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KOCHI KEIRIN
74#
決勝戦レポート
平原康多(埼玉・87期)
グランプリを引き寄せる9度目のビッグV
打鐘では3番手の太田竜馬が前団との車間を大きく空けて、予想だにしない展開でレースが流れる。最終ホーム手前では太田の斜行(失格)で村上義弘が落車に見舞われ、太田も車体故障でズルズルと後退。そのなかで平原康多はあくまで本能のまま、自らの身体を委ねた。
「(作戦は)本当にまったく考えないで、体が反応するようにと思っていた。だから、落車も避けられたんじゃないかと。脚力のロスはあったけど、立て直せましたね」
後方の山崎賢人が最終ホームからアタック。2コーナーで郡司浩平をとらえると、遅れ気味に山田英明が続く。郡司の飛び付きは中途半端に終わったが、太田を失った清水裕友が郡司をキメながら山田の内を突く。それを見て平原は、直線で外のコースに進路を取った。
「ゴール線にかけても伸びていたので、イケるかなって感じでした」
ビッグ初優出で優勝へまっしぐらの清水を力でねじ伏せ、浅井康太の強襲を凌いだところがゴール。叫ばれる世代交代に待ったをかけ、若手の壁として大きく立ちはだかった。
「(初日が)あまりにも情けなかったんで、修正しました。シューズとサンを全面的に戻して大幅にやった。練習での感じは悪くなかったんですけど、このままではまずいと思ったんで」
初日から落とせないオール予選の今シリーズで、まさかの4着スタート。あとがない二次予選Bから仕切り直して、日に日に調子を上げていった。
「いろいろ試行錯誤して、失敗の繰り返しだったんですけど。そんななかで結果がひとつ残せて良かったと思ってます」
深谷知広、脇本雄太…、そしてさらなる若い世代。新たなライバルの出現で変わりゆく競輪のスタイルとトレンド。その流れに敏感に反応しながら、スピード化の波にのまれることなく変化を続ける。その向上心こそが平原の最大の強みだ。
「このあとはグランプリもそうですけど、すぐに寬仁親王牌がある。そこでも勝つことを目指して、頑張っていきたい」
優勝賞金を加算して、三谷竜生、脇本に次ぐ獲得賞金3位にランクアップ。賞金での年末のグランプリ出場権をほぼ手中に収めながらも、平原の目はすでにGI、寬仁親王牌を向いている。
「(作戦は)本当にまったく考えないで、体が反応するようにと思っていた。だから、落車も避けられたんじゃないかと。脚力のロスはあったけど、立て直せましたね」
後方の山崎賢人が最終ホームからアタック。2コーナーで郡司浩平をとらえると、遅れ気味に山田英明が続く。郡司の飛び付きは中途半端に終わったが、太田を失った清水裕友が郡司をキメながら山田の内を突く。それを見て平原は、直線で外のコースに進路を取った。
「ゴール線にかけても伸びていたので、イケるかなって感じでした」
ビッグ初優出で優勝へまっしぐらの清水を力でねじ伏せ、浅井康太の強襲を凌いだところがゴール。叫ばれる世代交代に待ったをかけ、若手の壁として大きく立ちはだかった。
「(初日が)あまりにも情けなかったんで、修正しました。シューズとサンを全面的に戻して大幅にやった。練習での感じは悪くなかったんですけど、このままではまずいと思ったんで」
初日から落とせないオール予選の今シリーズで、まさかの4着スタート。あとがない二次予選Bから仕切り直して、日に日に調子を上げていった。
「いろいろ試行錯誤して、失敗の繰り返しだったんですけど。そんななかで結果がひとつ残せて良かったと思ってます」
深谷知広、脇本雄太…、そしてさらなる若い世代。新たなライバルの出現で変わりゆく競輪のスタイルとトレンド。その流れに敏感に反応しながら、スピード化の波にのまれることなく変化を続ける。その向上心こそが平原の最大の強みだ。
「このあとはグランプリもそうですけど、すぐに寬仁親王牌がある。そこでも勝つことを目指して、頑張っていきたい」
優勝賞金を加算して、三谷竜生、脇本に次ぐ獲得賞金3位にランクアップ。賞金での年末のグランプリ出場権をほぼ手中に収めながらも、平原の目はすでにGI、寬仁親王牌を向いている。
前を任せた太田の車体故障はあったが、そこから清水裕友は前々に攻めた。直線で山田を飛ばして抜け出したが、ゴール寸前で優勝をさらわれた。
「めっちゃ悔しいですね。獲ったと思いました。山田さんの内に入って、前に出た時にアッと思ったけど…。(優勝が)すぐそこだっただけに悔しい。でも(太田が)車間を空けて踏んだりやめたりで、わりと脚に来てたので、もうあれが限界ですね。いやあ、夢を見た」
「めっちゃ悔しいですね。獲ったと思いました。山田さんの内に入って、前に出た時にアッと思ったけど…。(優勝が)すぐそこだっただけに悔しい。でも(太田が)車間を空けて踏んだりやめたりで、わりと脚に来てたので、もうあれが限界ですね。いやあ、夢を見た」
平原マークの和田圭が最終4コーナーから内に切り込むと、平原を追いかける形で浅井康太が外を伸びて3着。
「後方になったけど、いろいろアクシデントがあったんで。でも、ゴール勝負できたのは良かった。伸びもだいぶ良かったので。あとは先行してないぶんの自信がないだけ。500バンクを乗り切ったし、今後につながるかなと思います」
「後方になったけど、いろいろアクシデントがあったんで。でも、ゴール勝負できたのは良かった。伸びもだいぶ良かったので。あとは先行してないぶんの自信がないだけ。500バンクを乗り切ったし、今後につながるかなと思います」
最終2コーナーで郡司をとらえた山崎賢人だったが、最後に末を欠いて4着。4連勝でのビッグ初制覇はならなかった。
「アクシデントは気になったけど、いつでも行ける準備はしてた。ただスピードの乗りが、この3日間に比べてあまり良くなかった。どっかで脚を使ってたんですかね。あそこまで行けたんで、どうかなと思ったけど、自分が掛かってないんで。(山田との連係は)また絶対あるんで、その時もう少し自分が走れれば」
「アクシデントは気になったけど、いつでも行ける準備はしてた。ただスピードの乗りが、この3日間に比べてあまり良くなかった。どっかで脚を使ってたんですかね。あそこまで行けたんで、どうかなと思ったけど、自分が掛かってないんで。(山田との連係は)また絶対あるんで、その時もう少し自分が走れれば」
レース経過
山崎賢人-山田英明、平原康多-和田圭、村上義弘、太田竜馬-清水裕友、郡司浩平での周回。
赤板で村上から動く。2角で村上の正攻法へと変わり、郡司がすかさず村上の前に入る。3番手となった太田はペースを落とし、引いていく山崎をけん制の後、打鐘過ぎ3角から発進。郡司も4角で誘導を交わしてペースを上げる。太田は一気に郡司を叩かず、ホームでその後ろに割り込もうとして村上と接触してしまう。村上は落車し、太田も車体故障を起こして後退。結局、郡司が逃がされ、その後位に清水、平原で続く形に。そこへ山崎が1角まくりで襲い掛かる。山崎が2角過ぎに主導権を握り、踏み出しで離れかけながら盛り返した山田が続く。このまま直線に入り、九州勢後位にスイッチしてきた清水が鋭く中を割って抜け出すが、外に車を持ち出した平原が強襲。逆転でVをさらった。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 平原 康多 | 埼玉 | 87期 | SS | 13.6 | 追込み | ||
2 | 4 | 清水 裕友 | 山口 | 105期 | S1 | 1/4W | 13.7 | 追込み | |
3 | 1 | 浅井 康太 | 三重 | 90期 | SS | 1W | 13.4 | 追込み | |
4 | 3 | 山崎 賢人 | 長崎 | 111期 | S2 | 3/4B | 14 | B | |
5 | 8 | 郡司 浩平 | 神奈川 | 99期 | S1 | 1B | 14 | H | |
6 | 9 | 山田 英明 | 佐賀 | 89期 | S1 | 3/4W | 14.1 | ||
7 | 6 | 和田 圭 | 宮城 | 92期 | S1 | 1B | 13.8 | ||
落 | 5 | 村上 義弘 | 京都 | 73期 | S1 | 0 | |||
失 | 2 | 太田 竜馬 | 徳島 | 109期 | S1 | 0 |