているけど、まくりが決まってなかった。前回の小田原はまくりを打ちたいと思っていて、3日間、まくりで結果が出たので良かったです。終わってから伊豆に戻ってナショナルで練習させてもらいました。今回の目標はしっかり決勝に乗って、優勝を狙えるように頑張ります」
 村上義弘は満身創痍の状態でも気持ちで乗り切る。
 「(奈良F1の欠場は)昨年、手術した腹膜炎の切った部分がうずき出して走れる状態じゃなかった。いまは小康状態。様子を見ながらでハードなトレーニングはできていない。今年、オールスターのオリオン賞に選んでいただいて、自分の中でその期待にいいレースで応えられていないので、歯がゆい思いがある。いまの状態では自力選手とは言えない。ひとまず初日は自分でやります。後方にならないように。いままで近畿以外の選手に付けたことはなかったけど、次の段階を考えないといけない」

1R

 後ろ攻めの掛水泰範が打鐘の3コーナーで飛び出して先行態勢を取る。前受けから6番手まで下げた小原佑太は最終1コーナーから反撃。あっさり掛水をまくって圧勝した。
 「後ろからが良かったけど、前を取らされるだろうなと。遅ければ突っ張りも考えていたし、早めに来るなら引いてだったけど、何とも言えない感じでこられて少し突っ張れば下げてくれると思ったんですが、下げてくれなくて。引くのが遅れてしまい迷惑をかけた。それに登りで踏んでしまったのでそこも反省。いいスタートを切れたので、明日(2日目)と明後日(3日目)もクリアして決勝にいけるように。今回は調子がいいから疲れは気にせずに走りたい」
 小原の踏み出しに青森伸也は離れてしまう。小原を追いかける形になった掛水泰範が2着に踏ん張った。
 「ここ最近の中では一番ダッシュが効いたけど、簡単に出切られてしまった。九州が別線だったのでしゃくられるかと思ったけど、なかったですね。何とか2着に入れたけど、前を追えていないから上のクラスでは厳しいのかなと思う。(地元で)プレッシャーもあったけど、勝ち上がれてよかった」

2R

選手の写真です。
河村雅章選手
 後ろ攻めの不破将登、小原周祐の順で切った上を朝倉智仁が最終ホームで叩いて逃げる。快調に飛ばす朝倉の番手で絶好となった河村雅章(写真)が余裕を持って追い込んだ。
 「朝倉君があれだけ行ってくれたので、脚は残っていました。展開が良かったですね。あとは自分がどれだけ(朝倉を)残せるか。4コーナーから来そうな感じがあったので、様子を見ながら踏みました。踏み出しでキツい感じはしなかったし、脚の状態はいいと思います。前回の最終日にセッティングをいじって良かったので、そのままいきました」
 朝倉智仁はタイミング良く主導権を奪って2着に粘り込んだ。
 「最初から作戦通りにできました。行けるタイミングでしっかり行こうと思ってました。(ライン)3車が大きかったですね。モニターをちょくちょく見ながら、落ち着いて踏めました。この開催に向けて、練習、調整、休養を取ってきたので、それがいい方向に出ています。あとはもう気持ちだけだと思います」

3R

 後ろ攻めの関根健太郎が打鐘の2センターで押さえて主導権を取る。前受けから6番手まで下げた本郷雄三は最終2コーナーから好回転でまくり上げる。番手まくりの桐山を乗り越えた本郷を松岡貴久が直線で鋭く差し切った。
 「自分の感じは良くなってはいなくて、無事にしのいだ感じ。前と後ろのおかげで1着を取れた。(本郷とは)練習も一緒にやっていて、脚があるのは分かっているから何をしても大丈夫かなとは思っていた。桐山さんがけん制してくるのもわかっていたから警戒しながら踏んでいた。抜くのが早すぎましたね(笑)。流れに応じてしのいだ感じです」
 2着の本郷雄三は前回までの不振が嘘のようなスピードを披露した。
 「前取れれば前からで、取れなければ後ろからでした。押さえに来るのが遅くて少し考えた結果、引いた。仕掛けが遅くなったけど、松岡さんが1着で良かった。初速の立ち上げはイマイチだったけど、その後は踏めば進んでくれた。出切るまでに脚を使ってタレたけど、デキは問題ない。少し乗っていて違和感があるから自転車は少し修正する」

4R

選手の写真です。
山賀雅仁選手
 後ろ攻めから上昇した月森亮輔が前受けから突っ張ろうとした山賀雅仁(写真)を強引に押さえて出る。そこを林大悟がタイミング良く踏み込んで最終ホーム前から先行策を取る。前反祐一郎をさばいて5番手の位置を確保した山賀が早めの追い込み勝負でアタマまで突き抜けた。
 「車番的に前か後ろかなと。結果が一緒なら前から行こうと。林君が来るのは分かっていたので、月森君は突っ張らないといけなかった。1着は取れたけど、その辺が甘いですね。1車引いたら厳しいと思って、前反さんのところで勝負させてもらいました。あとは行けるところから行こうと。バック過ぎくらいですかね。結果、タイミングは良かったと思います。脚的にはサマーナイトよりも良かったです」
 番手絶好の小川勇介は山賀に伸び負けて2着。
 「もう(林に)任せていたので、まずはしっかり付いて行こうと思ってました。月森の動きが自分のとこなのか、中団なのかをしっかり見極めて。山賀さんがちょっと見えず、勢いが違いましたね。ちょっとピリッとしないので修正が必要かな。どちからというと自転車よりも体の面ですね」

5R

 打鐘3コーナーで相笠翔太が切った上を最終ホームで叩いて磯川勝裕が先行勝負に出る。中川誠一郎は前受けから引いて6番手となるが、2コーナーから反撃を開始。好スピードで前団を飲み込みにかかった中川が2センターでの志村太賀のブロックで車が外に流れると、マークの大坪功一が直線で差し脚を伸ばして1着に。
 「(中川誠は)タイミングと力でいくと思っていたから僕のほうがしっかりしないとダメだなと。カントが浅い分、(中川誠は)コーナーが苦しそうでしたね。(中川誠が)浮いてやめたかと思って突っ込んでしまった。暑すぎてフラフラしましたね。その辺を何とかしたい。2日目以降も突っ込むだけです」
 中川誠一郎もゴール前で伸び返して九州コンビでワンツー決着。
 「作戦はそんなに考えていなくて、引いてのカマシかまくりかなって感じでした。久々に自力を出したからタイミングが合わなかった。2コーナーで立ち上げていった感じですね。踏み出しはまあまあ(笑)。カントがないから熊本の感じでいったら膨らんでしまった。仕掛けたい位置ではなかったけど、届かなかったらダメだと思っていった。自分のコンディションもバンクの感じも悪くないからかみ合わせていきたい」

6R

選手の写真です。
塚本大樹選手
 後ろ攻めからゆっくり上昇した東矢昇太を前受けの島川将貴が打鐘で突っ張る。そこを金澤竜二が叩いて出ると、北野良栄が追いかける。さらにその外を東矢がダッシュを生かして一気にまくる。これで絶好となった塚本大樹(写真)が粘る東矢を鋭く差し切った。
 「ずっと余裕がありました。最近はダッシュがいいので、(追走に)不安はなかった。4コーナーを回るまでは(別線の選手を)止めることしか考えてなかった。若手が強いので一緒に練習するだけで強くなれる。それで成績が上がってきています」
 まくった東矢昇太が2着に粘り、熊本ワンツー決着となった。
 「(初手で)後ろからは最悪でしたね。流れが来たら行こうと思ってました。(島川が)内に詰まっていたので、とりあえず仕掛けようと。(出切るのが)早かったんで、ペースに入れて踏み上げようと思ったけど、踏み上がらなかったです。(塚本)大樹が後ろで頑張ってくれました。結果は良かったです」

7R

 後ろ攻めから上がっていった佐々木豪が打鐘3角で先頭に立つ。佐々木がまだベタ流ししていた最終ホーム手前で伊藤信が一気に巻き返す。伊藤は、合わせて踏み上げた佐々木を1センターで飲み込むと、追ってまくってきた小原丈一郎も合わせ切って堂々と押し切った。
 「スタートは中団を取れたらと思っていた。並びは想定外でしたけどね。切って北日本のカマシ待ちのペースでもなかったし、いっちゃえって感じでした。思いの外、楽に出れたし、ペースでいけた。松田(治之)さんが外に振っているのもわかったし、誰かが来るだろうって所で踏み直せた。でも4コーナーからはタレていたから誰かに飲み込まれるかと。あの距離をいって勝てたし悪い状態とは言えない」
 飛び付いてきた佐々木を退け、まくってきた小原も止めてと仕事をした松田はゴール前で僅かに伸びを欠く。佐々木に前を託して4番手で脚を溜めていた三宅達也が鋭く伸びて2着に入った。
 「(佐々木)豪の好きに走って貰えれば良いと思っていたけど、スタートがゴチャついて中団を取れなかった。豪も体が重そうでしたね。パリッと音がしたので、内にいくしかないと思い自分で踏みました。最近は練習を追い込んでやっているからその疲れが出た。朝起きた時から疲れているのがわかった。その疲れが取れると思うので明日(2日目)以降は良くなる」

8R

選手の写真です。
長島大介選手
 後ろ攻めから切った佐川翔吾を長島大介(写真)がすかさず押さえるが、久島尚樹が最終ホーム過ぎに叩いて逃げる。3番手に下げた長島は佐川に合わせて、すかさずまくって後続を千切った。
 「9割方、先行するつもりだったけど、久島君があそこまで積極的に来るとは思わなかった。スピードが良くて肩が出られちゃったので、引きました。前のレースで島川(将貴)君や佐々木(豪)君が内に詰まってダメだったから引いた瞬間に行こうと。脚は余裕がありました。ただ展開が…。あのまま先行しても小林さんといい勝負ができていたと思います。感じ的にはすごくいいですね」
 離れながらも長島のまくりを追いかけた小林大介が2着をキープした。
 「8番(佐川翔吾)が勢い良く来て、行かせてからと思ったら、長島が仕掛けたので遅れてしまった。強かったですね。しっかり付いて行っても抜けなかったと思います。夏の入り時期はいつもあまり良くない。ちょっと納得いかないところもあるので修正します」

9R

 細切れ戦で初手は8番手だった伊藤成紀が赤板1コーナーから上げていって打鐘と同時に前に出る。その上を市川健太、松本貴治の順で押さえて最終ホームを迎えようとしたところで新納大輝がカマし、合せて伊藤も上がってくる。叩かれた松本は、新納に離れて近畿コンビの後位に入っていた坂本晃輝をドカして4番手を確保すると、2センターからまくり追い込みにいく。伊藤が新納の番手から踏み出し、澤田義和のブロックも受けた松本だったが、力で踏み勝って人気に応えた。
 「ホームで飛び付ければ良かったけど、伊藤さんに先に踏まれてしまったのは修正点であり、ミスですね。前中団からペースでいこうと思ったけど、思ったより、別線の巻き返しが早かったのか、流し過ぎたのか反応が遅れてしまった。あそこで引いたらまたワンテンポ遅れるし、地元の2人がついてくれているから少しでも前にいってラインで決めないとと思って捌いた。感触は良い感じではないが、明日(2日目)以降はメンバーも厳しくなると思うから体調面含めて良くしていきたい」
 佐々木則幸も直線鋭く伸びて松本に続き2着に入る。地元記念で好スタートを切りホッと一息
 「1コーナーぐらいはヒヤッとしてました。あそこで引いてくるのかと思ったけど、坂本君を捌いてくれた。5着までに入れる自信はあったけど、坂田(章)君までいるし、早く踏んでくれと思いました(笑)。脚には余裕があるし、仕上がりも悪くない。練習とは違うし、一走したことは気持ち的にも大きい」

10R

選手の写真です。
山本伸一選手
 後ろ攻めの磯島康祐が打鐘の3コーナーで先頭に出るが、前受けから7番手まで下げた山本伸一(写真)がすかさず反撃。最終1コーナーで磯島をあっさり叩いて逃げる。軽快に駆けた山本がマークの松岡健介の追撃を振り切り、1着スタートを決めた。
 「前を取ったら、ああいう流れになるのかなって思ってました。仕掛けのタイミングは良かったと思います。ペースだったんですが、しっかり逃げ切れているんで、状態はいいですね。練習もしっかりできて、その成果がしっかり結果に出ています。ラインのおかげですね。そんなに自転車の部分とか修正するところはなくて、明日(2日目)に向けて体を整えていきます」
 番手好展開となった松岡健介だが、逆転はならなかった。
 「(山本が)自信がありそうだったので、引いて行けるところから行ってくれるだろうと。特にこれといって作戦はなかった。最近の中ではいいほうだと思います」

11R

選手の写真です。
山中貴雄選手
 後ろ攻めからゆっくり上昇した西浦仙哉が打鐘3コーナーから先行態勢を取る。前受けから7番手まで下げた石原颯は最終ホーム前からのロングまくりで襲いかかる。バックの舛井幹雄のブロックでスピードが鈍った石原だったが、二の足を使ってまくり切ると、続いた地元の山中貴雄(写真)がゴール前で逆転した。
 「(石原に)もう任せて、好きなタイミングでという感じでした。緊張したけど良かったです。(石原は)1回休んでいたんですが、やめる選手ではないし、へばり付いてでも行くと思って安心して付いてました。最後は内、外を気にしながら抜きに行きました。練習はしっかりできたので、そんなに体も重くなくて、いい感じでした。去年が無観客で今年は観客がいるので、やってやろうという気持ちになってます。ここから厳しくなるので、しっかり頑張ります」
 新車を投入した石原颯は2着の結果にも手応えを感じている。
 「前だったら引いてカマシ、遅ければ突っ張りを考えてました。風も強かったので、引いてカマシになりました。1回(舛井幹雄に)張られて失速したけど、全然感じは悪くないです。新車はいい感じです。(上がりタイム)14秒2でタイムも出ている。セッティングも出ているので、いじらずにいきます」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 後ろ攻めから上昇した眞杉匠を前受けの新山響平が打鐘から突っ張って逃げる。眞杉は叩けずに8番手に後退。5番手からまくり上げた村上義弘も1車しか進まない。これで完全に北日本のペース。最後は番手の*佐藤慎太郎(写真)がきっちりチャンスをモノにした。
 「(新山)響平が強かった。任せていたけど、先行選手のプライドで(眞杉に)負けたくなかったんでしょう。バックでもう少し車間を空けたかったけど、付きバテしそうでできなかった。北日本4人でワンツースリーが決まったのは良かったけど、できれば響平とワンツーを決めたかったですね」
 北日本ライン3番手の*永澤剛が2着に流れ込んだ。
 「キツくて後ろを見る余裕がなかったです。恵まれているだけですね。前回フレームが壊れて、今回替えたんですが、感触は分かんないです」
 3着の新山響平は突っ張り先行でラインを上位独占に導いた。
 「作戦通りに走れて良かったです。(ラインが)長かったので、それを生かそうと思ってました。早めに(眞杉が)来ても突っ張るつもりだったし、突っ張れて良かったです。(3着は)やったほうです」

6R

選手の写真です。
小原佑太選手
 小原周祐、中川誠一郎の順で切ったところを松岡健介が叩いて出るが、その上を仕掛けた小原佑太(写真)が最終1コーナーから主導権を取る。3番手を取った松岡は前との車間が詰まらない。北日本コンビでマッチレースとなり、小原佑がそのまま押し切った。
 「(初手は)前中団から切って、切っての流れになると思っていたので、その上を行って我慢しようと思ってました。松岡さんが行ってくれて、すかさず仕掛けて、すんなり出れました。流してから、もう1回踏み上げて、いい感じに踏めました。GIIIのピンピンは(3月)広島以来。その時の準決勝は4着だったので、今回は決勝に乗りたいです」
 好マークから詰め寄った竹内智彦が2着。小原佑の強さに脱帽する。
 「(小原とは)何回も連係があるんですが、キツすぎますね。すごい強くなっている。ダッシュも末脚も以前とは全然違います。踏み出しに付いていけてるので、自分の状態は問題ない」

7R

選手の写真です。
松本貴治選手
 打鐘の3コーナーで切った吉田敏洋を磯川勝裕がすかさず押さえて逃げる。これで7番手となった松本貴治(写真)は最終ホーム前からロングまくりで襲いかかる。磯川の懸命な抵抗をバック前にねじ伏せた松本がマークの山中貴雄の追撃を力強く振り切った。
 「カマすなら早めの4コーナーか過ぎからいくのが決まりやすいと山中さんが教えてくれた。いいタイミングで行けたと思う。無理にカマすっていうよりも出させてもらえて、自分でペースで踏めたし何とかって感じ。正直、自信はなかった。バンクコンディションなのか初日より軽く感じた。これが自分の調子が上がっているのならいいんですけどね」
 地元の山中貴雄は好追走から迫ったが、逆転はならず。
 「(松本が)もうワンテンポツーテンポ早ければ、坂田(章)君まで付いて来れたかも。バックでスクリーン見たら吉田さんが来ていたのが見えて止める準備していたら後ろに入ったのが分かった。ワンツーを意識して吉田さんの踏み出しに合わせて踏んだ。連日、いい緊張感で、脚に疲れも残っていない。もし前がダメなパターンでも突っ込んでいける感覚がある」

8R

選手の写真です。
長島大介選手
 打鐘の2センター、6番手の位置から掛水泰範が一気に踏み上げて主導権を握るが、前受けから飛び付いた小原丈一郎と湊聖二がからんで落車する。青森伸也、松岡貴久、小林弘和が巻き込まれ大量落車。単騎で逃げる形になった掛水を長島大介(写真)が車間を詰める勢いで一気にまくり切った。
 「小原が前でハウスしてるのが分かったので、避けようと準備してました。全部、見えてました。想定していた展開とは違ったんですが、冷静に走れました。5人落ちたのが見えて、気持ち的に楽になったんですけど、最後までしっかり踏み切れました。力勝負ではなかったんですが、岡村さんに抜かれてないので、デキはそれなりにいいと思います」
 岡村潤がしっかり続いて2着に流れ込んだ。
 「僕は余裕があったので、4番(小原)がハウスしていたので、早めに避けた感じです。長島も上手く避けてくれました。そこから練習みたいな感じで抜ける気はしなかった。自分の中ではいいタイムが出てますし、悪くないです」

9R

選手の写真です。
河村雅章選手
 河村雅章(写真)、小埜正義の順で切った上を石原颯が打鐘の4コーナーで叩いて逃げる。石原が軽快に駆けて完全に四国勢のペースかと思われたが、最終バック6番手からまくり上げた河村が直線で外を鋭く伸び切った。
 「細切れで石原君の先行一車みたいな番組なので、最後方にだけはならないようにと。あの位置ならまあまあですね。石原君が踏んでいったときはかかっていたが、バックで緩んでここかなと思って仕掛けた。ダメもとで行った感じです。脚の状態は引き続きいい。セッティングはいじるところはないし、疲れを取るだけです」
 タイミング良く主導権を握った石原颯だが、河村の強襲に屈して2着。
 「別線の動きを見ながら行けたがちょっとビビッてしまった。もうちょっと踏まないと行けなかったけど、バックで誰も来ていなかったからそのままのペースでした。かかりはイマイチでしたね。かかっていなかった。修正するところは気持ちだけですね」

10R

選手の写真です。
新山響平選手
 後ろ攻めの桐山敬太郎が打鐘の2センターで内をすくうと、新山響平(写真)がすかさずスパート。最終ホームで久保田泰弘を叩いて主導権を取る。永澤剛を弾いた桐山が番手を奪取。3番手以下は離れてバックを通過する。最後まで新山のスピードは衰えず、そのまま押し切った。
 「(桐山に)内に入ってきて、あそこで踏まないと危ないと思って前に踏みました。前に出て、バックで後ろを確認したら自転車の色が違ったので、変にペースを緩められないと思いました。後ろが付きづらい仕掛けになったのは反省ですね。初日に長い距離を踏んで疲れはあるんですけど、いい感じに踏めました」
 新山の番手を奪った桐山敬太郎が2着に流れ込んだ。
 「(初手は)9割9分、後ろかなと。新山を7番手に置くのがセオリーなので、それを一番に考えてました。新山のところまで内から行ければ良かったんですが、あいつも全開で踏んでたので結果、番手にピッタリと入れて、上手くはまりました。ホッとしました。体は動いていると思います」

11R

選手の写真です。
吉松直人選手
 後ろ攻めから上昇した朝倉智仁は中団の林大悟にしばらくフタをしてから打鐘の2センターから踏み上げるが、前受けの山本伸一がこれを突っ張る。両者で激しい踏み合いとなったところをまくり上げた林も思うように車は進まない。最終3コーナーから自力に転じた村上義弘を吉松直人(写真)がゴール前で逆転した。
 「ヤマシン(山本)がもがき合いで苦しい展開だったけど、村上さんなら何とかしてくれるかなって。内にいて風を受けてなかったんですが、(状態は)いいと思います。初日から地元がみんな勝ち上がって、自分も負けたくない気持ちがあったので、それを出せたと思います」
 まくった村上義弘は2着。満身創痍の状態でもベストは尽くしている。
 「イキのいい先行選手が相手なので、前からの組み立てになりました。(朝倉が)なかなか来なくて、(山本は)スイッチが入ったんだと思います。迎え入れる準備はしていたけど、意地でも前に出さない感じだった。後ろに吉松が付いてくれているので、行けるところまでと思って踏みました。苦しかったです。思い通り体は動いてないんですが、修正しながらやるしかないです」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 後ろ攻めからゆっくり上昇した片岡迪之を前受けの眞杉匠が打鐘過ぎから突っ張って逃げる。片岡は中団の4番手に降りて、伊藤信は7番手まで下げる。眞杉がしっかりペースで駆けて、別線は手も足も出ない。最後は番手絶好となった*佐藤慎太郎(写真)が粘る眞杉を鋭く差し切った。
 「眞杉が強かった。自分は何もしないで、ゴール前にちょっと踏んだだけ。(別線は)あれは仕掛けられない。緩まないので、俺も脚はたまらなかった。すんなりなので何とか勝てました。あんまり余裕はないですね。昨日(初日)よりは良くなっているので、明日(3日目)はさらに良くなるんじゃないかと思います」
 眞杉匠は突っ張り先行でレースを支配。2着に逃げ粘り、ラインで上位独占を決めた。
 「前から突っ張ろうと思ってました。(片岡が)上昇してきたけど、途中で(中団に)降りてくれたので、自分のペースで駆けられました。徐々に上げていく感じで、(佐藤に)抜かれないようにと思ったんですが、余裕で抜かれちゃいました。指定練習から感じは良かったので、(調子は)大丈夫です」

10R

選手の写真です。
石原颯選手
選手の写真です。
山中貴雄選手
 後ろ攻めの松岡健介が打鐘過ぎに切って、スローペースに落とす。3番手となった長島大介は最終ホーム前から踏み込んで主導権を取る。追いかけた石原颯(写真)が2コーナーからまくってバックで先頭に立つ。そのままマークの山中貴雄を振り切り、シリーズ初白星を挙げた。
 「やっと1着が取れて良かったです。前を取って引いてカマシを考えてたんですが、タイミングはだいぶズレました。でも、落ち着いて行けたかなと思います。今日(3日目)が一番、感触が良かったです。ずっと踏める気がしてました」
 山中貴雄(写真)が2着に流れ込み、四国ワンツー決着。地元記念でオール連対の勝ち上がりを決めた。
 「(石原に)お任せという感じで、自分は何とか追走できたんですが、かなりスローペースになったので、ノリ(佐々木則幸)さんはキツかったと思います。3人で乗れなかったのは残念ですね。石原が強かったです。目いっぱい抜くつもりだったけど、脚がパコパコしました。決勝に乗ったからには優勝を目指して頑張ります」
 長島大介がまくられながらも3着に踏ん張った。
 「(審議対象になったが)僕は意識してなかったけど、(打鐘の2センターで)気付いたらかなり上にいたので。ドキドキでした。あの展開で先行を覚悟したけど、石原君が強くて行かれてしまいました。行かれてから内に押し込められて重かったんですが、何とか粘れて良かったです。若い子はスピードがあるし、単純に力が足りなかった。決勝も精いっぱい全力で頑張るだけです」

11R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
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眞杉匠選手
 後ろ攻めの眞杉匠が打鐘過ぎに押さえて出る。中団外併走の態勢から小原佑太が一気にスパート。最終ホームで眞杉を叩いて主導権を奪うが、マークの永澤剛は離れて、眞杉が後位にはまる。後方7番手となった中川誠一郎(写真)が2コーナーから好回転でまくり上げると直線で外を鮮やかに突き抜けた。
 「(作戦は)このひと通りだけ。(別線の)もがき合いをお祈りするしかなかった。(3日目は)タイムが出ていたので、(バンク)コンディションが僕に向いてきたかなって思ってました。軽かったです。(状態は)だいぶ上向いてきているかなって思います」
 絶好の展開から早めの追い込み勝負に出た眞杉匠(写真)は中川の強襲に屈して2着。
 「先行するつもりだったんですが、小原さんがやる気で叩かれてしまいました。あそこで踏み合っても(中川)誠一郎さんのレースになってしまいますからね。空いているところに入ろうと。いつもない展開だったので、必要以上に脚にきました。(中川のまくりに)気付いてなかったんですが、行かなきゃと思って踏みました。昨日(2日目)に比べて重かったので、しっかりダウンして仕上げます」
 中川のまくりを懸命に追いかけた坂本健太郎が3着に入った。
 「今回は(中川)誠一郎さんが自力でやるつもりで来たって言っていたし、やる気がある誠一郎さんだったので、安心して付いてました。ある程度、想定していた展開でした。離れる感じはないし、いい感じだと思います」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
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河村雅章選手
 後ろ攻めの磯川勝裕が打鐘の3コーナーで飛び出してハイピッチで駆ける。前受けから飛び付いた新山響平と外から追い上げた松本貴治で4番手の位置を激しく取り合う。松本マークの福島武士が最終2コーナーから外を踏み上げると、これに合わせて河村雅章が番手まくりを敢行。一方、内に詰まった新山を見切ってバックから外に持ち出した佐藤慎太郎(写真)だったが直線で鋭く伸び切り、3連勝を飾った。
 「(新山は)あそこでこだわってもね…。想定外でした。(新山)響平と一緒に勝ち上がれるもんだと思ってました。(新山が)内に押し込まれて抜け出せる感じじゃなかったので、外を踏むしかなかった。脚は使ってなかったので、3着までには入れると。踏んでからは(1着まで)行ける感じはありました」
 磯川の先行をフルに利した河村雅章(写真)が番手まくりで2着。
 「(磯川が)頑張ってくれました。(中団が)もつれていたのは分かったので、しばらくは来ないかなって。磯川もタレ始めていたし、厳しいと思ってタテに踏ませてもらいました。(いい状態を)キープできていると思います」
 関東ライン3番手の志村太賀は最終3コーナーで福島に割り込まれたが、直線で最内から盛り返して3着に食い込んだ。
 「前のおかげです。ちょっとヒヤッとしました。ヤバイかと思ったけど、リカバリーはできました。内が空くんじゃないかと思っていたら空いてくれました」