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決勝戦レポート

平原康多(埼玉・87期)

平原康多が今年4度目の記念制覇

 競輪界を代表するオールラウンダーの激突は平原康多に軍配が上がった。ロングまくりの松浦悠士に俊敏にスイッチ。最後はこん身の追い込み勝負でVロードを駆け抜けた。
 「レースを動かして前のほうにいないといけないと思っていました。あとは松浦よりも先に行きたかったんですが、あまりにも来るのが早かったですね。スピードが合ってしまったので、あそこ(池田憲昭の位置)は引けなかったです」
 8月のオールスター、9月共同通信社杯とビッグレースで立て続けに落車。試練が続いていたが、悪い流れを断ち切ることができた。
 「オールスターから今回の初日まで新しい乗り方、セッティングを試していたけど、いまいちフィーリングが合ってなかった。そういうのが落車を生み出していたんだと思います。2日目から元に戻して良くなりました。いろいろ試して戻すのと、試さずにそのままっていうのは違うと思うから意味のある3カ月間だったと思います」
 賞金ランキングは4位。年末のグランプリ出場はほぼ確実な情勢だが、タイトル奪取への強い気持ちに変わりはない。
 「今の競輪界で断トツに強いのは脇本(雄太)なんで、成功と失敗を繰り返しながら追いかけていきたいと思っています。グランプリが見えてきたので、競輪祭、グランプリでの優勝を目指して、まだまだ努力します」
 今年最後のGI、競輪祭は抜群の相性を誇る大会。絶対王者の脇本雄太を撃破して頂点を極める。

 平原にしっかり続いた佐藤慎太郎が2着。グランプリの賞金争いの渦中にいるが、高い集中力で戦えている。
 「(平原は)信頼できる選手なので、ゴール線まで信頼していました。後ろから見ていて安心できる。最後は松浦と平原の間か外かで迷ったけど、最後まですごいスピードだったので外で正解でしたね。グランプリ争いできていることに喜びを感じて、楽しみながら走れたらいいなと思います」

 ロングスパートの松浦悠士は、末を欠いて3着でゴールした。
 「車番的に前か後ろなので、後ろから頑張ろうと思いました。もう少し自分のタイミングで行けたらよかったですけどね。(東矢に)しゃくられたのは痛かったですね。どちらにしても行くタイミングだったし、近畿勢の上を乗り越えて、よしって思ったけど、3コーナーで後ろを見たら平原さんだったので…。ゴール前勝負したかったけどスピードが違いました。4日間、自力で戦いましたけど、まだま脚力不足です」

 古性優作は近畿ラインの先頭で果敢に主導権を握った。
 「切って、切って、すんなり出させてもらっているのに弱いです。結果的にラインに迷惑をかけてしまった。松浦も平原さん強かった。力不足で悔しいです」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 前団に古性優作-山田久徳-村上博幸が構えて、平原康多-佐藤慎太郎-成田和也、松浦悠士-池田憲昭、単騎の東矢昇太の隊列で周回を重ねる。
 青板のバック手前から松浦が上昇を始める。赤板1コーナーで松浦が先頭に立つも、その上を平原が押さえて出る。古性もすかさず踏み込んで打鐘の3コーナーで主導権。近畿ライン3車が出切り、平原は4番手に入る。9番手の東矢が内から押し上げて、松浦は4コーナーで反撃に出る。松浦の仕掛けに池田は遅れ気味。平原が外に張りながら松浦にスイッチする。山田のけん制を乗り越えた松浦が、最終3コーナー過ぎに古性をとらえる。松浦に続いた平原が、直線で抜け出してV。2センター山田に張られた佐藤だが、ソツなく2着に流れ込む。松浦は3着。

 

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 3 平原 康多 埼玉 87期 SS 11.5 追込み
2 1 佐藤 慎太郎 福島 78期 SS 3/4B 11.4 マーク
3 5 松浦 悠士 広島 98期 SS 1B1/2 11.8 捲残
4 4 成田 和也 福島 88期 S1 3/4B 11.6
5 9 山田 久徳 京都 93期 S1 1B 11.9
6 2 村上 博幸 京都 86期 SS 3/4B 11.8
7 6 東矢 昇太 熊本 98期 S2 1/2B 11.7
8 8 池田 憲昭 香川 90期 S1 1/2B 11.6
9 7 古性 優作 大阪 100期 S1 3/4B 12.3 H B