パリ五輪を日本代表として戦い抜いた佐藤水菜が中心だ。国内復帰戦となった女子オールスターで圧巻の逃げ切り勝ちを収め、ガールズグランプリの切符を手にすると、その後も9月前橋、11月平塚と連続で完全V。競技でも10月の世界選手権女子ケイリンで日本勢としては初となる金メダルを獲得。自他ともに認めるガールズケイリンの頂点に君臨する選手として、今シリーズも負けられない戦いが続くだろう。
当面のライバルとなりそうなのは坂口楓華か。近況は10月の弥彦で完全優勝を果たすなど、引き続き好調をキープしている様子。鍛え抜かれたカマシ、まくりは強烈で仕掛け所さえ逃さなければV争いには加わってくる。賞金ランキングでも上位なだけに、更に賞金を加算させてグランプリ切符をより一層近づけたい。
底力ある太田瑛美も忘れてはならない。11月大垣で初日に落車して欠場し、状態面が気がかりではあるが、走る以上は持ち味の自力で見せ場を作るだろう。直近4カ月の3連対率は8割超えており、車券圏内にはしっかりと絡んできそうだ。
石井貴子の積極性にも注目は必至。今期は9月高松で優勝するなど、ガールズ屈指の先行選手として活躍。航続距離の長さには定評があり、巧みなペース配分で主導権を握れば上位進出も可能だろう。
佐藤水が世界の走りで圧倒
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佐藤水菜
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坂口楓華