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74#

決勝戦レポート

長島大介(栃木・96期)

長島大介が4年ぶり2度目の記念制覇

 長島大介が4年ぶりの記念制覇。連係実績豊富な後輩の番手を回れるチャンスをきっちりモノにした。
 「(眞杉君は)頼もしかった。同県の後輩と連係しての記念優勝はかなり嬉しい。最初から一緒に練習していたから余計にですね。僕が面倒を見ているつもりが、いつの間にか追い越されたけど、それに負けないようにと思ってます」
 レースは前受けから先行態勢に入った眞杉のペースが上がり切る前に石原颯に叩かれてしまう。瞬時の判断で自力に転じた長島が四国両者を一気に抜き去った。
 「石原君との先行争いになるのかなと思っていたけど、眞杉君に全て任せていた。石原君に出切られて、後ろ2人が付いてくれているから切り替えて仕掛けようと。自分と眞杉君だけなら入れていたかもしれない。後ろがどうなっているか気にする余裕はなくて、(自分で仕掛けた)距離が長いなと思ったけど、後ろは河村(雅章)さんだしと思って行った。関東勢でゴール前勝負と思ったら(佐藤)慎太郎さんでびっくりしました」
 次走はG1の平オールスター。ここ数年はビッグ戦線で目立った活躍がないが、この優勝がきっかけで流れが変わるかもしれない。
 「今回は3日間、自力で動いて決勝で後輩と連係して優勝できた。最近のG1、G2はお帰りレースばかりなので、これからは頑張りたい。7月からシューズを換えてそれからいい方向に向いてきました。これからも一戦一戦頑張るだけ。自力でも番手でも任された位置で精一杯やれることをやりたい。気持ち良く勝ったので、この流れを続けたいですね。100期世代に負けないように自分も付いていきたい」
 32歳。これから競輪選手として最高の充実期を迎える。信頼できる関東の仲間と切磋琢磨しながら進化を続ける。

 注目された単騎の佐藤慎太郎は内をすくって長島の後位を奪取。まくりを追いかけて鋭く迫った。
 「色んな展開を想定していたけど、少しでも前に行こうと。もうちょっと踏み合ってくれれば、切れ目でも良かったんですけどね。展開の中でしっかり動こうと思ってました。長島は出切れるって分かってペースに入れたので、あれは抜けないですね。長島のデキが良かったのと、もうちょっと自分の脚をつけないと抜けない」

 関東ラインの連係は乱れて佐藤に続く形となった志村太賀がそのまま3着に流れ込んだ。
 「(佐藤に)しゃくられるとは思ってました。自分のところに来たら勝負するしかないなって。(佐藤)慎太郎さんが自分の前になったので、付いていこうと思いました」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 眞杉匠-長島大介-河村雅章-志村太賀で4車の関東勢が前団。単騎の佐藤慎太郎、石原颯-山中貴雄、中川誠一郎-坂本健太郎の隊列。
 赤板、打鐘を通過しても動きは見られず、眞杉が3コーナーで誘導を交わして先行態勢を取る。6番手の石原が、4コーナーから仕掛ける。
 最終回手前で佐藤がインを押し上げる。石原が合わせる眞杉を1センターでとらえて山中の追走。長島は四国勢に切り替え、河村をさばいた佐藤が長島に続く。長島はそのままの勢いでまくって出る。中川は不発。3コーナー過ぎに長島がまくり切り、佐藤との勝負で直線へ。佐藤も追い詰めるが、4分の3車輪振り切った長島がV。長島、佐藤に続いた志村が3着。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 7 長島 大介 栃木 96期 S1 13.7 まくり
2 1 佐藤 慎太郎 福島 78期 SS 3/4W 13.7 マーク
3 8 志村 太賀 山梨 90期 S2 1B 13.6
4 9 坂本 健太郎 福岡 86期 S1 3/4B 13.5
5 6 山中 貴雄 高知 90期 S1 1B 14
6 2 眞杉  栃木 113期 S1 1B 13.9 H
7 5 河村 雅章 東京 92期 S1 1/2W 13.6
8 3 石原  香川 117期 S2 1/2B 14.3 B
9 4 中川 誠一郎 熊本 85期 S1 1B 13.9