KEIRIN EXPRESS

全国の競輪開催案内のポータルサイト

京王閣競輪

KEIOKAKU KEIRIN

27#

検車場レポート

  • 10/23 Fri.  (前検日)
  • 10/24 Sat.  (1日目)
  • 10/25 Sun.  (2日目)
  • 10/26 Mon.  (3日目)

1R

 小原太樹が点数最上位の存在だ。10月寛仁親王牌は満足のいく結果を残せなかった。
 「前回は地区プロに向け、長距離の練習をしていたのでダッシュが良くなかった。修正したいですね。(4㎞チームパーシュートで)嶋津(拓弥)さんとチームで優勝して全プロの権利が取れました。一昨日(21日)からケアに専念しました。(嶋津は)いつも頑張ってくれるので援護したいです」
 伊藤裕貴は寛仁親王牌で1年ぶりのGI出場。3日目一般戦は番手まくりで勝ち星を挙げている。
 「前回は調子が上がってなかったけど、ラインの力で1着が取れました。2日間ケアして、2日間練習しました。前回は9車で走れたし、今回も仕掛けられる位置から仕掛けます」

2R

選手の写真です。
河合佑弥選手
 河合佑弥(写真)は9月平FIで落車負傷。復帰戦の10月防府FIは精彩を欠いたが、地元記念に向けてできる限りの準備はしてきた。
 「前回はまだ全然ダメでした。自分が思っていた以上にダメージがありました。セッティングも試して良くなかったので、今回は元に戻します。そこが上手くいけばいいですね。もう練習は普通にできています。地区プロもあったんですが、ちゃんと調整もできました」
 坂本貴史は寛仁親王牌の初日のオープニングレースで豪快なまくりを決めたが、2日目以降は大きな着が並んだ。
 「前回は位置取りは良かった。(二次予選Aは)仕掛けられれば面白かった。感触はいいし、まだまだ上位で戦えると思います。京王閣はFI優勝もあるし、相性はいいです」

3R

 竹内雄作は寛仁親王牌の敗者戦で2連対を果たした。初日は持ち味の自力勝負で通算300勝のメモリアル勝利を狙う。
 「前回は前回りが1回だけで感触は分からなかった。後ろに付いた後、自力で結果が出ないことが多いので、そこを加味して練習してきました。練習をしっかりできた反面、疲れは少し心配です」
 渡辺十夢は寛仁親王牌で3度の確定板入り。大舞台で存在感を示した。
 「脚というより経験ですね。いい流れで走れて恵まれました。上手いこといきました。中1日で近畿の地区プロがあったので、ちょっとしんどいです。調整できなかったし、体調維持との戦いになりそうです」

4R

選手の写真です。
河村雅章選手
 河村雅章(写真)は4カ月ぶりの記念参戦が地元ということでモチベーションは高い。
 「前回の宇都宮は展開が悪くて決勝を逃したけど、脚はまずまずです。弟子といい練習ができました。(最近は)9車を走ってないので展開は分からないんですが、まずは初日をしっかりクリアしたいと思います」
 岡光良は勝ち星こそ少ないが、安定した戦いぶりが光っている。
 「前橋はスピードが出るし、コースもなかったですね。練習不足の感じはあったんですが、そのわりには走れたと思います。京王閣は悪くないイメージです。地区プロの疲れはあるけど、状態は普通です」

5R

 北津留翼は9月防府で今年3度目のV。その後も高いレベルで安定している。
 「前回(高松FI)の最終日は体調が良くなかったけど、脚は良かったです。中15日でいつも通り練習はできました。バック数はもっと少ないと思ってたんですが、けっこうありますね。7車立てだからですかね。しっかり自力で頑張ります」
 小岩大介はFIシリーズを中心に成績をまとめている。
 「前回の防府は疲れもあったけど、かなり動けていたと思います。今回は疲れも取れたし、かなりいいです。7車で点数が上がったし、7車は向いている。久しぶりの9車だけど、10何年もやっているので大丈夫だと思います」

6R

選手の写真です。
眞杉匠選手
 眞杉匠(写真)は今年に入って急成長を遂げている。寛仁親王牌は3日目からの補充でGI初出場。いきなり勝ち星を挙げた。
 「前回は強い選手ばかりで楽しかった。(最終日は)主導権を取るレースができて自信になりました。今度は正規で走れるように。中1日で地区プロがあり、だいぶ詰まってますけど体調は大丈夫です。主導権を取って(ライン)3人で決めたいです」
 野田源一は共同通信社杯の落車の影響が響き、寛仁親王牌は連日、大敗を喫した。
 「流れに付いていけず、自力が出せなかった。落車の影響もあったし、GIはメンバーが違いますからね。中4日なんでそこまで変化はないけど、感触的には少しずつ良くなってます」

7R

選手の写真です。
高橋晋也選手
 高橋晋也(写真)は不調から抜け出し、本来のスピードが徐々に戻ってきている。
 「(前回の)弥彦は疲れがあって感覚が良くなかったけど、前回よりも調子は上がっていると思います。今年は(3月)ウィナーズの後に調子を落として、上位の壁も感じたし、勉強の1年ですね。レースの運び方や体の使い方、調整の仕方など、いろいろ経験しています」
 成田和也は寛仁親王牌の2日目に落車。試練が続いている。
 「ケガは擦過傷と打撲です。自転車は大丈夫だったけど、今回は違う自転車です。練習は3日間やってきました」

8R

 根田空史は寛仁親王牌で結果を残せなかったが、このクラスなら力の違いを見せる。
 「前橋は苦手、4日間先行できたのは良かったです。地区プロはケイリンで3連覇しました。どれだけ続けられるか。昨日(22日)休んで疲れを取りました」
 中村浩士は9月平塚FIで今年初優勝を飾ったが、寛仁親王牌は一次予選で松井宏佑の仕掛けに離れてしまった。
 「初日から松井のカマシに離れて力不足。誰も付いていけないと思うけど力不足です。地区プロのケイリンは予選負け。疲れが残っていたので取ってきました」

9R

 総合力高い山田久徳に期待が集まりそうだ。寛仁親王牌は着以上に好感触を得た。
 「前回は二次予選がもったいなかった。脚は悪くなかったのにチャンスを逃しました。(小川真太郎の)番手に入り、余裕があって見すぎました。最終日は長い距離を踏んで内容あるレースができました。ケガの影響なく走れています。(初日は)ラインが長いので、しっかり仕掛けたい」
 林大悟は初日予選4連勝中だ。1月大宮以来、9カ月ぶりの記念参戦になる。
 「前回の高松は疲れが残っていて、あんまり良くなかったけど、今回は疲れも取れていいと思います。山田さんと久木原(洋)さんが相手なら主導権は取りやすいと思う。しっかり自分のレースをします」

10R

選手の写真です。
太田竜馬選手
 太田竜馬(写真)は寛仁親王牌の準決勝で敗退したが、このクラスでは取りこぼせない。
 「前回は相手が強かったです。スピードの出は良かったし、いいほうだと思います。疲れを取るように意識してやってきました。京王閣は初めてだし、走ってみて。ラインで決まるように」
 柏野智典は差し脚堅調。追加参戦でも不安はない。
 「(9月の)あっせんが止まっている時に練習ができて最近の感触はいいです。地区プロはケイリンで2位でした。太田が強すぎるので、しっかり付いていきます。最近はないけど連係はちょくちょくあります」

11R

選手の写真です。
菅田壱道選手
 菅田壱道(写真)が一次予選のトリを務める。寛仁親王牌は二次予選Aで敗退したが、このメンバーでは負けられない。
 「親王牌はオーバーワーク気味でも(一次予選で)1着が取れました。2日目は展開を作れず大敗したけど、全体的に見れば良かったです。最近は初日にタイムが出ているし、調整は上手くいってます。親王牌の初日よりもいいと思います。予選は緊張しますね。しっかり動いて(小野大介と)ワンツーを決めたいです」
 堤洋は寛仁親王牌の敗者戦で2度確定板に上がっている。
 「前回は調子自体は悪くなかったけど、セッティングをいじってました。今回は(10月)高松の時のセッティングに戻しました。練習は調整程度ですが、悪くないです。今岡(徹二)は積極的に行ってくれるので安心です」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 松浦悠士(写真)は今年の賞金ランキングでトップを独走しているが、寛仁親王牌の決勝は脇本雄太に完敗だった。
 「前回は力の差をはっきり感じました。いままでやってきたことが違っていたと思うので、何かしら変えていかないといけない。でも、どうやっていくかは、まだ見つかってないです。中4日は地区プロがあり、昨日(22日は)軽めに練習しました。前回の負け方が不甲斐なく、やるぞっていう気持ちになってます」
 鈴木竜士は5月に東京に移籍してから迎える初めての地元記念だ。
 「体調は抜群にいいです。特に変わったことはしてないけど、万全の準備はできました。東京に移籍して初めての地元記念なんですが地元だから特別っていうのはいつもなくて、どこでも頑張ろうって思っています。優勝を目指して頑張ります」
 平原康多は9月共同通信社杯で落車。その影響もあって寛仁親王牌は決勝進出を逃した。
 「痛い部分もあるけど、最低限のレースはできたと思います。地区プロのケイリンは準決勝で負けました。ケアを最優先で調整してきました。(吉澤)純平と(鈴木)竜士には頑張ってもらっている。竜士が地元に成ったし、自分が3番手です」

1R

選手の写真です。
藤岡隆治選手
 赤板過ぎに切った三浦翔大を嶋津拓弥が打鐘で叩いて出る。前受けから後方7番手まで下げた伊藤裕貴がすかさず巻き返して最終ホームで主導権奪取。小原太樹が伊藤をけん制しようと振った内に三浦、藤岡隆治(写真)が進入し、嶋津の後位を藤岡が取る。これで5番手となった藤岡が直線で鋭く伸び切った。
 「1レース1番車の縁起のいい車番で緊張したけど期待に応えられたので良かったです。細切れ戦だったので内が空いたら少しでも進んで行けるところからと考えていました。自分に展開も向いてくれました。誰よりも先着できたし、調子はいいと思います」
 番手絶好展開の筒井裕哉は惜しくも2着に敗れた。
 「伊藤君のかかりが良かったので、誰も来れないだろうと思ったけど、3コーナーから急に詰まった。きっちり1着を取らないとダメですね。隙を突かれました。地区プロもあって練習もできなかったんですが、そこは気力でカバーします」

2R

選手の写真です。
岡田征陽選手
 赤板の2コーナーで前に出ようとした坂本貴史を前受けの渡邉豪大が突っ張る。前団が少しもつれたところを河合佑弥が一気にスパート。打鐘の4コーナーで渡邉を叩いて主導権を握る。これで絶好となった岡田征陽(写真)が粘る河合をゴール前で逆転。地元記念で幸先の良いスタートを切った。
 「河合君は点数に関係なく強い先行屋なので、ペースをつかんでしまえば大丈夫だと思ってました。出切った後、かかっていったのでもう誰も来れないだろうと。地元で緊張しましたけど、1着が取れたし、脚は軽くなっていくと思います」
 タイミングを逃さず主導権を取った河合佑弥が2着。ラインを上位独占に導いた。
 「ゴチャゴチャして迷った部分はあったんですが、主導権を取りたかったんで、すかさず行けたのは良かったです。ここ最近では一番良かったです。80点くらい。前回とは全然違います。前回は準決でダメだったので、今回は決勝を目指して頑張ります」

3R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 畝木努の上昇を受けて前受けから7番手まで下げた竹内雄作(写真)は打鐘過ぎ2センターから一気にカマす。友定祐己のけん制を乗り越えて先頭まで出切ると、番手の渡辺十夢も振り切って快勝。通算300勝を決めた。
 「スタートでけん制が入ると思ったし、前を取りに行った。変に内に詰まるよりはと思って後ろに下げて勝負しました。(藤田大輔の)けん制もあったが緩んでいたので勝負した。思いっきり行きました。(友定のけん制が)思った以上に来ていて、越えられたが伊原(弘幸)さんを連れ込めず申し訳ない。前回(寛仁親王牌)は自力じゃなかったし、ドームで軽く感じたが、初日の朝練習で重く感じたし競走でもタレていた。修正したい。300勝を決められてホッとしました。ここで終わらないように頑張りたい」
 渡辺十夢は竹内のカマシにピタリと続いて2着をキープした。
 「伊原君は弟弟子だしワンツースリーまで決めたかった。(竹内)雄作が強い。踏み出しだけが勝負でしたね。雄作も余裕がありそうだったし、抜ける感じはなかった。疲れもあるのかいつもと感覚が違う。疲れを抜いて修正したい」

4R

 赤板の1コーナーで近藤俊明、大西健士の2名が落車。先頭に立った小嶋敬二がペースを上げないと見るや、中団の河村雅章は2センターからカマして出る。中団で立て直す小嶋やマークする岡光良の反撃を許さず押し切った。
 「(落車は)何があったかわからなかった。中団を取れたのはわかったけど、ラインで決めるためには小嶋さんが流しているうちにいった方が楽かなと。踏み直せたし状態はいいと思う。2レースで河合(佑弥)がいいレースしていたし下手な走りはできなかったですよ」
 番手絶好の岡光良だったが逆転はならず。
 「アクシデントがあったのに、(河村が)構えずに早めにいったから抜けると思ったけど、全然でしたね。脚がないです。河村君はここだと強いし仕方ないかな。今日(初日)は付いていっただけだけど、状態は変わらない」

5R

選手の写真です。
北津留翼選手
 赤板過ぎに切った今野大輔を小堺浩二が押さえて出る。前受けから下げて5番手となった北津留翼(写真)は打鐘の3コーナーから一気に踏み込んで主導権を取る。そのまま後続を寄せ付けずに押し切った。
 「初手の狙いは3番手だったんですけど、後ろになりそうだったので、前を取りました。天田さんが切って、その上を行こうと思ったんですけど、切らなかったので、早めにカマしに行きました。ちょっと無理しました。状態はいつも通りで変わらないと思います」
 北津留の踏み出しに少し離れた小岩大介は何とか追いつく。この後位をキープしていた天田裕輝が直線勝負で2着に。
 「(小堺浩二のラインに)付いていこうか迷ったけど、緩んだところを一気に行こうと思ったので。そうしたら北津留君が先に行ってしまったので、キツかったですね。行けそうな感じはあったんですが、北津留君が強かったです」

6R

 打鐘前から先頭に立った眞杉匠はすかさず叩きに来た池野健太を出させない。合わされた池野が3番手に降りると、内田玄希が車体故障(池野は失格に)。3番手に野田源一が追い上げると、この動きに乗った山本直がそのまま2コーナーまくり。続いた池田憲昭が直線でとらえた。
 「組み立ては山本(直)君に全て任せていた。最終ホームで音がしたので落車があったのかと思ってオーバーに避け過ぎた。山本君に口が空きました。今回は新車でちょっと感じが分からなかったけど、2日目からは良くなると思う。疲れはないし、あとは身体との感覚を合わせたい」
 人気の関東勢をまくった山本直は久しぶりに初日をクリアした。
 「初手から予想していない展開だったが機転を利かせて冷静に走れた。久々にまくれたので9車の方がいいのかな。ずっと感じは良かったし、なんで勝てないのかと思っていた。冷静さを持ちつつ強気に攻めていきたい」

7R

 打鐘前から松岡篤哉にフタをされた高橋晋也だったが、松岡が4コーナーで前に出たところをすかさず仕掛けて最終1センターで先頭に。続いた成田和也がゴール寸前でとらえた。
 「(落車明けだったが)練習でいい感じもあったし、悪くはなかったので。高橋君の番手は初めてだったが、強いのはわかっていたので。変なタイミングでいったから大丈夫かなと思ったけどホームではスピードが違った。思ったよりいい勝負になったけど、直線で踏んだ感じも悪くなかったです」
 高橋晋也は別線の包囲網を力で打ち破った。
 「自分のなかで、今日(初日)は力が入っている感じがあったが、落ち着いていけました。赤板で堀内さんに内を来られて焦ったが松岡さんのヨコにいるのは作戦通りだった。切り替えて行くところを内に差してしまったのは失敗でした。(京王閣は)すごい走りやすいし、気持ちも上向いてきます」

8R

選手の写真です。
中村浩士選手
 中団から動いて先に切ろうとした上原龍を前受けの下岡優季が突っ張って出させない。7番手で様子を見ていた根田空史は2コーナーから一気に踏み込んで先行策に出る。ライン3車できっちり出切って完全に南関勢のペース。最後は番手の中村浩士(写真)が鋭く差し切った。
 「根田は1回タイミングを失ったんですが、気を取り直してすかさず駆けてくれました。もうこれなら誰も来れないだろうっていう感じで、おかげさまでワンツースリーを決められました。短いスパンの中で疲れというより練習不足なんですが、寛仁で刺激が入って、ここのバンクは軽く感じました」
 先行勝負の根田空史は3着。9月和歌山FIの準決勝から7走連続で最終バックを取っている。
 「作戦は後ろからの組み立てで。上原さんが落車しそうになっていて、避けながら見ていて、そこで脚を使ってしまった。そのあと落ち着いてすかさず行けたんですが、下岡さんに合わされそうになって、それで末を欠きました。地区プロのあとカーボンフレームに慣れてしまったので、自転車が流れない。感じはすごく悪いです。修正しないといけない」

9R

 前受けから久木原洋を突っ張った山田久徳は、九州勢を受けて中団を確保。最終2コーナーから仕掛けた山田は、松岡孔明のけん制を力ずくで乗り越えて1着を手にした。
 「誘導を追って、(久木原を)突っ張って脚を使ったし、脚がたまってなかったです。踏み込んだけどあまり車が出なかったです。地区プロもあったし、疲れがないと言えばウソになる。できる限りのことはしてきたので、一戦一戦決勝を目指して頑張ります」
 好マークの山口富生がきっちり2着に流れ込み、中近ワンツーが決まった。
 「110点以上持っている自力に付いていけたので悪くない。(松岡)孔明と塚本(大樹)君の飛び付きも警戒していたし、抜ける感じではなかった。焦って練習したわりに疲れは残っていない」

10R

 太田竜馬が打鐘から一気にスパート。前受けの岸澤賢太を叩いて主導権を取る。番手の柏野智典を連れて2車で出切ると、別線は手も足も出ない。最後は柏野が懸命に踏み直す太田をゴール寸前でとらえた。
 「3コーナーの上りで太田君が仕掛けたから、これは小川(巧)さんは付いていくのキツいなと。自分は付け切れたのでレースができました。太田君のかかりは今まで連係した中で一番だった。バックまでは誰も来れないだろうなというペース。最後はタレたけど強かったです。自分は疲れがあるけどいい状態です」
 太田竜馬は力強い先行策で2着に粘った。
 「踏んだ感じは悪くなかったけど、詰まって上りで仕掛けたので、タイミングは反省です。京王閣は初めてみたいですけど、普通の400バンクという感じでクセはなかったです。ずっと踏めている感じはあったけど、しんどかったので柏野さんに差されるのは仕方ない。サンサンが続いたので感覚のズレがあるのを修正したい」

11R

選手の写真です。
菅田壱道選手
 後ろ攻めから早めに動いて切った菅田壱道(写真)は今岡徹二のラインを出して、すんなり4番手に収まる。今岡が後続を1本棒にして軽快に駆けるが、菅田が最終2コーナーから鮮やかにまくって圧勝した。
 「このメンバーだったら駆けるのは、ほぼ今岡君なので、その後ろから組み立てようと思ってました。初日は自分から動いて位置を取ろうと。最低でも6番手を取って先に仕掛けるつもりでした。4番手が取れて思いのほか展開が良かったです。初日はハンドルを試して感触が良くなかったので、明日(2日目)以降は元に戻します」
 菅田マークの小野大介は堤洋にからまれて離れてしまう。北日本コンビを追いかける形から東矢昇太がしぶとく伸びて2着に入った。
 「作戦の中のひとつで、落ち着いて走れました。しっかり堪えて、2着まで来ているし、悪くないと思います。自在に動くには細切れがやりやすい。9車のほうがいいですね」

12R

選手の写真です。
吉澤純平選手
 古性優作を押さえた関東勢の上を岩本俊介がすかさず叩いて打鐘から逃げる。吉澤純平(写真)が3番手を確保するが、古性は関東勢の番手で粘ってラインを分断。吉澤の番手には追い上げた松浦悠士が入る。最終2コーナーからまくった吉澤が松浦の追撃を振り切り、先頭でゴールを駆け抜けた。
 「とりあえず一回押さえて、岩本さんがすぐ来て3番手に入れたけど、後ろの状況は分からなかった。中団を取ってもすぐに仕掛けようと思っていた。2コーナー過ぎで行けなくても行ってみようと。そうすれば後ろにもチャンスがあると思った。脚を使って3番手でもまくれたし、(松浦に差されず)粘れたので良かった」
 吉澤の後位に追い上げる形になった松浦悠士は吉澤をとらえることができず2着。
 「岩本さんが行くと思い、スイッチして叩きたかったけど、あおりがあって見てしまった。自力で動いていないのに抜けなかったし、やりたいレースができなかった。2日目はしっかり自分で動くことを意識して走りたい」

6R

選手の写真です。
岩本俊介選手
 畝木努が先行態勢を取るも、打鐘で7番手の岩本俊介(写真)が反撃に出る。合わせて踏み込む畝木をあっさりと岩本が叩いて、中村浩士の追走も太刀川一成は付け切れない。最終ホームで3番手に追い上げた菅田壱道の追い込みを、岩本が二の足で振り切って1着。
 「タイミングを取って落ち着いてしっかり仕掛けられました。初日にあっさりとやられてしまったし、2日目は自分の間合いを取って仕掛けた。(初日は)脚よりも組み立ての方だったんだなって感じです。理想とする乗り方にはまだ遠い。中村さんと反省会をして修正したい」
 岩本の仕掛けに俊敏に反応した菅田壱道は、追い込み勝負で2着。
 「岩本さんが前を取ると思っていたので、(周回中から)イレギュラーな展開だった。でも、ジャンでは想定通りの並びになった。岩本さんラインにすかさずスイッチできたし、(最終)ホームの動きが僕の真骨頂。あの動きを磨いていきたい。勝ち上がりを意識していたし、消極的になったが成田(和也)さんと勝ち上がることを考えて仕掛けを待った」

7R

選手の写真です。
鈴木竜士選手
 下岡優季を警戒しながら、眞杉匠が赤板2コーナーで先頭に立つ。中団を北津留翼がキープして一本棒、眞杉の逃げでレースが流れる。眞杉の番手で大きく車間を空けた鈴木竜士(写真)が、追い込んでゴール前できっちりと抜け出した。
 「後輩(眞杉)が頑張ってくれたので残したかった。北津留さんが4番手に入っていたのでプレッシャーがかかりましたね。初日から番手が続いているけど、不安はないです。初めて京王閣を(地元として)走って初の1着。もっと頑張りたいです」
 4番手から直線で外を踏んだ北津留翼は、消化不良の2着。
 「中団を取って(眞杉と下岡の)モガき合いと思ったら、(下岡が仕掛けず)折り合ってしまってどうしようと。(最終)1コーナー目掛けて行きたかったが落ち着いてしまったら、そのまま行けないままに。踏まずして終わってしまった感じです」

8R

選手の写真です。
古性優作選手
 赤板過ぎに切った古性優作(写真)を林大悟が押さえて先頭に立つ。7番手に下げた太田竜馬は打鐘から一気にスパート。林をあっさり叩いて主導権を取る。これで5番手となった古性が早めの追い込み勝負で突き抜けた。
 「難しかったです。ジャンのところでピッチが上がらず、太田君に来られたらマズイなっていうタイミングで来られてしまった。ホームでスイッチできたら100点だったんですけどキツかったです。自分の踏み込めるタイミングまで綺麗に回して、3コーナーから踏み込みました。踏み込んでからは良かったんですが、レース内容は反省です。親王牌から自転車を大幅に変えて、初日は違和感しかなかったんですけど、修正して初日よりは良かった。体がまだ変なので、一体感が出るように調整したい」
 渡邉豪大が近畿コンビを追いかける形から外を伸びて2着に。
 「古性君の後ろを取りたいと思っていたので作戦どおり。古性君が絶対に仕掛けるから、それをもらって行こうと。3着以内と考えた時に、それが一番、可能性があると思ってました。ケガしてからあんまり良くなかったけど久々に伸びました」

9R

選手の写真です。
山田久徳選手
 赤板過ぎに地元の河合佑弥を突っ張った根田空史がペースを握る。山田久徳(写真)が3番手に追い上げるも、河合がキープ。岡田征陽が河合との連結を外して、4番手に山田が入り最終ホームを通過する。3番手の河合がいっぱいで、最終2コーナーから仕掛けた山田が逃げる根田を直線の入り口でとらえた。
 「けん制もあって、河合君が来るのが遅かったので根田君が突っ張る雰囲気があった。ゴチャゴチャするよりはと思って1回引いた。7車を走ると一発を狙うレースが多いけど、9車は中団を取りたい。村上さんとは失敗することが多いのでワンツー決まって良かった。体は反応しているし、疲れが抜けてきている。地区プロも調子は良かったので、引き続き良いですね」
 山田マークの村上博幸は、ゴール線でのハンドル投げに持ち込んだが4分の1輪、及ばず。
 「セッティングをいじって、顔見せから失敗したかなっていう感じだった。走ってしまえばある程度は走れる。サドルとハンドル周りを変えた。全体的にマッチしていないので修正したい。内を見たりして脚を使ったなかで、まくりにあそこまで迫れているのでまずまずです」

10R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 前受けした高橋晋也は押さえに来た松岡篤哉を赤板過ぎに突っ張る素振りを見せるが、冷静に車を下げる。打鐘で7番手まで下げ切って2センターからアタック。抵抗する松岡を1センターでは飲み込むと、ライン3車できっちり出切り、最後は絶好の佐藤慎太郎(写真)がきっちり差し切った。
 「(高橋は)内に詰まりそうになっていたけど、そうなるよりは引いてもらって良かったのでは。普通の自力屋なら4番手に入りそうだけど、(高橋)晋也は若さでなめるようにいって出切ったし、いいレースでした。1着は取れる時に取っておきたいので。脚は変わらないが、一戦一戦、気持ち盛り上がるように」
 ライン決着に導いた高橋晋也は最後に差されたものの充実の内容。
 「赤板で突っ張ることも考えたが、冷静に引かせてもらった。踏んだ感じ的にラインで決まると思った。状態も気持ちも感覚がいい」

11R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 岸澤賢太の上昇に合わせて嶋津拓弥が中団から動いて先頭に立つ。打鐘の3コーナーで竹内雄作が岸澤を叩いて出るが、このラインを追いかけた松浦悠士(写真)がそのままの勢いでスパート。最終ホーム過ぎに竹内を叩いた松浦が後続を寄せ付けずに完勝した。
 「昨日(初日)が不甲斐ないレースだったので、行けるところから思いっきり行きました。竹内さんが行くのは分かっているので、僕がスイッチして、竹内さんがペースに入れた時に叩いてしまえば、もう誰も来る選手はいないですからね。緩んだらすかさず行こうと思ってました。今日(2日目)はいつもの乗り慣れているフレームに変えて、いいレースができました。今開催はこのままいきます」
 人気の中四国ラインで上位を独占。柏野智典が松浦にしっかり続いて2着に入った。
 「(松浦は)行くなっていう感じはあったので準備はしていました。付いていくのに精いっぱいでした。松浦ならまくられることはないと思ってました。GIクラスの選手にしっかり付いていけているので悪くないです」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
 山本直、伊藤裕貴の順で切って出るが、8番手となった東矢昇太が打鐘から内を進出。そのまま先頭まで出て駆ける。後方に置かれた吉澤純平も打鐘の4コーナーからすかさず反撃。先まくりを狙った山本直の上を強引にまくり切り、最後は平原康多(写真)が鋭く交わして人気に応えた。
 「位置取りは(吉澤)純平に全て任せていた。危なかったけど力ずくで出切ってくれた。自分で外を踏むようだと思ったけど、純平が行き切ってくれたので。自分の状態は初日よりも全然いいです」
 まくりで前団を一蹴した吉澤純平が2着。
 「初手は前受けを考えていた。ワンテンポズレて、仕掛けのタイミングが遅れてしまった。遠回りさせられたが何とか無理矢理出られて良かった。二走とも力は出し切れているし(前回の)青森よりもかなり良い」

10R

選手の写真です。
村上博幸選手
選手の写真です。
山田久徳選手
 中団から先に動いて切った山田久徳を高橋晋也が赤板の2コーナーで押さえて先行態勢を取る。前受けから8番手まで下げた吉澤純平は打鐘過ぎから踏み込んで中団に降りようとしたが、これを外に飛ばした山田が最終3コーナーからまくり上げる。続いた村上博幸(写真)がそのスピードをもらって突き抜けた。
 「(山田)久徳は自在だし、中団からいければいいかなと。前で久徳が吉澤君と接触していたけど、キープできていたので。久徳は踏み出した感じは厳しいかなと思ったけど3コーナーで伸びたので。焦らずにどういうコースを取るか考えていけました。今回は毎日、セッティングを変えている。それが40代になってからの課題。細かく出していて今日(3日目)は前の2日間より良かったです」
 まくった山田久徳(写真)が2着。二次予選に続き、2日連続で村上と京都ワンツーが決まった。
 「タテ脚勝負じゃ厳しいと思っていたので、番手か中団は取ろうと。あの位置で車間を空けてまくる準備をしていたけど、ちょっと甘かったですね。吉澤さんが降りてきたので、1回張って、落ち着いて仕掛けようと。疲れがたまってきているわりには動けていると思います」
 高橋の逃げを利した成田和也は山田をけん制してから追い込んで3着。
 「(高橋)晋也は格上相手にしっかり走ってくれました。晋也を残せなかったのは残念です。落車明けですけど悪くないですね」

11R

選手の写真です。
松浦悠士選手
選手の写真です。
古性優作選手
 打鐘前に切った松浦悠士(写真)を古性優作が押さえるが、そのうえを岩本俊介がすかさず叩いて逃げる。これで6番手となった松浦が最終バック前から力強くまくって人気に応えた。
 「古性君は(岩本の)番手に飛びつくかと思ったけど、3番手になってマズイかなって。行けるところまで行くしかないと思って仕掛けたら何とか行けた感じですね。かかりがすごかったので、まくり切れるイメージはなかったです。踏んだ感じは今日(3日目)が一番、良かったです。すごい応援してもらっているので、それに応えようという気持ちで精いっぱい頑張っています」
 3番手を確保した古性優作(写真)は最終2センターで柏野智典を外に弾いてから追い込んで2着に。
 「赤板で1回動いて、ジャンでもう1回動いて、その時点でしんどかった。ちゃんと3番手に飛びつけなかったですね。脚を使って、追いついたのがバックでした。バックで仕掛けないといけないのに(渡辺)十夢さんに申しわけないです。(柏野を)さばいたというより一緒に踏んで行った感じです。中団に入って、良かった頃のペダリングを思い出しました。それがなかったら完全にダメだったと思います。感覚としては良くなってます」
 絶対絶命の8番手に置かれた東矢昇太が直線で大外を強襲。3着で記念初優出を果たした。
 「終わったと思ったんですが、頭の片隅に余裕があって、落ち着いて走れました。ラッキーもあったけど、気持ち的に余裕がありますね。(記念の)決勝に初めて乗れてうれしいです」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 山本直、北津留翼の順で切ったうえを打鐘で菅田壱道が叩いて出る。5番手からすかさず反撃に出た山本が菅田を叩いて主導権を握る。このラインを俊敏に追いかけて3番手を確保した平原康多(写真)が最終2コーナーからまくって力の違いを見せた。
 「ちょうどカマそうと思った時に6番(山本)が行ったので、無理やり行かないで、追いかけていく形になりました。前とのスピード差を考えてですね。オールスターから今回の初日まで新しい乗り方、セッティングを試していたけど、いまいちフィーリングが合ってなかった。そういうのが落車を生み出していたんだと思います。2日目から元に戻して感じは良くなってます」
 平原に合わせるように踏み込んだ池田憲昭が切り替える形で2着に入った。
 「(山本)直は点数以上の脚がありますからね。すべてラインのおかげです。ずっと練習はしていたので、いつか出るだろうと。これがきっかけになればいいですね」
 佐藤慎太郎(写真)は目標の菅田が不発の展開から3着に突っ込んだ。
 「(菅田が)自分のコースを作る意味でも早めに仕掛けてくれた。熱い男で本当に頼もしい。うれしいです。踏んだ距離は短いけど伸びているし、状態はいいです。決勝に乗れてホッとしました」


最終日3R競輪ルーキーシリーズ2020プラス

 117回生から始まった「ルーキーシリーズ」。そこで優秀な成績を残した7選手を集めた企画レースの「競輪ルーキーシリーズ2020プラス」が最終日の3レースに行われる。
 最大の注目を集めるのは山口拳矢だろう。メンバー中、ただひとりS級特進を決めている。S級初戦の10月大垣FIは決勝で落車。デビューからの連勝は26でストップしたが、ここに向けてしっかり準備はしてきた。
 「落車のケガは右半身の擦過傷で、問題はなかったです。最初は治すほうに専念して、そのあとはいつも通り練習できました。わりとすぐにもがけて、落車前と状態は変わらないと思います。大垣は決勝でトップの選手と走れて、いい経験になりました。またここからスタートの気持ちです。自力で頑張ります」
 青野将大はA級1、2班戦の5場所で優勝2回。初日予選、準決勝はすべて勝っている。
 「前回の伊東の決勝は佐々木悠葵君が強いので、ライン4車を生かして先行することはできました。あとは脚ですね。脚力をつけるだけです。1、2班戦は苦戦することもあるけど、デビューしてからここまでは思っていたよりもやれています。南関は3人いるけど、自分は別で単騎で自分の力を出して戦います」
 石原颯は1、2班戦初戦の10月久留米で完全Vを達成。8月小倉のチャレンジ戦から12連勝中だ。
 「デビューしてから順調にきていると思います。でも、レースで失敗することも多いし、S級に行くにはまだ早いと感じています。ここまではけっこう空いたんですが、高松に来ていた町田太我と一緒に練習しました。単騎が多いんですが、少しでも目立った走りをして、覚えてもらえるようにしたいですね」