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34#

決勝戦レポート

吉沢純平(茨城・101期)

吉澤純が復活のG3制覇

 単騎の伊原克彦が赤板の3コーナーで先頭に立つ。後方から内山雅貴が打鐘をめがけて巻き返すと、雨谷一樹も合わせて踏み込み、伊原の内をすくって最終ホームで簗田一輝のインで粘る。雨谷との連結を外した吉澤純平だったが、2コーナーから自ら仕掛けると2センターで内山をまくり切って後続の追撃を振り切ってVをつかんだ。
 「(雨谷が)粘るか微妙だったし、遅れ気味だったので自分も(迎え入れられるように)下がって立て直しても良いかと思っていた。雨谷君と簗田君が結構やり合っていたので、雨谷君も番手を取り切っても出ていくのは厳しいかなと。門田君もサラ脚だし仕掛けてくると思ったので自分も仕掛けていきました。出切って一杯だったけど、押し切れて良かった」
 今回はアキレス腱断裂からの復帰2場所目。満身創痍の中での復活を印象付けるVとなり、今度の抱負を語った。
「サマーナイトの時は7割くらいのデキだったけど、それに参加したから今回(初日)特選に乗れた。(4日間番手のレースだったけど)僕は徹底先行じゃないし、(本来は)タテに踏むよりも前を守りたい。(出走本数が足りなくて)競輪祭に出られないので、2月の取手で開催される全日本選抜競輪に向けて目標を絞ってやっている。今年は1走毎に集中して毎回決勝に行って優勝争いをできるようにしたい」
 後方から懸命にまくり上げた門田凌だったが、8分の1車輪届かず2着となった。
「位置を決めずにいって中途半端になりかけた。(バックで吉澤が仕掛けて)女神が現れたと思ったけど、力勝負とは言い難い。運が良かっただけです。次は自分の力で優勝を取れるようにしたい。今回は凄いチャンスで、一番の強敵は吉澤さんかと思っていた。強かったです。今後はG1に出場できる権利を取って、そこでも同じような走りをできるように質を磨いていくのが目標です」
 櫻井正孝は最終ホームで吉澤の後ろに入ると、バックで踏み上げて2センターで高原仁志を弾き3着に食い込んだ。
「内山(雅貴)が頑張るかなって思っていた。最終的には吉澤さんと門田君が抜けたので、3着は確保しないとって。今シリーズは後輩達が頑張ってくれました」

 

 

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 初手の並びは門田凌-高原仁志、内山雅貴-簗田一輝-白戸淳太郎、櫻井正孝、雨谷一樹-吉澤純平、伊原克彦の順で落ち着く。
 後ろ攻めから赤板過ぎに切った雨谷を単騎の伊原がすかさず押さえて先頭に立つ。6番手となった内山は2コーナーからスパート。これに合わせて踏み込んだ雨谷は打鐘の3コーナーで伊原の内をすくって内山の後位に飛び付く。雨谷との連結を外して中団で態勢を整えた吉澤は最終2コーナーから一気にまくる。後方から巻き返した門田が吉澤を追いかける形で直線は両者のマッチレースに。最後まで力強く踏み切った吉澤が門田の追撃を振り切り、4年ぶり3度目のG3制覇を果たした。懸命に追い込んだ門田は吉澤を交わせず2着。最終2センターで高原を外に弾いて伸びた櫻井が3着に入った。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 2 吉沢 純平 茨城 101期 S1 11.2 まくり
2 3 門田  愛媛 111期 S2 1/8W 11.1 マーク
3 4 桜井 正孝 宮城 100期 S1 4B 11.4
4 7 雨谷 一樹 栃木 96期 S2 3/4B 11.7
5 1 白戸 淳太郎 神奈川 74期 S1 3/4W 11.6
6 9 高原 仁志 徳島 85期 S1 1/2W 11.5
7 6 内山 雅貴 静岡 113期 S2 3/4B 11.9 H B
8 5 伊原 克彦 福井 91期 S2 1/2B 11.5
9 8 簗田 一輝 静岡 107期 S1 3/4B 12